こんにちは!Webma 編集部の鈴木です。
当サイトでは毎月1回、SEO担当者向けのニュースをピックアップしてご紹介しています。
今回は、2022年11月のSEOニュースをお届けします。
- 「Google検索ランキングシステムガイド」が公開
- 「About this result(この結果について)」が日本語検索にも導入
- デスクトップ検索の25.6%、モバイル検索の17.3%がゼロクリック【Semrush最新調査】
さっそく見ていきましょう!
目次
「Google検索ランキングシステムガイド」が公開
Googleは「Google検索ランキングシステムガイド」という新しいドキュメントを公開しました。
Googleは、検索インデックス内の数千億のウェブページのなかから、最も関連性が高く有用な結果を瞬時に表示するための自動ランキングシステムを使用しています。
このドキュメントでは、Google検索のランキング決定に用いられている、注目すべきシステムがまとめられています(全てではなく一部のシステムです)。
ドキュメントの公開にあたり、Google Search Central のTwitterアカウントや公式ブログで告知がありました。
何年にもわたって、ブログ投稿やさまざまな記事で自動ランキング システムに関する情報を共有してきました。現在、Google 検索ランキング システムの新しいガイドを使用して、それらについて 1 か所で簡単に学習できるようにしています。
「Google検索ランキングシステムガイド」で紹介されているシステムは以下のとおりです。
- BERT
- 危機情報システム
- 重複排除システム
- 完全一致ドメインシステム
- フレッシュネスシステム
- ヘルプフルコンテンツシステム
- リンク分析システムとPageRank
- ローカルニュースシステム
- MUM
- ニューラルマッチング
- オリジナルコンテンツシステム
- 削除型降格システム
- ページエクスペリエンスシステム
- パッセージ ランキングシステム
- プロダクト レビューシステム
- RankBrain
- 信頼性のある情報システム
- サイトの多様性システム
- スパム検出システム
また、廃止された過去のシステム(後継システムに組み込まれているか、コアランキングシステムの一部になっているシステム)も紹介されています。
- ハミングバード
- モバイルフレンドリーランキングシステム
- ページスピードシステム
- パンダシステム
- ペンギンシステム
- 安全なサイトシステム
上記システムの名称だけでは、それがどのようなシステムなのか理解できないWeb担当者もいるかもしれません。
ガイドでは各ランキングシステムについて説明されているので、確実に目を通しておきましょう。
A Guide to Google Search Ranking Systems | Google Search Central
※2022年11月29日時点では、まだ日本語版のドキュメントは公開されていませんが、他のドキュメントと同様に近いうちに日本語版も公開されるはずです。
なお、Google検索セントラルブログでの発表文はすでに日本語で読むことができます。
「システム」と「アップデート」という名称の区別についても言及されているので、ぜひ確認してみてください。
Google 検索ランキング システムに関する新たなガイドの導入 | Google 検索セントラル ブログ
「About this result(この結果について)」が日本語検索にも導入
Googleは「About this result」の機能を日本語検索に導入することを発表しました。
Google Japan Blog: より安心して検索いただくための新機能
日本語では「この結果について」という名称になっており、11月1日から段階的に導入されています。
「About this result(この結果について)」は、検索結果に表示されるページの掲載元サイトに関する詳細情報を確認できる機能です。
ページのリンクをクリックする前に、サイトの信頼性を確認できます。
検索結果のメニューアイコン(3つの点)をクリックすると、以下のように「この結果について」というパネルが開き、情報を確認できます。
外務省ホームページの「この結果について」
「About this result(この結果について)」には以下のような情報が表示されます。
- Wikipediaからの情報
- URL
- HTTPS接続かどうか
Wikipediaに情報が掲載されていないサイトの場合は、以下のように「Googleに最初にインデックスされた時期」が表示されます。
当サイトの「この結果について」
「About this result」は英語圏ではすでに2021年に導入されており、世界中ですでに24億回以上使用されているとのこと。
今回ようやく、日本語のPC検索、モバイル検索、Googleアプリでも利用が可能になりました。
Googleは「情報の信頼性」を高めるためにこうした取り組みをおこなっています。
まだ使ったことがないという方は、ぜひ使ってみてください。
公式ブログでの発表はこちら。
Google Japan Blog: より安心して検索いただくための新機能
デスクトップ検索の25.6%、モバイル検索の17.3%がゼロクリック【Semrush最新調査】
米企業「Semrush」がゼロクリックに関する調査結果を公開しました。
この調査では、デスクトップ検索の25.6%、モバイル検索の17.3%がゼロクリックであることが示されています。
ゼロクリックサーチは、ユーザが検索結果をクリックすることなく終えた検索のことです。
以下のグラフに、デスクトップユーザーが検索結果ページの表示後に取る5つのアクションとその割合が示されています。
デスクトップユーザーのGoogle検索におけるクリック分布
- organic clicks(オーガニック検索のクリック): 45.1%
- paid clicks(リスティング広告のクリック):1.8%
- google click(「画像」「ニュース」「ショッピング」タブに切り替えるなど他のGoogleプロパティのクリック。検索キーワードは変更せずに、Googleにとどまるケース):9.7%
- google keyword(クリックせずキーワードを変えて再検索するケース):17.9%
- zero clicks(ゼロクリック。上記4つに該当しないケース):25.6%
モバイル検索での結果は、以下のとおり。
モバイルユーザーのGoogle検索におけるクリック分布
- organic clicks:43.1%
- paid clicks:0.02%
- google click:10.3%
- google keyword:29.3%
- zero clicks:17.3%
検索結果がクリックされない要因はさまざまですが、その一つとして「検索結果ページで答えを見つけ、ウェブサイトにアクセスしなかった」ことが考えられます。
たとえば、「スニペット」や「ナレッジパネル」などで疑問が解決したようなケースです。
上記以外にも興味深い調査結果がいくつもまとめられているので、ぜひ以下のページに目を通してみてください。
※調査期間は2022年5月、米国における609,809検索が対象となっています。調査の詳細は以下のページで確認できます。
Zero-clicks Study – Semrush Blog
最後に
2022年11月のSEOニュースまとめをお届けしました。
エクスコアでは、お客様のSEOを支援・代行しております。
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1988年生まれ。静岡県浜松市出身。
経営者の父親のもとで育ち、名古屋の大学へ進学。
新卒で東証一部上場の大手IT系企業に入社し、2年間広告営業職として従事。
その後、幼い頃から父親の背中を見て育ったため「自分もいずれ経営者になる」という想いが強く、創業メンバーの1人として、2013年4月にエクスコアを設立。
新規開拓のインサイドセールスで自社オリジナルプランの広告営業に従事し、年間約8,000万以上の売上を作り出す。
反響営業・ルート営業を経験した後に事業部を統括する立場に就き、20名以上の組織をマネジメント。5億以上の売上を作り出す。
並行してマーケティング部門を立ち上げ、Web広告・SEO対策・Web制作を基点としたサービスの創出・強化に注力する。
営業・マーケター・エンジニア・デザイナー・動画クリエイターなどの組織を統括。2020年4月取締役に就任し、採用業務全般にも従事。Web解析士/薬事法管理者資格取得。(2024年3月まで在籍)