ディスクリプションにSEO効果があるのは本当?書き方や文字数も解説

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  • 「ディスクリプションの設定は、本当にSEOに効果があるの?」

    「毎回なんとなく文章を考えているけど、これで良いのだろうか…」

    SEOで重要とされる「ディスクリプション(メタディスクリプション)」

    「SEOに効くと言われているから、とりあえず設定している」というWeb担当者も多いのではないでしょうか?

    しかしディスクリプションは、検索順位に直接影響する要因ではなく、間接的に影響しうる要因です。

    この「間接的なSEOへの効果」を理解せずに、ただディスクリプションを設定していても、その効果は最大化できません。

    そこでこの記事では、以下の内容についてまとめました。

    この記事のトピック

    • ディスクリプションとは
    • ディスクリプションのSEO効果
    • ディスクリプションを設定しないとどうなる?
    • ディスクリプションの最適な文字数
    • ディスクリプションを書くときに意識したい4つのポイント
    • ディスクリプションの設定方法

    「これからディスクリプションを設定しようと思っている」

    「ディスクリプションの書き方を見直したい」という方は、ぜひご一読ください。

    ディスクリプション(メタディスクリプション)とは?

    ディスクリプションとは、Webページの概要をまとめた「説明文」のことです。

    検索エンジンに「そのページがどのようなページなのか」を伝える働きがあります。

    メタタグ(Webページの情報を検索エンジンに伝えるタグ)の一種なので、「メタディスクリプション(meta description)」と呼ばれることも多いです。

    検索結果ページでは、タイトルの下の「説明文」として、検索ユーザーに表示される可能性があります。

    検索結果に表示されるディスクリプションの例

    「可能性がある」と述べたのは、この部分(スニペット)に表示されるテキストは、Googleがユーザーに合わせて最適化しているためです。

    必ずしもディスクリプションの内容がそのまま反映されるとは限りません。

    Ahrefs社の調査では、62.7%の確率でGoogleがディスクリプションを書き換えることがわかっています。
    参考:ahrefs blog – How Often Does Google Rewrite Meta Descriptions? (New Data Study)

    ディスクリプションのSEO効果

    では、ディスクリプションはSEOにどれくらい影響するのでしょうか。

    結論からお伝えすると、ディスクリプションがGoogleの検索順位に直接影響することはありません

    しかし、間接的には検索順位に影響する可能性が高いです。

    ランキング要因ではない

    Googleは公式に、ディスクリプションをランキングの決定要因として使用しないことを発表しています。

    正確なメタディスクリプションはクリックスルーを向上させることができますが、検索結果内のランキングには影響しないことに注意してください。

    引用元:Google Search Central Blog – Improve snippets with a meta description makeover
    ※翻訳は弊社によるものです。

    表示するスニペットに description メタタグを使用する場合でも、Google のランキングでは description メタタグは使用されません。

    引用元:Google検索セントラル – Google はウェブ ランキングにキーワード メタタグを使用しません 

    つまり、ディスクリプションの有無やその内容が、順位を直接左右することはないということです。

    間接的なSEO効果は見込める

    ただし、ディスクリプションには間接的なSEO効果が見込めます。

    効果は大きく分けて次の2つです。

    ディスクリプションの間接的なSEO効果

    • 効果1.クリック率が高まる
    • 効果2.Googleにページの内容を伝える

    それぞれ解説します。

    効果1.クリック率が高まる

    検索ユーザーは、タイトルやディスクリプション(スニペット)など、検索結果ページに表示される情報を見て、クリックするかどうかを判断します

    検索結果に表示される要素

    そのため、自分の検索意図にマッチするディスクリプションを見ると、「欲しい情報が得られるかもしれない!」と思い、クリックする確率が高まるのです。

    Backlinko社がおこなった調査では、ディスクリプションを設定したページは、そうでないページと比較して、クリック率が5.8%も上昇することが明らかになっています。
    参考:Backlinko – Here’s What We Learned About Organic Click Through Rate

    では、どうしてクリック率が上昇することで、間接的なSEO効果が得られるのでしょうか。

    Googleがクリック率の高いページを、「ユーザーに人気のあるページだから上位に上げてみよう!」と判断する可能性があるからです。

    クリック率がGoogleのランキング要因かどうかについては、議論があり、実際のところはブラックボックスです。

    しかし、専門家の調査ではクリック率が順位に影響するデータも示されています。

    仮に、クリック率がランキング要因でないとしても、クリック率が上がればサイトへの流入が増やせるという点で、ディスクリプションの設定は有効です。

    クリック率が上がれば、同じ順位でも流入数を増やすことができます。

    効果2.Googleにページの内容を伝える

    順位に直接的な影響はないとはいえ、ディスクリプションを設定することで、Googleにページの内容を伝えることが可能です。

    ページのメタ ディスクリプション タグは Google や他の検索エンジンにページ内容の要約を伝えます。

    引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド – メタディスクリプションタグを使用する

    以下の記述からも、Googleがページの内容を理解するときに、ディスクリプションが役に立つことが示唆されています。

    ページごとに異なるメタ ディスクリプション タグを使用することは、ユーザーにとっても Google にとっても有益です。

    引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド – ページごとに固有の説明を使用する

    「Googleにページの内容を正確に把握してもらう」という観点で、SEOに間接的にプラスに働く可能性はあるでしょう。

    ディスクリプションを設定しないとどうなる?

    SEOへの直接的な効果がないなら、「ディスクリプションをわざわざ設定しなくても良いのでは?」とお考えの方もいるかもしれません。

    実際、ディスクリプションは設定しなくても問題ありません

    ディスクリプションを設定していないからといって順位は下がりませんし、検索結果(スニペット)では、Googleがページ内のテキストを自動的に抜き取って表示してくれます。

    Ahrefsの調査でも上位10位にランクインしているページのうち、約25%にはディスクリプションが設定されていないことがわかっています。
    参考:ahrefs blog – How Often Does Google Rewrite Meta Descriptions? (New Data Study)

    しかし、ディスクリプションを設定していなければ、前述した間接的なSEO効果は得られません

    また、ユーザーに検索結果上でアピールするチャンスがあるのに、それを自ら手放すのはもったいないともいえます。

    Googleも検索エンジン最適化スターターガイドの中で、ディスクリプションの設定を推奨しているので、可能なら設定しておくべきでしょう。

    では、実際にどのようなことを意識してディスクリプションの文章を考えれば良いのか、次の章以降で解説します。

    ディスクリプションの最適な文字数

    ディスクリプションの長さに制限はありませんが、検索結果で表示される文字数には制限があります。 

    一般的には以下の文字数が一つの目安です。

    • PCの場合、全角120文字
    • スマートフォンの場合、全角50文字

    上限を超えると、以下のように「…」で省略される可能性があります。

    文字数が多くて省略されているディスクリプションの例

    このことを考慮すると、

    • 長くても120文字以内に収める
    • 重要な内容は前半50文字に含める

    ということを意識すると良いでしょう。

    次の章では、ディスクリプション作成の具体的なポイントをご紹介します。

    ディスクリプションを書くときに意識したい4つのポイント

    より効果的なディスクリプションを書くために、以下のポイントを意識してみてください。

    ディスクリプションを書くときのポイント

    • キーワードを含める
    • ページの内容を正確に要約する
    • タイトルでは伝えられないページの魅力を伝える
    • 他サイトのディスクリプションを観察してみる

    それぞれ解説します。

    1.キーワードを含める

    対策キーワードを含めることで、検索ユーザーにクリックされる可能性が高まります

    というのも、検索キーワードは以下の画像のように、検索結果で太字で表示され、ユーザーの目に止まりやすくなるからです。

    ディスクリプション内の検索キーワードが太字で表示されている例

    また検索エンジンに対しても、「このキーワードと関連性の高いページですよ」と伝えることができます。

    ただし、キーワードの羅列や乱用はNGです。

    「ページの概要を伝える」という本来のディスクリプションの目的から外れてしまうからです。

    ディスクリプションは検索ユーザーへのアピール文だと思って、書きましょう。

    2.ページの内容を正確に要約する

    ディスクリプションを作成する際には、ページの内容を正確に要約しましょう。

    すべてのページで同じ内容を記載するのは、もってのほか。

    ページの内容に関係のないディスクリプションや、ページの違いが判断できないディスクリプションなら設定する意味がありません。

    Googleがディスクリプションの内容を検索結果に反映するのも、以下の場合に限定されています。

    Google では、ページ上のコンテンツのみから取得できる情報よりもページの概要をユーザーに正確に説明できると判断した場合、ページの <meta name=”description”> タグを使用して、検索結果のスニペットを生成することがあります。

    引用元:Google検索セントラル – 検索結果のスニペットを管理する

    要約になっていない例

    SEOに関するページです。

    要約になっている例

    このページでは、ディスクリプションのSEO効果について解説しています。「ディスクリプションの最適な文字数は?」「設定しなくてもいい?」「書くときのポイントは?」などの疑問にも答えています。

    3.タイトルでは伝えられないページの魅力を伝える

    検索ユーザーが真っ先に見るタイトルは、長くても32文字までしか表示されません。

    そのため、タイトルには含められなかった言葉や訴求内容を、ディスクリプション内で補ってあげることで、タイトルとセットで効果を最大化できます

    あなたのサイトを訪問したくなるような、魅力的な宣伝文句を考えましょう。

    ディスクリプションを魅力的なものにするには、検索ユーザーがどんな人物なのか、どんな悩みをもって検索しているのかを明確にしておく必要があります。

    SEOのコンテンツ作成全体を通していえることですが、必ず検索ユーザーの「検索意図」を把握するようにしましょう。

    4.他サイトのディスクリプションを観察してみる

    初めてディスクリプションを書くという方は、具体的にどのような文章を書けばいいのか、イメージがつかないかもしれません。

    その場合は、競合サイトやSEO系のキーワードで上位表示しているサイトのディスクリプションを観察してみることをおすすめします。

    もちろん、他サイトのディスクリプションが「効果的なディスクリプション」とは限りません。

    とはいえ、ある程度の傾向はつかめると思います。

    Google Chromeの拡張機能の一つに、「SEO META in 1 Click」というものがあります。

    こちらを追加すれば、ワンクリックで各ページのディスクリプションに目を通せるので、ぜひ活用してみてください。

    SEO META in One Click でディスクリプションを確認する方法

    ディスクリプションの設定方法

    ディスクリプションを設定する方法は、主に次の2つです。

    ディスクリプションの設定方法

    • WordPressで設定する
    • HTMLで記述する

    それぞれ簡単に解説します。

    1.WordPressで設定する

    WordPressを利用してサイトを運営している場合、プラグインをインストールしましょう。

    プラグインを導入すれば、文章を入力するだけでディスクリプションの設定が可能になります。

    たとえば、「Yoast SEO」というプラグインをインストールすれば、以下のように記事の投稿画面(下部)で簡単にディスクリプションが設定できます。

    Yoast SEO のディスクリプション設定画面

    すでに導入しているプラグインで、ディスクリプションの設定が可能になっている場合もありますので、まずはWordPressの管理画面内に入力箇所がないかチェックしてみてください。

    2.HTMLで記述する

    直接HTMLソースコードに書き込むことも可能です。

    各ページのheadタグ内に、以下のコードを記述することで設定できます。

    <meta name=”description” content=“テキストを入力”>

    「テキストを入力」の部分に、ページの内容を説明するディスクリプションを入力しましょう。

    【まとめ】効果的なディスクリプションを設定してクリック率を高めよう!

    ディスクリプションは、検索エンジンや検索ユーザーに対してページの概要を伝えます。

    ページの内容をうまく要約したディスクリプションには、クリック率を高める効果があります。

    クリック率が高まれば、サイトへの流入数を増やせるだけでなく、間接的に順位にも良い影響があるでしょう。

    慣れてしまえば、ディスクリプションの作成に時間がかかることもありません。

    まずは今回ご紹介したポイントを意識して、ディスクリプションを作成してみてください。

    ディスクリプションを書くときのポイント

    • キーワードを含める
    • ページの内容を正確に要約する
    • タイトルでは伝えられないページの魅力を伝える
    • 他サイトのディスクリプションを観察してみる

    なお、SEOで上位表示するためには、ディスクリプション以外にも重要な施策があります。

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