SEOとは?対策の基礎から実践まで丁寧に解説【初心者も本質がわかる】

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  • 「SEO」について知りたいとお考えではないでしょうか?

    SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略語です。

    具体的には、Googleなどの検索エンジンで上位に表示するための取り組みを指します。

    テクニックが語られがちなSEOですが、本質は、

    「検索ユーザーと検索エンジンの両方が喜ぶような、最高のWebサイト・コンテンツを作ること」

    です。

    このことを理解して正しくSEOに取り組めば、Webサイトがあなたの代わりとなって継続的にお客さんを集めてくれるでしょう。

    今、「SEOは難しそう」「本当に効果が出るのだろうか?」「何をやったらいいかさっぱりわからない」と思っている方も安心してください。

    この記事で正しいSEOの知識を身につけ、丁寧に施策に取り組んでいけば、あなたも成果を出すことが可能です。

    SEOコンサルティングをおこなう弊社が、初心者にもわかりやすく「SEO」の基本を解説しました。

    この記事のトピック

    • SEOとは
    • SEOを始める前に知っておきたい基礎知識
    • Googleの検索エンジンの仕組み
    • SEOの3つの対策【実践方法】
    • SEOで導入しておきたいツール
    • SEOの成功事例
    • SEOに関してよくある質問

    ボリュームのある記事になっていますが、どれも大切な内容なので、ぜひ今のうちにブックマークをして、少しずつ読み進めてみてください。

    目次

    SEOとは?

    SEO(エス・イー・オー)とは、わかりやすくいうと、自分のWebサイトをGoogleやYahoo! などの検索エンジンで上位に表示するための取り組みです。

    Googleの検索1位に表示されるページ

    「検索エンジン最適化」とも呼ばれます。

    検索エンジンに「このサイトを検索結果に表示すれば、検索ユーザーにとってベストな検索結果になる」と評価してもらえるように、Webサイトの調整やコンテンツの作成などをおこないます。

    つまりSEOは、検索エンジン(そして検索ユーザー)に向けてWebサイトを最適化するので、「検索エンジン最適化」と呼ぶわけですね。

    SEOは広告とは異なり、検索エンジンへの掲載そのものにお金がかかるものではありません。

    SEOの目的と重要性

    SEOの目的は、主に検索エンジン(Google・Yahoo!・Bingなど)からWebサイトへのアクセスを増やし、最終的な成果(商品の購入やお問い合わせなど)につなげることです。

    突然ですが、少しご自身の行動を振り返ってみてください。

    何か「知りたいこと」や「解決したいこと」、「欲しいもの」や「叶えたい願望」があったときに、あなたはどのようなアクションを起こすでしょうか?

    検索エンジンでキーワードを入力して、情報を探すことが多いのではないでしょうか。

    つまり検索エンジンには、何かしらの悩みや願望を解決するために ”能動的に” 情報を探しているユーザーが集まるわけです。

    このようなユーザーと接点をもち、適切な提案ができれば、それは絶好のビジネスチャンスになります。

    検索順位別のクリック率Googleの検索順位別の平均クリック率(2020年) – SISTRIX社
    引用元:SISTRIX – Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid

    上のグラフが示すとおり、クリックされる確率は上位になるほど高くなる傾向があり、検索1位の平均クリック率は、28.5%となっています。

    たとえば、月間に約135,000回検索されている「クレジットカード おすすめ」というキーワードで上位表示することを考えてみましょう。

    もしこのキーワードで1位にランクインできれば、その28.5% = 38,475人もの人(クレジットカードに興味をもった人)が、Webサイトを訪問してくれる可能性があるのです。

    反対に、検索結果の2ページ目以降に表示されても、あまり多くの人にWebサイトを見てもらうことができません。

    そのため、多くの企業が検索1ページ目の上位に表示されることを目指して、SEOに取り組んでいるのです。

    SEOのメリット・デメリット

    SEOのメリットとデメリットは次のとおりです。

    SEOのメリット

    • 圧倒的な集客力
    • 広告費が不要
    • コンテンツが資産になり、持続的に集客できる
    • ブランディング効果が見込める

    SEOのデメリット

    • 成果が出るまでに時間がかかる
    • 確実に上位表示できるわけではない

    SEOは無料で集客でき、資産性があるのが大きな特徴です。

    ただし、リスティング広告のような即効性はないので短期的な成果を追い求めたい方には向いていません。

    リスティング広告=有料で検索結果の広告枠に自社情報を表示できる広告のこと。

    SEOを始める前に知っておきたい基礎知識

    すぐにでも施策に取り掛かりたいかもしれませんが、本質を理解していなければ、SEOで長期的に成果を出し続けるのは不可能です。

    次の3点はSEOに取り組むうえで「前提」ともいえる重要な知識です。

    これからSEOを始める方は、確実に押さえておきましょう。

    SEOを始める前に知っておきたい基礎知識

    • 「検索エンジン=Google」と考えるのが一般的
    • 上位表示するには「Google」と「検索ユーザー」の両方を意識する
    • Googleを欺く「ブラックハットSEO」はNG

    1.「検索エンジン=Google」と考えるのが一般的

    SEOを語るときには、「検索エンジン=Google」と捉えるのが一般的です。

    なぜなら、検索エンジンとしてGoogleを利用するユーザーが圧倒的に多いからです。

    「ググる」という言葉が浸透していることからも、Googleが広く使われている検索エンジンであることがわかりますよね。

    2022年現在、検索エンジンの国内シェアはGoogleが約76%、Yahoo! が16.2%、残りがBingなどその他の検索エンジンとなっています。

    日本国内の検索エンジンシェア出典:Search Engine Market Share Japan | Statcounter Global Stats
    (グラフは出典元の情報を簡易化して弊社で作成したものです)

    これだけを見ると、「Yahoo! JAPAN」もそれなりにシェアがあるのでは?と思うかもしれませんが、実はYahoo! JAPAN もGoogleの検索アルゴリズムを採用しています

    つまり実質的には、日本国内の9割以上の人々がGoogleの仕組みを使った検索エンジンを利用しているのです。

    そのためSEOを成功させるには、Googleの仕組みやビジョンを深く理解し、Googleに評価されるにはどうすれば良いかを、徹底的に考える必要があります

    2.上位表示するには「Google」と「検索ユーザー」の両方を意識する

    Webサイトを評価するGoogleが、最も重要視しているのが「ユーザーの利便性」です。

    言い換えると、Googleは「検索ユーザーにとって最も便利で役に立つページ」を上位に表示したいと考えている、ということです。

    「検索ユーザーにとって便利で役に立つページ」というのは、単に使いやすいだけでなく、検索ユーザーが「知りたい」と思っていることにドンピシャで答えるページを指します。

    Googleが「ユーザーの利便性」を重視する理由は単純です。

    検索ユーザーを満足させられなければ、Googleは自分たちのサービスを使い続けてもらうことができないからです。

    Googleが掲げる10の事実」という資料の中には、Googleの基本理念として次のような記述があります。

    1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

    Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。(…)

    引用元:Google が掲げる 10 の事実

    ただし、どんなに検索ユーザーにとって良いWebサイト・コンテンツでも、それがGoogleにきちんと伝わらなければ、適切な評価が得られません。

    そのためSEOでは、

    • 検索エンジン(Google)
    • 検索ユーザー

    この両者にとって、わかりやすく便利で有益なサイト作りを意識する必要があるのです。

    SEOで評価されるWebサイトの図解

    3.Googleを欺く「ブラックハットSEO」はNG

    SEOで絶対にやってはいけないのが「ブラックハットSEO」です。

    ブラックハットSEOは、Googleを騙して不正に検索順位を上げようとする行為を指します。

    ユーザーのことを無視して、ただ検索順位を操作しようとする行為ともいえるでしょう。

    一例ですが、次のような行為はブラックハットSEOに該当します。

    • リンクを売買する
    • コピーコンテンツを作成する
    • キーワードを乱用する
    • 隠しテキストや隠しリンクを設置する

    検索エンジンの性能が低い時代には、ブラックハットSEOで上位表示することも可能でしたが、2022年現在、この手法はほぼ通用しません。

    仮にブラックハットSEOで順位が上がったとしても、それは一時的なものです。

    Googleはこういった行為に対して、ペナルティを与え、順位を下げたり、検索からページを削除したりするからです。

    特に初心者は、「検索順位が上がる」と聞いて、ブラックハットSEOの情報を鵜呑みにしないよう注意しましょう

    長期的にSEOで成果を出し続けるためにも、Googleのガイドラインに則り、ユーザーにとって本当に価値のあるサイト・コンテンツで上位を目指すことが重要です。

    Googleの検索エンジンの仕組み

    ここでは、検索エンジンの仕組みを見ていきます。

    Googleは次の3つのステップを経て、Webページを検索結果に表示しています。

    検索順位が決まる仕組み

    1. クロール(巡回・情報収集)

      クローラーと呼ばれるGoogleのロボットが、インターネットを巡回し、新しいWebページや更新されたWebページを発見・確認します。

    2. インデックス(データベース登録)

      Googleは、コンテンツ(タイトル・テキスト・画像・動画など)のあらゆる情報をGoogleインデックスと呼ばれる大規模データベースに登録します。

    3. 検索結果の表示

      Google独自の評価基準(検索アルゴリズム)に基づき、ランキングが決定します。
      ユーザーが検索したタイミングで、最も検索キーワードと関連性が高く、高品質であると判断された検索結果が表示されます。

    Webサイト・ページが検索結果に表示されるまでには、おおよそこのようなプロセスがあります。

    ちなみに、検索順位を決めるGoogleの検索アルゴリズムの全容は公開されていません

    一つ一つ詳細なアルゴリズムまで公開してしまうと、それを悪用して順位を上げることだけを目的としたコンテンツが増えてしまうためです。

    つまり、巷で「SEO施策」と呼ばれるものは、あくまでもGoogleの推奨事項や仕組み、SEO担当者の過去の経験などに基づいた「傾向と対策」であることを覚えておきましょう。

    以下のGoogleのドキュメントを読めば、基本的なランキングの仕組みは理解できるので、SEO担当者は一度目を通しておくことをおすすめします。

    ランキング結果 – Google 検索の仕組み

    SEOの3つの対策【実践方法】

    少し抽象的な話が続きましたが、ここからは実際にSEOで取り組むべき施策の内容を見ていきましょう。

    SEOには数多くの施策がありますが、大きくは次の3つの施策に分類可能です。

    3つのSEO施策

    SEOの3つの対策

    • コンテンツ対策
    • 内部対策
    • 外部対策

    上位表示の可能性を極限まで高めるには、3つの対策をそれぞれおこない、Webサイト全体の評価を高めていく必要があります。

    それぞれ解説します。

    1.コンテンツ対策

    コンテンツ対策は、検索ユーザーの求める「良質なコンテンツ」を継続的に作成し、改善していく施策です。

    Googleはいわば巨大な「Q&Aシステム」なので、上位表示するには、検索ユーザーの疑問をドンピシャで解決してくれるような「良質なコンテンツ」が欠かせません。

    ここでは、コンテンツ対策に関連して、特に重要な施策を3つピックアップしたので、まずはこの3つを確認しておきましょう。

    重要なコンテンツ施策

    • 適切なターゲットキーワードを選定する
    • 検索意図を満たすコンテンツを作成する
    • E-A-Tを担保する

    適切なターゲットキーワードを選定する

    コンテンツを作成する前に、どのキーワードで上位表示したいかを決めましょう。

    SEOでは、上位表示したいキーワードを一つ定めて、そのキーワード(そのキーワードで検索するユーザー)に向けて最適なコンテンツを作成するのがセオリーとなります。

    キーワードを選ぶこの作業は「キーワード選定」とも呼ばれます。

    キーワード選定の時点で、以下のようなポイントをチェックしておくことが重要です。

    キーワード選定時のチェックポイント

    • 上位表示の難易度(ライバルサイトに勝てそうか?)
    • コンバージョンへのつながりやすさ(本当に自社の商品やサービスに興味のあるユーザーが検索するキーワードか?)
    • 推定アクセス数(上位表示できると、どれくらいアクセスが見込めるか?)
    • 自社の提供できる価値(自社の専門性を生かして、オリジナリティ溢れるコンテンツが作れるか?)

    キーワード選定は、ラッコキーワードGoogleキーワードプランナーといったツール(無料)も併用しておこなうのが一般的です。

    検索意図を満たすコンテンツを作成する

    「検索意図」を深く理解していなければ、SEOで上位を獲得することはできません。

    検索意図とは、キーワードに込められたユーザーの「知りたいこと」や「解決したいこと」「実現したいこと」です。

    たとえば、「英会話 独学」というキーワードの検索意図は何だと思いますか?

    検索意図の一つには、

    • 「独学で英会話を上達させる方法が知りたい」

    があるでしょう。

    検索意図の図解

    そのため、作成するコンテンツには、上記の疑問の答え=「独学で英会話を上達させる方法」を含める必要があります。

    しかし検索意図はそれだけとは限りません。

    検索ユーザーは他にも、以下のような疑問や欲求を持っているかもしれません。

    • 「独学に最適な教材は?」
    • 「本当に独学で英会話は身につくのだろうか?」
    • 「英会話を身につけて留学したい」
    • 「低コストで英会話を身につけたい」

    このような意図をもれなく汲み取り、「解決策・アンサー」をコンテンツの構成に反映させることがSEOに強いコンテンツを生み出すコツです。

    検索意図を推測するには、以下のような方法での調査が必要になります。

    検索意図の調査方法

    • 検索結果の上位10ページの傾向を分析する
    • Yahoo!知恵袋の質問を参考にする
    • 「サジェストキーワード」や「他の人はこちらも質問」を参考にする
    • 自社の顧客からよく質問されることや、よくある悩みを参考にする

    E-A-Tを担保する

    近年、Googleが特に重視しているのが「E-A-T」です。

    E-A-Tとは、以下の3つの要素の頭文字をとった言葉で、Googleが「品質評価ガイドライン」という資料のなかで定義している概念です。

    E-A-T

    • Expertise(専門性):コンテンツの作成者が、そのトピックに関して経験・知識をもつ専門家かどうか?

    • Authoritativeness(権威性):コンテンツやその作成者・Webサイトの運営者が、当該の分野で多くの人に認められた存在であるかどうか?

    • Trustworthiness(信頼性):コンテンツやその作成者・Webサイトの運営者が信用するに値するかどうか?

    たとえば、ある病気に関する記事があったとします。

    あなたは、専門家である医師の説明と、素人の説明、どちらを信頼するでしょうか?

    あるいは、その病気を経験した人が書いた記事と、インターネットの情報をただ集めた人の記事ではどちらのほうが読みたいと思いますか?

    当然ですが、検索ユーザーはより信頼できる情報を求めています

    そのため、以下のような方法で「E-A-T」を担保することが重要です。

    E-A-Tを担保する方法

    • 専門家(その分野で経験のある人間)がコンテンツの監修・執筆をおこなう、明示する
    • 情報ソースを明示する
    • 1次情報を発信する
    • Webサイトの運営者情報を充実させる
    • 定期的にコンテンツを更新して、情報が古くないことを明示する

    2.内部対策

    続いて、内部対策です。

    内部対策は、Webサイトの内部要素(HTMLタグやサイト構造、ページスピードなど)を整備・改善する施策です。

    内部対策を実施することで、検索エンジンにWebサイトの情報を素早く・正しく伝えることができます。

    また検索ユーザーにとっても、便利でわかりやすいWebサイトを提供することが可能です。

    内部対策のなかで特に重要な3つの施策をピックアップしたので、まずはこちらを確認しておきましょう。

    重要な内部施策

    • HTMLタグを最適化する
    • 内部リンクを適切に設置する
    • ページスピードを改善する

    HTMLタグを最適化する

    HTMLタグの最適化は、SEOの初心者でもかんたんにできる施策で、実は検索順位へのインパクトもかなり大きな施策です。

    ここでは、SEOで重要とされる代表的なHTMLタグ3つを紹介するので、ポイントを押さえて最適化しましょう。

    ページタイトル(titleタグ)

    タイトルは、検索ユーザーに対しても検索エンジンに対しても、ページのテーマを伝える重要な要素です。ページタイトル

    タイトルを付ける際のポイントは、次のとおりです。

    タイトルの最適化方法

    • 対策キーワードを含める
    • サジェスト・関連キーワードを含める
    • 文字数は30文字程度を目安に
    • コンテンツについて正確に記述する

    メタディスクリプション(meta description タグ)

    メタディスクリプションは、Webページの内容をを要約した「説明文」です。

    メタディスクリプション

    メタディスクリプションを記述する際のポイントは、以下のとおりです。

    メタディスクリプションの最適化方法

    • 対策キーワードを含める
    • ページの内容を正確に要約する
    • 文字数はMax120文字を目安に

    hタグ(見出し)

    hタグは、Webページ内に「見出し」を作るタグです。

    hタグ

    以下が、hタグ(見出し)を使うときのポイントです。

    hタグの最適化方法

    • 順番を守って使用する
    • 単なる強調目的で使用しない
    • 文言は簡潔にまとめる
    • 対策キーワード・サジェストキーワードを適度に使用する

    Googleは、検索キーワードとWebページの「関連性」を基準の一つとして、検索順位を決めています

    上記3つのタグ内にキーワードをうまく含めれば、「このキーワード・テーマに関連するページですよ」とGoogleに伝えることができ、上位表示の可能性を高められます

    ただし、キーワードの過剰な使用はNGです。

    順位を操作しようとするのではなく、あくまでも「検索エンジンが正確にページの内容を理解するためのサポート」と考え、最適化しましょう。

    内部リンクを適切に設置する

    内部リンクとは、同じWebサイト内のページをつなぐリンクです。

    内部リンクと外部リンクの図解

    内部リンクの例

    リンクは、SEOにおいて非常に重要な役割を担っています

    やみくもに内部リンクを掲載するのではなく、Webサイト内のページ同士をどうつなぐかきちんと設計することで、SEOの観点から以下のような効果が得られます。

    • 新しいページがインデックスされやすくなる
    • サイト内の重要なページ(特に順位を上げたいページ)が検索エンジンに伝わる
    • ユーザーの検索行動がサイト内で完結しやすくなる

    では、具体的にどのようなことを意識して内部リンクを設置すれば良いのでしょうか?

    次の5つが特に重要になります。

    内部リンクを最適化するポイント

    1. 関連性の高いページにリンクする
    2. アンカーテキストはキーワードを意識する
    3. 重要なページ(順位を上げたいページ)へリンクを集める
    4. 画像リンク(バナーリンク)にはalt属性を記述する
    5. URLを統一する

    ページエクスペリエンス指標を改善する

    ページエクスペリエンスは、「より良いユーザー体験」を実現するための指標です。

    具体的には、次の4つがページエクスペリエンス指標です。

    4つのページエクスペリエンス指標

    • Core Web Vitals の3要素(ページスピード)
    • モバイル対応
    • HTTPS化
    • わずらわしいインターステイシャルがない(過剰なポップアップ広告の有無など)

    たとえば、ページの読み込み速度が遅いページよりも、すぐに表示されるページのほうがユーザーは使いやすいですよね。

    ページエクスペリエンス指標はランキングに影響しますが、コンテンツと比べると影響は小さくなります

    いくらページ エクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはありません。ただし、関連性が同程度のページが多数存在する場合の検索ランキングにおいては、このページ エクスペリエンスが一段と重要になります。

    引用元:Google のページ エクスペリエンスについて | Google 検索セントラル

    とはいえ、より上位を目指したい方は、ここへの対応も必須です。

    以上、重要度の高い3つの内部施策をご紹介しました。

    3.外部対策

    外部対策は、Webサイトの「外側」にあるGoogleの評価要素を高めるための対策です。

    Webサイトの「外側」の要素には、主に次の2つがあります。

    • 被リンク:​​他サイトに設置された、自サイトへのリンク
    • サイテーション:他のWebサイトやSNSで、自サイトのことや会社・サービスのことが言及されること。評判。被リンクと比べて、効果は薄い。

    Googleは、こういった第三者からの評価も考慮して、ユーザーにとって最も役に立つページを検索結果に表示しています

    では、外部対策で重要な2つの施策を見ていきましょう。

    重要な外部施策

    • 良質な被リンクを集める
    • ポータルサイトやSNSの活用で露出を増やす

    良質な被リンクを集める

    良質な被リンク」がもつSEO効果は絶大です。

    Googleは、「Googleが掲げる10の事実」のなかで次のように記述しています。

    4.ウェブ上の民主主義は機能する。

    Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。

    引用元:Google が掲げる 10 の事実

    これは簡単にいうと、リンクが「人気投票」のように見なされるということです。

    あなたも経験があるかもしれませんが、「本当に良い!」「素晴らしい!」と思ったコンテンツは誰かに紹介したくなりますよね。

    Web上では、それがリンクとして表れるわけです。

    そのためGoogleは、リンクが外部サイトで多く掲載されていると「良いコンテンツ」と評価します。

    ただし、リンクはその数だけでなく「質」も重要です。

    権威のある(信頼性の高い)Webサイトで貼ってもらったリンクや、自サイトと関連性の高いWebサイトで貼ってもらったリンクは、質が高いといえます。

    また、同じサイトからいくつもリンクをもらうより、あらゆるサイトからリンクをもらっているほうが、評価は上がりやすいです。

    リンクを能動的に獲得する方法には、たとえば、次のような方法があります。

    被リンクを獲得する方法

    • 被リンク営業・デジタルPRをする
    • トレンド記事を作成する
    • 調査にもとづく1次情報をコンテンツにする
    • 取材記事を作成する

    理想は、放っておいても自然と被リンクが増えていくことですが、それではなかなかリンクが集まらないのが現実です。

    「良質なコンテンツ」を持っていることが大前提になりますが、リンクしてほしい相手にメリットとともに提案する、という姿勢も必要です。

    このあたりは、下記の記事を参考にしてください。

    注意点

    金銭でやりとりしたリンクや自作自演リンクを増やすのは、いわゆるブラックハットSEOに該当します。ペナルティを受けるリスクがあるので、やめましょう。

    ポータルサイトやSNSの活用で露出を増やす

    インターネット上での露出を増やしましょう。

    被リンクやサイテーションを獲得するには、そもそも自社の商品やサービスの情報、コンテンツがユーザーに届いていなければなりません

    たとえば、次のような媒体を活用して露出を増やすことができます。

    • SNS(Twitte、Instagram、Facebook、YouTube、Pinterstなど)
    • ポータルサイト(ぐるなびやエクスペディアなど)
    • Google ビジネスプロフィール(Googleマップに表示される情報)
    • プレスリリース(PR Timesなど)

    上記のような媒体で好意的な言及が増えると、SEOにもポジティブに働く可能性があります。

    Webサイトのコンテンツはもちろん、リアルでも顧客を満足させることが重要です。

    SEOで導入しておきたいツール

    ここまで、いくつかSEO施策を紹介してきましたが、各施策は効果測定とセットでおこなうのが基本です。

    次の2つのツールを導入しておきましょう。

    SEOでは、PDCAと呼ばれる、Plan(施策の策定)→ Do(実行)→ Check(検証)→ Act(改善)のプロセスが非常に重要です。

    1.Google Search Console

    Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、Googleが無料で提供する分析ツールです。

    Google Search Console の管理画面

    Google Search Console では、主に以下のような要素を確認できます。

    • 自サイトの検索パフィーマンス(コンテンツがどのような検索キーワードで表示・クリックされているか?また、その順位やクリック率はどうか?など)

    • ページやWebサイトが抱える問題点(クロール・インデックスされているか?ペナルティはないか?など)

    • リンクの状況(どのようなサイトでリンクが掲載されているか?自サイトの内部リンクはどうなっているか?など)

    2.Google Analytics(GA4)

    Google Analytics(グーグルアナリティクス)は、アクセス解析ツールです。

    こちらもGoogleが無料で提供しているツールで、新世代版は「GA4」と呼ばれます。

    旧世代型の「ユニバーサルアナリティクス(UA)」は、2023年7月1日でサポート終了することが発表されているので、これからGoogle Analytics を導入する方は、GA4を導入しましょう。

    GA4の管理画面

    GA4では、例として以下のような要素を確認できます。

    • ユーザー属性(国、都道府県、性別、年齢など)

    • ユーザーの獲得経路(検索エンジンからの流入か?SNSからの流入か?など)

    • エンゲージメントやイベント(ページビュー数、初回訪問数、セッション数など)

    SEOで検索順位が上がった事例

    SEOの具体的なイメージがまだできていていない方のために、ここでは弊社がSEOを支援しているお客様の事例(歯科医院様の事例)をご紹介します。

    キーワードの詳細や顧客名の公開はここでは控えますが、施策とその効果、上位表示までの期間が参考になるかと思います。

    1.検索意図を満たすコンテンツになるようリライト!2ヶ月で1位に

    歯科医院様の事例1 検索順位の推移グラフ

    「インビザライン + 〇〇」(1ヶ月あたりの検索数:1,600回)というキーワードでの対策事例です。

    対策キーワードに対して、既存コンテンツは検索意図を満たせていないと仮説が立ったので、コンテンツをリライトさせていただきました。

    実施したこと

    • ユーザーの検索意図を満たすコンテンツになるようにリライト

    結果

    • 2ヶ月で1位を獲得(9位→1位)

    1位を獲得できた要因としては、検索意図を満たせたからということはもちろん、ターゲットキーワードが適切だったことや、医師による監修と監修者情報の明示できていたことも挙げられます。

    2.継続的にWebサイトを改善!7ヶ月後に「地域名 + 業種」で2位に

    歯科医院様の事例2 検索順位の推移グラフ

    「地域名 + 業種」のキーワードは、特に歯科医院をはじめとするローカルビジネスの集客においては重要なキーワードです。

    対策当初は「地域名 + 歯医者」で37位という順位でした。

    そこで、以下のような施策を実行いたしました。

    実施したこと

    【コンテンツ対策】

    • 質を重視した新規コンテンツの作成
    • 低品質コンテンツの削除、リライト

    【内部対策】

    • リンク切れの解消
    • 内部リンクの最適化
    • サイトの表示スピード
    • 構造化マークアップ

    結果

    • 7ヶ月で「地域名 + 歯医者」で2位に(37位→2位:35位アップ)

    サイト全体の評価を高めたことにより、少しずつ順位が伸び、その結果2位を獲得できた事例です。

    SEOに関してよくある質問

    最後に、SEOに関してよくある5つの質問にお答えします。

    1.SEOで成果が出るまでの期間は?

    弊社の経験に基づけば、

    • 新規サイトを立ち上げた場合:最低でも1年
    • 既存サイトでSEO施策を実施する場合:3ヶ月〜6ヶ月

    かかることが多いです。

    成果が出るまでの期間は、予算やリソース、Webサイトの状況などによっても変わりますが、SEOはリスティング広告のように即効性のある施策ではありません。

    中長期的な視点をもちつつ、継続的にWebサイト全体を改善していく必要があります。

    2.SEOは専門家に依頼するべきか?

    SEOは外注せずに自社で対策することも可能です。

    しかし、以下のような場合には、SEOの対策代行・コンサルティングを利用したほうが良いでしょう。

    SEOをプロに外注したほうが良いケース

    • 「より早く・より確実に成果を出したい」
    • 「社内にスキルのある人材がいない」
    • 「SEOにリソースが割けない」

    外注することで、自社のリソースを割くことなくSEOを実施でき、経験豊富な専門家の力を借りて、成功確率も上げられます。

    特に、サイトをリニューアルしたり、新しく立ち上げようと考えている場合は、そのタイミングで相談することをおすすめします。

    というのも、このタイミングで相談することで、初めからSEOに最適なサイトを設計することが可能だからです。

    SEOを外注するメリット・デメリットや外注先の選び方については、以下の記事を参考にしてください。

    3.SEOを依頼する際の費用相場は?

    SEOを依頼する際の一般的な費用相場は以下のとおりです(あくまでも目安です)。

    SEOの対策費用相場
    サービス費用相場支払い方法
    SEOコンサルティング10万円〜50万円月額固定報酬型
    10万円〜100万円一括支払い型
    内部対策10万円〜100万円一括支払い型
    外部対策1.5万円〜15万円月額固定報酬型
    (成果報酬型)
    コンテンツ対策1000円〜10万円/1記事一括支払い型

    これに加え、5万円〜30万円の初期費用がかかります。

    「サービスの範囲」や「契約期間」なども会社によって異なるので、複数の会社を比較したうえで依頼先を決めましょう。

    4.SEOとリスティング広告、対策するならどちらがいい?

    結論、あなたがどのような成果を求めるかで変わってきます。

    • すぐにでもコンバージョンを獲得したい → リスティング広告
    • 中長期的に継続して集客するための土台を作りたい → SEO

    両者の性質を踏まえて、SEOとリスティング広告を併用するのがベストなこともあります。

    5.ローカルSEOって何?

    ローカルSEOとは、「恵比寿 ラーメン」のように、地域に関連するキーワードで検索されたときに上位を狙う施策を指します。

    ローカルSEOに取り組むことで、以下の場所で自社情報が表示されやすくなります。

    • Googleの検索結果に表示される「地図」
    • マップアプリ(Googleマップなど)

    特に飲食店やクリニックなど、実店舗を持つビジネスにおいて効果の出やすい施策です。

    ローカルSEOでは、Googleビジネスプロフィールの対策が必要となります。

    同様の施策を、一般的には「MEO」と呼ぶことも多いので覚えておくと良いでしょう。

    【SEOでお困りの方へ】プロに無料相談してみよう

    ここまでSEOについて解説してきましたが、いざ取り組み始めるとなると、まだ疑問や不安が残っている方もいるのではないでしょうか。

    実際、集客に関する悩みは個々に異なるので、「自社では何から始めるのがベストなのだろう?」とお困りの方もよくいらっしゃいます。

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    【まとめ】正しくSEOに取り組んで検索上位を獲得しよう!

    今回は、SEOの基本的な考え方や施策についてお伝えしました。

    SEOは一つの要素を改善したからといって、すぐに成果が出るものではありません。

    Webサイト全体の評価をコツコツと高めていくことで、Googleとの信頼関係ができ、それが検索結果に反映されていくものです。

    冒頭で述べた「検索ユーザーと検索エンジンの両方が喜ぶような、最高のWebサイト・コンテンツを作ること」。

    この本質を忘れずに、SEOに取り組みましょう!

    SEOを外部に依頼する場合にも、正しい知識を持っているのとそうでないのとでは、業者の選び方も変わってきます。

    ぜひこの記事をブックマークして、これからのSEOを進める際に、参考書的に振り返っていただければと思います

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