「目次の有無はSEOにどう影響するのだろう…」
「ブログに目次は設置すべき?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
本の冒頭ページに目次が掲載されているように、Webサイトの記事にも目次が掲載されているケースが多いですよね。
Web担当者やブログ運営者のなかには、この「目次」がSEOに影響するのか気になっている方は多いでしょう。
先に結論をお伝えしておくと、目次の設置はSEOにプラスに働きます。
今回はその理由を含め、以下のトピックについて詳しく解説します。
- ブログの目次とは
- 目次の有無はSEOに影響するのか
- 目次を設置する3つのメリット
- 目次作成のポイント
- 目次を設置する3つの方法
「目次のSEO効果や必要性が知りたい!」
「目次を設置しようか迷っている…」という方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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目次
ブログの目次とは
ブログの目次とは、記事の上部に設置される、リンクになった見出しの一覧です。
当記事にも設置されているので、あなたもこの章の直前で目にしているでしょう。
目次には、記事の概要やおおよそのボリュームをユーザーに伝えたり、目的の箇所にジャンプさせる役割があります。
ときどき、検索結果画面に表示される下記画像のようなリンクを「目次」と認識している方もいますが、これは「サイトリンク」と呼ばれるものです。
これから解説する「目次」とは別物ですので、サイトリンクに興味のある方はGoogleのこちらの説明をご参照ください。
Search Console ヘルプ – サイトリンク
では次の章から、本題である「目次のSEO効果」について解説します。
目次の有無はSEOに影響するのか
結論からお伝えすると、ブログの目次はSEOに影響します。
ただし、検索順位を直接左右する「ランキング要因」としてではなく、間接的な要因としてです。
目次はランキング要因ではない
2021年5月現在、目次は検索順位を直接左右する「ランキング要因」ではないと考えられます。
言い換えると、目次が無いだけで検索順位が下がることはないということです。
Googleは目次と検索順位の関係性について公式に言及していないため、これはあくまで推測です。
しかし上位表示されているサイトのなかには、目次がないサイトもあるため(バズ部やWeb担当者Forumなど)、目次自体がランキング要因ではないと推測されます。
目次設置で効果が出たブロガーも
とはいえ、目次を設置したことでSEO上プラスの効果があったことがいくつかのブログで報告されています。
Webマーケティングに関する情報を発信しているこちらの個人ブログ(its Vicky)では、3つの記事に目次を設置して、2週間にわたって順位の変動を検証しています。
結果として、わずかに順位が上がったことが示されました。
- キーワード1:7位から平均6.6位へ
- キーワード2:5位から平均4.3位へ
- キーワード3:10位から平均9.9位へ
参照:its Vickey – Does a “Table of Contents” Increase Ranking in Google?
また、こちらのブログ(ブログ部)でも、目次を置いたことにより、ユーザーのページ滞在時間・直帰率が改善したことが報告されています。
- 滞在時間:目次を入れない場合2分12秒 → 目次を入れた場合3分39秒
- 直帰率:目次を入れない場合82.2% → 目次を入れた場合79.8%
参照:ブログ部 -【166%改善】ブログに目次は必要?目次のメリットや作り方を開設
目次は間接的にSEOに影響する
結論、目次は間接的にSEOに影響します。
これは、目次が「ユーザーの利便性」と密接に関係しているためです。
少しイメージしてみてください。
5000文字を超えるような長い記事であるにも関わらず、そのページには目次がなく、何度もスクロールをしても、目的の情報が見つからない…
そんな記事を他人に紹介したり、再びサイトを訪問したいと思うでしょうか?
SEOにおいて、被リンクやサイテーションはGoogleからの評価を決める要因の一つです。
そのため、他人に勧められない(被リンクやサイテーションがない)記事は、Googleからも評価されず、結果的にはSEOに大きく影響してしまうのです。
もちろん、
- そもそも目次が必要なほど文章量がない
- 各章を順序よく読んでほしい
などの明確な意図がある場合には、目次がなくても問題ないでしょう。
しかし多くのブログでは、目次がユーザビリティを向上させ、間接的にプラスのSEO効果をもたらす可能性が高いです。
次の章でご紹介するようなメリットもありますので、ぜひ設置することをおすすめします。
目次を設置する3つのメリット
ブログ記事に目次を設置すると、大きく3つのメリットがあります。
- ユーザビリティが向上する
- Googleがコンテンツを理解しやすくなる
- 検索結果ページに表示される可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
目次を設置するメリット1.
ユーザビリティが向上する
すでにお伝えしたように、目次はユーザビリティを向上させます。
- 全体像が把握できる
- 要点がわかる
- 興味がある部分にすぐに移動できる
この中でも特に3つ目の、「興味がある部分にすぐ移動できる」ことはインターネット上の読者を相手にする上でとても重要です。
というのも、基本的にインターネットユーザーは自分の必要な情報にすぐアクセスしたいと考えており、しっかりと読むのは本当に興味のある部分だけだからです。
少し古い調査ではありますが、ヤコプ・ニールセン博士の研究では、ユーザーの79%がWebページを流し読みしていることがわかっています。
参照:Nielsen Norman Group – How Users Read on the Web
また当サイトのヒートマップを見ても、実際に目次がクリックされていることがわかります。
色が濃くなっているのは、ユーザーにクリックされている部分です。
さらに、Googleが「ユーザーの利便性」を第一に考えている点からも、使いやすく情報を探しやすいページがSEO上有利に働くことは明白でしょう。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。…
目次を設置するメリット2.
Googleがコンテンツを理解しやすくなる
記事冒頭に設置される目次は、検索エンジンがコンテンツを理解するのにも役立ちます。
Googleがリンクをたどってクロールを行なっていることは、SEOに携わっている方ならご存知でしょう。
目次は、各見出しへのリンクの集まりです。
よって、このリンクがクローラーに対してナビゲーションの役割を果たしてくれます。
「記事のどの部分にどのような情報が含まれているのか」をGoogleに伝えてくれるわけです。
クローラーの巡回がスムーズになり、コンテンツをより適切に理解してもらえるため、もちろんSEO効果が期待できます。
ただし、目次の項目(リンクとして表示される「アンカーテキスト」)は、リンク先の内容がすぐにわかるようなテキストでなければなりません。
目次の項目作成のポイントについては、のちほど解説します。
目次を設置するメリット3.
検索結果ページに表示される可能性がある
目次を設置することで、検索結果ページに追加のリンクが表示される可能性があります。
画像は「マーケティング 定義」というキーワードでの検索結果に表示されたWikipediaのページです。
目次の項目がリンクとして反映されていることがわかるでしょう。
各リンクをクリックすると、記事内の特定の見出しに直接ジャンプできるため、より高いユーザビリティを提供できます。
SEOに関する情報発信メディア「Search Engine Land」は、ページをクリックしたうちの10%(10人に1人)が、実際にこの目次リンクをクリックしたと報告しています。
参照:Search Engine Land – Pro Tip: Table of contents can provide additional link options in organic search
また、検索結果に露出する情報が増えると、その分クリック率の上昇やアクセス数の増加につながる可能性が高く、間接的なSEO効果が見込めるでしょう。
このようにブログの目次設置は、メリットが多くSEO効果を高めてくれます。
といっても、ただ目次を作成すればいいわけではありません。
次の章では目次の各項目を作成する際のポイントをお伝えします。
目次作成のポイント
目次には、各見出し(h1,h2,h3くらいまで)の内容を反映させましょう。
見出しと目次の項目を一致させることで、ユーザーは記事内で迷うことなく情報にたどり着けます。
見出しがそのまま目次になるということは、すでに見出し作成の時点で次のポイントを意識しておかなければなりません。
- 見出しが長くなりすぎていないか
- 見出しとテキストの内容が一致しているか
- 記事全体が見出しによって適切に階層化されているか
- 見た目を調整するためだけに見出しが使用されていないか
- 見出しを見ただけで記事の内容が把握できるか
多くの場合、ユーザーはまず目次を参照して「自分の探している情報が記事に含まれているか」「読むに値する記事か」を判断します。
上記のポイントを抑えて、読者に「読みたい!」と思わせる魅力的な見出し・目次を考えましょう。
それでは最後の章で、目次を設置する方法をお伝えします。
目次を設置する3つの方法
ここからは「目次を設置する方法が知りたい!」という方のために、3つの方法をご紹介します。
- プラグインを使用する
- 目次作成機能付きのテーマを使用する
- HTMLタグを記述する
それぞれ見ていきましょう。
目次を設置する方法1.
プラグインを使用する
すでにWordPressでブログを開設している方なら、プラグインを使用するのが最も簡単な方法です。
なかでも「Table of Contents Plus」というプラグインは広く利用されており、簡単に目次を導入できます。
手順は以下のとおりです。
- WordPressの管理画面にログイン後、【プラグイン】>【新規追加】を選択
- 「Table of Contents Plus」で検索後、【今すぐインストール】をクリック
- プラグインを有効化し、「位置」や「表示条件」「見出しレベル」などの設定をおこなう
目次を設置する方法2.
目次作成機能付きのテーマを使用する
もしこれからブログを開設するという方は、目次作成機能付きのWordPressテーマを選ぶのも選択肢の一つです。
「Cocoon」には、目次を自動生成する機能がついています。
ただし使用するテーマを決める際には、目次以外にもさまざまな要素を考慮した上で、目的に合ったもの選ぶことが重要です。
目次を設置する方法3.
HTMLタグを記述する
プラグインやテーマに頼らずに目次を挿入したい場合、特定のHTMLタグを記述します。
この方法は、他2つの方法と比較すると手間と専門的な知識を必要とします。
大きくは次の流れでリンク付きの目次の設置が可能です。
- 遷移先である各見出しに「id=”〇〇(任意の名前)”」を設置する
- リストタグ内に、href属性を利用して遷移先idのリンクを付与したテキストを設置する
このように、目次を設置するには3つの方法があります。
ご自身の目的や状況に合わせて適切な方法で設置しましょう。
【まとめ】目次の設置は効果的!ユーザーの利便性を高めることがSEOにつながる
いかがでしたか?
今回は、目次のSEO効果やメリットについて詳しく解説しました。
目次を設置すると以下のようなメリットを得ることができ、間接的にSEOに良い効果をもたらします。
- ユーザビリティが向上する
- Googleがコンテンツを理解しやすくなる
- 検索結果ページに表示される可能性がある
「自分のブログにも目次が必要だな」と感じた方は、ぜひご紹介した方法で目次を設置してみてください。
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