「月ごとの広告予算を、どのように配分すればいいかわからない。」
とお困りではありませんか?
予算を配分する際の考え方を知っておかないと、商品の売り逃しにつながったり、逆に予算が無駄に余る可能性があります。
今回の記事では、広告予算を適切に配分する方法を記載しています。
下記は記事の内容です。
広告運用者や、これから広告を始める方は必見です。
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目次
予算を配分するために必要な考え
結論、広告予算を適切に配分するには商品の「繁忙期」と「閑散期」を見極める必要があります。
繁忙期には予算を多くして売上アップを狙い、閑散期には予算を低くして余計な費用を出さないようにします。
年間を通して同じ予算配分にすると、繁忙期には広告予算が足らず売り逃しにつながり、閑散期には予算が余る事態になりかねません。
大切なことなので頭に入れておきましょう。
広告予算を配分する方法
1年間の予算や売上目標額が決まっている場合、「ROAS」を使って予算を配分しましょう。
ROASとは「費用対効果」を指し、広告費に対してどのくらいの売上を得られたかを示す指標です。
ROASは以下の式で求められます。
ROAS=売上÷広告費用×100(%) 【例題】 の場合以下のように求められます。 40万円(売上)÷20万円(広告費用)×100(%)=200%
ステップ1.前年売上のROASを求める
前年の売上から、月ごとのROAS(費用対効果)を導きましょう。
月ごとに求めると、どの月に広告の効果があったかわかりやすくなります。
下記は、例として「昨年の売上と予算」をまとめた表です。
今回は一例ということで、半年分の売上と予算で記載します。
上記の例をご覧の通り、費用対効果が高い月と低い月があります。
費用対効果が高い月は、どの月よりも売上を見込みやすいです。
対して、費用対効果が低い月は売上を見込みにくい傾向にあります。
ステップ2.予算を振り分ける
ステップ1で月ごとのROAS(費用対効果)を求めたあとは、予算を振り分けるだけです。
ステップ1の例を引き継ぎ、下記のように予算を振り分けました。
ROASの良い時期は広告費を十分に確保します。
ROASが悪い時期は、必要なコンバージョン数から逆算し、最低限必要な予算を確保します。
繁忙期は多めに、閑散期には少なめに予算を配分することで、無駄な出費を抑えながら売上の確保が可能です。
「広告媒体別」に予算を配分する方法
広告媒体別に予算を分けたいのであれば「成果が出やすい広告」に多く予算をかけましょう。
以前から広告運用をおこなっている場合、どの広告媒体からの成果が多かったか確認し、予算を振り分けましょう。
もし、はじめて広告を運用するのであれば「何を成果とするか」を決めてから、どの広告に予算を配分するか決めることをおすすめします。
Web広告は目的によって使い分けることが大切です。
たとえば「商品購入」や「資料請求」といった成果に直結しやすい媒体は「リスティング広告」がおすすめです。
逆にブランディングといった、ユーザーに認知してもらうことを目的とするならば「ディスプレイ広告」「SNS広告」を選ぶと良いでしょう。
予算を配分する際の注意点
この章では、予算を配分する際の注意点をまとめています。
注意1.予算は都度見直す
最初に立てた予算のまま事業を進めることはやめましょう。
なぜなら、予算はあくまで目安であるからです。
事業をおこなっていると、流行や天候、競合企業が出現するなど外部要因によって売上が変わってくることもあります。
そのため、最初の予算を鵜呑みにして事業を進めると、予算が足りない、または予算が多すぎたと言った事態になりかねません。
注意2.予算を決めるのに時間をかけすぎない
予算を決めるのに時間をかけすぎないようにしましょう。
前述のとおり、計画を立てても思い通りに事業が進まないこともあるからです。
広告予算はあくまで目安とし、広告の成果によって予算の見直しが必要か考えることが必要です。
また、広告予算に時間をかけていると、他の重要な業務にかける時間も減ってしまいます。
予算は変わることを前提として考えておきましょう。
予算配分の成功事例
今回は、予算配分を見直したことで成果につながった事例を紹介します。
私たちにご依頼いただいているクライアントの一例です。
まずは下記の表で、企業の状況をご確認ください。
企業の情報(予算配分する前の状況) | |
業界 | 水道修理/物販 |
運用歴 | 数年間お任せ頂いている ※予算配分自体は月ごとで柔軟に調整 |
使用している | Google/Yahoo!(リスティング広告・ディスプレイ広告) |
予算配分の希望 | CPA(1つの成果を獲得するのにかかる費用)の削減につなげたい ※媒体毎の予算配分は柔軟に変更して良い |
予算を見直す理由 | 長年掲載をおこなうなかで、成果を獲得できる時期や商材、広告媒体に変化があったため |
クライアントは、弊社に数年ほど広告運用を任せていただいている企業です。
広告の掲載をおこなうなかで、成果の獲得ができる時期・商材・広告媒体が変わってきたため、予算配分を見直しました。
予算配分を見直す前までは、一度決めた予算を固定で配信。
ですが下記の状況になった際、柔軟に予算配分を見直したことで、クライアントが希望しているCPAの削減につながっています。
- GoogleまたはYahoo!のいずれかでCPA/CVRが悪化した状況
- 片方の媒体でニーズが高まっている状況
予算は下記のような配分で変更しています。上記のポイントを実施して得られた成果は以下のとおりです。
得られた成果 | ||
年 | 2020年 | 2021年 |
CPA | ¥11,035 | ¥9,096 |
【まとめ】予算配分を適切に決めた上で見直しもおこないましょう
今回の記事では、広告予算の適切な振り分け方を解説しました。
広告予算は「ROAS(費用対効果)」の数字を求めることで配分しやすくなります。
下記はROASの求め方です。
ROAS=売上÷広告費用×100(%) 【例題】 の場合以下のように求められます。 40万円(売上)÷20万円(広告費用)×100(%)=200%
ですが、外部的要因により計画通りに予算が消費されないこともあるため、都度見直しが必要です。
今回の記事を読んで「難しい」「予算を見直している時間がない」など感じた方もいらっしゃると思います。
その場合、広告代理店に相談するのも1つの手です。
弊社では、Web広告運用やSEOといった、集客や売上向上などの成果へつなげる事業をおこなっています。
2017年エクスコアに新卒入社し、Webコンサルタントとして従事。
リスティング広告をメインに各広告媒体の運用を担当。
【保有資格】Google広告、LINE広告、IMA検定、公式LINE運用…など