あなたのクリニック・病院では、SEOを意識したホームページ運営ができていますか?
「SEOのやり方がわからない」
「Web制作会社にSEOを依頼したけど、集患につながらない」
このような事態に陥っていないでしょうか?
SEOはWebサイトからの集患人数を2倍、3倍…と増やせる可能性を秘めた重要な施策です。
多くの患者さんが検索エンジンを利用する今、検索エンジンでの露出が少なければ、集患どころか、自院の存在を知ってもらうことも難しいでしょう。
ところが「SEOは難しいから」と、継続的な対策ができていないケースも少なくありません。
そこでこの記事では以下のトピックについて解説しました。
- クリニック・病院のWebサイトにSEOが必要な理由
- クリニック・病院に効果的な4つのSEO施策
- クリニック・病院がSEOの依頼先を選ぶときの注意点
- クリニック・病院の上位表示実績
正しい知識がなければ、いくらSEOにお金や労力をかけても無駄になる可能性が高いです。
まずはこの記事でSEOへの理解を深めたうえで、ご自身で対策するのか、専門の会社へ依頼するのかを検討してみてください。
目次
クリニック・病院のWebサイトにSEOが必要な理由
SEO(Search Engine Optimization)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、Webサイトを上位に表示するための取り組みです。
クリニック・病院のWebサイトにSEOが必要な理由は大きく次の2つです。
- 患者さんに自院を見つけてもらうため
- 患者さんとの信頼関係を築くため
1.患者さんに自院を見つけてもらうため
患者さんにクリニック・病院のことを知ってもらうためにSEOが必要です。
あなたは、お店を探すとき、何か知りたいこと・買いたいものがあったときに、どのように情報収集するでしょうか。
一度はGoogleやYahoo! などの検索エンジンを利用するのではないでしょうか。
それは患者さんにおいても同じです。
クリニックや病院を探すとき・自身の病気や症状について知りたいときに、多くの人が検索エンジンを利用します。
検索結果では上位に表示されているページほどクリックされる確率が高く、順位が下がるほどクリックする人は少なくなります。
検索順位別のクリック率
引用元:SISTRIX – Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid
つまり、見込み患者が検索するキーワードで上位に表示されていなければ、Webサイトを運営していても、見つけてもらえないのです。
2.患者さんとの信頼関係を築くため
Webサイトは、クリニックと患者さんの信頼関係構築の場でもあります。
サイジニア株式会社がおこなった調査では、クリニック・病院選びの際に「公式ホームページ」が最も参考にされることがわかっています。
また同調査のなかでは、回答者の79.3%が「2院〜4院」を比較検討すると回答しています。
以上を踏まえると、他院との比較の中であなたのクリニック・病院が選ばれるには、Webサイトを通じて信頼関係を築くことが重要です。
SEOは単に検索結果でWebサイトを上位表示させる施策ではありません。
検索上位に表示するための条件は、検索ユーザー(=患者さん)の知りたいことに答える、利便性の高いサイト・コンテンツを作ることです。
そのためSEOは、患者さんに信頼してもらえるようなWebサイト作りでもあるわけです。
クリニック・病院に効果的な4つのSEO施策【すぐに実践可能】
では、クリニック・病院において、特に効果的な4つの施策をご紹介します。
- 患者さんが検索するキーワードでコンテンツを作る
- E-A-Tを高める
- マップ対策(MEO)に取り組む
- ポータルサイトに登録する
1.患者さんが検索するキーワードでコンテンツを作る
あなたの患者さんが検索しそうなキーワードで、患者さんが知りたいことに答えるコンテンツを作成しましょう。
院長さん自身でコラム記事を執筆しているケースも多いですが、キーワードを意識せずに、書きたいことを書くだけになっているケースが少なくありません。
SEOで上位表示したいなら、ターゲットキーワードを設けて、検索ユーザーを満足させるようなコンテンツを作ることが重要です。
たとえば、「アトピー 治らない」というキーワードで考えてみましょう。
「アトピー 治らない」と検索するユーザーは以下のような疑問を持っている可能性が高いです。
- アトピーが治らない原因は何?
- そもそもアトピーって治るもの?
- アトピーはどうすれば治る?改善方法は?
このような疑問に専門家の観点から答えるコンテンツを作りましょう。
- 記事を読む人の多くは、医療に関して専門知識を持たない検索ユーザーです。初心者の疑問に「わかりやすく」答えることを意識しましょう。
2.E-A-Tを高める
クリニックや病院のWebサイト・コンテンツでは特に「E-A-T」が重要です。
E-A-Tとは、次の3つの頭文字をとったGoogleの造語です。
- Expertise(専門性):コンテンツの作成者が、そのトピックに関して経験・知識をもつ専門家かどうか?
- Authoritativeness(権威性):コンテンツやその作成者・Webサイトの運営者が、当該の分野で多くの人に認められた存在であるかどうか?
- Trustworthiness(信頼性):コンテンツやその作成者・Webサイトの運営者が信用するに値するかどうか?
近年では、誰もがかんたんに情報発信ができるようになり、真偽が定かでないコンテンツも増えてしまいました。
しかし医療分野の情報に関しては、不確かな情報や嘘がわたしたちの生命や健康、安全に重大なダメージを与えるリスクがあります。
そのためGoogleは、サイトの品質をE-A-Tの観点からも厳しく評価し、信頼性の低い情報が上位に表示されないようにしています。
たとえば医療系のコンテンツでは、素人が作るものより、医師がまとめたコンテンツのほうがGoogleに高く評価される傾向があるのです。
医療コンテンツのE-A-Tの高め方について、Googleは検索品質評価ガイドラインのなかで以下のように言及しています。
高E-A-Tの医療アドバイスは、適切な医学的専門知識を有する、あるいは認定を受けた人・組織によって書かれる、または作成される必要があります。高E-A-Tの医療アドバイスや情報は、専門的なスタイルで書かれ、定期的に編集、レビュー、更新される必要があります。
引用元:検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)
※翻訳した内容を掲載しています。
具体的には、次のような方法を意識してE-A-Tを担保するようにしましょう。
- 医師がコンテンツの監修・執筆をおこなう
- 医師による監修・執筆であることを明示する(記事の冒頭や末尾に著者ボックスを設けるなど)
- 医師のプロフィール(経歴・実績)を記載する
- 他のWebサイトで紹介されるような「独自性の高い良質なコンテンツ」を作成する
- 良いサービスを提供する(評判が権威性に影響します)
- 主張の根拠となる論文や公的機関の情報ソースを明示的に引用する
- Webサイトの運営者情報ページを充実させる
- お問い合わせページを設置する
- 定期的に記事を更新する(情報が古いと信頼性が高い情報とはいえません)
さらに詳細な施策については、下記の記事で解説しています。
自院のWebサイトがE-A-Tを意識して運営されていないという場合は、ぜひ参考にしてください。
E-A-Tとは?Googleが重要視する理由と具体的なSEO対策 -webma-
3.マップ対策(MEO)に取り組む
患者さんの多くは、自宅や職場に近いクリニック・病院を探しています。
そのため、集患に直結しやすいのは「恵比寿 内科」や「渋谷 整形外科」のように「地域名」を含むキーワードでの検索です。
このような検索では以下のように地図が表示されます。
この地図枠で上位を狙う施策は、「MEO(Map Engine Optimization)」と呼ばれます。
MEOでは、地図アプリ内で自院の情報を上位に表示することも目標の一つです。
MEOにおいて特に重要な施策は次の2つです。
- Googleビジネスプロフィールの情報を充実させ、最新に保つ
- 口コミを促す・口コミに返信する
Googleビジネスプロフィールの情報を充実させ、最新に保つ
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報を充実させ、常に最新に保ちましょう。
Googleビジネスプロフィールは、GoogleマップやGoogle検索で表示する情報を管理するための無料サービスです。
Googleビジネスプロフィールの情報を充実させることで、Googleから「ユーザーの役に立つ情報だ」「検索キーワードと関連性の高いビジネスだ」と判断され、上位表示できる可能性が高まります。
情報を入力するときのポイントは以下のとおりです。
- 各項目を正確に入力する
- クリニック・病院の名前、住所、電話番号をホームページの表記と一致させる
- 画像を増やす
口コミを促す
Googleマップ上の口コミは、マップの順位にも、患者さんの決断にも大きく影響する要素です。
口コミの投稿件数が多く、その評価が高いほど、上位表示される可能性も上がります。
良い口コミを獲得するために、良いサービスを提供することは大前提ですが、口コミはただ待っていても増えません。
以下のような方法で、患者さんに口コミを促しましょう。
- 満足度が高そうな患者さんに直接声をかけてお願いする
- 口コミページへのQRコードを掲載したチラシなどを、医院内の目立つ場所に貼る
- 患者さんにメールやはがきで来店のお礼と一緒に投稿の依頼をする
※特典や報酬を用意して口コミを書いてもらうことは禁止されているので、注意してください。
クリニックがおこなうべきMEO施策については、下記の記事でさらに詳しくまとめています。
参考にしてください。
クリニックのMEOはどう対策するのが効果的?具体的な方法・注意点を解説 -webma-
4.ポータルサイトに登録する
ポータルサイトへの登録は、SEOやMEOへの良い影響も期待できます。
というのも、SEOやMEOでは「被リンク」や「サイテーション」がGoogleの評価に一定の影響を与えるからです。
被リンクとは、他のWebサイトにあなたのWebサイトへのリンクが掲載されることを指します。
一方サイテーションは、リンクはされずにインターネット上(SNSや他のWebサイト)であなたのクリニックのことが話題になることです。
ポータルサイトへの掲載が増えると、インターネット上での露出が増え、多くの人の目にとまる可能性があります。
その結果として、被リンクやサイテーションが獲得できるわけです。
無料で登録可能なポータルサイトも多いので、ぜひ積極的に活用しましょう。
クリニック・病院がSEOの依頼先を選ぶときの注意点
ホームページでの集患に困ったときに、やりがちなのが次のようなことです。
- 医療ホームページ専門の制作会社に、ホームページのリニューアル・SEOを依頼する
- デザイナーに見栄えの良いきれいなホームページの制作を依頼する
この選択が間違っているというわけではありません。
ただし、本来の目的を忘れてしまっているケースも多いので注意してください。
あなたにとって一番重要なことは何でしょうか?
一番重要なことは、「集患人数を増やすこと」ではないでしょうか。
であれば、どんなにデザインに凝った見栄えの良いホームページに作り直しても、それがゴールである「集患」に直結するとは限りません。
集患人数を増やしたいのであれば、必要なのはWebマーケティング・SEOです。
つまり、依頼すべきはWebマーケティング・SEOの専門家ということになります。
このことを念頭において、複数の会社を比較したうえで、依頼先を決定しましょう。
ただし、SEOもマーケティングの手段の一つです。
そのため、SEO以外のWebマーケティング支援(リスティング広告、SNS運用、MEOなど)もおこなっている会社を検討すると良いと思います。
そうすることで、あなたのクリニック・病院の集患施策として最も費用対効果の良いものを選択できる可能性が高まります。
弊社でもSEO・リスティング広告・MEOなど、さまざまなWebマーケティング施策のなかからお客様にとって最適な施策をご提案できます。
集患にお困りの方はお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
クリニック・病院の上位表示実績
ここでは、弊社がSEOを支援している「医療業界」のお客様の上位表示実績を2つご紹介します。
2ヶ月で1位を獲得
「インビザライン + 〇〇」(1ヶ月あたりの検索数:1,600回)というキーワードを狙ってコンテンツを作成した歯科医院さまの事例です。
ご覧のとおり、掲載を開始して2ヶ月後に1位を獲得しています。こちらのコンテンツが1位を獲得できた要因としては、以下のことが挙げられます。
- 適切なキーワード選定
- 検索ユーザーの意図に応える良質なコンテンツの作成
- 医師による監修と監修者情報の明示
キーワード選定やコンテンツの質がいかに重要かを示す事例です。
7ヶ月で「地域名 + 歯医者」で2位にランクイン
こちらも歯科医院さまの上位表示の事例です。
対策を開始して7ヶ月目で「地域名 + 歯医者」というターゲットキーワードで2位を獲得しました。ご覧のとおり、当初の37位という順位から大きく順位を伸ばし、2位を獲得しています(現在では、1位を獲得しています)。
期間中に実施した主な施策は、以下のとおりです。
【コンテンツ対策】
- 質を重視した新規コンテンツの作成
- 低品質コンテンツの削除、リライト
【内部対策】
- リンク切れの解消
- 内部リンクの最適化
- サイトの表示スピード
- 構造化マークアップ
各施策で上位の競合サイトとの差を埋めつつ、Webサイト全体を少しずつ強化しました。
その結果、上位表示につながった事例です。
集患でお悩みならエクスコアにご相談ください
ここまでを読んで「自分で対策するのは難しいから専門の会社に依頼したい」と感じた方は、ぜひ一度、弊社エクスコアにご相談ください。
- 2000社以上のお客様のWebマーケティング支援実績あり
- 一般社団法人全日本SEO協会から認定を受けたSEOコンサルタントが在籍
- 専属のコンサルタントチームがお客様をサポート
- リスティング広告やMEOを併用した集患効果の最大化が可能
- 弊社のお客様の約4割が医療業界
現在、Webサイトの無料診断も実施中です(以下のボタンをクリックすると、無料診断フォームに遷移します)。
お見積もり、サービス資料の請求、ご相談だけでもお気軽にお問い合わせください。
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【まとめ】クリニック・病院のSEOではE-A-Tを意識した対策が重要
いかがでしたか?
最後にもう一度クリニック・病院において効果的な4つの施策を確認しておきましょう。
- 患者さんが検索するキーワードでコンテンツを作る
- E-A-Tを高める
- マップ対策(MEO)に取り組む
- ポータルサイトに登録する
まずはご自身で対策できる部分から取り組んでみてはいかがでしょうか。
ただし、SEOはWebサイト全体の評価が順位に大きく影響するため、今回ご紹介したこと以外にも、取り組むべき施策があります。
継続的にSEOに取り組み、総合力を高めていくことが、上位表示や流入数の増加、さらには集患人数の増加につながります。
リソース不足や知識不足でSEOにお困りの方は、弊社が全面サポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。