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LPO(Landing Page Optimization)とは
LPOとはLanding Page Optimizationの頭文字をとったもので、ランディングページ最適化と略されます。
サイト訪問者がWebサイト内で最初にアクセスするページに対しての戦略を考え実行したり、改善を行い、Webサイトの果たしたい目的を達成する確率をあげることを指します。
サイト訪問者はなんらかの目的を持ってWebサイトに訪問し、ランディングページでこのWebサイト内に訪問目的を達成できるものがあるかを判断します。
ここでランディングページがサイト訪問者にとって、有用と判断されなければ、違うサイトへ移動してしまいます。
ランディングページをサイト訪問者が有用か判断する時間は3秒~7秒と言われているので、特にランディングページ内のabove the fold、ファーストビューと呼ばれる箇所も重要だとも言われます。
ランディングページとは
ランディングページはWebマーケティング業界では2種類の意味を持ちます。
一つ目のラインディングページはアクセス解析などで利用され「セッションの際にはじめに表示されるページ」のことをさします。
二つ目のランディングページはリスティング広告などと合わせて利用される「コンバージョンの獲得を目的として縦長で制作されるWebサイト」のことをさします。
LPOの2つのアプローチ方法
LPOには二つのアプローチ方法があります。
1つ目はサイトの構成や色、デザインなどを変更する手法です。
2つ目は広告などの場合、表示するWebサイトを動的に変更し、WebサイトにABテストをかけ有効なWebサイトを絞り込む手法です。
ランディングページの利便性を向上する
Google広告では、広告の品質を計測し、その品質が高ければ高いほど、Google広告をより効率的に出すことができます。
その広告の品質は「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディング ページの利便性」の3つによって決定づけられます。
よってランディングページを改善すれば広告を出す際にもよい影響をもたらします。
Googleが示す広告におけるランディングページの利便性向上に向けたプロセスを示します。
1:関連性が高く、有用で独創的なコンテンツを提供する
サイト訪問者が求めるコンテンツがランディングページにあること。
そして、他のページの真似ではない独自の売りや強みがあること。など。
2:ビジネスの透明性を確保し、サイトの信頼性を高める
会社情報などへのアクセスをわかりやすくし、情報を公開すること。
サイトがどのようなサイトなのかを明らかにすること。など。
3:モバイル端末やパソコンで簡単に操作できるようにする
下層ページへのリンクがわかりやすいこと。
サイト訪問者がストレスを感じない構成だということ。
4:ランディング ページの読み込み時間を短縮する
5:サイトを高速にする
サイトを改善し、広告出稿にも役立てましょう。
ランディング ページの利便性を把握する/Google広告ヘルプ
LPOの手順
LPOは、やみくもに改善をしても意味がありません。
順序だてて行うことで、適切に改善を行うことができます。
1.アクセス解析を行い「直帰率」「平均滞在時間」などを確認
ランディングページを解析する際に、主に「直帰率」や「平均滞在時間」をチェックしていくことが基本になります。
なぜなら、直帰率が高いランディングぺージや平均滞在時間が短すぎるページはサイト訪問者が満足するコンテンツを提供できていない可能性があるからです。
しかし、サイトのコンテンツが「ブログ記事」や「ニュース記事」「アクセスマップ」などの記事の場合、直帰率が高くなる可能性が高く、直帰率が高かったとしても問題がない場合が多いです。
また並行して「参照元」や「閲覧デバイス」との兼ね合いもチェックしましょう。
参照元の違いでサイト訪問者の層が変わる場合があり、直帰率に影響をおよぼしている可能性があります。
また閲覧デバイスではデスクトップとモバイルでは、サイトの表示のされ方が異なり、デバイスによってユーザビリティが低い場合もあり、その際には改善の余地があります。
また一般的にはモバイルの方が、直帰率が上がったりCVRは低下する確率があがりますのでデバイスの特徴を考慮にいれながら、分析をしていきましょう。
次に「ページの読み込み速度」をチェックしましょう。
こちらもアクセス解析ツールで確認することができるものになっています。
デスクトップとモバイルでは、特にモバイルでの読み込み速度の遅さがサイト訪問者の満足度に直結し、直帰率を上げる要因となります。
まずはサイト全体の速度とページごとの速度を比較し、直帰率やCVRなどとの数値の相関を確認してみましょう。
またランディングページの分析ではヒートマップの利用も有効です。
ヒートマップは、サイト訪問者の視線がランディングページのどこに集中しているのかを計測しているものになります。
サイト訪問者の視線があつまる箇所を特定し、そのコンテンツに変更を加えながらA/Bテストなどを実行していくのも手段の1つと言えるでしょう。
2.改善施策の検討
次に解析結果から改善施策を検討します。
例えば
次のページへの遷移ポイントがわかりづらく直帰率を高めている可能性があるのであれば
- ページのリンクのデザインを変更する
- ボタンの位置を変更する
- ボタンの大きさを変更する
などの改善施策が出てきます。
それらを検討し、実際にランディングページの改善へと繋げます。
3.改善の実行と分析
改善を行なったのちに、必ず改善の効果を分析しましょう。
変更を加えた前後で数値を確認し、サイトに加えた改善がどのように数値に変化を与えたのかをチェックします。
必ず数値の変化に対しては仮説を立てて、その仮説を検証するサイクルを繰り返しましょう。