ロングテールキーワードとは?基礎知識やメリット・デメリットを解説

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「SEOではまずロングテールキーワードを狙うべきだ。」

このような言葉を聞いたことはありませんか?

聞いたことはあっても、以下のような疑問を持つ方は多いはずです。

「そもそもロングテールキーワードって何?」
「なぜロングテールキーワードを狙う必要があるの?」
「ロングテールキーワードの探し方がわからない…」

ロングテールキーワードとは、検索回数が少ない「複合キーワード」のことです

SEO初心者はアクセス数を稼ぎたいがゆえ、検索数の多い定番キーワードでいきなり対策してしまうことがありますが、これはよくある失敗パターンです。

まずはロングテールキーワードから対策することで、初心者であっても着実に成果につなげることができます。

選ぶキーワードによっては、記事を公開して数日で上位表示されるなんてことも珍しくありません。

そこでこの記事では、以下の内容について解説します。

この記事のトピック

  • ロングテールキーワードの概要
  • ロングテールキーワードの6つのメリット
  • ロングテールキーワードの2つのデメリット
  • ロングテールキーワードで対策するときの注意点
  • ロングテールキーワードの選び方

「これからキーワード選定をしてSEOを始める」「すでにSEOに取り組んでいるが、なかなか上位表示できずに悩んでいる」という方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードとは、検索回数が比較的少なめの「複合キーワード」のこと。

一般的には、

  • 3語〜4語の掛け合わせ
  • 月間の検索回数が500(あるいは1000)回未満

のキーワードを指すことが多いです。

ロングテールキーワードの例

  • 「窓拭き 新聞紙 よくない」(検索ボリューム:390)
  • 「ブログ 画像 引用 書き方」(検索ボリューム:70)
  • 「沖縄 旅行 レンタカーなし」(検索ボリューム:50)

※月間の検索回数を専門用語では「検索ボリューム」と呼びます。

ロングテールキーワードは、検索ボリュームが小さいため「ニッチキーワード」「スモールキーワード」と呼ばれることもあります。

SEOにおけるキーワード分類

SEOではキーワードを以下の3種類に分類して扱うことがよくあるので、覚えておくと良いでしょう。

3つのキーワード

  • ビッグキーワード:検索ボリュームが大きく、競合性の高い単一キーワード
  • ミドルキーワード:検索ボリュームも競合性も中くらいの複合キーワード
  • ロングテールキーワード:検索ボリュームが小さく、競合性の低い複合キーワード

3つのキーワードを表すグラフ

3種類のキーワードの特徴と例ただし、上の表で紹介している検索ボリュームや単語数は、あくまでも一般的な目安です。

業界やジャンルによっても基準は異なります。

そのため「ロングテールキーワード = 検索ボリュームが小さく競合性の低いキーワード」と覚えておくと良いでしょう。

ロングテールSEO

では「ロングテールSEO」とは何を意味するのでしょうか?

ロングテールSEOは、ロングテールキーワードを狙ったページを数多く作ることでサイト全体のアクセスを増加させるSEO戦略です。

この戦略を深く理解するためには、まず「ロングテール理論」について理解しておく必要があります。

ロングテール理論はインターネット販売において、少ししか売れない「ニッチな商品」の売り上げ総額が、「売れ筋商品(人気商品)」の売り上げを上回る現象です。

2004年にアメリカ「Wired」誌の編集長クリス・アンダーソンによって提唱されました。

この戦略で成功を収めた代表的な企業が、みなさんご存知の「Amazon」です。

Amazonは、売れ筋商品のみに着目してきた従来の慣習を見なおし、年に数回しか売れないような「ニッチな商品」の品揃え・売り上げ総数を増やすことに注力して成功を収めました。

ロングテール理論 グラフ

なお、「ロングテール」という名前は、グラフを作成したときにニッチな商品群が長いしっぽ(ロングテール)のように連なることに由来しています。

このロングテール理論をSEOに活用したのが、ロングテールSEOです。

つまり、「検索数の少ないニッチなキーワードを狙って上位表示させ、細かなアクセスをかき集めることによって、サイト全体としてのアクセスを確保する」という考え方ですね。

実際、ロングテールキーワードの検索数は個々で見ると少ないですが、すべてを合計するとGoogle検索の大部分を占めることがわかっています。

Ahrefs社がまとめた以下のグラフをご覧ください。

Ahrefs 検索ボリュームと単語数の関係引用元:ahrefs blog – What Are Long-tail Keywords? How to Find and Use Them

月間の検索回数が0-10回のキーワードだけで、Google検索全体の92%を占めています。

逆に月間の検索回数が1万回を超えるビッグキーワードは、わずか0.01%。

ロングテールキーワードの占める割合は、検索数全体で見ると多いことがわかります。

では、ロングテールキーワードを狙ったSEOには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

次の章で解説します。

ロングテールキーワードの6つのメリット

SEOの初期段階には、ロングテールキーワードで対策するメリットが数多くあります

この章では6つのメリットをご紹介します。

ロングテールキーワードの6つのメリット

  1. 上位表示されやすい
  2. コンバージョンにつながりやすい
  3. 検索意図を捉えたコンテンツが作りやすい
  4. 安定して集客できる
  5. クリックされやすい
  6. ビッグキーワードやミドルキーワードでの上位表示に貢献する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット1上位表示されやすい

ロングテールキーワードは、ライバルが少ないキーワードです。

検索順位は相対評価なので、ライバルが少ないロングテールキーワードのほうが、上位表示しやすくなります。

ビッグキーワードの場合、検索上位を獲得するのはそう簡単ではありません。

上位表示されるとかなりのアクセスが見込めるため、上位を狙う競合がたくさんいます。

そのうえビッグキーワードの上位は、SEOに注力している大手企業や業界で有名なサイトで占められていることがほとんど。

いきなりビッグキーワードで上位表示するのは不可能と言ってもいいでしょう。

しかしニッチなロングテールキーワードであれば、このような激しい競争を回避して効率よく上位が狙えるのです。

実際に当サイト「Webma」でも、ロングテールキーワードですぐに上位を獲得できた事例があります。

「リスティング広告 商標権 侵害」(vol.30)というニッチなキーワードを狙った記事で、2021年8月の公開後すぐに1ページ目にランクインしています。

Webma ロングテールキーワード 成功事例

※2021年7月現在、この記事は1位を獲得しています。

メリット2.コンバージョンにつながりやすい

コンバージョン(CV)とは、商品の購入やサービスへの申し込み、資料請求など、Webサイトの訪問者に最終的に取ってもらいたいアクションのこと。

ロングテールキーワードは、ビッグキーワードやミドルキーワードと比べコンバージョンにつながりやすいです。

というのも、複数の単語で検索をするユーザーのほうが目的が明確だからです。

たとえば、「コート」というビッグキーワードと「コート メンズ 黒」というロングテールキーワードを比べてみてください。

目的が明確なのは、どちらのキーワードを検索したユーザーでしょうか。

より検索の意図が明確なのは「黒のメンズ用コートが欲しい」と思っているであろう「コート メンズ 黒」で検索したユーザーですよね。

このようにロングテールキーワードで検索するユーザーは、目的が明確で悩みの度合いが深いためにコンバージョンに至る割合が高くなります。

Conductor社の調査によれば、ビッグキーワードと比較して2.5倍もコンバージョン率が高くなると報告されています。
参照:conductor – The Benefits of Optimizing the Long Tail of Search

メリット3.検索意図を捉えたコンテンツが作りやすい

ロングテールキーワードは、検索意図を捉えたコンテンツが作りやすいメリットもあります

前提として、SEOの本質は検索ユーザーの悩み(=検索意図)を解決してあげることです。

そのため、そもそも検索意図を的確に把握できなければ、上位にランクインすることはできません

ビッグキーワードは抽象的なのでさまざまな意図が混在しているのに対し、ロングテールキーワードは意図が絞られます。

たとえば、「コーヒー」というビッグキーワードを考えてみましょう。

ユーザーの検索意図は「コーヒーの歴史が知りたい」「コーヒーの淹れ方が知りたい」「コーヒー豆を購入したい」「コーヒーがおいしい店に行きたい」など幅が広すぎるため、コンテンツを作るのは簡単ではありません。

では「コーヒー コンビニ おいしい」というロングテールキーワードだとどうでしょう?

ユーザーの検索意図は「コーヒーがおいしいコンビニを知りたい」であると容易に推測できます。

「コンビニ3社のコーヒーを比較してみた」などのコンテンツを作ればユーザーを満足させられるでしょう。

特にSEOをはじめたばかりの方は、検索意図を把握するのに苦労することがあります。

そのためキーワードから検索意図をつかみやすいロングテールキーワードを狙うのがおすすめです。

メリット4.安定して集客できる

安定して集客できる点も、ロングテールキーワードを狙うべき理由の一つです。

ロングテールキーワードのほうが安定して集客できるのは、検索順位の変動による影響を受けにくいからです。

たとえば、以下の2つのサイトがあったとしましょう。

  1. 1個のビッグキーワードで月間1000PV(ページビュー)を集めているサイト
  2. 20個のロングテールキーワードで月間1000PVを集めているサイト

1のサイトでは、仮に上位表示されているビッグキーワードの順位が下がってしまうと、ほとんどアクセスがなくなってしまいます。

一方、2のサイトは小さなアクセスの集まりになっているため、1個のキーワードで順位が下がっても全体としてはそれほど大きな影響は受けません。

つまり複数のロングテールキーワードで上位を獲得しているほうが、リスクを分散できるわけです。

とはいえ「そもそもそんなに急激に順位が下がることがあるの?」と思われる方もいるのではないでしょうか?

実はGoogleが年に数回実施する「コアアルゴリズムアップデート」では、あっさりと検索上位から圏外にとばされてしまうことがあります。

そのため、ロングテールキーワードでの上位表示を積み上げるほうが、サイト全体の流入を安定させられるのです。

メリット5.クリックされやすい

意外と知られていませんが、ロングテールキーワードは1位以外でもクリックされやすいことがわかっています。

こちらのグラフをご覧ください。

キーワードの単語数によって、検索順位別のクリック率がどのように変動するかが示されています(2021年5月のデータです)。

Advanced Web Ranking ロングテールキーワードのクリック率を表すグラフ引用元:Advanced Web Marketing – Google Organic CTR History

検索1位のクリック率は、1語キーワード(ビッグキーワード:水色)が 32.6% と最も高い数値になっています。

しかし注目していただきたいのは、2位以降です。

キーワードに含まれる単語数が2語(オレンジ)・3語(濃い紫色)・4語(薄い紫色)と増えるにしたがって、クリック率も上がっていますよね。

ロングテールキーワードのほうがクリック率が高くなるのは、検索するユーザーの目的が明確な点にあると考えられます。

ご自身がロングテールキーワードで検索するような状況を思い出してみてください。

ピンポイントの情報を求めている、あるいは確実に悩みを解決したいため、検索順位に関係なくいろいろなサイトを見て回るのではないでしょうか?

これが単語数の多いキーワードでクリック率が上がる理由です。

もしビッグキーワードで1ページ目に表示できても、クリックされなければあなたのサイトは閲覧されません。

そのためクリック率の高さもSEOでは重要な観点です。

メリット6.ビッグキーワードやミドルキーワードでの上位表示に貢献する

ロングテールキーワードで特定のテーマに関連する記事を増やすと、ビッグキーワードやミドルキーワードの上位表示にも貢献します

これはGoogleがサイト全体やカテゴリー全体でのトピックの網羅性や専門性も評価するためです

たとえば、サイト内で「ランニング メニュー 初心者」や「ランニング メニュー 一週間」「ランニング メニュー 組み方」など、ランニングのメニューに関する記事数多く作っていたとしましょう。

そうすると、「ランニング メニュー」というミドルキーワードで記事を作成したときに、上位にランクインできる可能性が高まります。

ロングテールキーワードでの対策ページを増やすことは、ミドルキーワードやビッグキーワードでの上位表示を狙うための土台になるのです。

キーワードのピラミッド

さて、ここまでを読んで「自分もロングテールキーワードで対策してみよう」と思っている方もいるでしょう。

ただし、メリットがあればデメリットもつきもの。

次の章でデメリットも確認しておきましょう。

ロングテールキーワードの2つのデメリット

ここからはロングテールキーワードの2つのデメリットをお伝えします。

ロングテールキーワードの2つのデメリット

  1. 1ページあたりの流入数は少ない
  2. ページの管理が煩雑になりやすい

それぞれ解説します。

デメリット1.1ページあたりの流入数は少ない

ロングテールキーワードは、検索ボリュームが小さいキーワードです。

上位表示できても、1ページあたりの流入数は多くありません

たとえば、検索ボリュームが20回のキーワードの場合、仮に1位を獲得できても月に数人の訪問者しか発生しません。

そのため、一定の流入数を確保するには、多くの記事が必要になります

とはいえ、ロングテールキーワードにはコンバージョン率が高いメリットもあるので、数人の訪問者のうち、たとえば50%がコンバージョンに至るキーワードなら対策すべきです。

ロングテールキーワードでは、一度に多くの流入を獲得するのは難しいということを覚えておきましょう。

デメリット2.ページの管理が煩雑になりやすい

ロングテールキーワードで流入数を増やしたい場合、ページの数を増やし、小さなアクセスを集めることになります。

そうすると、増やしたページの管理が煩雑になりやすいというデメリットがあります。

SEOで上位を維持するには、古くなった情報の書き換え作業なども必要です。

人的リソースやコンテンツの管理体制が整っていなければ、管理が煩雑になり、結果としてサイト全体の評価が下がってしまうということにもなりかねません。

とはいえ、なかなかリソースが確保できないと頭を悩ますWeb担当者も多いです。

その場合には、コンテンツ制作の代行サービスを利用するのがおすすめです。

デメリットを見ると、一見遠回りにも思えますが、最初はロングテールキーワードに集中することが、確実にSEOを成功させるためのコツです。

対策の際には注意点もあるので、次の章で解説します。

ロングテールキーワードで対策するときの注意点

ロングテールキーワードで対策する際には、類似するコンテンツを量産しないよう気をつけてください

たとえば、以下のようなコンテンツです。

  • 検索キーワードに含まれる単語は異なるが、検索意図が同じ
    例:「Web 広告 費用」「Web 広告 料金」

  • 検索キーワードに含まれる単語も検索意図も異なるが、ページの内容がほとんど同じ
    例:「美容室 東京 新宿」「美容室 東京 渋谷」

検索意図が同じページや、内容がほとんど同じページを量産してもSEOにはプラスに働きません。

キーワードカニバリゼーション(共食い)」が起これば、Googleからの評価が分散し、結果的に順位も下がってしまいます。

このような状況を避けるために、必ずキーワードの検索意図を確認したうえでコンテンツを作成しましょう。

検索意図が同じかどうかは、実際に検索したときに、上位サイトが被っているかどうかで判断できます。

6割以上被っているなら、そのキーワードは一つのページでまとめて対策するほうが無難でしょう。

ロングテールキーワードの選び方

選定手順をより具体的にご理解いただくために、選び方に関しては下記の記事にまとめました。

ツールも紹介しているので、記事を見ながら実際にキーワードを探し、選定できるようになっています。

実践ありきのSEOですので、ぜひ確認しておきましょう。

流れだけ、以下にまとめておきます。

ロングテールキーワードの選び方

  • ステップ1.軸(ビッグキーワード)を決める
  • ステップ2.ミドルキーワードを集める
  • ステップ3.ロングテールキーワードの候補を集める
  • ステップ4.検索意図に応じてグルーピングする
  • ステップ5.優先度の高いキーワードを選ぶ

【まとめ】SEOの初期段階には上位表示されやすいロングテールキーワードを狙おう!

いかがでしたか?

今回はロングテールキーワードについて解説しました。

SEOではまずロングテールキーワードで対策し、徐々にミドルキーワードやビッグキーワードを対策するのが効果的です

今回ご紹介した6つのメリットから、その重要性がおわかりいただけたでしょう。

ロングテールキーワードの6つのメリット

  1. 上位表示されやすい
  2. コンバージョンにつながりやすい
  3. 検索意図を捉えたコンテンツが作りやすい
  4. 安定して集客できる
  5. クリックされやすい
  6. ビッグキーワードやミドルキーワードでの上位表示に貢献する

ただしSEOではキーワード選定以外にも、内部対策・外部対策・コンテンツ対策など並行しておこなうべき施策がいくつもあります。

興味のある方は、下記の記事もあわせてご確認ください。

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