「SEOの対策キーワードの選び方がわからない…」そうお悩みではありませんか?
キーワード選定は、SEOにおいて最も重要なタスクの一つです。
なぜならキーワードは、コンテンツの作成やサイトの構造決定など、SEOのあらゆる工程において土台となるからです。
さらにいえば、「上位表示できるかどうか」「成果につながるかどうか」は狙うキーワードによって大きく左右されます。
SEOは「キーワード選びの時点で結果が決まっている」といっても過言ではないのです。
その重要性を表すように、SEOの専門家の36.2%人はキーワード調査にほとんどの時間を当てていることがわかっています。
参照:Search Engine Journal – Where Do SEO Professionals Spend Time & Budget? [Survey Results]
しかし、SEOを始めたばかりだと、具体的にどのような手順で、どのようなキーワードを選ぶべきか、わからない方がほとんどだと思います。
そこでこの記事では、すぐに実践できるキーワードの選び方(手順)と、SEOに効果的なキーワード戦略をまとめました。
- SEOの対策キーワードの選び方【5ステップ】
- 上位表示に必要なキーワード戦略
「SEOで成果を出したい」という方は、まずはこの記事を参考にキーワード選定に取り組んでみましょう。
※今回ご紹介する内容は、キーワード選定の方法の一つとして参考にしてください。
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目次
SEOの対策キーワードの選び方【5ステップ】
では具体的なキーワードの選び方をご紹介します。
手順は以下の5つです。
それぞれ詳しく解説します。
ステップ1.軸キーワードを洗い出す
最初のステップは、軸キーワードを洗い出すことです。
軸キーワードは、「自社のビジネスに最も関連性が高いキーワード群」と考えると良いでしょう。
当サイトを例にすると、自社のビジネスは「Webマーケティング支援」なので、それに関連する以下のようなキーワードが軸キーワードとして挙げられます。
- 「Webマーケティング」
- 「SEO」
- 「リスティング広告」
- 「MEO」
もし不動産を扱う会社であれば、次のようなキーワードですね。
- 「不動産」
- 「賃貸」
- 「リフォーム」
- 「マンション」
軸キーワードは、あなたが最終的に上位表示を目指すキーワードになります。
自社の顧客になりうるユーザーが、実際に検索しそうなキーワードを考えてみましょう。
- 検索ボリューム(月間の検索回数)が大きめのキーワードを選ぶ
ここでは悩みの粒度が大きいキーワードを選びます。この後のステップで、軸キーワードから細かな悩みのキーワード候補を派生させるためです。
- サイトのミッションやテーマ(=「誰のどのような悩み」を解決するサイトなのか)を意識する
SEOでは、一方的に自分たちの伝えたい情報を発信するのではなく、ユーザーの求める情報を起点に情報発信することが重要です。
当サイトでは「中小企業の経営者・Web担当者」の「Webマーケティング」に関する悩みを解決することをミッションとしています。
ステップ2.キーワードを拡張する
続いて、ステップ1で選んだキーワードをもとに、候補を広げていきます。
たとえば、「SEO」が軸キーワードであれば、
- 「SEO 内部対策」
- 「SEO 記事数」
- 「SEO 被リンク」
など、SEOに関するあらゆる悩みを集めるイメージです。
以下の2つの方法でキーワードを膨らませましょう。
- 方法1.ツールを使用する
- 方法2.自力で集める
それぞれにメリット・デメリットがあるので、こちらの表を確認したうえで、2つの方法を併用することをおすすめします。
キーワードを拡張する方法 | |
方法1.ツールを使用する | メリット
|
デメリット
| |
方法2.自力で集める | メリット
|
デメリット
|
方法1.ツールを使用する
ツールを使用すれば、大量のキーワード候補を一括で抽出できます。
キーワード候補を抽出できるツールには、以下のようなものがあります。
- ラッコキーワード(無料)
- ahrefs(有料)
- Googleキーワードプランナー(無料、登録必須)
今回は誰でもかんたんに利用できる「ラッコキーワード」を例に手順をご紹介します。
1.軸キーワードを入力する。
2.関連するキーワード候補一覧が表示されるので、画面右上からコピー、あるいはダウンロード。
この2ステップで候補キーワードが抽出できます。
集めたキーワードはエクセルやスプレッドシートにまとめておきましょう。
方法2.自力で集める
自力でキーワードを集めるのは、かなり手間のかかる作業です。
しかし競合サイトが思いつかないような「お宝キーワード」を見つけるには、この方法が効果的です。
自力でキーワードを集める場合、以下のような情報をチェックしましょう。
たとえば、Yahoo!知恵袋などの掲示板には、悩みを持つ人たちのリアルな質問が投稿されています。
そのため、実際に悩みをもつ人たちが「どのような言葉を使って悩みを表現するか」が見て取れるはずです。
質問や回答のなかから、ユーザーが検索しそうなキーワードを拾っていきましょう。
引用元:Yahoo!知恵袋
※赤枠は弊社が加えたものです。
上記の質問は、「SEO」というキーワードに関連して表示された質問です。
- 「検索結果 出てこない」
- 「狙ったキーワード 上位表示」
など、「SEO」という軸キーワードを含まない候補キーワードもイメージできますね。
また「SEO」というテーマに関連して、以下のようなキーワードが出現することも観察できます。
- 「独自ドメイン」
- 「サーチコンソール」
- 「ブログ」
- 「Google」
情報が溢れるこの時代に、わざわざ知恵袋で質問をするということは、それだけ悩みが深い、あるいは他のサイトでは答えが見つけらない悩みである可能性が高いです。
「ツールで拾えなかったキーワードを探してみる」といった感覚でいいので、ぜひ自力でもキーワードをチェックしてみてください。
ステップ3.検索ボリュームを調査する
3つ目のステップは、検索ボリュームの調査です。
検索ボリュームは、そのキーワードが1ヶ月の間に何回検索されるか、つまり「需要」を表します。
当然ですが、ユーザーがまったく検索しないようなキーワードで上位表示できても、成果にはつながりません。
そのため、検索キーワードに「そもそもどれくらい需要があるか」を調査しておく必要があります。
ここでは、キーワードプランナーを使った検索ボリュームの調べ方をご紹介します。
キーワードプランナーは、登録すれば誰でも無料で検索ボリュームの調査ができます(広告を出稿していない場合、機能制限あり)。
1.「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択。
2.キーワード候補を全て入力(1行につき、1検索キーワード)。
3.キーワードごとに検索ボリュームが表示されるので、画面右上の「過去のプラン指標」からダウンロード
4.ダウンロードしたファイルを、エクセルまたはスプレッドシートで開き、必要な情報のみを抽出。必要な情報は、「Keyword(キーワード)」と「Avg. monthly searches(検索ボリューム)」です。
このような流れで検索ボリュームの調査ができます。
検索数の調査ができるその他のツールや調査方法についてより詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
Googleの検索数を調べる方法|検索数の4つの活用場面も解説
検索ボリュームは、このあと「ステップ5」でキーワードを絞り込む際に必要になります。
ステップ4.検索意図に応じてグルーピングする
ステップ4は、キーワードのグルーピングです。
ここまでに集めたキーワードを、検索意図に応じてグルーピングしましょう。
検索意図とは、その検索キーワードに込められた「ユーザーの悩み」です。
検索キーワード | 検索意図の例 |
SEO 滞在時間 | SEOとページの滞在時間にどのような関係があるか知りたい |
SEO 会社 | SEOで有名な会社が知りたい、会社を選びたい |
SEO タイトル 付け方 | SEOに効果的なタイトルの付け方が知りたい |
具体的には、次の2つをおこないます。
- 同じ検索意図のキーワードは一つのグループにまとめる
- 検索クエリの4分類にあてはめる
それぞれ詳しく解説します。
「検索意図」についてよく知らない方は、まずはこちらの記事で理解を深めておくことをおすすめします。
SEOで重要な検索意図とは?正確に把握してコンテンツに活かす方法
1.同じ検索意図のキーワードは一つのグループにまとめる
まずは同じ・類似する検索意図のキーワードを、一つのグループにまとめましょう。
たとえば、「SEO 費用」「SEO 料金」のように含まれる単語が異なっていても、同じ意図(「SEOにどれくらいのお金がかかるか知りたい」)であれば、一つのグループにまとめておきます。
SEOでは1つの検索意図に対して、1つのページで対策するのが原則です。
というのも、検索意図が同じであれば、検索結果に表示されるページにも大きな差は出ないため、対策するキーワードは一つで十分なためです。
これは限られた時間を効率よく使うためにも効果的ですし、順位へのマイナスな影響を防ぐためにも重要といえるでしょう。
順位へのマイナスな影響については、のちの章(「上位表示に必要なキーワード戦略」)で紹介しています。
以下のようなイメージでグルーピングしましょう。
テーマとまったく関係のないキーワードは、このときに除外してOKです。
- 検索意図がイメージできないときは、実際に検索してみる
「上位のページがどんな悩みに答えているか」を見ることで、検索意図を把握できます。
- 検索意図が被っているかどうか判断できないときには、検索結果ページを見る
1位〜10位までのページがどれくらい一致しているかが一つの目安になります。
50%以上であれば、一つの意図としてまとめましょう。
「ruri-co(るりこ)」という無料ツールでは、調べたいキーワードを入力すると、関連するキーワードとその「類似率」(=検索結果の一致率)を表示してくれます。
一つ一つ検索結果を確認するのは大変なので、こちらもうまく利用してみてください。
2.検索クエリの4分類にあてはめる
次に検索クエリ(=検索キーワード)の4分類にしたがって、キーワードをグルーピングしましょう。
この分類は、4つの検索意図に基づいたものです。
キーワードによっては、検索意図が複数の分類にまたがるものもあります。
この分類に沿ってグルーピングしておくことで、ユーザーの購買意欲の高さや、どのような情報が求められているかがイメージしやすくなります。
- Knowクエリ
あるトピックについて意味や内容知りたい、情報がほしい。
例:「コンテンツSEOとは」「アメリカ 大統領」「日本の人口」「Webマーケティング 種類」など - Doクエリ
具体的に何かしらのアクションを起こしたい。
例:「チャーハン 作り方」「ライティング 構成作成」「ダイエット 簡単」「セルフカット」など - Goクエリ
どこか特定の場所に行きたい(ウェブサイトにおける指名検索も含む)。
例:「恵比寿 美容院」「近くのコンビニ」「Amazon」「YouTube」など - Buyクエリ
何か特定の商品やサービスを購入したい。
例:「メンズスーツ 通販」「掃除機 オススメ」「広告代理店 比較」「母の日 プレゼント」
ここまでできたら、最後のステップ5で対策キーワードを選んでいきます。
ステップ5.キーワードを選び、優先順位をつける
では、グルーピングしたキーワードの中から、実際に対策するキーワードの優先順位を決めていきましょう。
リソースやコストには限りがあるので、優先順位をつけることは不可欠です。
優先的に対策するキーワードとして理想なのは
- 検索ボリュームが小さすぎない(=一定のニーズがある)
- コンバージョンに近い(=成果につながりやすい)
- 競合性が高くない(=上位表示しやすい)
- 自社の専門性が活かせる
- 特定のトピック
といった要素を兼ね備えたキーワードです。
次の5つの判断基準から「総合的に」決めましょう。
- 検索ボリュームの大きさ
- CV(コンバージョン)への近さ
- 競合性の高さ
- 自社の提供できる価値・専門性
- トピックへの特化
1.検索ボリューム
ユーザーに検索されるキーワードで対策しなければ、上位表示できても意味がありません。
検索ボリュームが「0」のキーワードで対策するのは避けましょう。
しかし、検索ボリュームが大きい(目安:1000以上)キーワードにも注意が必要です。
上位表示できたときに多くの流入が見込めるキーワードは、競合サイトも対策に力を入れており、競争が激しいためです。
たとえば、いきなり「SEO」(検索Vol. 49500)というキーワードを狙っても、競合性が高く、上位表示は難しいでしょう。
まずは、検索ボリュームが50〜1000の「ロングテールキーワード」を優先的に狙うのがおすすめです。
キーワードの例 | |
ビッグキーワード | 「SEO」(検索Vol. 49500) |
ミドルキーワード | 「SEO ツール」(検索Vol. 2900) |
ロングテールキーワード | 「SEO ツール 無料」(検索Vol.260) |
※ロングテールキーワードを狙った戦略については、記事の後半部分で詳しく解説しています。
あるキーワードで上位表示できたときに、どれくらいのアクセスが見込めるかは、「平均クリック率」と「検索ボリューム」を掛け合わせることで算出できます。
たとえば、検索ボリュームが1000のキーワードで1位に表示されたとすると、検索1位の平均クリック率28.5%を掛けて、「1000×0.285 = 285」。
月間に285回のアクセスが見込めます。
SEOにおける検索順位別のクリック率について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
SEOの検索順位別クリック率は?キーワード別の傾向や3つの改善方法も解説
2.CV(コンバージョン)への近さ
検索キーワードには、「CV(コンバージョン)」につながりやすいものと、そうでないものがあります。
CVにつながりやすいキーワードは、優先的に対策すべきです。
というのも、SEOでは資料請求やお問い合わせ、商品やサービスの購入・契約など、CVを目的に集客するからです。
たとえば、「SEO 会社 比較」というキーワードは、すでにユーザーが「SEOの会社を比較・検討したい」と思って検索している確率が高いので、CVに近いといえるでしょう。
下記のようなポイントをチェックすると、CVへの近さが判断できます。
- 自社の商品やサービスと関連性の高いキーワードかどうか
- ユーザーにアクションを起こす意図はあるか
- ユーザーの悩みレベルは深いかどうか
検索クエリの4分類に従うと、BuyクエリやGoクエリ、Doクエリがここに該当することが多いです。
ただし、CVに近いキーワードは競合性も高い傾向があります。
そのため、
- CV目的のページ(将来的に上位表示したいページ)
- 上位表示目的のページ(短期間で上位表示できそうなページ)
を分けて対策し、上位表示できたページからCV目的のページに誘導するのも戦略の一つです。
3.競合性の高さ
競合性が高くないキーワードを狙えば、上位表示される可能性が高まります。
なぜならSEOは相対評価だからです。
どんなに良いコンテンツを作っていても、競合の数が多かったり、競合の力が強い場合には、上位表示できません。
反対に、競合性が低いキーワードでは、上位表示できる可能性が高まります。
競合性の高さ(上位表示の難易度)は、以下のようなポイントから判断できます。
- 検索ボリューム
検索ボリュームの大きいキーワードは、競合性が高い傾向にあります。
- 収益性の高さ
収益性の高いキーワードは、競合性が高い傾向にあります。
- 競争サイトの強さ
上位表示されているページが、業界内で力を持っているサイトやSEOに力を入れているサイト、コンテンツの質が高いサイトの場合、競合性は高いといえます。
競合サイトの強さを判断するための具体的な方法については、下記の記事でより詳細に解説していますので、併せてご確認ください。
SEOのキーワード難易度を判断する方法とは?上位表示のコツも解説
4.自社の提供できる価値・専門性
自社の強みや専門性が活かせるキーワードかどうかも、優先度を決めるときに考慮に入れましょう。
他のサイトにはない独自の情報が提供できる場合、ユーザーにもGoogleにも有益と判断され、上位表示できる可能性が上がるからです。
実際、Googleも以下のように記載しています。
オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります
また、昨今のSEOでは「E-A-T」の評価比重が高まっています。
E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の3つからできた概念です。
その分野の専門家や、権威のある人物が執筆したページの方が、より良い評価を受けます。
5.トピックへの特化
上位表示のスピードを早めたいのなら、「特定のトピックに特化した状態を早めに作る」ことも意識すべきです。
そうすることで、Googleから情報の網羅性・専門性が高いサイトと判断されやすくなるためです。
たとえば、
- 「SEO 被リンク 効果」
- 「SEO 被リンク 増やし方」
- 「SEO 被リンク ツール」
など、「SEOの被リンクに関するページ」から集中的に対策すれば、たった3記事でも「SEOの被リンク」に関する専門性は高くなりますよね。
一方で、
- 「SEO 被リンク 効果」
- 「Web広告 種類」
- 「SNS運用 コツ」
のような順番で対策してしまうと、専門性は薄まってしまいます。
限られた時間・リソースの中で、素早く効率的に成果を出していくためには、競合より秀でた特定のジャンルを、早めに作るのが効果的です。
キーワードの対策順を決める際には、ここまでに紹介した5つの観点から「総合的」に判断しましょう。
次の章では、キーワード選びのときに考えるべき「戦略」について解説しています。
「上位表示したい」という方は、次の章も要チェックです。
上位表示に必要なキーワード戦略
狙ったキーワードでの上位表示を実現するには、適切なキーワードプランニングが必要です。
キーワードを選ぶときには、以下の4点を意識しましょう。
- 最初はロングテールキーワードを狙う
- 1コンテンツ1検索意図を守る
- 内部リンク構造を考える
- キーワードは適宜見なおす
1.最初はロングテールキーワードを狙う
SEOの初期段階には、ロングテールキーワードを積極的に狙っていきましょう。
ロングテールキーワードは、検索ボリュームが比較的小さく、3語〜4語で構成されるようなキーワードのことです。
ロングテールキーワードには、以下のようなメリットがあります。
- 上位表示されやすい
- コンバージョンにつながりやすい
- 検索意図を捉えたコンテンツが作りやすい
- 安定して集客できる
- クリックされやすい
- ビッグキーワードやミドルキーワードでの上位表示に貢献する
ロングテールキーワードのメリットについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
ロングテールキーワードとは?基礎知識やメリット・デメリットを解説
とはいえ、すぐにでも「ビッグキーワード」や「ミドルキーワード」で上位表示して、多くのアクセスを獲得したいと考えている方もいるでしょう。
もちろん、長期的には狙っていくべきですが、すぐには上位表示できないことを理解しておく必要があります。
というのも、「ビッグキーワード 」や「ミドルキーワード」での上位表示には、サイト全体の評価やカテゴリー単位の評価も影響するからです。
「ロングテールキーワード」とは異なり、「ミドルキーワード」や「ビッグキーワード 」は、良質なコンテンツだけでは勝負できないことがほとんどです。
まずはロングテールキーワード、徐々にミドル・ビッグキーワード を狙うと良いでしょう。
2.1ページ1検索意図を守る
一つの検索意図に対して複数のページを作成するのは、SEOの面でも効率面でも好ましくありません。
たとえば、
- 「SEO」
- 「SEOとは」
- 「SEO対策」
の3つのキーワードは、「SEOがどのようなものか知りたい」という共通の検索意図なので、別々のページで対策する必要はないのです。
もし同じ検索意図に対して複数のページが存在していると、自サイトのページ同士が共通のキーワードをターゲットにして順位を争う「共食い」が発生するリスクもあります。
これを「キーワードカニバリゼーション」と呼ぶので覚えておきましょう。
キーワードカニバリゼーションが起きると、ページの評価が分散し、検索順位に悪影響を及ぼすことがあります。
ただし、「SEO 内部リンク」「SEO 被リンク」のように、検索意図が異なるキーワードを1つのページで同時に対策するのもNGです。
検索ユーザーの「悩み」が異なるため、同じページで対策してしまうとテーマがブレてしまうからです。
1ページ1検索意図を意識して、キーワード選定・コンテンツ制作をおこないましょう。
キーワードカニバリゼーションについて、さらに詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
SEOでよく聞くキーワードカニバリゼーションとは?問題点や解決方法を解説
3.内部リンク構造を考える
キーワード選定のときには、サイトの内部リンク構造もイメージしておきましょう。
内部リンクとは、自サイト内のページをつなぐリンクを指します。
SEOでは、この内部リンクの設計が非常に重要です。
Googleは内部リンクが集まっているページを、より重要度の高いページと判断するためです。
また内部リンクで「関連するページ」同士をつなげば、トピックの関連性(網羅性)が高いことを、Googleに伝えることができます。
将来的に「ミドルキーワード」や「ビッグキーワード」で上位表示したいのであれば、以下のように、「ロングテールキーワード」の対策ページからリンクを集めるのが効果的です。
ただし、まったく関連のないページに内部リンクを貼るのは逆効果です。
あくまでも「関連するページ」「ユーザーにとって必要な情報」と考えられる場合に、内部リンクを設置しましょう。
SEOにおいて内部リンクは非常に重要な役割を持っています。
こちらの記事で内部リンクの効果や最適化の方法を詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
【内部リンクの教科書】SEO効果と最適化の5つのポイント -webma-
4.キーワードは適宜見なおす
対策キーワードは、一度選定して終わってはいけません。
その後も
- 「お宝キーワード」のピックアップ
- 対策キーワードの最適化
に努めましょう。
コンテンツを作成をしていくなかで、いい対策キーワードを発見できることもあります。
また、狙ったキーワードとは異なるキーワードで、ページが上位にランクインし、アクセスを獲得できることがあります。
その場合、より流入数の多いキーワードにページを最適化、リライトすることも検討すべきです。
実際にどのようなキーワードで、ユーザーがページに流入しているか知るには、Googleが提供するウェブマスターツール「Google Search Console」で確認しましょう。
【まとめ】SEOの成功はキーワード次第!戦略的にキーワード選定・コンテンツ作成をしよう
キーワード選定は、SEOにおいて最も重要なタスクの一つです。
時間も手間もかかる作業ですが、ぜひ今回ご紹介した内容をもとに対策キーワードを選んでみてください。
ただしキーワード選定は、SEOのスタート地点でしかありません。
その後は良質なコンテンツ作成に取り組んでいく必要があります。
良質なコンテンツを作成するための、SEOライティングのコツは、下記の記事で確認できます。
本当に上位表示したい人のためのSEOライティング|15のコツ
もしキーワード選定やコンテンツ作成でお悩みのことがございましたら、弊社エクスコアまでお気軽にお問い合わせください。