UXとは
UXとはUser Experienceの略語でユーザー体験や顧客体験と略されます。
UXは定義が曖昧で言葉を使用する人によって解釈が様々である言葉です。
そこで、UX白書というUXという言葉に共通の認識を持つためにドイツで開かれたセミナーの内容を紹介します。(http://site.hcdvalue.org/docs)
UX白書によると、UXには「ユーザビリティ」「ユーザーインターフェイス」「インタラクションエクスペリエンス」など多くの概念を包括し、また「ビジネス視点」「心理学視点」などによっても解釈があり、1つの定義で全てのUXを言い表すことができないと言っています。
UXの特徴として以下の5つをあげています。
1:一般的な概念としての経験の一部(システムを通じた経験)
2:個人的な利用に限らず、受動的にシステムと関わることも含む
3:ある個人に固有のものである
4:過去の経験と、それに基づく期待によって影響される
5:社会的文化的な文脈に根ざす
またUXは期間(time span)の違いによって分類されるとされています。
- 予期的UX:経験を想像する
- 一時的UX:経験する
- エピソード的UX:ある経験を内省する
- 累積的UX:多種多様な利用期間を回想する
このようにUXは、様々な解釈を持っている言葉になりますが、サービス利用中の体験だけをさしてUXと捉えてしまうのは定義としては狭く、利用前はおろか、利用後の体験も含めてUXと捉えることが重要と言えるでしょう。
UXとUIの違い
混同されやすい概念にUIというものがあります。
UIとはUser Interfaceのことで特にWebサービスなどでは、画面周りのことをさします。
対してUXは、サービスを利用する前のサービスのイメージや口コミ、友人とのサービスについての会話なども含まれます。
UIはUXの一要素の一つに過ぎないということを理解しましょう。