「バナー広告ってどのような広告を指すのだろう?」
「バナー広告と他の広告って何が違うの?」とお考えではいませんか?
この記事では、バナー広告の基礎知識をわかりやすく解説しています。
記事を読めば以下の内容を理解できます。
- バナー広告とはどのような広告か
- バナー広告のメリット・デメリット
- バナー広告の種類
- バナー広告の料金体系
- バナー広告と他の広告との違い
- バナー広告を作成するコツ
Web広告の基礎を知りたい方や、これからバナー広告の運用を始めたい方はぜひご覧ください。
目次
バナー広告とは?
バナー広告とは、画像やGIFアニメーションなどを使った広告です。
正方形や長方形、縦長といったさまざまな形状があります。
広告メディアによってバナー広告の形状(サイズ)が定められているため、掲載するには規定のサイズを守って作成する必要があります。
バナー広告の効果
バナー広告は、ブランディングや認知度向上の効果が期待できます。
Yahoo!JapanのTOPページやSNSなどに広告を掲載することで、多くのユーザーに見てもらえるため、認知度が上がります。
またバナー広告は画像やGIFを用いた広告のため、視覚的にユーザーへサービスや商品をアプローチが可能です。
文章だけでは伝わりづらい商品の内容や、企業の雰囲気をユーザーに伝えられるため、ブランディングにも効果的です。
バナー広告の種類
バナー広告には以下の種類があります。
純広告型バナー広告
Webメディアやアプリ上の広告枠を買い取って、掲載するバナー広告です。
契約期間が定められており、期間中はずっとバナー広告を掲載できます。
掲載するメディアのターゲット層が自社のターゲット層と近いと、効果を発揮しやすくなります。
運用型バナー広告
広告のターゲティングや入札額を決めるなどして運用するバナー広告です。
運用型バナー広告の枠があるWebメディアでランダムに掲載されます。
GDN(Googleディスプレイネットワーク)や、YDA(Yahoo!ディスプレイ広告運用型)で掲載可能です。
自社で運用しないといけないため手間はかかりますが、効果測定することで広告を改善できます。
バナー広告のメリット
バナー広告のメリットは以下の2つです。
メリット1.視覚的に訴求できる
バナー広告は、画像を使っているため視覚的なアピールが可能です。
文章だけでは説明が難しい商品でも、画像や色味などのデザイン要素が加わることでユーザーが内容を理解しやすくなります。
特にアパレルや飲食など、ビジュアルが重視される業界の場合、バナー広告で訴求するのに向いているといえるでしょう。
メリット2.潜在層へアプローチできる
バナー広告は、画像を通じて幅広いユーザー層へアプローチすることが可能です。
前述のとおり、バナー広告の強みは視覚的なアプローチができる点です。
自社商品に興味がなかったユーザーでも、画像を見て商品やサービスに興味を持つことがあります。
幅広いユーザーに自社のアプローチができるのは、大きなメリットといえるでしょう。
バナー広告のデメリット
バナー広告のデメリットは以下の2つです。
デメリット1.バナー作成の工数がかかる
バナー広告は画像やGIF画像を使って作られる広告のため、制作するのに時間がかかります。
バナー広告で成果を得るためには、 魅力的なバナーを作成する必要があります。
たとえば、自社のターゲットが興味をそそられそうな文言や色味、 フォントの種類を考慮しなければなりません。
また、画像作成をした経験のない方は、画像作成の方法を知るところから始めなければなりません。
バナー作成に慣れていけば制作スピードは上がりますが、 慣れるまでは時間がかかると思っておくと良いでしょう。
デメリット2.バナーの出来で成果が変わりやすい
バナーの出来で成果は変わってくるため、常にユーザーが広告に反応しているか確認しなければなりません。
バナーに記載されている文言や色味など、ターゲット層が興味をそそられるデザインになっていないと成果につながりにくくなります。
そのため、複数のバナー広告をテストして、常に反応の良し悪しを確認することが必要です。
バナー広告の掲載先
バナー広告を掲載できる場所は以下のとおりです。
Googleの場合
Googleでバナー広告を出稿したい場合、『Googleディスプレイ ネットワーク(GDN)』にて広告の出稿が可能です。
Googleディスプレイネットワークとは、Google広告を掲載できるWebサイトや動画、アプリの総称です。
Googleディスプレイネットワークを利用すれば、世界中のインターネットユーザーの90%以上に広告を表示できるといわれています。
Google広告では、以下のメディアに広告を掲載できます。
参考:ディスプレイ ネットワークとは – Google 広告 ヘルプ
参考:広告の掲載先 – Google 広告 ヘルプ
Yahoo!の場合
Yahoo!でバナー広告を出稿したい場合、『ディスプレイ広告(運用型)』にて広告出稿が可能です。
ディスプレイ広告(運用型)を利用すれば、Yahoo! JAPANや主要提携サイトのコンテンツページ内に広告を表示できます。
たとえば、以下のメディアに広告を掲載できます。
参考:ディスプレイ広告の掲載箇所は? – Yahoo!広告 公式 ラーニングポータル
SNSの場合
SNSでもバナー広告の出稿が可能です。
掲載できる箇所を以下の表にまとめましたので、ご覧ください。
SNS | 配信先 |
Instagram |
|
| |
LINE |
|
|
参考:Facebook広告ガイド: 広告形式の仕様と推奨事項 | Facebook広告ガイド
参考:プロモ広告について教えてください。
参考:【公式】LINE広告|LINE for Business
参考:プレースメントターゲットを設定する | ビジネス向け Pinterest ヘルプ
バナー広告の料金体系
この章では、バナー広告の料金体系について解説いたします。
料金体系は以下の4つに分類されます。
期間保証方式
機関保証方式では、クリック数やインプレッション数に関係なく、固定料金を支払う課金方式です。
たとえば掲載したいメディアの広告枠が1ヶ月につき15万円だった場合、広告主は15万円を支払わなければなりません。
クリック数が0だったとしても固定の金額を支払う必要があるため、自社のターゲット層に適した媒体か見極めることが重要です。
インプレッション課金方式
インプレッション課金方式では、ユーザーの目の前に広告が表示された回数によって課金されます。
広告が1,000回表示されるごとに課金される仕組みの「CPM(Cost Per Mille)」が使用されています。
インプレッション課金では、広告の表示回数が最大化されるように配信されるため、認知度を上げたい場合にはおすすめです。
クリック課金方式
クリック課金方式では、バナーがクリックされると料金が発生する課金方式です。
Webページ上のバナー広告をユーザーがクリックした回数によって、その月の料金が変わります。
成果報酬方式
成果報酬型では、ユーザーがバナー広告をクリックしたあとに、成果へ結びつく行動をおこなえば課金されます。
たとえば、Webマーケティングセミナーのバナー広告だった場合、ユーザーにクリックされ、セミナーの予約につながれば課金されます。
他の広告との違い
今回は、以下の広告との違いを解説します。
リスティング広告とバナー広告の違い
リスティング広告とバナー広告の違い | ||
バナー広告 | リスティング広告 | |
表示形式 | 画像、動画 | テキスト |
掲載場所 | Webサイト、SNS | 検索結果画面 |
アプローチできる層 | 潜在層 | 顕在層 |
効果を期待できる項目 |
|
|
バナー広告とリスティング広告では、表示形式や掲載場所が異なります。
バナー広告は、画像やGIFアニメーションを用いた広告です。
Webページにアクセスしてきたユーザーに広告を表示できるため、多くのユーザーにアプローチできます。
一方、リスティング広告はバナー広告とは違い、テキストのみの広告です。
ユーザーがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで入力したキーワードに連動して、広告が表示されます。
検索エンジンを使用するユーザーは、悩みを解決するために検索するので、目的が明確です。
そのためサービスや商品がユーザーの目的と合えば、成約する可能性があります。
コンバージョンを促したい場合、リスティング広告は有効です。
リスティング広告について知りたい方は、以下の記事もおすすめです。
広告主と消費者の目線からみるリスティング広告とは? -webma-
リスティング広告とバナー広告の違いとは?おすすめなケースも紹介 -webma-
ディスプレイ広告とバナー広告の違い
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリなどの広告枠内に表示される広告全般を指します。
そして、バナー広告はディスプレイ広告の一種です。
ディスプレイ広告は、バナー広告のような画像を使った広告だけではなく、テキストのみを使った広告も掲載できます。
ディスプレイ広告は、以下の掲載フォーマットがあります。
ディスプレイ広告について詳しく知りたい方は、以下の記事を御覧ください。
【初心者向け】ディスプレイ広告とは?リスティング広告との違いも解説 -webma-
動画広告とバナー広告の違い
バナー広告と動画広告は、同じディスプレイ広告に含まれていますが、広告の表示形式が異なります。
バナー広告は主に静止画像やGIFアニメーションを使用するのに対して、動画広告は動画を使用します。
動画広告について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
動画広告のメリット・デメリットとは?広告媒体の選び方も解説 -webma-
レスポンシブ広告とバナー広告の違い
バナー広告とレスポンシブ広告は、同じディスプレイ広告の一種ではありますが、広告表示の仕組みが異なります。
レスポンシブ広告とは、広告枠の大きさに合わせ、自動で広告のサイズやレイアウトを変更できる広告です。
広告出稿に必要なテキストや画像(2サイズ)などを設定すれば、システムが自動で広告を調整してくれます。
バナー広告は、広告枠のサイズに合ったバナー画像を用意して、広告を出稿させる必要があります。
掲載面に合わせた画像を制作しないといけないため、レスポンシブ広告と比べると手間がかかりやすいです。
バナー広告の事例
この章では、弊社が作成したバナー広告の例を3つご紹介します。
例1.脱毛業界
業界 | 医療脱毛 |
掲載先 | Instagram広告 |
画像サイズ | スクエア(1,200×1,200) |
ターゲット | 商圏範囲で脱毛を考えている10〜20代の女性 |
作成ポイント |
|
例2.ファッション業界
業界 | 子ども服通販 |
掲載先 |
|
画像サイズ | 横長(1200× 628) |
ターゲット | 小学生以下の子どもを持つ女性 |
作成ポイント |
|
例3.サプリ業界
業界 | サプリ |
掲載先 | Instagram広告 |
画像サイズ | スクエア(1,200×1,200) |
ターゲット | ダイエットや筋トレに関心がある男女 |
作成ポイント |
|
バナー広告を作成するコツとは?
バナーを作成するコツは以下の2点です。
- ターゲットを明確にする
- ABテストをおこなう
方法1.ターゲットを明確にする
バナーのデザインを考える前に、ターゲットを明確にしましょう。
ターゲットとは、自社商品を購入して欲しいユーザーを指します。
ターゲットが定まらないと、情報を届けたいユーザーに合ったデザイン作成や掲載ができなくなります。
たとえばアパレル企業のターゲットが20代女性の場合、20代女性が興味がありそうなテイストを考えることが大切です。
可愛らしいテイストのファッションならパステルカラーやピンク、かっこいいファッションなら黒や白を入れるなど考えられます。
もしターゲットを考えずに作成すると、男性寄りなデザインになるなど、商品や企業イメージに合うデザインを作成できません。
デザインを考える前には必ずターゲットを定め、ターゲットが興味を持ちそうなテイストを考えましょう。
方法2.ABテストをおこなう
ABテストをおこない、バナー広告の作成に役立てましょう。
ABテストとは、複数のバナーを掲載し、それぞれのバナーの成果を見定めるためのテストです。
反応が良いデザインと、反応が悪いデザインを比べることで、ユーザーがバナーのどこに魅力を感じているかわかります。
たとえば、英会話教室への勧誘を促すバナーを作成する際に、文言を2パターン考えたとします。
以下の表をご覧ください。
文言 | |
A案 |
|
B案 |
|
仮にA案の反応が良かった場合、ユーザーはすぐに英語を話せるようになる部分に魅力を感じていると考えられます。
このように、2つ以上のバナーを比べて調査することで、ユーザーが魅力に感じている部分が明確になってきます。
常にバナーのデザインや文言の改善をおこなえば、より成果を出しやすい広告になることでしょう。
【まとめ】バナー広告の基礎を理解して効果的に活用しよう
今回の記事では、バナー広告の基礎について解説しました。
バナー広告とは、画像やGIFアニメーションなどを使った広告です。
ディスプレイ広告の一種であり、ブランディングや認知度拡大に適しています。
バナー広告のメリット・デメリットは以下のとおりです。
もし、バナー広告は画像を使用できるため、企業や商品の雰囲気を伝えられます。
ですが、一方でバナー画像を作らないといけないため、工数がかかります。
もし、自社でバナー広告の作成や運用が難しいと感じた場合は、広告代理店への依頼も視野に入れておくと良いでしょう。
弊社では、バナー広告の作成や運用もおこなっています。
以下のリンクに弊社で作成したバナーも掲載しているため、ぜひご覧ください。
もし少しでも興味をお持ちの場合は、以下のボタンをクリックしてお問い合わせください。
些細なお悩みでも、弊社スタッフが誠意を持って対応いたします。
2017年エクスコアに新卒入社し、Webコンサルタントとして従事。
リスティング広告をメインに各広告媒体の運用を担当。
【保有資格】Google広告、LINE広告、IMA検定、公式LINE運用…など