「SNS広告を始めてみたいけど、どのような種類があるのだろう?」
「どのSNS広告が自社に合っているのだろう?」
とお考えではありませんか?
SNSの普及率は、近年ますます増えてきています。
そのため、ユーザーが自社に興味を持ってもらうためにも活用していきたいですよね。
今回は、SNSの種類ごとの特徴や、SNS広告の媒体を選ぶ基準について解説いたします。
- SNS広告とは何か
- SNS広告の種類と特徴
- SNS広告の選ぶ基準
- SNS広告を運用するコツ
目次
そもそもSNS広告とは何か?
SNS広告とは、TwitterやInstagram などのSNSから出稿できる広告です。
ユーザーが SNSのタイムラインなどを見ているときに広告が表示されるため、違和感なく広告を表示できます。
広告の課金形式は、広告が表示されるたびに課金されるタイプや、広告をクリックすると課金されるタイプなどさまざまです。
SNS広告のメリット
SNS広告には以下のメリットがあります。
- 詳細なターゲティングができる
SNSのターゲティング機能によって、自社がアプローチしたいユーザーに向けてターゲットを指定できます。 - 広告がタイムラインに馴染む
SNS広告は基本的にタイムライン上に表示されることが多く、 SNS上の投稿と似た形で広告が表示されます。そのため、ユーザーに違和感なく広告を見てもらえます。 - 拡散してもらえる可能性がある
広告がユーザーの心に響いた際、「いいね!」や「シェア」で拡散してくれる可能性があります。拡散されれば、より多くのユーザーへ広告を表示でき、リーチ獲得につながる可能性があります。 - ファン獲得につながる可能性がある
SNS広告に共感したユーザーが、そのままファンになる可能性があります。企業とユーザーの間でコミュニケーションが発生することで、商品やサービスの改善につながったり、ユーザーからのシェアによって企業の認知度拡大につながる可能性があります。
SNS広告を使う目的(ブランディング、認知度拡大)
SNS 広告を使う目的は、主に以下の内容があげられます。
- 企業の認知度拡大
SNS広告は、特定のジャンルや商品に対して興味を持っているユーザーに、自社を認識してもらうことに適しています。 - ブランディング
SNS の特徴を踏まえてクオリティの高い広告を作成することで、企業独自の世界観を表現できます。たとえばInstagramであれば、自社の雰囲気や伝えたいことを画像として表現することで、視覚的にユーザーへ企業の世界観を訴求できます。
SNS広告の種類と特徴!どんな企業に向いている?
SNS広告の種類と特徴を解説していきます。
今回紹介するのは、以下の6つです。
- Twitter広告
- Facebook広告
- Instagram広告
- LINE広告
- TikTok広告
- Pinterest広告
種類1.Twitter広告
Twitter広告の特徴 | |
国内ユーザー数 | 4500万人(2017年10月27日) |
ユーザー層 | 10〜30代 |
広告の配信場所 |
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強み |
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Twitter広告では、広告文を140文字以内で収めるタイプの広告です。
文章量は少ないですが、テキスト広告以外に「画像」「動画」「カルーセル」を駆使した広告も出稿できます。
Twitter広告の強みは拡散力があることです。
Twitterは匿名でアカウント作成できるため、気軽に「 いいね」や「リツイート」といったアクションをおこなえます。
そのため、 ユーザーの興味を引ければ広告の拡散につながる可能性があります。
参考:令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
Twitter広告と相性の良い商材
Twitter広告と相性が良い商材は以下のとおりです。
総務省の調査で、Twitterを利用しているユーザーの年齢層は10〜30代が多いとわかりました。
特に20代の利用者が多く、自社の商材が若年層向けであれば、ターゲットの心に響く可能性が高いでしょう。
また、Twitterは思わずシェアしたくなるような話題性のある商材を表示すれば、ユーザーが広告を拡散してくれる可能性があります。
種類2.Facebook広告
Facebook広告の特徴 | |
国内ユーザー数 | 2600万(2019年7月時点) |
ユーザー層 | 30~40代 |
広告の配信場所 |
上記のいずれか、またはそのすべてを選べます。 |
強み |
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Facebookは、アカウント作成時に実名で登録することが義務付けられています。
そのためSNSのなかでも信頼性があり、 広告を表示されたユーザーにも安心感を与えやすくなります。
また学歴や年齢、キャリアといった個人情報が明確になっているSNSであるため、信憑性のあるターゲティング設定をおこなえます。
参考:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー – CNET Japan
参考:令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
Facebook広告と相性の良い商材
Facebook広告と相性が良い商材は以下のとおりです。
総務省の調査で、Facebookを利用しているユーザーの年齢層は30〜40代が多いとわかりました。
ビジネス目的で利用しているユーザーが多いため、ビジネスに関連する商材を広告表示すれば、ユーザーが興味を持ちやすくなるでしょう。
たとえば、マーケティング会社に勤めている方がターゲットの場合、自社のマーケティングノウハウを紹介するセミナーの集客などが考えられます。
種類3.Instagram広告
Instagram広告の特徴 | |
国内ユーザー数 | 3300万以上(2019年3月時点) |
ユーザー層 | ◯年齢層 |
広告の配信場所 |
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強み |
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Instagram広告は、フィード上に画像を掲載できる広告です。
画像を作り込むことで投稿画像のような広告に仕上げられるため、ユーザーは広告とは気付かずに画像を見てくれる可能性があります。
また、画像でわかりやすく商品やサービスをアプローチすることで、ユーザーの商品理解につながりやすくなるのも特徴です。
参考:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破 | Metaについて
参考:令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
Instagram広告と相性の良い商材
Instagram広告と相性が良い商材は以下のとおりです。
- 10〜30代女性がターゲットの商品・サービス
- アパレル系
- 旅行系
- 飲食系
- 美容系
またInstagramの公式ページでは、特に女性の活用が多いこともわかっています。
そのため、10〜30代女性向けの商品やサービスを訴求すると、成果につなげられる可能性があります。
またファッションやメイク、景色といったビジュアルで訴求しやすい商材は、ユーザーに興味を持ってもらえる可能性が高いです。
種類4.LINE広告
LINE広告の特徴 | |
国内ユーザー数 | 9,200万人(2021年11⽉1⽇時点) |
ユーザー層 | ◯年齢層 ◯男女比(2022年2⽉時点) |
広告の配信場所 |
(2022年7月時点) |
強み | 幅広い年齢層にリーチできる |
LINE広告は、9,200万人(日本人口の約7割)の利用者数を持つLINEに掲載できる広告です。
幅広い年代の方に利用されているため、他のSNSではアプローチしにくい年齢層にもリーチできます。
広告はLINEのサービス内に表示でき、2022年7月時点で13箇所に掲載可能です。
参考:LINE Business Guide_202207-09
参考:令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
LINE広告と相性の良い商材
LINE広告と相性が良い商材は以下のとおりです。
検討期間が短い商品(ゲームやマンガのアプリ、アパレルのECサイトなど)
LINEは、ユーザーがスキマ時間などに何気なく使用しているSNSです。
ユーザーにとって気になる商品・サービス、かつ手軽に試せる商品であればコンバージョンにつながる可能性があります。
たとえば、ゲームやマンガのアプリや、ECサイトといったスキマ時間で見られるサービスが挙げられます。
ですが、高額商品といった商品購入を検討してしまう商材は、購入を目的として広告配信する場合にはあまり向きません。
あくまで手軽に試せる商材が良いでしょう。
種類5.TikTok広告
TikTok広告の特徴 | |
国内ユーザー数 | 950万人(2019年2月時点) |
ユーザー層 | 10〜20代 |
広告の配信場所 | 【TikTokの場合】 フィード 【Buzz Videoの場合】
※TikTokと同じByteDance社が提供するコンテンツプラットフォーム |
強み |
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TikTok広告は、動画で商材のアプローチができる広告です。
視覚や聴覚からアプローチできるため、ユーザーに多くの情報量を与えられます。
TikTokを利用する主なユーザー層は10〜20代ですが、近年では徐々にミレニアル世代への浸透が広がりつつあります。
またTikTok公式の調査によると、利用するユーザーの24.1%がTikTokを見て「欲しいと思う商品を見つけたことがある」と回答しました。
また、「TikTok内で紹介されたハウツーを実践することがある」と回答した人は23.9%の結果になっています。
TikTokは、ユーザー行動につなげやすい特徴を持っているといえるでしょう。
参考:TikTokはコミュニケーションプラットフォームとして2019年の日本でどう進化するか:TikTok Ads、クリエイター育成プログラムなど(1/2 ページ) – ITmedia マーケティング
参考:令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
TikTok広告と相性の良い商材
TikTok広告と相性が良い商材は以下のとおりです。
- 10〜30代女性がターゲットの商品・サービス
- トレンド系
- コスメ系
- アパレル系
- 料理系
- 飲食系
- IT系
- フィットネス系
ですが前述のとおり、最近ではミレニアム世代への浸透も進んでいます。
TikTokの公式の調査では、TikTokを利用するユーザーは生活のなかで使える知識や、商品購入の参考になるレビューといった情報をよく見られると公表しています。
TikTokでは、実際に行動に移すアクティブなユーザーが多いです。
商品購入につながりそうな役立つ知識や商品の使用感などを訴求すれば、購入につながる可能性があると考えられます。
参考:情報収集の場に進化しつつあるTikTok | 【公式】TikTok for Business: TikTok広告
参考:令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
種類6.Pinterest広告
Pinterest広告の特徴 | |
国内ユーザー数 | 約870万人(2020 年 12月時点) |
ユーザー層 | 10〜40代 |
広告の配信場所 |
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強み |
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Pinterest広告は、2022年6月に日本でも開始された新しい広告です。
Pinterestを利用するユーザーは、服のコーディネートやインテリアなど、常に生活に取り入れられるアイデアを探している傾向があります。
ユーザーが実際に試すためにPinterestを利用する傾向があるため、広告で商品の魅力を伝えられると購入につながる可能性があります。
日本では、PinterestとECサイトプラットフォームのShopifyとの提携が開始されており、Pinterest広告からユーザーをECサイトへの誘導が可能です。
Pinterest広告の詳しい情報を知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
Pinterest広告とは?概要やアカウント構造をわかりやすく解説 -webma-
参考:コロナ禍に「Pinterest」が急成長した理由–前年比で利用者1.6倍、料理レシピ探しにも – CNET Japan
Pinterest広告と相性の良い商材
Pinterest広告と相性が良い商材は以下のとおりです。
- 10〜40代がターゲットの商品・サービス
- アパレル系
- 美容系(コスメ、ヘアケアなど)
- インテリア系
- 飲食系
実際に画像や動画でしか伝わらない、ビジュアル重視のジャンルが多い印象です。
ユーザーの生活に役立ちそうな商品や、商品の使用例を広告で表現すれば購入につなげられやすくなると考えられます。
参考:広告もアイデアに。Pinterestが“ユーザー軸”で見据える、次の一手 (1/3):MarkeZine(マーケジン)
結局どの広告媒体を選べば正解なのか?
SNS広告を選ぶ際は、各SNSのユーザー層と自社のターゲットユーザーが合っているSNSを選びましょう。
たとえば、自社が20〜30代女性向けのメイク用品を扱っている場合、InstagramやPinterestを選ぶとアプローチしたいユーザー層に訴求が届きやすくなります。
逆に同じ商材でFacebookを選ぶと、ユーザーの年齢層が高くなるため商材に興味を持てない可能性が高くなります。
SNSを選ぶ際は、自社がアプローチしたい商材にユーザー層が興味を持てるかを考えると良いでしょう。
SNS広告を運用するコツ
SNS広告を運用するコツは以下のとおりです。
- ターゲットを明確にする
- 成果を計測する
- 複数の広告をテストする
- 見せ方を工夫する
コツ1.ターゲットを明確にする
SNS広告を表示させたいターゲットを明確にしましょう。
ターゲットが定まっていないと、広告の成果につながりにくくなるからです。
SNSのターゲット層と自社がアプローチをかけたいユーザー層が異なると、広告表示されたとしても成果には結びつきにくくなります。
また、広告を表示した際にユーザーが間違えて広告をクリックすれば、費用がかかります。
余計な費用をかけないためにも、ターゲットをしっかり定めましょう。
ターゲットを考える際は、先にペルソナを定めてください。
ペルソナとは、実際に自社商品を購入しそうな人をイメージした人物像です。
「名前」「年齢」「趣味・嗜好」「仕事」など、細かい内容を設定することでターゲットも明確になります。
まずは、ペルソナを明確にしてからターゲットを絞りましょう。
ペルソナについて詳しい情報が知りたい方は以下のリンクをご覧ください。
マーケティングの「ペルソナ」とは|設定方法や作成例も解説-webma-
コツ2.成果を計測する
SNS広告の成果を上げるためには、常に成果を計測する必要があります。
常に数値を確認することで、運用の改善に務められるからです。
SNSによって計測できる内容は多少異なりますが、成果を定めた上で検証を繰り返すうちに広告の効果を上げられます。
コツ3.複数の広告をテストする
複数の広告を使い、テストをおこないましょう。
内容の異なる広告を比較することで、どれが実際に成果に結びつけられるかわかるからです。
たとえば、英会話スクールの広告で「スラスラ話せるようになる英会話教室」という広告文と、「失敗しない英会話教室」があったとします。
2つの広告を比べて「失敗しない英会話教室」のほうが成果が高かった場合、ユーザーは成功よりも「失敗」に目を向けていることが予想できます。
このように広告文や画像などを変えることで何がユーザーの心に刺さったかを理解することが可能です。
SNS広告運用をおこなう際は、ぜひテストもあわせてやってみましょう。
コツ4.見せ方を工夫する
SNS広告は文章を読むというより、画像や動画が主体の広告が多いです。
そのため、ユーザーが興味を持つような見た目に仕上げる必要があります。
たとえば、以下の内容が挙げられます。
- 高品質の画像・動画を使用する(手振れやぼやけている画像・動画はNG)
- ターゲットが興味を持ちそうな世界観を表現する
- 画像や動画内にある文章を読みやすくする
- ユーザーの役に立つ情報を含む
商品の魅力が伝わるような広告の作成を心がけましょう。
【まとめ】各SNSの特徴を理解して効果的な広告運用をおこないましょう
今回の記事では、SNS広告の種類と特徴について解説しました。
今回紹介したSNS広告は以下のとおりです。
- Twitter広告
- Facebook広告
- Instagram広告
- LINE広告
- TikTok広告
- Pinterest広告
SNS広告を利用する際は、自社がターゲットにしているユーザー層と同じユーザー層がいるSNSを利用すると、うまく成果につなげられる可能性があります。
SNSの特徴を理解し、自社にあった広告媒体を選びましょう。
もし、「SNS広告の運用をうまくおこなえる気がしない…」と思われた場合は、弊社スタッフがご相談にのらせていただきます。
以下のボタンからお問い合わせいただけます。お気軽にお問い合わせください。
2017年エクスコアに新卒入社し、Webコンサルタントとして従事。
リスティング広告をメインに各広告媒体の運用を担当。
【保有資格】Google広告、LINE広告、IMA検定、公式LINE運用…など