「SEOの効果はいつから出始めるのだろう…」とお考えではありませんか?
一般的に、SEOは時間のかかる集客方法として知られています。
とはいえ、初期にかけるコストも大きい分、その効果がいつ出るかわからないと不安になりますよね。
そこでこの記事では、弊社の事例やGoogleの記述をもとに、SEOに必要な期間について解説しました。
- SEOの効果が出るまでの期間
- 【事例で見る】効果が出るまでの期間
- 上位表示までの期間を短くする方法
時期尚早に「効果がない」と判断してチャンスを失わないためにも、効果が出るまでの一般的な期間を把握しておくことは重要です。
「これからSEOを始めようか迷っている」「SEOにすでに取り組んでいるけど、なかなか検索に引っかからない」という方は、参考にしてください。
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目次
SEOの効果が出るまでの期間
まずは何をもって「SEOの効果」とするのか定義しておかなければなりません。
ここでは「検索上位に表示され、検索流入数が増加する状態」を「SEOの効果」と考えましょう。
結論として、SEOの効果が出るまでには、
- 新規サイトを立ち上げた場合、最低でも1年
- 既存サイトでSEO施策を実施する場合、3ヶ月〜6ヶ月
の期間が必要です(あくまでも弊社の経験にもとづく目安です)。
新規サイト(新規ドメイン)のほうが時間がかかる理由としては、
- 検索エンジンにサイト内の各ページが登録され、適切に評価してもらえるまでに時間がかかる
- ゼロからコンテンツを増やし、競合を上回るのに時間がかかる
といった点が挙げられます。
Googleはそもそも「ユーザーにとって有益で信頼できるサイト」しか、検索結果に表示しません。
また、検索順位は相対評価で決まるので、どんなに良いコンテンツを作っていても、競合を上回れなければ上位には表示されません。
つまりGoogleに「他のサイトより有益で信頼できるサイト」と認めてもらえるまでのスピードが、期間に反映されるわけです。
Googleによると4ヶ月〜1年
Googleは公式に、SEOの効果が出るまでには「4ヶ月〜1年」の期間が必要と記述しています。
成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。
つまり、最低でも1年間はしっかりとSEOに取んだうえで、その効果を判断しなければならないということですね。
SEOは広告と違い、数日で成果が出るものではなく、中長期的に成果を積み上げていく施策です。
短期的な成果も求める方は、リスティング広告を併用すると良いでしょう。
広告なので出稿費用が必要ですが、最短即日からあなたのページを検索結果に表示できます。
リスティング広告について詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
リスティング広告のメリットとは?デメリットとおすすめな業種も紹介
効果が出る期間はケースバイケース
「4ヶ月〜1年」のように、効果が出るまでの期間に幅があるのは、SEOにさまざまな要因が影響するためです。
以下がその一例です。
- 競合(ジャンル)
- 予算
- 担当者のスキル
- Webサイトの現状
- 実施する施策
- 狙うキーワード
それぞれの状況により、SEOの難易度や効果が現れるまでの期間が変わってきます。
たとえば、狙うキーワードが「ビッグキーワード」の場合、競争が激しいため1年間SEOに注力しても上位表示できないことが多いです。
※ビッグキーワードとは、「ユーザーに検索される回数の多い=上位表示されたときのインパクトが大きい」キーワードです。
通常、検索ボリュームが1万回以上のキーワードを指します。
ピンポイントで「これくらいの期間で効果が出る」とは言えませんが、事例を見れば、もう少し具体的な期間をイメージできます。
次の章で3つの事例を確認しておきましょう。
【事例で見る】効果が出るまでの期間
では、ここからは弊社の事例をご紹介します。
- 事例1.5ヶ月で1ページ目にランクイン
- 事例2.3ヶ月で1位に表示
- 事例3.7ヶ月で37位から6位に
事例1.5ヶ月で1ページ目に表示
当サイト「Webma」は、2020年1月に運用を開始したオウンドメディアです。
上記の画像は、当サイトが「CPM」(検索Vol. 12,100)というビッグキーワードで1ページ目にランクインするまでの期間を示しています。
サイトを開設して約5ヶ月(規模:70記事前後)で検索1ページ目にランクインしました。
月間のPV(ページビュー)数も徐々に伸びていき、10ヶ月後には、この記事単体のPV数が3,500回を超えています。
実施した施策としては、
- 内部対策
- 当該コンテンツの作成
- 定期的なコンテンツ作成・リライト
などが挙げられます。
ビッグキーワードでの上位表示には、時間がかかることも多いですが、コンテンツの質次第では、短期間でも効果が出ることがわかる事例です。
事例2.3ヶ月で1位にランクイン
こちらも同じく、「Webma」の事例です。
上記の画像は、「SEO対策 最新」(検索Vol.90)というスモールキーワードで1位にランクインするまでの期間を示しています。
記事を公開したタイミングは2020年の5月の下旬(規模:40記事前後)。
その後1ヶ月程度で1ページ目に表示され、3ヶ月後の8月には1位にランクインしました。
既存サイトで新規コンテンツを作る場合、スモールキーワードを狙えば3ヶ月でも上位表示可能なことがわかる事例です。
事例3.7ヶ月で37位から6位に
3つ目の事例は、弊社がSEOを支援させていただいるお客様のサイトです。
リノベーション関連のサイトを運営しているお客様で、弊社でSEOを開始したのは2021年1月でした(既存サイト)。
その後約7ヶ月かかって、狙ったキーワードで1ページ目にランクイン。
クリック数は13倍になりました。
実施したこととしては、
- 低品質コンテンツの改善
- タイトルタグの変更
- 被リンクの獲得
などが挙げられます。
多少時間はかかっても、根気強くサイト全体の評価を高めていけば、上位表示できるという例です。
以上、3つの事例をご紹介しました。
いくらSEOに時間がかかるとはいえ、効果が出るまでの期間は、なるべく早めたいというのが多くの方の本音でしょう。
そこで次の章では、上位表示までの期間を早める重要な施策をご紹介します。
上位表示までの期間を短くするには
ここでは上位に表示するうえで、特に重要な5つの施策をご紹介します。
- 1.キーワード選定
- 2.内部リンクの最適化
- 3.HTMLタグの適切な使用
- 4.良質なコンテンツの作成
- 5.被リンクの獲得
一つずつ見ていきましょう。
1.キーワード選定
SEOは狙うキーワードによって結果が決まるといっても、過言ではありません。
対策キーワードには、難易度の高いものと低いものがあります。
最初から難易度の高いキーワードだけを狙ってしまうと、いつまでたっても上位表示できず、コストばかりかかってしまう、という事態に陥りかねません。
たとえば、検索される回数の多い「ビッグキーワード」は、上位表示できると多くの流入が見込めるため、競争が激しく難易度も高い傾向があります。
一方でスモールキーワード(ロングテールキーワード)は、上位にランクインするのが比較的かんたんで、短期間でも効果が出る可能性が高いです。
セオリーとして、
- 短期的にはスモールキーワードで上位を狙う
- 中長期的にはミドルキーワード・ビッグキーワードで上位を狙う
という戦略を用います。
下記の記事で、キーワード難易度の見極め方を詳細に解説していますので、ぜひご覧ください。
SEOのキーワード難易度を判断する方法とは?上位表示のコツも解説
2.内部リンクの最適化
内部リンクの最適化も、SEO効果を高めるために有効です。
内部リンクとは、サイト内のページ同士を結ぶリンクのこと。
内部リンクには、大きく分けて3つの効果があります。
- 関連性を高める
関連するテーマの記事同士を内部リンクで結ぶと、網羅性が高まり、ユーザーは知りたい情報にたどりつきやすくなります。
その結果Googleは、両ページの品質をより良く評価します。 - 重要なページを検索エンジンに伝える
あるページに、サイト内の他のページからたくさんリンクが集まっていると、検索エンジンは重要なページと判断します。
関連性の高いページから、上位表示したいページへのリンクを増やすと、意図したページを上位表示させるのに役立ちます。 - 検索エンジンにページを見つけてもらいやすくする
検索エンジンが新規ページを見つける経路の一つに、内部リンクがあります。
そのため、内部リンクを適切に設置しておけば、検索エンジンに早く見つけてもらえる可能性があります。
なお、検索エンジンが新規ページを発見する方法には、内部リンクのほかに「XMLサイトマップ」の送信もあります。
下記のページでサイトマップの送信や、その他の内部対策についても解説していますので、併せてご確認ください。
SEO内部対策とは?効果的な20の施策をわかりやすく解説 -webma-
3.HTMLタグの適切な使用
既存サイトのSEOに取り組むとき、短期間でも効果が出やすいのが、HTMLタグの最適化です。
HTMLタグは、検索エンジンにページの内容をより適切に伝えるための要素です。
具体的には、以下の要素を見直し、最適化します。
- タイトルタグ
ページタイトルのこと。キーワードを含めたり、ページの内容を端的に表せるよう改善します。SEOに効果的なタイトルの付け方について、さらに詳しく知りたい方は下記の記事をお読みください。
【具体例あり】SEOに効果的なタイトルの付け方|9つのコツを紹介 - メタディスクリプションタグ
ページの内容を検索エンジンに説明する「要約文」のこと。各ページに固有の内容を記述するようにします。SEOに効果的なディスクリプションの書き方について、さらに詳しく知りたい方は下記の記事をお読みください。
ディスクリプションにSEO効果があるのは本当?書き方や文字数も解説 - hタグ
見出しのこと。h1〜h6までの階層構造を守って使用します。SEOにおけるhタグの使い方について、さらに詳しく知りたい方は下記の記事をお読みください。
hタグのSEO効果とは?使うときの3つのルールと見出し作成のコツも解説
4.良質なコンテンツの作成
「良質なコンテンツを定期的に」更新できれば、上位表示までの期間を早められます。
ただし、「良質」であることが条件です。
よく「コンテンツの数さえ増やせば、早く上位表示できる」と思っている方がいますが、それは大きな間違いです。
低品質なコンテンツの場合、コンテンツを増やすほどサイト全体の評価が下がり、SEOにマイナスになってしまいます。
良質であるための条件は「ユーザーの検索意図(=ユーザーの悩みや検索の目的)を満たす」ことです。
ぜひ以下の記事で検索意図への理解を深めてきましょう。
SEOで重要な検索意図とは?正確に把握してコンテンツに活かす方法
なお、定期的な更新は「Google Discover」に掲載される可能性も高めます。
Google Discoverは、Googleアプリを利用するスマホユーザーに表示される、いわば「おすすめ記事」機能です。
検索上位に表示されていなくても、Discoverに表示されれば多くの流入が見込めます。
5.被リンクの獲得
被リンク(=他のサイトから自分のサイトへのリンク)は、順位に大きく影響します。
というのも、Googleは被リンクを人気投票のように考えているためです。
「他の人に紹介したくなるようページなら、きっと素晴らしいページなのだろう」という考え方です。
ただし、リンクを貼ってもらうサービスなどを利用して、リンクを量産するのはやめましょう。
Googleからペナルティを受ける可能性があるからです。
そういったGoogleを欺くような行為は、逆に効果が出るまでの期間を遅らせてしまいます。
以下の記事で被リンクを獲得するための外部施策について解説しています。
あわせてご確認ください。
【2023年版】SEO外部対策とは?15のノウハウと重要性を解説 -webma-
困ったらプロに相談してみる
「これから自社でSEOを始めてみたい」
「すでにSEOに取り組んでいるけど、いつまでたっても効果が出ない」
という方は、代理店に相談してみるのも選択肢の一つです。
経験豊富な「プロ」に意見を聞くことで、インパクトの大きい施策から優先的に取り組めます。
実は、Googleが検索順位を決める200以上のアルゴリズムや、そのインパクトの大きさは、ほとんど公開されていません。
つまりSEOの代理店でも、Googleの推奨事項と、これまでの経験値から得られたノウハウをもとに取り組むのが基本です。
もし自社にSEOのノウハウがない、あるいは専門的な知識を持つ人材がいない場合、優先的に取り組むべき施策を見極めるのは、非常に難しいといえます。
SEOの業者の多くは無料相談を受け付けています。
まずは複数の会社に相談をしてみて、取り組むべき施策を検討してみてはいかがでしょうか。
弊社でも無料診断を行なっていますので、お気軽にご活用ください。
【まとめ】SEOの効果が出るまでの期間は、4ヶ月〜1年が目安
SEOで効果が出るまでには、一定の期間が必要です。
どれくらいの期間で効果があらわれるかはケースバイケースですが、最低でも4ヶ月〜1年はかかります。
とはいえ優先すべき施策を見極められれば、さらに期間を短縮できるでしょう。
ぜひ今回お伝えした内容を踏まえて、SEOに取り組んでみてください。
現在SEOを検討中の方で、「SEOがベストな集客手段かわからない」という方は、あらためてメリット・デメリットを整理することをおすすめします。
下記の記事でSEOのメリット・デメリットをまとめていますので、ぜひご覧ください。
SEO対策の必要性とは?その効果やメリットデメリットを丁寧に解説!