Googleの検索数を調べる方法|検索数の4つの活用場面も解説

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  • 「Googleで自社名がどれくらい検索されているか知りたい」
    「キーワードの検索数を調べるにはどうすればいいのだろう」

    とお悩みではありませんか?

    Googleでは、毎日膨大な数の検索がおこなわれています。

    米国メディア「Search Engine Land」がGoogleから受けた報告によると、全世界での検索数は年に「2兆回」1日あたり「55億回」を超えるとのことです(2016年のデータ)。
    参照:Search Engine Land – Google now handles at least 2 trillion searches per year

    とはいえ、検索キーワードの数も無数にあるので、1ヶ月に数回しか検索されないものもあれば、数十万回レベルで検索されているキーワードもあります。

    この記事では、そんな個々キーワードの検索数を調べる方法(ツール)や、検索数をSEOに活用できる場面をまとめました。

    「検索数の調べ方が知りたい」という方はもちろん、「検索数への知識を深めてWebサイトの改善やSEOに役立てたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

    ※本記事の内容は、以下の動画でもまとめています。
    検索数を調べる手順がイメージしやすいと思いますので、あわせてご視聴ください。

    検索数とは

    検索数とは、あるキーワードが検索エンジン(Google)で検索される回数のこと

    専門用語では「検索ボリューム」とも呼ばれ、通常「1ヶ月間の平均検索回数」を指します。

    たとえば、「Google」という検索キーワードであれば、1ヶ月の検索数(=検索ボリューム)は「6,120,000回」です。

    検索数(検索ボリューム)の例「Google」

    検索数を知るには、専用のツールを使う必要があります

    よく検索窓のすぐ下に表示される「約●●,●●●件」という数字を「検索数」として認識している方がいますが、これは「検索ヒット件数」であり、まったくの別物です。

    Googleの検索結果に表示される「検索ヒット件数」

    「検索ヒット件数」が表しているのは、「その検索キーワードに関連するWebページの数(推定値)」ですので、混同しないように注意しましょう。

    「検索数」と「検索ヒット件数」の違い

    • 検索数(検索ボリューム):検索エンジンでキーワードが検索された回数
    • 検索ヒット件数:検索キーワードに対して、Googleが見つけたWebページの数

    検索数は、「そのキーワードに興味・関心を持つユーザーがどれくらいいるか」を反映しています

    検索数が多いキーワードほど、情報のニーズも高いということです。

    では次の章で、実際にキーワードの検索数を調べる方法をご紹介します。

    Googleの検索数を調べる方法(ツール)

    Googleの検索数を調べるには、ツールを使用します

    今回は4つのツールをご紹介します。

    Googleの検索数を調べる方法(ツール)

    • ツール1.かんたんに検索数をチェックできる「aramakijake」
    • ツール2.一度にたくさんのキーワードをチェックできる「Googleキーワードプランナー」
    • ツール3.検索数以外もチェックできる「Ubersuggest」
    • ツール4.リアルタイムの検索数の急上昇や推移をチェックできる「Googleトレンド」

    すべて無料で使用できますが、ツールによってそれぞれ特徴があるので、目的や状況に応じて使い分けてください。

    ツール1.かんたんに検索数をチェックできる「aramakijake」

    aramakijake(アラマキジャケ)」は登録作業等一切不要の「検索数予測ツール」です。

    調べたいキーワードを入力するだけなので、誰でも簡単に利用できます。

    使い方は以下のとおりです。

    1.検索数を調べたいキーワードを入力して「チェック」をクリック。

    「aramakijake」のキーワード入力画面

    2.上部に「月間推定検索数」、下部に順位別の「月間検索アクセス予測数」が表示されます。

    「aramakijake」で表示される検索数

    aramakijake の特徴
    メリット
    • 登録不要で細かな検索数まで簡単にチェックできる
    • 検索順位別の推定アクセス数も表示される
    デメリット
    • 複数のキーワードの検索数を一度に調べることはできない
    • 月間の検索数が少ないキーワードでは、結果が表示されないことが多い

    aramakijake

    ツール2.一度にたくさんのキーワードをチェックできる「Googleキーワードプランナー」

    SEOや検索連動型広告(リスティング広告)に携わっている方なら、「キーワードプランナー」を使うのがおすすめです。

    「キーワードプランナー」は「Google広告」の機能の一部ですが、登録をすれば広告を出稿していない方でも利用可能です。

    キーワードプランナーの使い方は以下のとおりです。

    1.「Google広告」の「ツールと設定」から「キーワードプランナー」を選択し、右側の「検索のボリュームと予測データを確認する」をクリック。

    キーワードプランナーのホーム画面

    2.検索数を調べたいキーワードを入力します。(一度に複数調査可能です。ただし、1行につき1つの検索キーワードを入力するようにしてください。)

    キーワードプランナーの入力画面

    3.結果画面の下部に、各キーワードと検索数が表示されます(期間や言語設定は上部で変更可能です)。

    キーワードプランナーの結果画面

    キーワードプランナーに表示される検索ボリューム

    Googleキーワードプランナーの特徴
    メリット
    • 一度に複数のキーワードの検索数をチェックできる(期間も指定可能)
    • Googleが公式に提供するツールのため、数値の信憑性が高い
    デメリット
    • 登録作業が必要
    • 広告を出稿していない場合には、「100〜1000」「1000〜1万」など、幅のある数値しか見られない

    キーワードプランナー

    ツール3.検索数以外もチェックできる「Ubersuggest」

    Ubersuggest(ウーバーサジェスト)」は、検索数だけでなく、無料でSEO難易度までチェックできる優れたツールです。

    登録なしで使用できますが、1日の使用回数に制限があります。

    Ubersuggestの使い方は以下のとおりです。

    1.検索数を調べたいキーワードを入力して、「SUBMIT」をクリック。

    「Ubersuggest」のキーワード入力画面

    2.結果画面では、「検索ボリューム」や「SEO難易度」が確認できます。

    また下部の「キーワード候補」欄には、関連するキーワードと、その検索ボリュームも表示されます。

     

    「Ubersuggest」に表示される検索ボリューム

    「Ubersuggest」に表示される関連キーワードの検索ボリューム

    Ubersuggestの特徴
    メリット
    • 登録せずに、簡単に利用できる
    • 当該キーワードの検索数だけでなく、SEOのキーワード難易度や関連キーワードの検索数も一緒に確認できる
    • 検索ボリュームが大きいものには「高」と表示される
    デメリット
    • 無料版では1日3回までしか調査できない
    • 無料版では調査期間の指定などができない

    Ubersuggest

    ツール4.リアルタイムの検索数の急上昇や推移をチェックできる「Googleトレンド」

    Googleトレンド」では、急上昇中のキーワードや検索数の推移が確認できます。

    キーワードによっては季節や時期によって検索数に開きがあるので、検索数の推移をチェックしたい場合におすすめです。

    ただし、具体的な検索数は表示されません。

    使い方は以下のとおりです。

    1.検索数を調べたいキーワードを入力。

    「Googleトレンド」のキーワード入力画面

    2.以下のようにグラフが表示されます。

    期間は最短で「過去1時間」から指定でき、上部の「比較」をクリックすると、他のキーワードと検索数の推移を比較することもできます。

    「Googleトレンド」に表示される検索数の推移

    Googleトレンドの特徴
    メリット
    • 登録不要で、簡単に利用できる
    • 直近の検索数の推移や急上昇キーワードが確認しやすい
    デメリット
    • 具体的な月間検索数は確認できない(グラフの数値は相対的な数値で、実数ではありません)

    Googleトレンド

    ここまでに紹介した4つのツールで、検索数(あるいは検索数の推移)がチェックできます。

    では調べた検索数は、どのような場面で活きるのでしょうか?

    次の章では、「検索数」をSEOに活用する代表的な場面をご紹介します。

    「サイトを検索結果の上位に表示したい」と考えているWeb担当者はぜひご覧ください。

    SEOで検索数を活用する場面

    SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、検索エンジンから自サイトへのアクセスを増やすための施策のこと。

    検索結果でサイトを上位に表示するために、良質なコンテンツを作ったり、サイト内部の整備をしたりします。

    そんなSEOでは、キーワードの「検索数」がさまざまな場面で活躍します

    今回は代表的な場面4つをご紹介しますので、確認してぜひ日頃の業務に役立ててください。

    SEOで検索数を活用する場面

    • 活用場面1.上位の流入数を推測したいとき
    • 活用場面2.キーワードを選定するとき
    • 活用場面3.コンテンツを作成するとき
    • 活用場面4.ブランドやサイトの認知度を評価するとき

    活用場面1.上位の流入数を推測したいとき

    検索数は「あるキーワードで上位表示されたときに、どれくらいの流入数が見込めるのか」を予測するときに役立ちます。

    以下の計算式を使うと、おおよそのアクセス数が算出できます。

    計算式

    • 1ヶ月の予想アクセス数 =1ヶ月の検索数 × 検索順位別の平均クリック率

    平均クリック率(平均CTR)は、ページが表示された回数に対して、実際にクリックされた割合です。

    SISTRIX社が8000万を超えるキーワード、数十億の検索結果を対象に実施した調査によれば、Google検索における順位別のクリック率は以下のようになっています。

    検索順位別の平均クリック率のグラフ引用元:SISTRIX – Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid

    この平均クリック率と月間の検索数(検索ボリューム)を使用して、アクセス数を予想してみましょう。

    たとえば、月間の検索回数が1900回の「SEO ライティング」というキーワードの場合。

    もし1位に表示されたとすると、

    • 1900回    ×   28.5%(0.285)    =  549.1
      月間の検索数  1位の平均クリック率    月間のアクセス数

    約549回のアクセスが想定できるわけです。

    2位なら2位の平均クリック率を、3位なら3位の平均クリック率を検索数にかけることで、それぞれの順位のアクセスを予測できます。

    ただし、平均クリック率から算出されるアクセス数は、あくまでも「目安」です。

    なぜなら、検索キーワードによってクリック率は変動するからです。

    また1つのページを公開すると、ターゲットキーワード以外にも複数のキーワードで検索結果に表示されるのが普通です。

    たとえば、当サイトの「CPM」というキーワードを狙ったページの場合。

    「CPM」というキーワード以外にも、下記の画像のように「CPM 計算」「CPM 平均」「CPMとは」といった複数のキーワードで順位づけされます。

    複数のキーワードで順位付けされている例

    そのため、他のキーワードでの流入も考慮に入れると、実際にはより多くのアクセスを獲得できるケースもあるでしょう。

    検索数と平均クリック率を使用したアクセス予測は、あくまでも参考程度にお使いください。

    活用場面2.キーワードを選定するとき

    SEOのキーワード選定では、「検索数(検索ボリューム)」のチェックが不可欠です

    SEOでは「どのキーワードで対策するか」が成功の鍵を握っています。

    たとえば、検索数がほぼ0に近いようなキーワードで上位表示しても、そもそも検索する人がいないので、ページは訪問されず成果にもつながりません。

    反対に検索数が多いキーワードは、上位表示されたときの流入数も多いですが、その分競合サイトも同じキーワードを狙ってきます。

    そうなると、上位表示の難易度が上がるため「時間やコストをかなり費やしたのに、結局上位表示できなかった」という事態にもなりかねません。

    このようにSEOのキーワード選定の際には、検索数が一つの基準になります

    一般的にSEOでは、検索数に基づいて以下のようにキーワードを分類して扱うので覚えておくと良いでしょう。

    3つのキーワードを表すグラフ

    検索数に基づく3つのキーワード分類

    • ビッグキーワード:検索ボリューム大(1万回以上)
    • ミドルキーワード:検索ボリューム中(500回〜1万回未満)
    • ロングテールキーワード:検索ボリューム小(500回未満)

    SEO初心者やまだ小規模のサイト、SEOの初期段階においては、「ロングテールキーワード」から優先的に対策するのが鉄則です

    ロングテールキーワードには、上位表示しやすいことに加え、

    • コンテンツが作りやすい
    • コンバージョンにつながりやすい

    など、メリットが多くあります。

    ただし、キーワードの上位表示の難易度を確認するためには、検索数以外の要素もチェックしておくべきです。

    活用場面3.コンテンツを作成するとき

    SEOではコンテンツ作成の際にも「検索数」を使用します。

    検索数から「ニーズの大きさ」がわかるからです

    具体的には、サジェストキーワード・関連キーワードの検索数を調べることによって、コンテンツに含めるべき情報が判断しやすくなります。

    サジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力したときに表示される、以下のようなキーワードのこと。

    サジェストキーワードの例

    一方、関連キーワードは、検索結果画面下部に表示される以下のようなキーワードです。

    関連キーワードの例

    どちらのキーワードも、検索ユーザーが一緒に検索する可能性が高いキーワードなので、「検索ユーザーが解決したい悩み(=情報ニーズ)」を反映している可能性が高いです

    サジェスト・関連キーワードの「検索数」を一緒に調べておくと、その情報に対するニーズがどれくらい大きいかがわかります

    たとえば、「Google 検索数」というキーワードでは、サジェスト・関連キーワードの検索数が以下のようになっています(検索数が入力されていないキーワードは、検索ボリュームが10に達していないキーワードです)。

    サジェストキーワード・関連キーワードの検索数

    これを見ることで、

    • 「検索数の調べ方が知りたい人が圧倒的に多いな」
    • 「検索数の推移に興味がある人もそれなりにいるな」
    • 「検索数とスマホの関係について知りたい人は少ないな」

    などと気づきがあり、コンテンツ作成の際に参考になります。

    活用場面4.ブランドやサイトの認知度を評価するとき

    ブランドやWebサイトの「認知度」「ブランディング」を評価したいときにも、検索数がヒントになります。

    繰り返しになりますが、検索数は「ユーザーがどれくらい検索してくれたか」「どれくらいのユーザーが興味・関心をもってくれたか」を反映しています。

    そのため、たとえば当サイトであれば、「Webma(ウェブマ)」というサイト名が1ヶ月にどれくらい検索されているのかを追っていくことで、認知拡大ができているかを確認できるわけです。

    このようにサイト名や会社名、商品やサービス名で検索されることを「指名検索」と呼ぶので覚えておきましょう。

    「指名検索」は、今後のSEOにおいても重要度の高い要素と考えられています

    昨今のSEOでGoogleが重要視している「E-A-T」(専門性・権威性・信頼性)と関連するためです。

    その分野の専門家として認知されていれば、名前で検索してくれるユーザーが増えることが容易にイメージできるはずです。

    ぜひ「指名検索数」を定期的にチェックして、「認知度」も評価してみてください。

    【まとめ】Googleの検索数をチェックしてSEOに活かそう!

    いかがでしたか?

    今回は検索数をチェックできるツールと、SEOで検索数が活用できる場面をまとめました。

    Googleで個々のキーワードがどれくらい検索されているのかを知りたい方は、以下のツールを使用しましょう。

    ツールで把握できた検索数は、以下のような場面で活用できます。

    • 活用場面1.上位の流入数を推測したいとき
    • 活用場面2.キーワードを選定するとき
    • 活用場面3.コンテンツを作成するとき
    • 活用場面4.ブランドやサイトの認知度を評価するとき

    ぜひ今回の内容を踏まえて、SEOに取り組んでみてください。

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