「 Yahoo!広告って何?」「Yahoo!広告には、どのようなメリットがあるのだろう?」
とお考えではないですか?
Yahoo!広告はGoogle広告と並び、日本でよく活用されている広告媒体です。
商材のターゲットによっては、 Yahoo!広告を活用すると良い場合もあります。
Yahoo!広告の特徴やメリットを理解して、自社の商材に適切な広告を出稿できるようにしましょう。
Web広告初心者や、広報担当の方はぜひ最後までご覧ください。
目次
Yahoo!広告におけるリスティング広告の特徴とは?
Yahoo!広告とは、Yahoo!JAPANをはじめとした提携グループやメディアに表示できる広告です。
Yahoo!広告でリスティング広告を利用すれば、8,400万人ものユーザーが利用するYahoo!JAPANへの広告掲載が可能です。
またGoogle広告と同様に、リスティング広告のターゲット設定や費用対効果をリアルタイムで確認できるなど、機能が充実しています。
掲載先
画像引用元:広告掲載メディア – Yahoo!マーケティングソリューション
Yahoo!広告では、以下の媒体にリスティング広告を出稿できます。
- 朝日新聞
- Bing
- excite
- Fresh eye
- My Cloud
- MY J:COM
- Sleipnir
- Vector
※2022年11月現在
費用
Yahoo!広告では、「クリック課金型」を採用しています。
クリック課金型とは、広告を1回クリックされるたびに課金されていく課金形態です。
広告を掲載してもユーザーからのクリックがなければ、費用はかかりません。
広告運用を始める前に、広告費用はあらかじめチャージ(入金)する必要があります。
チャージした広告費用は、広告がクリックされたら減っていく仕組みです。
残高がなくなると広告掲載ができなくなるため、クレジットによる自動入金をおこなうとチャージ忘れを回避しやすくなるためおすすめです。
Yahoo!広告でリスティング広告をおこなうメリット
Yahoo!広告には、以下のメリットがあります。
メリット1.リターゲティング広告との相性が良い
リターゲティング広告とは、一度自社のWebサイトへアクセスしたユーザーに向けて出稿できる広告です。
ユーザーが自社サイトを離脱したあと、他社サイトに広告枠があれば自社の広告が表示できるため、再アプローチできるメリットがあります。
Yahoo!JAPANは国内最大のポータルサイトであり、8,400万人以上のユーザーが利用しています。
Yahoo!JAPAN経由で検索される方も多いため、多くのユーザーに自社を再アプローチできる点はメリットといえるでしょう。
メリット2.信頼性のある媒体に広告を表示できる
Yahoo!広告では、Yahoo!JAPAN以外にも提携パートナーやメディアへの広告表示が可能です。
前述のとおり、Yahoo!広告は「朝日新聞」や「Bing」といった大手メディアと提携しています。
信頼性のあるメディアに掲載できるため、安心して利用できます。
メリット3.広告主へのサポートが充実している
Yahoo!では、広告主が運用しやすいようにするためのサポートが充実しています。
たとえば以下のサポートが挙げられます。
広告効果を上げるためのコツやアドバイスなどを記載した記事が、多数掲載されています。
Yahoo!専門スタッフが無料で広告の初期設定を代行するサービスです。
電話やメール、チャットで広告掲載の方法や、広告運用のポイントを質問できる窓口です。
Yahoo!広告でリスティング広告をおこなうデメリット
Yahoo!広告でリスティング広告をおこなうデメリットは、以下のとおりです。
デメリット1.Google広告と比べると使用できる機能が少ない
Yahoo!広告は、Google広告と同じようにターゲティングや予算管理をおこなえますが、使用できる機能がGoogle広告と比べると少ない傾向があります。
たとえば、リスティング広告には広告表示オプションと呼ばれる機能がついており、いくつか種類があります。
Google広告は12種類ありますが、Yahoo!広告は4種類です。(2022年11月1日現在)
使える機能が少なければ、広告の細かい設定をおこないづらくなります。
Google広告と併用して利用する場合、Googleのような細かな設定ができないことに対してデメリットを感じるかもしれません。
Google広告とYahoo!広告の違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【比較表あり】GoogleとYahoo!のリスティング広告の違い -webma-
デメリット2.広告管理が複雑になりやすい
Yahoo!広告では、リスティング広告とディスプレイ広告の管理画面が分けられています。
そのため管理が煩雑になりやすくなる可能性があります。
Yahoo!広告がおすすめのユーザー層
Yahoo!広告を活用するか考えている場合、ターゲットがYahoo!のサービスを利用しているユーザー層に当てはまっていれば、使用を検討すると良いでしょう。
この記事では、ユーザー層を以下の3つに分けて解説します。
性別・年代
画像引用:ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみた | [マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン
Yahoo!の利用者は、40代以降の男女が多い傾向にあります。
特に60代男性の割合が多く、定年を迎える方の年代に浸透しているのが伺えます。
自社のターゲットが40代以降向けの商材であれば、Yahoo!広告の利用を検討すると良いでしょう。
職業
画像引用:ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみた | [マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン
Yahoo!の利用者は、主に以下の職業が多いです。
デバイス
マナミナの調査によると、Yahoo!を利用するユーザーは、スマートフォンよりもパソコンをよく活用している結果が出ています。
デバイス | 1日平均インターネット利用時間 |
パソコン | 126.3分 |
スマートフォン | 66.9分 |
パソコンを活用する会社員がターゲットの場合、Yahoo!広告の活用を検討してみても良いでしょう。
参考:ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみた | [マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン
Yahoo!広告はGoogle広告と併用するのがおすすめ
Yahoo!広告を活用する前に、まずはGoogle広告を利用すると良いでしょう。
理由は、Google広告はYahoo!広告と比べて国内の利用者数の数が圧倒的に多いからです。
以下の画像をご覧ください。
赤い線がGoogle、黄色の線がYahoo!の利用者数を表しています。
検索エンジン | 国内シェア(%) |
75.96% | |
Yahoo! | 15.05% |
※2022年11月1日現在の数値
前章では、Yahoo!のユーザー層は高齢者や女性に多い結果をお伝えしましたが、Googleはどの年代も利用する数が多い傾向にあります。
リーチできるユーザー層が広がる可能性もあるため、まずはGoogleを活用し、併用する形でYahoo!広告を取り入れていく方法が良いでしょう。
参考:検索エンジン市場シェア 日本 | Statcounter グローバル統計
Yahoo!広告でリスティング広告を設定する方法
Yahoo!広告をおこなうための手順を解説します。
以下の流れで、広告運用の準備を進めます。
手順1.広告管理ツールにログイン
まずは広告管理ツールのログインページを開きましょう。
「Yahoo! JAPANビジネスID」と「パスワード」を入力→「ログイン」ボタンを押す
手順2.予算とクリック単価を決める
予算とクリック単価を決めましょう。
広告に使える1日あたりの予算額
※月の予算÷30日(1ヶ月)=1日の予算
広告が1クリックされるごとに支払う上限金額
※1日あたりの予算÷希望クリック数=広告のクリック単価
【例題】
月の広告予算が15万、1日の希望クリック数が20回の場合、1日の予算とクリック単価は以下のとおりになります。
15万÷30日(1ヶ月)=5,000円(1日の予算)
5,000円÷20回=250円(広告のクリック単価)
1日の予算とクリック単価を求められたら、後々入力が必要なためメモしておきましょう。
手順3.広告を作成する
広告を作成するのには4つのステップを踏みます。
キャンペーンの作成
広告管理ツールの「検索広告」タブをクリック
「キャンペーン管理」をクリック→キャンペーン一覧の上にある「キャンペーン作成」を押す
画像引用:キャンペーンの作成(標準キャンペーン) – ヘルプ – Yahoo!広告
キャンペーンタイプでは「標準」を選択し、キャンペーン名を入力していきましょう。
また、広告の開始日や終了日のスケジュールや、手順2で求めた1日の予算などの記入もおこないましょう。
広告グループの作成
広告管理ツールの「検索広告」タブをクリック→「キャンペーン管理」タブをクリック→キャンペーン一覧から、広告グループを作成するキャンペーンを選択→「広告グループを作成」ボタンをクリック
広告グループ名は、キャンペーンよりも具体的にサービスや商品をあらわす名称にしてください。
キーワード
商材に関連するキーワードを複数設定します。
キーワードの数は、日予算や獲得したいクリック数を確認してから決めましょう。
キーワードの設定後、ユーザーが検索したキーワードと設定したキーワードの関連性が高い場合に広告が表示されます。
広告の作成
キャンペーンタイプで「標準」を選んだ場合、「レスポンシブ検索広告」を作成することとなります。
タイトルと説明文には必須入稿件数が設けられています。
タイトルは「3件以上」、説明文は「2件以上」で広告を作成してください。
手順4.広告費用の入金をする
入金は「クレジットカード」「銀行振込」で対応可能です。
入金した金額が広告主のアカウント残高に反映され、広告が審査で承認されれば広告の掲載が始まります。
アカウント残高の反映が早く、振り込み手数料がかからないクレジットでのお支払いがおすすめです。
クレジットカードで決済する場合は、Yahoo!ビジネスマネージャーと呼ばれるツールにカード情報の登録が必要です。
銀行振込の場合、アカウント残高に反映されるまでに3営業日ほど時間がかかるため注意しましょう。
参考:はじめてガイド 検索広告 – ヘルプ – Yahoo!広告
Yahoo!広告のリスティング広告で成果を上げた事例
この章では、当社がYahoo!広告で実績を上げた事例を紹介いたします。
事例1.医療系
アレルギー症状を持つ患者をターゲットとしたクリニックの運用事例です。
2020〜2021年の1〜3月にYahoo!広告を出稿しました。
クリニックの運用事例 | |
広告出稿の目的 | お問い合わせ・診療予約数の増加 |
ターゲット | 重度のアレルギー症状を完治・軽減させたいと考えているユーザー |
2020年1月〜3月の運用実績 | |
仮説 | 長年続く症状に悩むユーザーが多い ↓ 完治によるメリットを伝えていくことで、クリック率や獲得数向上に繋がるのではないか |
戦略 | ユーザーの検索意図に合わせた広告文作成 |
結果 | 初月から2ヶ月間 CPA 約9,400円 → 約7,400円(約22%削減) |
2021年1〜3月の運用実績 | |
仮説 | 完治を望むユーザーは花粉飛散が本格化する前に情報収集を始めるのではないか |
戦略 | ユーザーニーズが高まる時期に 合わせた予算配分調整 |
結果 | 前年同時期との比較 CPA 約7,400円 → 約4,500円(約40%削減) |
事例2.宿泊系
2つ目は、ホテル業界の広告運用の事例です。
2021年7〜11月までの5ヶ月間で成果を挙げました。
ホテルの運用事例 | |
広告出稿の目的 | ホテル・レストランの予約増加 |
ターゲット | 30代以降の男女 |
2021年7月〜9月の運用実績 | |
仮説 | 無駄を省いてクリック単価を下げていくことで、 より多くのユーザーの目に入るようになるのではないか |
戦略 | クリック数を重視してさまざまな段階のユーザーに検討してもらう
|
結果 | 【初月〜3ヶ月目】 クリック単価 78円 → 57円 約27%削減 |
2021年9〜11月の運用実績 | |
仮説 | クリスマスシーズンで検索需要が伸びているため、予約率も上がるのではないか |
戦略 | 繁忙期に合わせて訴求内容を変更
|
結果 |
|
【まとめ】Yahoo!広告の特徴を知ったうえで活用していこう
Yahoo!広告はYahoo!JAPANや提携グループに出稿できる広告です。
8,400万人が利用するYahoo!JAPANへの広告掲載が可能なため、たくさんのユーザーに自社をアプローチできる可能性があります。
自社のターゲットがYahoo!サービスを利用している可能性が高い場合は、活用を検討すると良いでしょう。
もし、自社で広告運用するのはハードルが高いと感じられている場合は、広告代理店に依頼するのも1つの方法です。
弊社では、リスティング広告を主体に広告の運用代行をおこなっています。
気になる方は、ぜひ下のボタンからお問い合わせください。
1998年1月生まれ。千葉県千葉市出身。
2021年株式会社エクスコアの中途採用のみの事業部に初めて新卒として入社し、現在は営業、マーケター、ディレクター、メディア運用の営業部門担当など幅広い業務に従事。Web広告、SEO対策、サイト制作のディレクションの経験有。
年間3000万円の売り上げ2年目から事業最年少サブリーダーへ昇格。顧客継続率90%以上を継続。
最近は身体を動かすことに興味を持っています!