「リスティング広告を使ってオリジナルTシャツ販売の売上を伸ばしたい」
こうお考えではないでしょうか?
オリジナルTシャツをWebで受注販売する場合、価格設定やデザイン以上に「どのように集客・宣伝広告するか」が重要です。
どんなに優れたデザインや製法のTシャツでも、人の目に触れなければ売れないからです。
リスティング広告は有効な広告のひとつですが、運用の仕方次第では成果が2倍になったり、逆に半分になったりすることがあります。
実際に、弊社で運用したオリジナルTシャツのリスティング広告では、前代理店での運用時と比較して、CVRが6倍以上、獲得単価が半分以下になった成功事例があります。
そこでこの記事では、オリジナルTシャツプリント業におけるリスティング広告運用のコツをまとめました。
Tシャツプリント業で集客にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
オリジナルTシャツプリント業でリスティング広告はあり?
「そもそもリスティング広告を使うのが効果的かどうか?」という点ですが、結論、目的によります。
たとえば、以下のようなケースではリスティング広告が効果的です。
- 「販売サイトへの流入を今すぐ増やしたい」
- 「受注件数を積極的に増やしたい」
リスティング広告は「Tシャツを今月作成してもらいたい」など、ニーズがすでに顕在化した層へ効率よくアプローチできるため、比較的早く顧客獲得が見込めます。
「オリジナルTシャツ」の検索結果に表示されるリスティング広告
なお、オリジナルTシャツ関連のキーワードでリスティング広告を出す場合、1クリックあたり100円〜700円が平均的な入札単価となっています。
一方で、「自社の認知拡大をしたい」「潜在層に広く宣伝したい」と思っているなら、リスティング広告よりSNS広告やディスプレイ広告に予算を集中させることをおすすめします。
どんな会社にも一律にリスティング広告が有効というわけではなく、自社の目的に合わせて集客手段を選択したり、使い分けたりすることが大切です。
リスティング広告を使うメリット
リスティング広告を使うメリットは大きく以下の4つです。
- 購買意欲が高い「今すぐ客(顕在層)」にアプローチしやすい
- 即効性が高く、短期間で成果が出やすい
- 少額から予算に応じて出稿できる
- 開始や停止を自由におこなえる
「Tシャツ 作成」「オリジナルTシャツ 印刷」など、購買意欲が高まったユーザーが検索したタイミングで、広告を表示できるのがリスティング広告の強みです。
コントロールしやすく、即効性も高いため、利用しやすい広告と言えるでしょう。
リスティング広告を使うデメリット
リスティング広告のデメリットは大きく次の3つです。
- 競争が激しいキーワードでは広告費が高騰する
- 予算が少ないとパフォーマンス改善に時間がかかる
- 運用しながら分析、改善するスキルが必要
リスティング広告は運用型の広告なので、出稿して終わりではありません。
その後の運用で、より良いパフォーマンスを出せるような改善作業が不可欠です。
初めてリスティング広告を運用する場合、自身で改善するのが難しいケースも多いです。
そのため、最初は代理店に運用を任せるほうが素早く確実に成果につながるでしょう。
【オリジナルTシャツの成功事例】4ヶ月でCVRが6.5倍、CPAが1/2に
リスティング広告の事例を知りたい方のために、この章では一つ成功事例をご紹介します。
弊社で運用を担当させていただいた、オリジナルTシャツプリント業者の成功事例です。
以下のグラフで、前代理店利用時〜弊社で運用開始後4ヶ月までの成果をまとめています。
弊社でリスティング広告(Google広告)の運用を開始して4ヶ月後には、前代理店での運用時と比較してCVRを約6.5倍に伸ばすことに成功しました。
CPAについては、初月はCVデータ収集のため高騰していますが、4ヶ月後には前代理店と比較して約50%削減できています。
- CVR 0.4% → 2.6% 約6.5倍
- CPA 38,579円 → 19,370円 約50%削減
成果につながった要因の一つとして、獲得効率の良いユーザーへの広告配信を強化したことが挙げられます。
具体的にいうと、顧客が「法人」の場合と「個人」の場合でそれぞれターゲットを設定し、ターゲティング設定の見直しや広告文の追加・調整をおこないました。
さらに具体的な施策については、次の章で詳しく解説します。
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オリジナルTシャツのリスティング広告で成果を出すコツ5選
オリジナルTシャツのリスティング広告を効果的に運用するコツは以下の5つです。
- コツ1.明確なターゲットユーザーを設定する
- コツ2.ターゲットごとに購買に近いキーワードを設定する
- コツ3.CVポイントは複数設ける
- コツ4.ターゲットごとに広告文を用意する
- コツ5.獲得効率の良い地域での配信を強化する
それぞれ解説します。
コツ1.明確なターゲットユーザーを設定する
まずは「自社の顧客がどのような人物か?」「誰に広告を届けたいか?」という明確なターゲットを設定しましょう。
ターゲットを誰に設定するかによって、効果的な広告媒体も届けるべきメッセージも異なるからです。
「明確なターゲットを定めましょう」と言うと、「ターゲットを絞ることで対象ユーザーの母数が減るのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
しかし実際には、ターゲットを絞り込むほうが、よりニーズのあるユーザーに刺さる広告を、効率よく配信できます。
たとえば、同じ個人であっても、大学生がTシャツを注文する場合と、30代の社会人が注文する場合では、注文する動機や日々の情報収集方法も全く異なるはずです。
ターゲットが異なれば、訴求方法や配信すべき時間帯や地域、媒体まで変わってきます。
ターゲットについて次のような項目を設定しておくと良いでしょう。
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 使用しているデバイス
- 情報検索の方法
- 情報検索の時間帯
- よく利用する媒体
ターゲット設定の際には「自社ではどのような顧客層が多いか?」について考えてみてください。
なお、ターゲットは以下のように複数設定しても問題ありません。
ターゲット設定の例
オリジナルTシャツを注文する人のターゲット像を明確にし、分類しておきましょう。
コツ2.ターゲットごとに購買に近いキーワードを設定する
ターゲットそれぞれに対し、購買(受注)に近いキーワードで広告を出稿できるように設定しましょう。
たとえば、ターゲットが「個人」か「法人」かによっても、購買に近いキーワードは変わってきます。
- 法人担当者:「オリジナルTシャツ ノベルティ」「会社Tシャツ デザイン」「企業 Tシャツ」など
- 個人:「オリジナルTシャツ 激安」「オリジナルTシャツ 結婚」「オリジナルTシャツ 1枚から」など
リスティング広告はクリックに対して広告費が発生する仕組みです。
そのため、購買に近いキーワードで広告を配信を強化するほうが受注に直結しやすく効率的です。
現在すでにリスティング広告を配信している場合はまず、「どのようなキーワードで受注につながっているか」を確認してみてください。
コツ3.CVポイントは複数設ける
CV(コンバージョン)ポイントを複数設けておくと、効果改善のスピードが早まります。
CVポイントとは「サンプル請求」や「問い合わせ」、「見積もり請求」など、ユーザーに促したいアクションを指します。
成果がなかなか出ないケースでは、CVポイントがユーザーにとってハードルの高いCVポイント1つだけに絞られていることがあります。
CVポイントのハードルが高いと、なかなかCVデータが溜まりません。
その結果として、CVデータ不足でPDCAを回せない状況が長びいてしまいます。
リスティング広告の効果改善スピードを早めたいなら、CVポイントは以下のようにハードルが低いものからハードルが高いものまで複数用意しておくと良いでしょう。
CVポイントの例
競合他社がTシャツ販売サイトでどのようなCVポイントを設けているのか、チェック・比較してみるのもおすすめです。
コツ4.ターゲットごとに広告文を用意する
ターゲットごとに効果的な広告訴求は異なります。
たとえば、「オリジナルTシャツ 激安」のようなキーワードで検索するターゲットには、「1枚1,000円〜」のように、広告文で価格を訴求したほうが効果的です。
一方で「オリジナルTシャツ 即日」のような検索キーワードが想定される場合には、「〇時までの注文で最短翌日発送」などのスピード訴求が効果的でしょう。
このように、ターゲットそれぞれに複数の広告文(パターン)を用意しておきます。
広告文を用意するときには基本として、以下のようなポイントを押さえておきましょう。
- 見出しにキーワードを入れる
- 信頼性を高める具体的な数字を入れる
- リンク先ページと内容を一致させる
- お得感を表現する
- 競合の広告を分析する
弊社の別記事でも広告文作成のポイントを解説しているので、あわせてご確認ください。
【今すぐ実践】リスティング広告における広告文作成のポイント7つ -webma-
コツ5.獲得効率の良い地域での配信を強化する
獲得効率の良い地域への広告配信を強化することも、効果を高める方法の一つです。
リスティング広告は地域を絞った配信が可能です。
オリジナルTシャツはオンラインでの販売が中心なことが多いですが、ターゲットユーザーの地域によって獲得効率に差が出ることがあります。
限られた予算内でリスティング広告の成果を最大化するには、受注見込みの高いユーザーに絞って広告を配信し、無駄クリックを減らすのがポイントです。
リスティング広告の運用を開始したら、どの地域・エリアのユーザーからのアクセスが獲得につながっているかをチェックしましょう。
そして、予算配分に反映させながら、獲得効率を高めていきます。
リスティング広告の代理店を選ぶときに確認すべきポイント
自社でリスティング広告を運用するのが難しい場合には、信頼できる代理店を選ぶ必要があります。
リスティング広告代理店を選ぶ際にチェックすべきポイントは、大きく以下の3点です。
- 同業種や類似するサービスでの運用実績があるか?
- 運用手数料や最低出稿金額は合っているか?
- リスティング広告以外のWeb集客施策にも詳しいか?
それぞれ解説します。
1.同業種や類似するサービスでの運用実績があるか?
同業種や類似するサービスの運用実績がある代理店を選ぶことをおすすめします。
同じリスティング広告の運用でも、扱う商材やサービス、業界によってセオリーや効果的な運用方法が変わってくるからです。
過去にオリジナルTシャツ販売やプリント業での実績がある代理店なら、すでにプリント業界の広告運用ノウハウを保有しているはずです。
また、前提となる業界知識をすでに備えているため、コミュニケーションコストも少なくスムーズに進行できるでしょう。
Tシャツ販売やプリント業など、同様のサービスで実績があるかどうかを、あらかじめ確認してみてください。
2.運用手数料や最低出稿金額は合っているか?
代理店によって、リスティング広告の運用手数料や最低出稿金額は異なります。
一般的には広告費の20%を運用手数料としている代理店が多いです。
ただし、同じ手数料でもサービスやサポート内容が異なっている場合があります。
たとえば、週次レポート・月次レポートの有無やアカウント開示の可否などです。
「自社の予算に対して手数料や最低出稿金額は適切か?」「手数料に対するサービス内容は適切か?」という点も必ず確認しておきましょう。
3.リスティング広告以外のWeb集客施策にも詳しいか?
「リスティング広告以外のWeb集客施策に詳しいか?」も代理店選びのポイントです。
仮にリスティング広告よりも、SEOやSNS広告の優先度が高いケースだったとしましょう。
この場合、リスティング広告のみを扱う代理店では効果的な提案やサポートができません。
リスティング広告はあくまでもWebマーケティングの手段の一つです。
「売上を伸ばす」という自社の目的に対して、最も良い方法を選ぶために、幅広いWebマーケティング施策をサポートできる代理店を選びましょう。
リスティング広告でお悩みならエクスコアへ
弊社では、リスティング広告をはじめとするWeb広告の運用をサポートしております。
Web広告だけでなく、SEOやMEO、動画制作でも多くの支援実績がありますので、お客様の目的や課題に合わせて最善な施策の提案が可能です。
弊社は2013年の創業以来、2,000社を超えるお客様のWeb集客支援をおこなっており、お客様にもご満足いただいております。
本記事で紹介したとおり、オリジナルTシャツプリント業のリスティング広告運用実績もあるので、安心してお任せいただけます。
集客にお困りのプリント業者様はぜひお気軽にお問い合わせください。
【まとめ】オリジナルTシャツプリント業はリスティング広告をうまく利用しよう
Tシャツの注文を増やす手段としてリスティング広告は有効な手段の一つです。
うまく利用すれば、顧客獲得に大きく貢献するでしょう。
弊社では、これまでのオリジナルTシャツのリスティング広告運用経験から、以下のコツを押さえた運用が重要だと考えています。
- コツ1.明確なターゲットユーザーを設定する
- コツ2.ターゲットごとに購買に近いキーワードを設定する
- コツ3.CVポイントは複数設ける
- コツ4.ターゲットごとに広告文を用意する
- コツ5.獲得効率の良い地域での配信を強化する
まずは今回ご紹介した上記5つのコツを踏まえ、自社の広告配信状況をチェックしてみてください。
もし「リスティング広告で成果が出ない場合」や「これから運用を始める」という場合は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。