「ゼクシィの掲載料が高すぎる」
「結婚情報メディアに頼らずに集客したい」
「広告費を抑えたいが、来館数は減らしたくない」
このようにお悩みではないでしょうか?
近年、婚姻件数は減少傾向にあり、ブライダル業界では集客が難しくなってきています。
また、従来の手法では費用対効果が合わないと悩む結婚式場オーナーも少なくありません。
こうした集客課題を持っている結婚式場でうまく活用したいのが「Web広告」です。
Web広告はインターネット上に掲載される広告を指します。
検索エンジンで表示されるものから、SNS上で表示されるものまで、あらゆるタイプのWeb広告があるため、自社でどの広告を使うべきか迷っている方も多いと思います。
そこでこの記事では、ブライダル業界の広告運用経験もある弊社エクスコアが、結婚式場の集客にWeb広告を活用すべき理由や、有効な広告媒体とその特徴についてまとめました。
広告運用を成功させるコツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
結婚式場・ブライダル企業がWeb広告を活用すべき理由
ブライダル業界では、長い間、結婚情報誌に頼った集客がおこなわれてきました。
そのため、わざわざWeb広告を使う必要性を感じていなかった方も多いかもしれません。
この章では、結婚式場・ブライダル業界でWeb広告を活用すべき理由を2つご紹介します。
- インターネットで結婚式場を探す人が8割以上
- 新規集客経路を開拓しなければ差別化できない
インターネットで結婚式場を探す人が8割以上
以前であれば結婚を考えはじめたカップルは、書店などでゼクシィを購入して情報収集することがほとんどでした。
しかし、スマホで手軽に情報収集できるようになった今、インターネットを利用した情報収集が主流となっています。
ゼクシィ結婚トレンド調査 2022 では、披露宴・ウエディングパーティー会場を検討する際にインターネットを情報源とした人は「84.3%」という結果でした。
8割以上のカップルがインターネットを利用して式場を探しているということです。
ゼクシィをはじめとする「結婚情報誌」が重要な集客経路であることは今も変わりませんが、2018年に68%だった利用率は2022年には56.5%まで減少しています。
Web広告などを使ってインターネット上での露出を増やさなければ、今後はターゲットと接点がさらに大きく減ってしまいます。
新規集客経路を開拓しなければ差別化できない
インターネットでの集客を意識して、すでにゼクシィやマイナビウエディングへの掲載をおこなっている式場も多いと思いますが、それだけでは不十分です。
なぜなら、結婚情報サイトへの掲載はどこの式場もおこなっているためです。
新規集客経路を開拓していかなければ、他会場と差別化できず、埋もれてしまいます。
下記のような要因により、今後はさらにブライダル業界内の競争が激しくなることが見込まれています。
- 婚姻件数・婚姻率の低下
- 結婚に対する価値観の変化(生涯未婚率の増加)
- 少子化
したがって、安定して集客できるような集客経路を今のうちに増やしておかなければなりません。
とはいえ、いきなり結婚情報誌や結婚情報サイトへの広告費を大きく削って、来館数が大幅に減少するのはリスクが大きいです。
今後も集客を伸ばしたい結婚式場は、「既存の集客経路の最適化(結婚情報媒体)」と「新規集客経路の開拓(Web集客施策)」を並行しておこないましょう。
Web広告のメリット
Web広告にはマス広告と異なり、次のようなメリットがあります。
- 狙ったターゲット層にアプローチできる
- 運用しながら数値を見て改善できる
- カップルの居住地に左右されずに集客できる
Web広告ではターゲットを細かく絞り込み、確度の高いユーザーに向けて効率よく配信することが可能です。
「26歳〜30歳の女性」のようなユーザーの属性はもちろん、興味に合わせてターゲティングすることもできます。
また、広告アカウント上で日々の数値が集計されるため、PDCAをスピーディーに回し、運用しながら効果を少しずつ高めていけるのも利点の一つでしょう。
Web広告は広告文の小さな変更などもおこないやすく、変更後の効果も検証しやすいです。
さらに、カップルの居住地に左右されずに広告を届けられるのもメリットの一つです。
ただし、「Web広告」といっても媒体によって特徴や機能は異なるので、自社の目的に合わせて最適なものを選択する必要があります(結婚式場におすすめのWeb広告は後述しています)。
ブライダル業界における広告費
結婚式場の広告宣伝費には、結婚情報誌への掲載料・テレビCM・結婚情報メディアへの掲載料・Web広告費用・イベント費用などが含まれます。
ブライダル上場企業では、平均的に売上高の7%程度が広告宣伝費に充てられているのが現状です。
参考:アナロジーブログ ブライダル業界の利益率はどれくらい?結婚式場PLの読み方と上場企業の決算比較
結婚式の平均単価が350万円程度であることを考えると、その7%、つまり1件あたりの獲得に24.5万円の広告費をかけている計算になりますね。
他の業界と比較して広告費の割合が特段高いというわけではありませんが、結婚式場は固定費(地代家賃・人件費)が高いので、利益を出すには広告費をなるべく抑えて集客しなければなりません。
しかし、ご存じのとおりゼクシィの掲載費は高く、首都圏版で掲載するだけで1ページ100万円以上することも多いです。
対してWeb広告で代表的な「リスティング広告」だと、以下のように「クリック数 × クリック単価」で費用が決まります。
キーワードごとにクリック単価は異なり、ブライダル系のキーワードだと1クリック100円台〜2,500円台と幅があります。
そのためリスティング広告の場合は、あらかじめ予算を設定しておき、予算に応じて入札上限単価や獲得クリック数を決めていくことになります。
リスティング広告などの運用型広告においては、広告費を自由に決められるので、少額からでも運用をスタートできるのが魅力です。
ただし、一概にWeb広告が良いということではなく、自社の目的や予算を踏まえて、何にどれくらいの広告費を充てるかを検討し、費用対効果が最も高まるように配分していくことが重要です。
結婚式場への集客に有効なWeb広告媒体
結婚式場への集客に有効なWeb広告媒体は以下の3つです。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告(Instagram広告・Pinterest広告)
それぞれ解説します。
1.リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!の検索結果ページに表示される広告です。
たとえば、「結婚式 格安」「結婚式場 見学」「少人数 結婚式」「結婚式場 東京」などユーザーが検索したキーワードに合わせて広告を表示させることができます。
リスティング広告は、ユーザーが能動的に結婚式場の情報を探しているタイミングで広告を配信できるため、顕在層にリーチしやすいのが特徴です。
顕在層に届くので「来館予約を短期的に増やしたい」というケースにも向いています。
リスティング広告 | |
代表的な媒体 | |
課金形態 |
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メリット |
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デメリット |
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リスティング広告はクリック課金型なので、クリックされない限り費用も発生しません。
一方で見込み客でないユーザーにクリックされると費用対効果は下がってしまいます。
したがって、そうした関心の低いユーザーにクリックされないよう、キーワード設定やターゲティングにおける戦略が必要です。
2.ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告です。
画像・動画・テキストなどを組み合わせてバナー形式で表示されます。
ディスプレイ広告は視覚的な訴求が可能なので、まだ結婚式場を探す段階に至っていない「潜在層」にも届きやすく、認知拡大を目指す場合に効果的です。
ディスプレイ広告 | |
代表的な媒体 | |
課金形態 |
|
メリット |
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デメリット |
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CV(コンバージョン)へのつながりにくさを気にされる方もいると思いますが、実はディスプレイ広告でもターゲティング機能を使えばCVの獲得効率を高めることが可能です。
たとえば、以下のようなターゲティング機能を利用できます。
- リターゲティング:一度自社サイトを訪問したことがあるユーザーに対して広告を表示させる機能
- サーチキーワードターゲティング:特定のキーワードで検索したユーザーに広告を表示させる機能
ただし、GoogleとYahoo!で利用できるターゲティング機能や配信面は異なるので、事前に確認しておきましょう。
3.SNS広告
SNS広告はその名のとおり、Instagram や Facebook、Xなど、各SNSプラットフォームに配信する広告のことです。
ゼクシィ結婚トレンド調査 2022 によると、27.6%もの人が結婚式場の情報収集にSNSを利用しており、年々その割合は増えています。
24歳以下の若い世代に限定すると、SNSの回答者は36.8%まで上昇するため、今後さらにSNSでの広告配信も重要性を増していくでしょう。
SNS広告はユーザーが SNSのタイムラインなどを見ているときに広告が表示されるため、違和感なく受け入れられやすい特徴があります。
ここでは、結婚式場への集客において効果的なSNS広告を2つご紹介します。
- Instagram広告
- Pinterest広告
それぞれ解説します。
Instagram広告
左:ホテルニューグランドウェディング ストーリーズ広告
右: Things Aoyama 画像広告
結婚式場への集客と相性が良いのが Instagram(インスタグラム)広告です。
Instagram広告は、上の画像のようにストーリーズやフィード(タイムライン)など Instagram内に出稿できる広告です。
「インスタ映え」という言葉に表れているように、Instagram は写真や動画を使って自己表現するSNSなので、「見た目」や「世界観」を重視するブライダル業と親和性が高い特徴があります。
Instagramの利用者数は国内で3,300万人を超えており、結婚式場集客のメインターゲットとなる20代〜30代のユーザーも非常に多いです。
Instagram広告では広告感の少ない自然な宣伝ができます。
Instagram広告 | |
種類 |
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課金形態 |
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メリット |
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デメリット |
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1日あたり最低100円から出稿可能ですが、インプレッションに対して課金される(CPM)ケースが多いため、認知拡大のために幅広いリーチをしようとすると費用がかさむ傾向があります。
Instagram広告では、結婚式場を検討中のユーザーに対し、いかに魅力的で興味を引くようなクリエイティブを更新し続けられるかが重要です。
弊社のInstagram広告の運用実績はのちの章でご紹介しています。
Pinterest広告
最近、特に人気を集めているSNS「Pinterest(ピンタレスト)」の広告も結婚式場への集客に活用したい広告です。
Pinterestをご存じでない方のために説明しておくと、Pinterestとは、インターネット上の画像や動画でユーザーが気に入ったものをコレクションできるサービスです。
Pinterestを使うのは、主に「未来の行動のために情報やアイディアを能動的に探しているユーザー」だと言われています。
特に「ファッション」「ビューティ」「インテリア」「フード」が人気のジャンルとなっており、結婚式のドレスや装飾、料理などと重なる部分も多いです。
そのためPinterest広告を使えば、「自分たちの結婚式に使えるアイディアを集めているユーザー」と接点を持つことが可能です。
Pinterest広告 | |
種類 |
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課金形態 |
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メリット |
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デメリット |
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Instagramと比較するとまだまだ認知度の低いPinterestですが、逆にいえばブルーオーシャンともいえる、狙い目の媒体です。
他の広告と同様に、属性やキーワードによるターゲティング機能をうまく活用してフィードに馴染む広告を作成できれば、成果を高められます。
Instagram広告・Pinterest広告のみならず、オーガニック運用を検討中の方も、ぜひ一度弊社エクスコアにご相談ください。
結婚式場のWeb広告運用を成功させるためのポイント
この章では、どのWeb広告運用にも共通する重要なポイントを4つご紹介します。
- 広告運用の目的は何か
- 誰に対して広告を出したいのか
- 競合他社と自社の違いは何か
- CVにつながるLPが用意できているか
それぞれの項目を自社に照らし合わせてチェックしてみてください。
ポイント1.広告運用の目的は何か
広告運用の目的を明確にしたうえで運用を開始することが重要です。
「何を最終的なゴールとするか」によって、選ぶべき広告媒体やアプローチすべき層が異なってきます。
結婚式場の広告運用では、例として以下のような目的が考えられます。
- 来館・見学予約の獲得
- 認知拡大
- ブランディング
運用前に、あらためて自社の目的が明確になっているかを確認しておきましょう。
ポイント2.誰に対して広告を出したいのか
誰に対して広告を出すかを定めておきましょう。
結婚式場で主なターゲットとなるのは、結婚を考えている、あるいは結婚準備中の人ですが、さらに具体的に絞り込む必要があります。
たとえば、
- 年齢:24歳〜35歳くらいまで
- 居住地:会場の商圏内
- 性別:女性
- 交際中
などの属性をターゲットに設定する場合が多いです。
ただし重要なのは、自社の現状の顧客層をきちんとターゲティングに反映することです。
また、ターゲット属性を考慮して「どのような言葉が刺さるか?」「どのような画像やキャンペーンに興味を持ってもらえそうか」を考えることも重要になります。
ポイント3.競合他社と自社の違いは何か
競合他社と自社の違いがどこにあるのかを把握できていなければ、自社の強みもアピールできません。
もし違いを明確にできていなければ、他社の広告を分析してみましょう。
違いが明確にできれば、他の結婚式場との差別化ポイントを全面に押し出すことができ、広告のメッセージもユーザーに届きやすくなります。
- 価格
- キャンペーン
- 料理
- 会場の雰囲気
- 立地
- 演出サービスやサポート
など、自社と他社の異なるポイントがどこにあるのかを考えてみてください。
ポイント4.CVにつながるLPが用意できているか
リスティング広告を運用するにせよ、SNS広告を運用するにせよ、最終的にユーザーを誘導するのはWebサイトやLP(ランディングページ)です。
せっかく広告をクリックしてもらっても、その先のWebサイトやLPがコンバージョンにつながりにくい設計になっていれば台無しです。
ただ費用がかさむだけになってしまうので、まずは広告の遷移先ページをきちんと作り込みましょう。
必要な情報がまとまっていることはもちろん、式場の魅力が伝わり、アクションを起こしやすいコンテンツやフォームを用意しておくことが重要です。
特にファーストビューではABテストなどを実施し、より反応の良いWebサイト・LPになるよう調整していくことをおすすめします。
【ブライダル広告の成功事例】Instagram広告の運用改善でCV数が2倍に
弊社で運用した、結婚式場(ホテル)の Instagram広告の運用事例を1つご紹介します。
実施したことは、期間限定プランの訴求やニーズに合った訴求ができるようなクリエイティブを改善です。
3ヶ月後には、CV件数を2倍、CVRを1.6倍に伸ばすことに成功しました。
広告運用の詳細は下記の表をご覧ください。
ブライダル業界におけるInstagram広告の運用事例 | |
目的 | 各種予約・資料請求数の増加 |
ターゲット | 軽井沢で挙式を考えているユーザー |
運用媒体 | Instagram広告 |
運用期間 | 3ヶ月 |
仮説 | 情勢により挙式へのニーズが変化しているため、訴求するプランを変えた方が獲得に繋がるのではないか |
実行 |
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成果 |
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エクスコアでは、Instagram広告のみならずリスティング広告やディスプレイ広告でも多数の集客実績がございます。
弊社のWeb広告運用サービスに興味をお持ちの方は、以下のリンク先にて資料をダウンロードしてご覧ください。
自社にあった広告代理店の選び方
結婚式場の広告運用を代理店に任せたいと考えているなら、代理店選びが重要になります。
代理店を選ぶ際には、下記の3点をチェックしましょう。
- 結婚式場やブライダル関連の広告運用実績がある
- 幅広い業界の広告運用経験がある(ブライダル専業ではない)
- 幅広いWeb広告媒体を扱っている
ブライダル広告の運用実績がある代理店はすでにノウハウを持っているため、成果につながる確率も高く、スムーズに運用できる可能性が高いです。
ただし、ブライダル専業の会社だと知見が偏っている可能性があるので「過去にブライダル系の案件を扱った実績があるか」がポイントになります。
また、特定の媒体だけでなく、さまざまなWeb広告媒体を扱う代理店なら、自社にとってベストな集客方法を選択できるでしょう。
とはいえ、代理店(担当者)によって得意なWeb広告媒体とそうでない媒体がありますので、この点も踏まえて自社にマッチしているかを確認しましょう。
【まとめ】結婚式場への集客ではWeb広告を戦略的に運用しよう
結婚式場が今後も集客数を伸ばしていくには、新規集客経路の開拓が必須です。
ゼクシィやマイナビウエディングなどの結婚情報メディアを使うのも効果的ですが、費用対効果が低くなっている場合は他の手段を考える必要があります。
Web広告にはさまざまな種類があり、少額からスタートできるので、ぜひ利用を検討してみてください。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告(Instagram広告・Pinterest広告)
弊社エクスコアでは、Web広告の運用代行のみならず、Webマーケティングを総合的にサポートするWebコンサルティングプランも提供しております。
もし集客にお悩みのある結婚式場様は、ぜひお気軽に弊社にご相談ください。
株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。