「リスティング広告では、どのようなターゲティング設定があるのだろう?」
「そもそもターゲティング設定をおこなう意味はあるの?」
とお悩みではないでしょうか。
ターゲティングは、設定をおこなうことで広告表示できるユーザーが絞られます。
ですが、ユーザーを絞ることで、どのような効果があるのかわからない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、リスティング広告初心者の方でも理解できるように、ターゲティングについて解説しています。
記事を読むことで以下の内容を理解できます。
- そもそもターゲティングとは何か
- ターゲティングの種類
- ターゲティングをおこなう前の準備
ターゲティングは、リスティング広告の効果を上げるためにも必要な設定です。
しっかり理解して、リスティング広告を運用できるようにしましょう。
これから広告を出稿したい事業者や広報担当の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
そもそもターゲティングとは?
Web広告におけるターゲティングとは、自社商品やサービスに興味のありそうなユーザーにターゲットを絞って広告配信する機能を指します。
設定をおこなうことで、広告内容に興味を持ちそうなユーザーへ広告を出稿でき、コンバージョンにつなげやすくなります。
たとえば「都内在住の20代女性」をターゲットとする場合、以下のように広告配信先を設定することで、コンバージョンへつながりやすくなるでしょう。
- 年齢「20代」
- 性別「女性」
- 地域「東京」
また、ターゲティングはコンバージョンにつながりにくいユーザーへの広告配信を絞れるため、無駄な費用を省けます。
広告運用では、なるべく少ない費用でコンバージョン数を増やすことが理想です。
そのため、ターゲティングは広告効果を高めるためには必要な機能といえるでしょう。
次の章では、ターゲティングの種類を解説します。
Google広告とYahoo!広告では、設定できるターゲティングが異なるため混乱するかと思いますが、しっかり理解していきましょう。
リスティング広告で設定できるターゲティングの種類
まずターゲティングには、おおまかに2種類あります。
- 「広告出稿する場所・日時」を対象としたターゲティング→広告を出稿する地域やデバイス、曜日や時間帯などの日時を決めるターゲティング
- 「人」を対象としたターゲティング→ユーザーの行動や興味関心などのデータに基づき、広告するユーザーを決めるターゲティング
Google広告とYahoo!広告は、上記2つのターゲティング設定が可能です。
ですが、細かい内容が異なるため、それぞれのターゲティング内容をしっかり理解すると良いでしょう。
以下は、それぞれの媒体で設定できるターゲティングです。
Google広告で利用できるターゲティング | |
ターゲティングの対象 | ターゲティング名 |
「広告出稿する場所・日時」 |
|
「人」 | オーディエンスターゲティング
|
Yahoo!広告で利用できるターゲティング | |
ターゲティングの対象 | ターゲティング名 |
「広告出稿する場所・日時」 |
|
「人」 | サイトリターゲティング |
以下の章から、Google広告とYahoo!広告のターゲティングについて順に解説します。
Google広告とYahoo!広告の共通しているターゲティング
Google広告とYahoo!広告で共通して設定できるターゲティングは、以下の4つです。
- 地域ターゲティング
- 曜日・時間帯ターゲティング
- デバイスターゲティング
- リマーケティング(Google広告)/サイトリターゲティング(Yahoo!広告)
1つずつ説明するので、しっかり理解していきましょう。
Google広告とYahoo!広告の共通するターゲティング1.
地域ターゲティング
地域ターゲティングとは、自社ビジネスに関連のある地域にいるユーザーへ広告表示できる機能です。
たとえば店舗型の企業であれば、商品を求めやすい地元や周辺の地域、県を設定することが可能です。
広告は自社ビジネスに関係のない地域に出稿しても、コンバージョンにつながりにくく、無駄なクリックを生む要因になります。
そのため、どの地域の人に広告表示したら成果を出せるかを考えてから、地域ターゲティングを設定することが重要です。
Google広告とYahoo!広告の共通するターゲティング2.
曜日・時間帯ターゲティング
曜日・時間帯ターゲティングとは、広告を出稿する曜日や時間帯を指定するターゲティングです。
ユーザーが広告を見て、アクションしてくれそうな時間帯を予想してターゲティングします。
たとえば美容室がリスティング広告をおこなう場合、営業時間外にリスティング広告が表示されても、ユーザーは電話での予約やお問い合わせができません。
そのため、美容室の「営業時間内」で広告出稿しようと考えられます。
ユーザーのアクションにつなげるためにも「どの時間帯であれば成果が出そうか」を考えてターゲティングをおこないましょう。
Google広告とYahoo!広告の共通するターゲティング3.
デバイスターゲティング
デバイスターゲティングとは、パソコンやスマートフォンなどの機器に、どのくらいの割合で広告出稿させるかを決めるターゲティングです。
ターゲットとなるユーザーによって使う機器は異なります。
そのため、自社のターゲットユーザーがどの機器を使うかを確認したうえでのターゲティングが必要です。
リスティング広告では、以下のデバイスでターゲティング設定ができます。
- パソコン
- モバイル
- タブレット
Google広告とYahoo!広告では、上記のデバイスで広告の表示設定を決められます。
どのデバイスで広告出稿するか考えておきましょう。
Google広告とYahoo!広告の共通するターゲティング4.
リマーケティング(Google広告)/サイトリターゲティング(Yahoo!広告
リマーケティングとサイトリターゲティングは、概要は同じですが広告媒体によって名称が異なります。
Google広告→リマーケティング
Yahoo!広告→サイトリターゲティング
(※以後、この記事では「リマーケティング」で統一させていただきます。)
リマーケティングとは、一度自社サイトにアクセスしたユーザーに対して、Web広告を表示させられるターゲティングです。
見込み顧客に対してアピールできるため、ユーザーが自社サイトに再度アクセスする可能性が高まります。
ただし、ターゲットリストのリーチ数が1,000人以上いないとリマーケティングは利用できません。
またターゲットリストが1,000人以上いたとしても、必ず広告が表示されるとは限らないので注意が必要です。
参考:データ セグメントについて – Google 広告 ヘルプ
参考:サイトリターゲティングとは – ヘルプ – Yahoo!広告
ここまでGoogle広告とYahoo!広告でおこなえる、共通のターゲティング設定について説明いたしました。
次の章では、Google広告のターゲティングについて説明いたします。
Google広告特有のターゲティング設定「オーディエンスターゲティング」
Google広告では、オーディエンスターゲティングを設定できます。
オーディエンスターゲティングとは、ユーザーの性別や居住地、行動履歴などの情報をもとに広告対象となる「人」を絞るターゲティングです。
設定をおこなうことで、自社の広告に興味を持ちやすいユーザーに対して効率良く広告配信ができます。
オーディエンスターゲティングには以下の種類があります。
- ユーザー属性
- アフィニティ
- 購買意欲の強いユーザー層
- 類似ユーザー
- リマーケティング
それぞれ解説しますね。
広告を配信したいユーザーの属性を設定することで、設定内容に該当すると思われるユーザーに対して広告を表示できます。
リスティング広告では、以下の内容が設定可能です。
- 年齢
- 性別
- 世帯収入
上記3つに設定されなかったユーザーには、基本的に広告配信されません。
ですが、あくまでGoogleの推測によるため、必ずしも特定のユーザーに広告配信されるわけではないことを覚えておきましょう。
アフィニティとは、ユーザーの興味・関心、熱中していることに基づいてリーチするターゲティングです。
おもに、自社商品に興味がありそうなユーザーを購入へと促す際に役立ちます。
たとえば、化粧品会社が「エコ」に関連した化粧品のプロモーションをおこなうとします。
その場合「環境問題に熱心」「メイク好きの女性」をターゲットに設定することで、エコやメイクに興味があるユーザーにへのアピールが可能です。
ユーザーが自社商品に興味を持ってもらえることで、購入へとつなげやすくなります。
自社商品の購入に前向きなユーザーに対して、ターゲティングをおこないます。
Googleが提供しているツール「ディスプレイ&ビデオ 360」 では、購買意向の強いユーザーのリストを利用できます。
オーディエンス ターゲティングにこのリストを追加すれば、特定商品の購入に関心を示しているユーザーにアピールが可能です。
リマーケティングリストのユーザーと似た行動や興味・関心を持つユーザーに的を絞って広告を配信できます。
ユーザーが自社商品やサービスの検索をおこなっていなくても、行動や興味・関心の関連性が高いとGoogleに判断されれば広告が表示されます。
前述のとおり、リマーケティングは、自社サイトにアクセスしたことのあるユーザーに対して広告表示できるターゲティングです。
見込み顧客にアピールできるため、ユーザーを自社サイトへ再度アクセスさせたいときに有効です。
ただし、過去30日間のうちにアクティブユーザーが1,000人以上いないと使用できないので注意しましょう。
Yahoo!広告特有のターゲティング設定
Yahoo!広告特有のターゲティングはありません。
Yahoo!広告のターゲティングはGoogle広告よりもシンプルで、以下の4つを設定すれば簡単にターゲットとなるユーザーに広告表示できます。
そのため、Yahoo!広告のターゲティングは、広告運用初心者でも設定しやすいです。
- 地域ターゲティング
- 曜日・時間帯ターゲティング
- デバイスターゲティング
- サイトリターゲティング(Yahoo!広告)
参考:検索広告のターゲティングはどんな種類がありますか? – ヘルプ – Yahoo!広告
ターゲティング設定前の準備
この章では、ターゲティングを設定する前の準備について解説しています。
ターゲティング設定を効率的におこなうためには準備が必要です。
以下の内容を確認して、ターゲティングの準備をおこないましょう。
- ペルソナを考える
- 「媒体」が適切か確認する
ひとつずつ解説いたします。
ターゲティングの準備1.ペルソナを考える
ターゲティングを設定する前に、まずはペルソナを考えましょう。
ペルソナとは、自社商品やサービスを利用しそうな「架空の人物像」を指します。
名前や年齢、趣味、家族構成などの細い情報を考え、実際にいるような人物像を考えます。
ペルソナを考える理由は、ターゲットとなるユーザーの行動思考を考えないと、的外れなターゲティングをする恐れがあるからです。
たとえば、広告のターゲットが20代女性なのに、ターゲティング設定が全年齢となっていると、他の年代の方にも広告が表示されます。
そのため、 20代女性が広告を見る前に予算がなくなる可能性もあります。
またターゲットがサラリーマンの場合、就業時間帯に広告を出稿しても読まれることは少ないでしょう。
このように、的外れなターゲティングをしないためにもターゲットユーザーの行動や思考を考えることが重要です。
ペルソナについて詳しく知りたい方は、以下のリンクから記事をご覧ください。
ターゲティングの準備2.「媒体」が適切か確認する
ペルソナを考えたあとは、ターゲット設定と広告を出稿する媒体が適切か確認しましょう。
理由は、Google 広告と Yahoo 広告では使用できるターゲティング設定や、利用しているユーザー層が異なるからです。
以下の画像は、株式会社ヴァリューズが調査したGoogleとYahoo!の利用者を調べた結果です。
引用:ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみた | [マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン
ご覧のとおり、Google男性なら20〜40代、女性だと20〜30代の若年層に利用されています。
逆に、Yahoo!は50代以上の年齢層に利用されています。
職業によっても利用するユーザー層は異なるため、自社のターゲットにあった広告媒体を選ぶことが必要です。
ターゲットユーザーは、どの媒体をよく利用されるかを考えてからターゲティングしましょう。
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ターゲティング設定についても、御社がより良い成果を得られるようプロの視点でアドバイスさせていただきます。
【まとめ】ターゲティングを理解して効率的に広告を出稿しましょう
ここまで、リスティング広告におけるターゲティングの概要を解説しました。
Web広告におけるターゲティングとは、自社の商品やサービスに興味のありそうなユーザーに的を絞って広告配信する機能です。
ターゲティングには以下の2種類があり、どちらも設定することで広告表示する範囲を絞ります。
- 「広告出稿する場所・日時」を対象としたターゲティング→広告を出稿する地域やデバイス、曜日や時間帯などの日時を決めるターゲティング
- 「人」を対象としたターゲティング→ユーザーの行動や興味関心などのデータに基づき、広告するユーザーを決めるターゲティング
Google広告とYahoo!広告で利用できるターゲティング設定は、以下の表を見て確認してください。
Google広告で利用できるターゲティング | |
ターゲティングの対象 | ターゲティング名 |
「広告出稿する場所・日時」 |
|
「人」 | オーディエンスターゲティング
|
Yahoo!広告で利用できるターゲティング | |
ターゲティングの対象 | ターゲティング名 |
「広告出稿する場所・日時」 |
|
「人」 | サイトリターゲティング |
広告を表示させたいユーザーのペルソナをあらかじめ考えておくことで、どのようなターゲティング設定をおこなうか考えられます。
効率的にターゲティングをおこなえるので、ユーザー情報をまとめておくようにしましょう。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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