「ローカル検索って何?」
「どうやったら上位に掲載されるんだろう?」
Googleなどの検索エンジンで、特定の検索語句で検索されたとき、自分の店舗名が上位に掲載されたらうれしいですよね。
ローカル検索とは「検索する場所に合わせて最適化された検索結果が表示される仕組み」のことです。
ローカル検索の順位を改善することで、費用対効果高く地域のユーザーへの露出を高め、店舗への集客を増やすことが可能になります。
この記事では、ローカル検索とは何か、ローカル検索で順位が決まる仕組み、ローカル検索を最適化すべきメリットなどをご紹介します。
特定の検索語句で検索されたとき、自分の店舗名を上位に掲載したい方は、ローカル検索の仕組みを完璧に理解しておきましょう。
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目次
ローカル検索とは?
ローカル検索とは「検索する場所に合わせて最適化された検索結果が表示される仕組み」のことです。
Googleはユーザーの利便性を第一に考えており、地域ごとに最適な情報が表示されたほうがユーザーの利便性が高くなるため、検索結果がそれぞれ異なる仕様になっています。
たとえば、「草津 コンビニ」という検索語句で、草津周辺にあるコンビニの場所を調べたとしましょう。
「草津」という地名は、滋賀県と群馬県に存在しており、滋賀県で「草津 コンビニ」と調べた人と、群馬県で「草津 コンビニ」と調べた人とでは、検索結果が異なります。
「草津 コンビニ」と検索したとき、群馬県草津町と滋賀県草津市で、同じ検索結果が表示されたら、ユーザーにとって利便性が高いとは言えません。
そのため検索語句ごとに最適化された検索結果を表示させ、ユーザーごとに適切な情報を届けられるような仕組みにされているのです。
2012年2月にGoogleは「ヴェニスアップデート」と呼ばれる検索アルゴリズムのアップデートを実施しました。
ヴェニスアップデートは、まさにユーザーの検索時の位置情報を検索結果に反映するためのアップデートのことです。
こうして2012年以降、Google検索ではローカル検索という概念が生まれたのです。
ローカル検索結果の種類
ローカル検索結果は、大きく以下の2種類のパートに分けられます。
- ビジネスリスティング(ローカルパック)
- ローカライズされた検索結果
それぞれについて解説します。
ビジネスリスティング(ローカルパック)
ビジネスリスティングとは、会社名や住所、電話番号、Webサイトなどのビジネスの情報をまとめた機能のことです。
Google検索では、ローカルクエリを検索すると、以下の画像のように上位3つのビジネスリスティングがまとめて表示される「ローカルパック」と呼ばれる箇所があります。
このローカルパックに表示されることを目的とした対策を日本ではMEOと呼びます。
ビジネスリスティングの内容は「Googleビジネスプロフィール」と呼ばれるサービスでオーナーまたは第三者が情報を編集することが可能です。
Yahoo!やBingにもそれぞれビジネスリスティングが存在しますが、日本ではGoogleがシェアの大部分を占めるため、Googleから優先的に対策することをおすすめします。
ローカライズされた検索結果
ローカル検索結果を構成するもう一つの要素が、ローカライズされた検索結果です。
具体的には、Webサイトを検索結果として返す通常のGoogle検索部分においても、位置情報によって検索結果が変わります。
たとえば、「うどん」と東京都渋谷区で検索する場合と「香川県高松市」で検索する場合では、ローカルパック以外の部分でも異なる検索結果が返ってきます。
ローカライズされた検索結果で上位表示されるには、SEOに取り組みが必要です。
ローカル検索で掲載順位が決まる仕組み
ローカル検索では、主に以下の3つの指標によって、掲載順位が決まります。
- 関連性
- 距離
- 視認性の高さ(知名度)
この指標は、Googleが公式に発表しているものです。
ローカル検索で掲載順位を上げたい場合は、必ず理解しておきましょう。
関連性
関連性とは「検索語句とビジネス情報のマッチ率」を指します。
ビジネス情報は、どのようなビジネスを行っているかを証明する情報のことです。
たとえば、あなたが渋谷区で美容室を経営していた場合、「渋谷 美容室」と検索されたときには関連性が高くなり、ローカル検索の結果に出てきやすくなります。
一方、「渋谷 脱毛サロン」と検索されたときは関連性が低くなり、ローカル検索の結果に出てこなくなります。
ビジネスの情報は、Googleは「Googleビジネスプロフィール」、Yahoo!は「Yahoo!プレイス」で登録できます。
関連性を高めるためには、以下のようなビジネス情報を正確に入力し、かつ常に最新の状態に設定しましょう。
- ビジネス名(店舗名)
- ビジネスカテゴリ(店舗の営業内容)
- ビジネスのサブカテゴリ
- 住所
- 電話番号
- ウェブサイト
- 営業時間
特に『ビジネス名(Name)』『住所(Address)』『電話番号(Phone)』はNAP(ナップ)と呼ばれ、重要度の高い情報です。
最低でもこの3つの情報は設定が必須ですが、そのほかの項目も可能な限り設定しビジネス情報を充実させましょう。
あなたのビジネス情報を、検索エンジンに正しく認識してもらうために必要な情報です。
距離
距離とは「検索語句で入力した場所(もしくはユーザーの現在地)から店舗の所在地までの距離」を指します。
検索で指定された場所(もしくはユーザーの現在地)から、近くにある店舗ほど優先して検索結果に表示されやすくなります。
たとえば、「渋谷 美容室」のように地域名が検索語句に含まれる場合は、地域名と店舗の距離が近い渋谷の美容室ほど、上位に表示されやすくなります。
そのため、仮に大阪の方が「渋谷 美容室」と調べたとしても、検索語句で渋谷が指定されているので、大阪の美容室は上位表示されません。
一方、「美容室」のように地域名が含まれない検索語句では、ユーザーの現在地情報と店舗の距離が近いほど、上位に表示されやすくなります。
ただし、ユーザーが位置情報をオンにしていない場合には、「IPアドレス」などで場所を推測し、検索結果を表示しています。
視認性の高さ(知名度)
視認性の高さは、英語版のヘルプページには「Prominence」という言葉で記載されています。
Prominenceは、日本語では「目立つこと、顕著、卓越、傑出、名声」と訳され、端的に言えば「店名やサービス名が一般的に知れ渡っているか」を指します。
つまり、オンライン/オフラインを問わず知名度が高いと、ローカル検索でも上位に表示されやすくなるということです。
たとえば、カフェの業界では「スターバックスコーヒー」「ドトールコーヒー」「サンマルクカフェ」などは、知名度が高いと考えられます。
視認性の高さは、Googleが「他サイトから貼られているリンクの数」「口コミの数」「他サイトで紹介されているかどうか(サイテーション)」などで評価しています。
もし知名度が低い場合は、知名度を上げるための施策が必要でしょう。
また、評判の良さ(レピュテーション)も併せて重要な項目です。
口コミの数が多くても、口コミの評価が低ければGoogleがおすすめしてくれる可能性は下がります。
お客様に対して、丁寧で高品質なサービスを届け、紹介をしてもらったりリピートしてもらえるように心がけることも大切です。
ローカル検索に最適化する2つのメリット
次に、WebサイトやGoogleビジネスプロフィールをローカル検索に最適化するメリットをご紹介します。
- 地域内の検索ユーザーを自店舗へ集客できる
- 店舗の知名度がアップする
それぞれ解説します。
地域内の検索ユーザーを自店舗へ集客できる
ローカル検索を活用することで、インターネットを利用する周辺地域・エリアにいるユーザーを自店舗へ集客できます。
ユーザーは、スマートフォンやパソコンを活用して、Google・Yahoo!といった検索エンジンや、Googleマップといった地図サービスから、店舗情報を調べるためです。
ローカル検索を意識して、店舗のビジネス情報を充実させておけば、インターネット上でユーザーの目に触れる機会が増えるため、インターネットから集客を増やせます。
店舗の知名度がアップする
Googleの検索結果に、店舗名の露出が増えることで、知名度がアップします。
検索語句によっては、一ヶ月に1,000回以上検索されることもあり、掲載される順位が1つ違うだけでも、ユーザーの目に触れる回数が大きく違うためです。
また、過去数年で「近くの〇〇」という地域名や場所名を含めない検索語句で検索するユーザーも増えてきました。
たとえば、東京の渋谷区で「近くのカフェ」と検索したときは、ユーザーの位置情報に基づいて渋谷近辺の店舗が表示されます。
ローカル検索で上位に表示されていれば、「地域名+〇〇」といった地域名が含まれない検索語句以外からもユーザーの目に触れる機会が増えるため、知名度アップに繋がるでしょう。
特定の地域で検索結果を確認する方法
すでにお伝えしたとおり、ローカル検索は検索する場所によって結果が変わるため、普通に検索するだけではあなたの現在地を反映した検索結果になってしまいます。
ではどうすれば、各地域・場所での検索結果を確認できるかというと、以下のような方法を用います。
- Google広告の「広告プレビューと診断」ツールの活用
- Google Chromeのデベロッパーツールの活用
- サードパーティ製のMEOツールの活用
それぞれの方法について詳しく解説します。
Google広告の「広告プレビューと診断」ツールの活用
特定の地域でローカル検索の検索結果を知りたいときは、Google広告の「広告プレビューと診断」を活用することで調べられます。
※「広告プレビューと診断」を使うには、Google広告アカウントを所有し、広告を出稿している必要があります。Google広告を運用していない方は、2つ目以降の方法をご覧ください。
(1)まず、Google広告の管理画面を開いてください。
(2)赤枠の「ツール」>「トラブルシューティング」から、「広告プレビューと診断」をクリックしてください。
(3)クリックすると、以下のような画面が出てきます。この画面に検索したい地域や検索語句を入力、もしくは選択してください。
- 検索語句を入力してください:美容室、歯医者など
- 地域:調べたい地域
- 言語:日本語(Japanese)
- デバイス:モバイルorパソコンorタブレット
- 視聴者:どのオーディエンスにも含まれていないユーザー
「広告プレビューと診断」を活用することで、東京にいても、北海道や大阪、福岡といった離れた地域での検索結果を確認できます。
Google Chromeのデベロッパーツールの活用
Google Chromeのデベロッパーツール(検証ツール)を利用すれば、より詳細な位置情報に基づく検索結果を調べることが可能です。
デベロッパーツールでは、擬似的に位置情報を偽装して、特定地域での検索結果を確認することができます。
デベロッパーツールは、ブラウザ上で右クリック→「検証」から利用できます。
細かい手順がありますので、詳しく知りたい方はぜひ下記の記事をご確認ください。
Google Chromeで位置情報を変更して検索する方法|無料ツールも紹介 -webma-
サードパーティ製のMEOツールの活用
MEOベンダーの中には、独自でMEOツールを作成しそのMEOツールに順位計測の機能を設けている会社も存在します。
順位の計測方法は三者三様ですが、基本的に各種順位計測ツールには「どの地点から計測しているのか?」という条件が紐づいています。
ローカル検索の順位は地点によって大きく変化するからです。
こうしたツールを利用する際には、「どの地点から」という条件が事業主であるお客様の要望にあわせて設定できるものなのか、という点が大切です。
地点について事業主自身で設定できる場合や、ベンダーへ依頼をすることで設定できる場合は、計測については問題なくできるでしょう。
しかし、ベンダーが任意の地点を設定している場合は、ベンダーのMEOサービスの順位をよく見せるための地点を設定している場合があります。
これは、検索地点からの対象のビジネスが近ければ近いほど順位が高くなりやすいというアルゴリズムを逆手にとった手法だと考えられます。
順位計測機能の設定されている地点について留意しながら、利用するようにしましょう。
ローカル検索で上位表示する方法
ローカル検索で検索上位を目指すためには「ローカルSEO」を意識する必要があります。
ローカルSEOとは、ローカル検索で上位に掲載されるために行う施策のことです。
日本では、MEOと呼ばれることも多いです。
「この対策を行えば必ず上位に掲載される」という方法はありませんが、Googleが推奨している対策を行えば、他の店舗よりも上位に掲載される可能性があります。
たとえば、次のような方法はGoogleがランキングを改善する方法として紹介しているものです。
- ビジネス情報を詳細に入力する
- ビジネスのオーナー確認をおこなう
- 営業時間の情報を正確に保つ
- クチコミの管理と返信をおこなう
- 写真を追加する
- 店舗の商品を追加する
参考:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法 – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
また、同じローカル検索でも「ビジネスリスティング(ローカルパック)」と「ローカライズされた通常検索結果」のどちらで上位を目指したいかによって、すべきことも変わってきます。
どちらでも上位を目指したい方は、以下の記事を参考にしてWebサイトおよびGoogleビジネスプロフィールの改善に取り組んでみてください。
地域SEOとは?地域名や駅名で上位表示する方法 -webma-
MEOやローカルSEOでお困りの方は、弊社の無料相談をご利用ください。
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ローカル検索で広告を出稿できる
ローカル検索の検索結果に広告を出稿することも可能です。
これを「ローカル検索広告」と言い、パソコンとスマートフォンでは、以下のように表示されます。
ローカル検索広告はリスティング広告の1種で、住所アセット(旧住所表示オプション)を設定することで、Google検索結果・Googleマップの検索結果に広告を表示できます。
赤枠で囲まれた部分が「ローカル検索広告」です。
ローカルSEOの対策をしなくても、広告費さえ支払えば上位に表示でき、短期間で来店数や問い合わせ数の増加が見込めます。
そのため、「ローカルSEOの知識がない」「ローカルSEOでまだ成果が出ていない」という場合は、並行して広告を出稿して来店数や問い合わせ数を増加させる方法も有効です。
ローカル検索広告を出稿するためには「Googleビジネスプロフィール」「Google広告アカウント」が必要です。
それぞれ無料で登録できます。
広告費を準備できる場合は、有効に活用しましょう。
エクスコアでは、「MEO対策」「ローカルSEO対策」「リスティング広告運用」を一気通貫で支援しています。
そのため、ローカル検索広告の出稿から、MEO対策による集客まで一貫してご支援が可能です。
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【まとめ】ローカル検索を意識して店舗への集客を増やそう
店舗への集客を増やすためにローカル検索を活用しましょう。
GoogleやGoogleマップへの露出が増えることで、ユーザーの目に止まり、来店のきっかけになります。
ローカル検索の順位は、
- 関連性
- 距離
- 視認性の高さ(知名度)
の3要素で決まるため、これらを意識したGoogleビジネスプロフィールの運用が必要です。
ローカルSEOを意識して対策を行えば、上位に掲載される可能性が高まるため、積極的に取り組みましょう。