「『地域名+業種』で検索しても、うちのホームページが1ページ目に出てこない…」
「地域名や駅名キーワードで上位表示するにはどうすれば良いですか?」
SEOでお悩みの方から、このようなご相談をいただくことがよくあります。
先に結論をお伝えすると、地域名を含む検索キーワードで上位表示するには「地域SEO」を意識して、Webサイトを最適化しなければなりません。
地域SEOは、地元の人を対象としたビジネスにおいて、特に売上への影響が大きい施策です。
今回はそんな「地域SEO」について、SEOコンサルティングをおこなっている弊社エクスコアが詳しく解説します。
- 地域SEOの基礎知識(概念・重要性や効果・仕組み)
- ホームページを地域名や駅名で上位表示するための方法8選
- 地域SEOの注意点や成功のポイント
- 「地域名+業種」での上位表示に成功した事例
「地域名や駅名で上位表示して、集客力を高めたい」とお考えの店舗・施設・企業さんは、ぜひ本記事を参考にしてください。
エクスコアでは、SEO無料診断を実施中です。Webサイトを地域名で上位表示する方法をプロのコンサルタントが無料でご提案いたします。
目次
地域SEOとは
地域SEOとは、ある地域・エリアに絞ってサービスを探している人に、自社サイトを見つけてもらうためのSEO戦略です。
「地域名+業種」「駅名+サービス」のようなエリアワードでの上位表示し、地域の人を集客することを目標とします。
たとえば、品川駅付近にある脱毛クリニックなら、「品川 脱毛」「品川駅 医療脱毛」などのキーワードで上位表示できるようにWebサイトを最適化するイメージですね。
なお、地域SEOは「ローカルSEO」とも呼ばれます。
「地域SEO」と「ローカルSEO」を別物と説明するサイトもありますが、この記事ではいずれも「地域にフォーカスした検索結果を最適化する取り組み」と定義して扱います。
地域キーワードの例
地域SEOでターゲットとなるのは、「地域キーワード」「エリアワード」「ローカルクエリ」などと呼ばれる、地域に関連する検索語句です。
以下のように、地域名や駅名を含むキーワードがこれに該当します。
地域キーワードの例 | |
「地域名+業種」 | 「恵比寿 弁護士」「恵比寿 歯医者」 「恵比寿 不動産」「恵比寿 鍵屋さん」 |
「地域名+サービス」 | 「恵比寿 矯正治療」「恵比寿 印鑑」 「恵比寿 iPhone 修理」「恵比寿 ランチ」 |
「地域名+悩み」 | 「恵比寿 ぎっくり腰」「恵比寿 トイレ 詰まった」 |
「地域名+サービス+条件」 | 「恵比寿 パーマ 安い」「恵比寿 医療脱毛 メンズ」 |
「地域名」には、自社の拠点がある市区町村・エリア名・駅名・都道府県名などが入り、「業種」や「サービス」には、自社のビジネス内容が入ります。
ただし、地域名を含んでいなくても地域SEOの対象になるキーワードがあります。
それは、ユーザーの現在地に合わせて、ローカライズされた検索結果が返ってくるような検索キーワードです。
たとえば、「歯医者」や「イタリアン 近く」は、渋谷にいる人が検索すれば渋谷の医院や店舗が表示され、横浜にいる人が検索すれば横浜の医院や店舗が表示されますよね。
このように、キーワードに地域名が含まれていなくても、地域ごとに検索結果が変わる検索語句はすべて地域SEOの対象です。
※地域ごとに検索結果が変わる検索のことを、専門用語では「ローカル検索」と呼びます。
「SEO」「ローカルSEO(地域SEO)」「MEO」の違い
「SEO」「ローカルSEO(地域SEO)」「MEO」の3つは混同されがちな概念です。
しかし厳密には、それぞれの用語が指し示す範囲が異なるので、整理しておきましょう。
SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略語で、Google検索での存在感を高める取り組み全般を指します。
これに対してローカルSEOは、SEOのなかでも特に「地域にフォーカスした検索結果(=ローカル検索)で上位表示するための取り組み」です。
MEOは「Map Engine Optimization」を略した日本独自の造語で、主に Google Maps や 検索結果のマップ部分で上位表示するための取り組みです。
図で表すと用語の範囲は以下のようなイメージになります。
「Gyro-n」を提供する株式会社ユニヴァ・ペイキャストの島津氏による定義
出典:MEOは“悪”なのか? 悪質業者の見分け方、正しいGoogleマイビジネス活用方法を専門家が教えます | Web担当者Forum
弊社も同様に、ローカルSEOはSEOの一部であり、MEOはローカルSEOの一部であると考えています。
※ただし、「MEO」と同じ意味で「ローカルSEO」という用語を使う会社もあるので注意してください。
地域SEOが集客において重要な理由
地域SEOは、その地域周辺を生活圏とする人や地元の人向けにビジネスをおこなっている企業において、非常に効果的です。
その理由として、以下の2点が挙げられます。
- 利用意欲の高い「超顕在層」にリーチできるから
- 顧客化までのスピードが速いから
それぞれの理由について、詳しく解説します。
利用意欲の高い「超顕在層」にリーチできるから
地域SEOが集客において重要と言われる最大の理由は、利用意欲や来店意欲の高い「超顕在層」にリーチできるからです。
あなたも飲食店や病院などを探すときに、地域名を入れて検索した経験が一度はあるのではないでしょうか?
地域を絞って検索するということは、自宅や職場付近のエリア内で「これから行きたい」「すぐに利用したい」「日常的に使いたい」というサービスを探しているからにほかなりません。
実際に、Web検索でお店を探す場合には、8割以上が地名を入れて検索することがGMO TECHの調査で明らかになっています。
出典:ユーザーのWeb検索行動についての調査~ユーザーの81.7%は、Web検索でお店を探す際に地名を入れて検索する~ | WEB集客ラボ byGMO(GMO TECH)
地域名で上位表示できれば、このようなホットな検索ユーザーと接点を作り、集客数を増やすことができます。
顧客化までのスピードが速いから
顧客化までのスピードが速いことも、地域SEOが集客上重要な理由の一つです。
Googleの調査では、スマートフォンでローカル検索をおこなった人のうち76%が24時間以内にその場所を訪れ、さらにそのうちの28%が購入していることがわかっています。
顧客化のスピードが速いということは、売上が作れるまでの時間も短縮できるということ。
店舗ビジネスでは、キャッシュフローが悪化すると経営自体が立ち行かなくなることも多々あるため、これは集客において重要なメリットと言えます。
次の章では、地域SEOで上位を獲得するために理解が必要な「ランキングの仕組み」について解説します。
地域SEO(ローカルSEO)の仕組み
地域SEOには「ローカル検索の仕組み」と「従来の検索の仕組み」の2つが関わります。
地域SEOに取り組む方は、両方の仕組みを理解しておきましょう。
Googleはローカル検索のランキングを決める際に、以下の3つの要因を組み合わせて判断すると発表しています。
ローカル検索のランキング要因 | |
関連性 | 検索語句とビジネスの情報がどれだけ一致しているか? |
距離 | 検索語句で指定された場所からどれだけ近いか? |
視認性の高さ | ビジネスがどれだけ広く知られているか?評判が良いか? |
参考:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法 – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
上記3つの要因は、 Google Mapsやローカルパック(Google検索の地図)の順位、そして、ローカル検索結果におけるWebサイトの順位にダイレクトに影響します。
一方で、通常の検索結果(Webサイトのリンクが並ぶ部分)のランキングは、以下のような要因にもとづき決定されます。
通常の自然検索のランキング要因 | |
関連性 | 検索ユーザーが求める情報とウェブページがどれだけ一致しているか? |
品質 | コンテンツがどれだけユーザーの役に立ち、信頼できるか? |
ユーザビリティ | 検索ユーザーにとってアクセス性が高く、優れた体験を提供しているか? |
地域SEOにおいては、上記の2種類のランキング要因を両方とも理解したうえで対策に臨まなければなりません。
次の章では、実際にホームページを地域名や駅名で上位表示させるための具体的な施策をご紹介します。
ホームページを地域名や駅名で上位表示する施策8選
ホームページを地域名や駅名で上位表示させるには、以下のような施策が必要です。
- TOPページ or 店舗ページのどちらで地域名を狙うか決める
- 対策キーワードごとに下層ページを作成する
- タイトル・メタディスクリプションに地域名を含める
- ローカルコンテンツを充実させる
- 地域メディアからの被リンクを増やす
- サイトのユーザビリティを高める
- Googleビジネスプロフィールを管理・運用する
- 口コミを増やす
これらの施策を一つ一つ積み上げていくことで、上位表示できる可能性が高まります。
各施策について詳しく解説します。
1.TOPページ or 店舗ページのどちらで地域名を狙うか決める
「地域名+業種」で上位表示したい場合、まずはどのページで上位を狙うのかを決めなければなりません。
一般的には、「TOPページ」か「店舗ページ」のどちらかのページで対策します。
以下のように、自社の拠点の状況に合わせて対策ページを決めましょう。
- 拠点が1つのみの場合 → TOPページで対策
- 拠点が異なる場所に複数ある場合 → 店舗ページで対策
拠点が一つだけのビジネスの場合、下記のようにTOPページで地域キーワードを狙うのが一般的です。
これは、TOPページがWebサイトの構造上もっとも強いページになりやすく、SEOにも有利に働きやすいからです。
一方で、複数の店舗を展開している買取店やクリニックなどのビジネスでは、次のように各地域の店舗ページを個別に作って対策しましょう。
「博多」「札幌」「神戸」「名古屋」のように、異なる地域名すべてをTOPページでカバーしようとするのは現実的ではありません。
店舗ごとに対策ページを分けることで、ページのテーマが明確になり、上位表示できる可能性が高くなります。
ただし例外もあります。
渋谷区恵比寿を拠点とする歯科医院が、「渋谷 歯医者」「恵比寿 歯医者」のように、同じ所在エリア内の2つのキーワードを狙いたいような場合は、TOPページでまとめて対策可能です。
どのページで対策すべきか迷ったら、SEO会社の無料相談を利用すると良いでしょう。
2.対策キーワードごとに下層ページを作成する
SEOでは、1ページにつき1キーワードで対策するのが原則です。
対策キーワードに合わせて専用の下層ページを作成しましょう。
歯科医院を例にすると、以下のように「恵比寿 予防歯科」「恵比寿 小児歯科」「恵比寿 矯正歯科」など、それぞれの対策キーワードに対応する診療紹介ページを作成します。
一つのページにいくつもの情報を詰め込むのではなく、テーマごとに専用の下層ページを用意することで、それぞれの検索キーワードとページの関連性を高めることが可能です。
またテーマごとにサイトを構造化していれば、ユーザーにとっても、Googleにとっても情報を探しやすいサイトになります。
SEO観点でさまざまなメリットがあるので、下層ページを作成してサイトを構造化することを意識してみてください。
3.タイトル・メタディスクリプションに地域名を含める
各ページのタイトルとメタディスクリプションに「地域名(対策キーワード)」を含めましょう。
タイトルは、検索エンジンにページの内容を正確に伝えるために重要な要素であり、順位にもダイレクトに影響します。
たとえば、タイトルに「神戸市のリフォーム会社」という文言が入っていれば、Googleにも「神戸市のリフォームに関係するページ」と認識してもらいやすくなります。
対策KW | タイトル例 |
神戸 リフォーム | 神戸でリフォームするなら〇〇工務店 |
みなとみらい 金買取 | 金買取なら〇〇みなとみらい店 |
「メタディスクリプション」でも同様に、対策する地域名を含めるようにしてください。
一つ注意が必要なのは、キーワードを過度に詰め込んだり、異なるページに全く同じ文言を使ったりしてはならないということです。
タイトルやメタディスクリプションは、検索結果でユーザーがリンクをクリックするかどうかを判断する決め手にもなります。
キーワードを含めるだけでなく、地域内で店舗・施設を探すユーザーが一目で魅力を感じるような固有の文言になるように工夫しましょう。
4.ローカルコンテンツを充実させる
地域名で上位表示するには、ローカルコンテンツを増やしていく必要があります。
「対策ページ」と「サイト全体」の両方で、ローカルコンテンツを充実させましょう。
ローカルコンテンツとは、その地域に関連する情報が含まれるコンテンツです。
たとえば、駅から店舗までの道のりを画像とともに説明する「アクセス情報ページ」は、ローカルコンテンツの一種と言えます。
アクセス情報以外にも、例として以下のようなローカルコンテンツがあります。
- エリアスタッフの紹介(写真やコメントを掲載)
- 店舗情報の紹介(所在地・営業時間・取り扱い内容など)
- 店舗・施設の特色紹介(内装の写真を掲載)
- 事例(「〇〇市のお客様の施工事例」「〇〇県からお越しのお客様の買取事例」など)
- 利用したお客様の声
- その地域向けのQ&A
ローカルコンテンツを充実させれば、自然とサイトやページ内に地域名や周辺地域名が含まれることになり、Googleに対しても地域に関するシグナルを示すことが可能です。
また、ローカルコンテンツを充実させれば、「これから来店したい」「これから利用したい」と考えて地域名で流入したユーザーにも満足度の高い情報を提供できるでしょう。
5.地域のメディアからの被リンクを増やす
SEOで被リンクが重要な要因なことは周知の事実ですが、被リンクが地域のメディアからのものであれば、地域名での上位表示位にも有利に働きます。
地域のメディアというのは、たとえば以下のようなメディアです。
- その地域に根ざした企業のWebサイト
- 地元の商工会や協会のWebサイト
- 観光サイト
- ローカル情報を扱う個人ブログ
- 地元サービスの比較サイト
ただし、被リンクはただ待っていてもなかなか増えません。
上記のような地域メディアや日頃から付き合いのある取引先などに、リンク掲載を依頼するなどの働きかけが必要になります。
また、以下のようにリアルの場で交流を増やすことも効果的です。
- 地元メディアとのコラボコンテンツを作成する
- 地域の催し物に出店・協賛する
- 商工会や協会に加入する
地域のメディアからの被リンクが、定期的に獲得できる状態を目指しましょう。
6.サイトのユーザビリティを高める
競合に差をつけるには、サイトのユーザビリティ(=サイト訪問者にとって使いやすく情報の探しやすいサイトになっているか)も意識すべきです。
Googleは「どのコンテンツも大きな差がない場合には、ユーザーにとってのアクセス性が高いコンテンツのほうが効果的である可能性があります」と説明しています。
参考:ランキング結果 – Google 検索の仕組み
また、ユーザビリティの良さは「順位に影響するから」というよりも、訪問者をスムーズにアクション(コンバージョン)に誘導するために欠かせません。
以下のようなポイントをチェックして、課題があれば改善に努めましょう。
- モバイルフレンドリーになっているか?
- 表示スピードに問題はないか?
- SSL化されているか?
- 煩わしい広告が大量に表示されていないか?
- コンテンツを簡単に見つけて移動できるか?
7.Googleビジネスプロフィールを管理・運用する
ローカル検索で上位を目指すなら、Googleビジネスプロフィールの管理・運用も欠かせません。
ビジネスプロフィール上でサービスに関する情報を充実させるほど、検索キーワードとの関連性が高まりやすく、順位も向上しやすくなります。
ビジネス名や説明文、営業時間、写真、カテゴリなど、さまざまな項目があるので、できる限り情報を入力し、常に正確さを保つようにしてください。
検索ユーザーにとっても、情報が少ない企業よりは情報が充実している企業のほうが安心でき、結果として来店にもつながりやすくなります。
8.口コミを増やす
インターネット上の知名度や口コミは、ローカル検索の順位に影響する要因の一つです。
実際に、Googleの公式ドキュメントには以下のような記述があります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。
口コミが少ない場合は以下のような方法で口コミを促すと良いでしょう。
- 顧客に直接お願いする
- 店舗・施設内に口コミ依頼のチラシやPOPを設置する
- 利用後のお礼メールに口コミ投稿へのリンクを添付する
ただし、スタッフが自作自演の口コミを投稿したり、特典やクーポン券をつけて顧客に口コミを依頼することはガイドライン違反にあたるため、おこなってはいけません。
また、口コミを直接促すだけでなく、間接的に口コミ獲得につながるような活動や知名度を高める活動も意識すると良いでしょう。
たとえば、広告やSNSを活用したり、ポータルサイトへの登録をしたりするのは良い方法です。
インターネット上で露出が増えれば、間接的に口コミ獲得につながる可能性が上がり、さらには指名検索数にも良い影響を与えられます。
地域SEOでやってはいけないこと【注意点】
地域SEOにおいて、知らずにやってしまいがちなリスクの大きい施策があります。
次の3つの行為は、Googleからペナルティを受ける可能性が高いので注意してください。
- 地域名のみ異なるページを量産する
- キーワードを乱用する
- リンクを購入する
一つずつ解説します。
1.地域名のみ異なるページを量産する
地域名のみ異なるページ(=地域名以外は実質的に同じ内容のページ)を大量に作成するのは、Googleのポリシー違反です。
たとえば地域名だけ書き換えて、「渋谷区 〇〇修理」「世田谷区 〇〇修理」「港区 〇〇修理」など、複数の地域で上位表示することだけを目的に、ページやサイトを量産するような行為です。
Googleはこのようなページを「誘導ページ(ドアウェイページ)」と呼び、ガイドラインの中で禁止しています。
誘導ページの最大の問題点は、ページ固有の有用な情報が含まれていない点です。
上記の例でいうと、各地域に関する修理サービスのページであるのに、それぞれの地域独自の情報が含まれていないことが問題です。
コンテンツの一部を使い回すなら問題はありませんが、「地域ごとの特徴」や「アクセス情報」など、必ずその地域特有の情報を含めるようにしてください。
2.キーワードを乱用する
検索順位を上げるためだけにキーワードを不自然に羅列したり、乱用したりするのはGoogleのポリシー違反です。
キーワード乱用に該当する例として、Googleは以下の例を提示しています。
- ウェブページが特定の都市や地域に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために、都市名や地域名を羅列したテキストのブロック出典:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル
たとえば、「恵比寿、目黒、渋谷、原宿、表参道、麻布、代々木、新宿、池袋」など、ただ地名を羅列したり、繰り返したりするのは避けましょう。
「対応エリアを顧客に伝えるため」など明確にユーザーの役に立つ目的があるなら良いですが、ユーザーの役に立たないキーワードの羅列はスパム判定されるリスクが大きいです。
3.リンクを購入する
リンクを購入してはいけません。
今のSEOでは、購入したリンクを増やしても逆効果です。
仮にリンクの購入後に一時的に順位が上がったとしても、最終的には圏外に飛ばされたり、検索結果に表示されなくなったりするリスクがあります。
リンクの購入はGoogleのポリシーにおいて明確に禁止されています。
Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。
知らずにリンクを購入することがないよう注意してください。
地域SEOを成功させるために覚えておきたいこと
地域SEOは通常のSEOとは少し異なるため、コツを押さえて対策する必要があります。
ここでは、地域SEOを成功させるために覚えておきたいポイントを4つご紹介します。
- まずは市区町村/駅名レベルで上位を狙う
- 上位表示には時間がかかることが多い
- 地域名で上位表示できても流入数は限られる
- 顧客にとって重要なコンテンツから作り込む
一つずつ見ていきましょう。
1.まずは市区町村/駅名レベルで上位を狙う
まずは、市区町村/駅名レベルの小さいエリア内での上位表示を狙いましょう。
「都道府県名で上位表示できれば確実にアクセスが増える」と思いがちですが、仮に都道府県名で上位表示してアクセスが増えても、それが来店や利用に直結するとは限りません。
というのも、都道府県名で検索するユーザーは、同じ都道府県内の遠方地域にいる可能性もあるからです。
最寄り駅や市区町村名で検索する人たちのほうが店舗付近にいる可能性が高く、来店や利用につながりやすい傾向があります。
また、都道府県名までエリアが広がるとライバルの数も増えるため、上位表示の難易度も上がります。
売上につなげたい企業ほど、まずは着実に市区町村/駅名レベルから上位を狙うのがおすすめです。
2.上位表示には時間がかかることが多い
「地域名+業種」などでホームページを上位表示するには、時間がかかることも多いです。
これは、検索ランキングの決定において、サイト全体の品質やWeb上での評判・知名度などを含めた総合的な評価が影響するからです。
「順位が上がらないから」とすぐに諦めれば成果にはつながりません。
長期戦であることを理解して、コツコツとサイト改善や知名度向上に取り組みましょう。
3.地域名で上位表示できても流入数は限られる
地域名で上位表示できても、ホームページへの流入数が一気に増えるとは限りません。
地域・エリアを絞ると、検索者も近隣地域内の人に限定されるからです。
「流入数を増やしたい」「とにかく知名度につなげたい」という場合は、地域キーワードと並行して、全国の人が検索するキーワードでも上位を狙っていく必要があります。
4.顧客にとって重要なコンテンツから作り込む
顧客にとって重要なコンテンツが作り込まれていないと、いくら訪問者を集めても売上にはつながりませんし、そもそも地域名での上位表示も難しいです。
まずは「地域名+業種」で検索したユーザーにとって、サービスを検討する上で絶対に必要なコンテンツから作り込みましょう。
たとえば、「初めての方へ」「料金」「特徴」「施設紹介」「よくある質問」「メニュー(サービス紹介)」「会社情報」などは、ホームページの肝となるコンテンツです。
こうしたコンテンツを作り込まずにブログ記事などに着手しても、ユーザーの求めるサイトになっていないので、思うような集客はできないでしょう。
「顧客にとって大事なことは何か?」を常に意識するようにしてください。
「地域名 + 業種」での上位表示に成功した事例
「地域名 + 業種」での上位表示に成功したお客様の事例を2つご紹介します。
- 買取店の事例【13位→1位】
- 歯科医院の事例【43位→4位】
1.買取店の事例【13位→1位】
長野や札幌など、複数地域に店舗を持つ買取店の事例です。
所在地ごとの店舗ページを作成し、サイト全体の品質改善を進めた結果、各地域での上位表示に成功しました。
以下のグラフでは、「長野市 金買取」というキーワードで13位→1位になるまでの9ヶ月間の順位をまとめています。
施策開始時 13位 → 9ヶ月後 1位
このほかにも、「ブランド品買取」や「貴金属買取」などのキーワードと各地域名の掛け合わせキーワードで上位表示できています。
下記の記事でお客様へのインタビューを掲載しているので、あわせてご確認ください。
【支援事例】SEOで集客に成功した買取店。2年でオーガニック流入数は52倍に|玉光堂様 -webma-
2.歯科医院の事例【43位→4位】
兵庫県にある、矯正歯科を強みとする歯科医院の事例です。
被リンクやコンテンツなど、地域名で上位表示している競合医院との差分を少しずつ埋めていった結果、上位表示に成功しました。
以下のグラフでは、「〇〇(市) 矯正歯科」というキーワードでトップページが43位→4位になるまでの7ヶ月間の順位をまとめています。
施策開始時 43位 → 7ヶ月後 4位
この他にもさまざまな業界のお客様の事例がございますので、興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。
地域SEOについてよくある質問
地域SEOに関してよくある質問をまとめました。
1.地域キーワードで順位が大きく下がった場合はどうするべき?
順位が下がった場合、まずは順位変動のタイミングや原因をチェックしてください。
- Googleのアップデート前後 → アップデートが影響
- サイトやコンテンツに変更を加えたあと → その変更内容が影響
- 日常的に不安定な状況 → 技術的に何らかの問題がある可能性
突然圏外に飛んだのなら、Googleから何らかのペナルティを受けた可能性もあります。
原因が特定できなければ適切に対処できないので、SEO会社が提供する「無料相談・診断」のようなサービスを利用して、一度プロに見てもらうことをおすすめします。
2.対策キーワードに「市」まで含めるか否かで何か変わる?
「横浜 〇〇」と「横浜市 〇〇」のように、キーワードに”市” を含めるか否かのわずかな違いでも、検索意図や検索ボリュームが変わることがあります。
どちらのキーワードが良いか迷ったときは、実際に検索結果や検索ボリュームを確認してみると良いでしょう。
差が大きい場合は、上位表示の難易度や1位になったときのインパクトやなどを考えてみてください。
場合によっては、両方をページに含めておくことで、どちらもカバーできます。
3.地域SEOを業者に依頼した場合、費用はどれくらい?
地域SEOにかかる費用は、依頼するSEO会社によってケースバイケースです。
通常は、SEOコンサルティングや施策代行に対して、少なくとも半年〜1年間は毎月費用をかけていく必要があるでしょう。
弊社エクスコアの場合、SEOコンサルティング・内部施策代行・外部施策代行・コンテンツ作成代行をすべて含むプランを、月額33万円〜提供しております。
年間でいくらかかるのかを複数社で相見積もりした上で、検討することをおすすめします。
「地域名」での上位表示にお悩みの方はエクスコアにご相談を
この記事を読んでいる方は、「地域名でWebサイトを上位表示させたい。でも自分ではなかなか難しい…」と感じている方が多いでしょう。
しかし、すでにSEO会社に依頼している方でも「肝心の地域名では順位が上がらない」「SEO会社が何をやっているかよくわからない」とお悩みの方も多いようです。
そこでここからは、地域名での上位表示実績が豊富にある、エクスコアのSEOコンサルティングについてご紹介します。
弊社エクスコアでは、これまでに2,000社以上のWebマーケティングを支援してきました。
特にクリニックや買取店、士業などローカルビジネスの支援を非常に得意としています。
この記事でもいくつかご紹介しましたが、実際に地域名での上位表示に成功しているお客様も多くいらっしゃいます。
弊社のSEOコンサルティングでは、毎月1回、施策内容や施策後の各種数値データをレポートにて丁寧に共有しますので「何をやっているかわからない」ということはございません。
固定の担当者が、お客様一人ひとりに施策内容をわかりやすくご説明・ご提案いたします。
また、検索エンジンが推奨する正当なSEO手法(ホワイトハットSEO)を用いた対策を実施しますので、安心してご依頼いただるのも特徴です。
エクスコアのSEOコンサルティングには他にも以下のような特徴があります。
- 全日本SEO協会から認定を受けたSEOコンサルタントが施策を担当
- SEOコンサルティングから施策代行までお手頃な価格で提供
- デザイナー・エンジニアが在籍しているため一社で内部施策も完結
- Web広告やMEOを併用した集患最大化も可能
現在、無料でサイト診断・相談をおこなっておりますので、SEOでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
※無料相談は、実際にSEOコンサルティングを利用するかどうかには関係なくご利用いただける無料サービスです。
【まとめ】地域名で上位表示したいなら「地域SEO」に今すぐ取り組むべし
地域SEOは、特定の地域内でサービスを探している人に自社サイトを見つけてもらうためのSEO戦略です。
「地域名+業種」や「地域名+サービス」のようなキーワードでホームページを上位表示したい場合は、以下のような地域SEO施策に取り組みましょう。
- TOPページ or 店舗ページのどちらで地域名を狙うか決める
- 対策キーワードごとに下層ページを作成する
- タイトル・メタディスクリプションに地域名を含める
- ローカルコンテンツを充実させる
- 地域メディアからの被リンクを増やす
- サイトのユーザビリティを高める
- Googleビジネスプロフィールを管理・運用する
- 口コミを増やす
上記の対策をすでに実施している場合や、ご自身での対策が難しい場合は早めにプロに相談することをおすすめします。
SEOコンサルティングを利用しなくても、プロの意見を聞くことで、どこに力を注ぐべきかが明確になるはずです。
弊社エクスコアでも無料相談を実施していますので、お気軽にご利用ください。
提供中のSEOサービス
- 「SEOコンサルティング」>> SEO対策全般をお考えの方に
- 「内部施策代行」>> サイト内部を最適化したい方に
- 「外部施策代行」>> 被リンクを獲得したい方に
- 「記事制作代行」>> 記事制作を依頼したい方に
株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。