リスティング広告の平均CVRは何%?CVRの改善方法も解説

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  • 「自社広告のコンバージョン率が適正か知りたい。」

    「コンバージョン率を改善するには、どのような施策をおこなえばいいかを知りたい。」

    とお考えではないでしょうか?

    この記事では、リスティング広告の平均CVRを業種別にまとめています。

    また、自社広告のコンバージョン率が低い場合の要因や、コンバージョン率の改善方法についての役立つ情報も記載しています。

    記事でわかる内容

    • コンバージョン率の概要と計算方法
    • 業種別のCVR平均値
    • CVRが低くなる原因
    • CVRを上げる方法

    この記事を読むことで、 自社広告に改善が必要か判断でき、 コンバージョン率改善の施策を理解・実行できるようになります。

    Web広告運用を代理店に任せられているWeb広告担当者や、リスティング広告を運用し始めた経営者の方におすすめの記事です。

    ぜひ最後までご覧ください。

    そもそもCVR(コンバージョン率)とは?

    CVRは「Conversion Rate」の略でWebサイトにユーザーがアクセスした数に対してどのくらい成約できたかの割合を示す指標です。

    CV率(コンバージョン率)とも呼ばれます。

    CVRの計算方法

    CVRは以下の式で成り立っています。

    CVRの計算式

    コンバージョン率(%)=コンバージョン数÷クリック数(アクセス数)×100(%)

    【例題】

    • Webサイトにアクセスのあった回数 200回
    • 商品購入回数 10回

    の場合のコンバージョン率は、

    10(コンバージョン数)÷200(アクセス数)×100(%)=5%(コンバージョン率)

    コンバージョン率は5%と求められます。

    【業種別】リスティング広告の平均CVR

    この章では、業種別にリスティング広告とディスプレイ広告の平均CVRを記載しています。

    下記の表を確認していただき、自社広告のCVRと比較してみましょう。

    リスティング広告の平均CVR

    業界

    平均CVR(検索)

    教育

    33.9%

    雇用サービス

    5.13%

    金融・保険

    5.10%

    医療

    3.36%

    法律

    6.98%

    テクノロジー

    2.92%

    参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!] | WordStream

    いかがでしたでしょうか?

    もし、自社のCVRが平均より下回っていた場合は、速やかに広告やWebサイトを改善する必要があります

    そのためにも、まずはCVRが低くなっている要因を突き止めなければなりません。

    以下の章から、CVRを改善するために必要な「CVRが低くなる要因」について解説しています。

    自社広告がどの要因に当てはまるか確認してみましょう。

    CVRが低くなる要因

    CVRを改善したくても、そもそも何が理由でCVRが低くなっているかわかりませんよね。

    そのため、この章ではCVRが低くなる要因を解説します。

    CVR低下の要因は、大きく以下の3つに分けられます。

    CVR低下の要因

    • 広告とリンク先の内容が異なることによる要因
    • Webサイト・LPの構造による要因
    • 外部要因(季節・ニーズ)

    1つずつ確認してみましょう。

    要因1.広告とリンク先の内容が異なることによる要因

    コンバージョン率が下がる要因の1つとしてあるのが「広告内容とリンク先の内容の乖離」です。

    ユーザーは欲しい情報が得られないと判断すると、Webサイトから離脱する可能性が高まるからです。

    たとえば、 広告では「20代女性用の会社への出勤服特集」と書かれていたのに、Webサイトにアクセスすると「デート服特集」だったとします。

    ユーザーは出勤服を見られると期待しているのに、デート服では用途が異なりますよね。

    ユーザーは広告で欲しい情報があると判断してクリックしているため、リンク先に想像していた情報がない場合にはWebサイトから離れてしまいます。

    今回の例は極端ではありますが、微妙なミスマッチでも離脱率を上げる要因になりかねないため注意が必要です。

    企業への信頼も失いかねないため、広告と同じ内容のページをリンク先にしましょう。

    要因2.Webサイト・LPのデザインや構造による要因

     WebサイトやLPのデザインや構造が複雑だと、ユーザーはリンク先から離脱し成果につながりにくくなります。

    ユーザーは複雑なものに対して「不便さ」を感じるからです。

    たとえば「お問い合わせフォームの入力欄が多い」「商品購入ボタンの場所がわからない」「サイト内デザインが複雑で、商品の魅力が伝わらない」といった内容が挙げられます。

    海外の調査でも、お問い合わせフォームやwebサイトの構造がわかりにくいことで、ユーザーが離脱すると判明しています。(※1)

    そのため、ユーザーにストレスを与えないWebサイト設計にすることが重要です。

    まずは、自社サイトがユーザーにとってわかりやすい構造になっているか確認してみしょう。

    ※1参考:b2b-web-usability-report-2015.pdf

        参考:6 Steps for Avoiding Online Form Abandonment | November 2021

    要因3.外部要因(季節・ニーズ)

    季節ニーズがCVRを低くしている要因になっていることもあります。

    たとえばクリスマスツリーは冬に需要が上がりますが、夏に需要が高まるとはいえません。

    他にも、自社商品と似ている商品を他社で打ち出された場合には、自社商品へのニーズが薄くなることもあります。

    そのため、自社商品が実際にユーザーにニーズを届けられているか確認が必要です。

    CVRを上げる方法

    この章ではCVRを上げる方法について解説いたします。

     今回紹介するCVRを上げる方法は下記の6つです。

    CVRを上げる方法

    1. ターゲットを明確にする
    2. 除外キーワードとマッチタイプの見直し
    3.  CV(成果)のハードルを下げる
    4. ベネフィット明確にする
    5. CTAの最適化
    6. お問い合わせフォームの簡略化

    1つずつ解説いたします。 

    方法1.ターゲットを明確にする

    ターゲティングの画像

    自社の広告やWebサイトを見てほしいユーザー、つまり「ターゲット」を明確にしましょう。

    なぜなら、成果を見込めないユーザーに広告表示しても、コンバージョンにつながりにくいからです。

    たとえば「妊娠中の方に向けたサプリメント」の広告を男性に配信しても、購入したいと思う方は少ないと考えられますよね。

    ターゲットを定めなければ、商品が必要ないユーザーにも広告表示されるため、クリック数が増えたとしてもコンバージョンにつながらない数も増えてしまいます。

    そのため、成果を見込めるユーザーに的を絞り、広告を出稿することが重要です。

    方法2.除外キーワードとマッチタイプの見直し

    ターゲットとなるユーザーを定めたあとは、その内容をもとに除外キーワード」と「マッチタイプ」の見直しをおこないましょう。

    • 除外キーワード
      →広告表示させたくないキーワードを設定できる機能
    • マッチタイプ
      →広告で設定したキーワードと検索キーワードの一致度を設定できる機能

    除外キーワードとマッチタイプを見直すことで、成果につながりにくいユーザーへの広告配信を減らせます。

    除外キーワード設定のコツ

    以下に属するキーワードは、除外キーワードとして設定すると良いでしょう。

    • ネガティブな印象がある語句
    • 自社がおこなっていないサービス・商品・設備

    【例】

    ネガティブな印象がある語句:「汚い」「クレーム」「批評」

    おこなっていないサービス・商品・設備:「求人募集」「送迎バス」「露天風呂」

    マッチタイプ設定のコツ

    広告運用に慣れていないうちは「フレーズ一致」というマッチタイプを使ってみましょう。

    フレーズ一致は、以下の状況になった際に広告が表示されます。

    • 登録したキーワードを含んでいる
    • ユーザーの検索意図と合っている

    キーワードを絞り込み過ぎず、また広げ過ぎない種類のマッチタイプなので使いやすいでしょう。

    方法3.CV(成果)のハードルを下げる

    WebサイトまたはLPの成果の基準を下げましょう

    成果とは、WebサイトやLPでユーザーに行動してもらいたい内容を指します。

    たとえば

    • 資料請求
    • イベント予約
    • お問い合わせ
    • 商品購入

    などが挙げられます。

    成果の内容がユーザーにとって行動しにくい内容の場合、コンバージョンにつながりにくくなります。

    たとえば、賃貸物件を載せているWebサイトで「契約」ボタンしかなかった場合、あなたはどう思うでしょうか。

    賃貸物件の部屋の状態や、雰囲気がわからないままの契約になるので不安になりますよね。

    ユーザーが不安やリスクを感じる成果にすると、コンバージョンに直結しにくくなります。

    そのため、自社サイトの成果がユーザーに行動を促しやすいものになっているか確認が必要です。

    以下の内容の成果だと、ユーザーは行動しやすいでしょう。

    ユーザーが行動しやすい成果

    • 資料請求
    • 無料相談
    • 無料お試し、サンプル
    • 無料イベントの受付

    上記以外にも、競合他社の成果を参考にしてみるのも良いでしょう。

    方法4.ベネフィットを明確にする

    ベネフィットとは、ユーザーが商品を購入することで得られる未来のメリットです。

    たとえば商材が「厚手のコート」の場合、ベネフィットは「冬場でも、おしゃれで快適に外を歩ける」と設定できます。

    ベネフィットを定めておかないと、ユーザーは自分自身にどういうメリットがあるかわからないため、成果につながりにくくなります。

    そのため、きちんと明確化しておくことが必要です。

    方法5.CTAの最適化

    CTAとは、ユーザーに行動を促すための施策です。

    たとえば、以下の内容があげられます。

    • 商品の訴求文を書き、商品購入へ促す
    • エントリーフォームを設置して、ユーザーをお問い合わせへと促す
    • 商品・サービスの購入ボタンを設置して、ユーザーを商品購入へと促す

    CTAはユーザーが行動したくなる、または行動しやすい環境にすることでコンバージョン数を高められます。

    CTA最適化をおこなう場合は、以下の点に注目して最適化すると良いでしょう。

    CTAの最適化

    • ボタンの色
      →ボタンの色が目立っているか、またはわかりやすくなっているか確認しましょう。
    • ボタンの設置場所
      →ヘッダー・フッター・サイドバー・文章の間など、どこに設置すればユーザーにボタンを認識してもらえるか考えて設置しましょう。
    • ボタンの文言
      →「お問い合わせはコチラ」「資料請求」などを記載し、ユーザーを誘導しましょう。また「今だけ送料無料!」「たったの1分で〜できます」のような心理的ハードルを下げる言葉も使用すると、より効果が期待できます。
    • ボタンの数
      →ボタンの数は多過ぎていないか確認しましょう。
    • 文章の内容
      →ユーザーに行動を促す内容になっているかチェックしましょう。

    方法6.お問い合わせフォームの簡略化

    Webサイトのお問い合わせフォームを、ユーザーが使いやすいように改善しましょう

    海外の調査では、 お問い合わせフォームから途中で離脱するユーザーが81%にも昇ることが判明しています。(※ 2)

    ユーザーが離脱する理由は、セキュリティやフォームが長すぎるなどの「不信感」「不便さ」によるものです。

    そのため、ユーザーが「不信感」や「不便さ」を感じさせないための施策をおこなうことが必要です。

    おもに以下の点に着目して、 お問い合わせフォームの改善を進めると良いでしょう。

    お問い合わせフォームの改善ポイント

    • 入力フォームの入力欄や文字の大きさは小さすぎていないか
    • 入力項目は多過ぎていないか
    • エラー内容がわかる仕様になっているか
    • エラーのたびに再入力する項目はないか
    • 入力の進捗度合はわかるか

    ※2参考:6 Steps for Avoiding Online Form Abandonment | November 2021

    どうしても成果がでない場合の対処

    どうしてもCVRが上がらない場合は、広告代理店に広告運用を依頼すると良いでしょう

    広告代理店に依頼するメリットは、プロが広告を運用してくれるところにあります。

    広告運用には欠かせない数々の指標を確認し、 戦略的に広告を運用します。

    弊社ではこれまでに2000社以上の広告運用を代行させていただき、CVRの改善もおこなってました。

    以下は弊社のCVRを改善してきた一例です。

    CVRの改善例

    職種

    媒体

    改善期間

    改善率

    士業系

    リスティング広告
    (G/Y両載)

    9ヶ月

    【初月のCVR】

    2.97%

    【9ヶ月後のCVR】

    10.46%

    約3.5倍改善

    リユース系

    Google広告

    2ヶ月

    【初月のCVR】

    1.47%

    【2ヶ月後のCVR】

    2.34%

    約1.8倍改善

    医療系

    リスティング広告
    (Google)

    1ヶ月

    【初月のCVR】

    2.3%

    【1ヶ月後のCVR】

    5.2%

    約2.3倍改善

    代理店に依頼することで、自社のサービスに集中して取り組めます。

    どうしても、成果が出ない場合は広告代理店に一度相談してみると良いでしょう。

    以下のURLをタップすればサービス資料無料ダウンロードできます。

    【まとめ】自社のCVRを把握して広告改善へつなげよう

     

    今回の記事では、リスティング広告の平均CVRと、CVRの改善方法について解説しました。

    リスティング広告の平均CVRは以下のとおりです。

    リスティング広告の平均CVR

    業界

    平均CVR(検索)

    教育

    33.9%

    雇用サービス

    5.13%

    金融・保険

    5.10%

    医療

    3.36%

    法律

    6.98%

    テクノロジー

    2.92%

    参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!] | WordStream

    自社が携わっている業界のCVR平均値より低い場合は、早急に改善が必要です。

    今回ご紹介したCVRの改善方法は以下のとおりです。

    CVRを上げる方法

    1. ターゲットを明確にする
    2. 除外キーワードとマッチタイプの見直し
    3.  CV(成果)のハードルを下げる
    4. ベネフィット明確にする
    5. CTAの最適化
    6. お問い合わせフォームの簡略化

    できそうな改善方法から1つずつ試していきましょう。

    もし、上記の内容を試して「成果につながらない」「改善方法がわからない」といった場合は、広告代理店に広告運用を依頼することも検討すると良いでしょう。

    広告代理店では、広告のプロがノウハウや戦略を用いて広告運用をおこないます。

    そのため自社で広告運用をおこなわずとも、成果に繋げやすい施策が可能です。

    弊社でも広告運用をおこなっておりますので、気になった方は以下のお問い合わせからお気軽にご相談ください

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