リスティング広告の費用相場|予算の決め方や費用の抑え方も解説

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  • リスティング広告ってどれくらいの費用がかかるの?

    あなたもこの記事を読んでいるということは、このようなお悩みをお持ちでしょう。

    リスティング広告はWeb広告の中でも人気のある広告ですが、実際の費用を知らない方も多いのではないでしょうか。

    リスティング広告に挑戦してみたくても、どれくらいの費用がかかるのか知らなければ、検討の余地もありませんよね。

    そこでこの記事ではリスティング広告の費用相場・予算の決め方・費用の抑え方を紹介します。

    この記事を読むことで、リスティング広告の費用の仕組みや予算を決めることができます。

    『リスティング広告の費用を知って予算を組みたい』『費用次第でリスティング広告に挑戦したい』とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

    リスティング広告費用の相場  

    リスティング広告を実施するには大きく2つの手段があります。

    リスティング広告を実施する2つの方法

    • インハウス(自社)運用
    • 広告代理店への委託運用

    そしてリスティング広告の費用は、インハウスと広告代理店で大きく差があります。

    それぞれ詳しく解説するので、どちらが自社に合っているか検討してみてください。

    インハウスで運用する場合の費用

    まずはインハウスでのリスティング広告を運用した場合の費用から紹介します。

    インハウスで広告運用した場合、主に2つの費用が発生します。

    リスティング広告を自社で運用する場合の費用
    広告費月額20〜30万円から始める会社が多い
    人件費企業により差がある

    中小企業がリスティング広告をインハウスで運用する場合、多くの企業は月額20~30万円ほどの広告費から始める傾向があります。

    もちろん、業界・業種・商材によって、初期からさらに高額な広告費をかけるケースもあります。

    しかし、リスティング広告未経験の場合はまずは20〜30万円程度で効果を確かめるのが良いでしょう。

    インハウスの場合、広告費に加えて人件費がかかります。

    この人件費は広告運用を担当する人材の人件費です。

    この場合、運用手数料や初期費用などは不要なので、安く手軽に始めやすいメリットがあります。

    ただしリスティング広告をインハウスで初めて運用する場合は、成果が出るまで時間がかかるため、人件費の投資対効果が悪くなってしまう可能性があります。

    なぜ成果が出るまで時間がかかるかというと、リスティング広告を初めて実施する場合、運用ノウハウがまったくないからです。

    リスティング広告で成果を出したい場合、リスティング広告のノウハウや日々の改善作業は欠かせないので、ノウハウやスキルを持って日々の改善業務に取り組む必要があります。

    そのためリスティング広告の運用は、時間・人的コストが意外とかかるのです。

    リスティング広告を広告代理店に依頼する場合の費用

    リスティング広告を広告代理店に委託する場合、費用は各社でばらつきがあります。

    なぜなら費用を構成する内訳項目に違いがあるからです。

    この記事では、基本的に発生する3つの項目に着目し、弊社が広告代理店10社を調査し、平均した数値を紹介します。

    広告主が広告代理店に支払う主な費用
    費用項目費用の概要平均費用
    初期費用広告配信前の準備にかかる費用4.5万円
    広告費広告掲載自体にかかる費用で、最終的にはGoogle広告やYahoo!広告へ支払う。25万円
    運用手数料広告主が代理店に支払う費用で、広告主の代わりに広告を管理運用する費用です。広告費の20%

    初期費用は、広告文作成やアカウント開設などの各種設定にかかる費用ですが、広告代理店によっては初期費用が発生しない場合もあります。

    多くの代理店は、広告費の20%を運用手数料として請求する料率制ですが、その費用形式はさまざまです。

    代理店へリスティング広告の依頼を考えている方は、どのような費用形式があるのか確認しておきましょう。

    代理店の費用
    費用形式金額の目安
    固定金額制

    運用費に加えて定額でもらうパターン。
    安いところでは1万円~3万円程度。最低運用費が100万円以上の代理店だと20万円以上かかるところもある。

    料率制

    運用費に応じて手数料の金額が決まるパターン。
    おおよそ広告費の15%~30%程度に設定されていることが多い。

    テーブル制

    運用費に応じて手数料率もしくは手数料の金額が変わるパターン。
    たとえば月額広告費10万円までであれば3万円、50万円までは5万円、それ以上は運用費×20%というように変化する。

    成果報酬制

    運用費ではなく、獲得成果によって報酬が発生するパターン。
    CPA(顧客獲得単価)が5,000円で獲得件数が50件だった場合、25万円が代理店の報酬となる。

    代理店運用はインハウス運用に比べ費用がかかりますが、当然メリットもあります。

    代理店はさまざまな業種の広告主に代わり、リスティング広告を運用しているため広告運用のノウハウが蓄積されています。

    そのため代理店に依頼する方が、インハウスで運用するよりも結果が早く出やすい傾向があるのです。

    また自社で運用する手間がないので、運用担当の従業員は別業務に集中できます。

    しかし運用手数料は広告費の20%程度と、広告費全体のなかで決して小さい割合ではありません。

    そのためリスティング広告の予算をはっきりさせておく必要があります。

    リスティング広告の予算を決める2つの方法

    次にリスティング広告の予算を決める2つの方法を紹介します。

    基本的には以下の2つの方法のいずれかで、予算が決められます。

    リスティング広告の予算を決める2つの方法

    • コンバージョン単価(CPA)から決める
    • クリック単価(CPC)から決める

    予算をなんとなくで組んでしまうと、成果が出なかったり赤字になってしまったりと損をしてしまう可能性があるため、予算の決め方は理解しておきましょう。

    リスティング広告の予算を決める方法1.
    コンバージョン単価(CPA)から決める

    リスティング広告の広告予算を決める場合、コンバージョン単価(CPA)から逆算すると決めやすいです。

    コンバージョン単価とは、『コンバージョンを1件獲得するためにかかる費用』のことです。

    リスティング広告で発生させたい売上と、コンバージョン単価を組み合わせれば、必要な広告費が求められます。

    CPAの計算式

    広告費=目標コンバージョン単価×目標コンバージョン数

    たとえば、目標とするコンバージョン単価が5,000円、目標コンバージョン数が50件の場合、必要な広告費は25万円です。

    広告費=5,000円×50件=250,000円

    なお目標コンバージョン単価については、下記の計算式で求められます。

    目標コンバージョン単価の計算式

    目標コンバージョン単価=1件の売り上げで得られる粗利益額(限界CPA)-確保したい利益額

    この計算からわかるとおり、目標コンバージョン単価は売上獲得1件でどのくらいまで広告費をかけられるかを示す指標なのです。

    広告予算は何となくで決めてしまうケースも多いですが、コンバージョン単価をもとに広告出稿することで、利益を確実に確保することができます。

    リスティング広告の予算を決める方法2.
    クリック単価(CPC)から決める

    リスティング広告の予算を決める2つ目の方法がクリック単価(CPC)から決める方法です。

    クリック単価は、リスティング広告を出稿するキーワード毎にある程度決まっており、Googleのキーワードプランナーを使うと、その数値を把握できます。

    クリック単価から予算を決める場合は、キーワードプランナーで抽出した数値を元に、以下の計算式で必要な広告費を算出します。

    クリック単価から広告費を求める計算式

    広告費=平均クリック単価×クリック数

    たとえば平均クリック単価が150円のキーワードでリスティング広告を実施し、広告を2,000回クリックをさせたい(Webページへ2000回アクセスさせたい)場合の必要広告費は、以下のとおりです。

    広告費=150円×2,000件=300,000円

    なお平均クリック単価は季節毎でも異なることが多く、業界や商材によって大きく変動する可能性があるため、こまめに確認することをおすすめします。

    またクリック数はあくまでもサイトへの流入数です。

    目標コンバージョンが決まっている場合は、目標コンバージョン数とコンバージョン率を考慮してクリック数を決めましょう。

    広告費を抑える方法5選

    それではリスティング広告の広告費を抑える方法を紹介します。

    広告費を抑える方法は、主に以下の5つです。

    広告費を抑える5つの方法

    1. マッチタイプの見直し
    2. 除外キーワードの設定
    3. 品質スコアを高める
    4. 広告配信をする地域・日にちを狭める
    5. ターゲットユーザーを狭める

    広告費の抑制は単に広告費を抑える方法というよりは、費用対効率を上げて相対的に広告費を抑える方法が一般的です。

    この方法で広告費を抑えながらコンバージョンを増やせれば、広告費をさらに増やすことでコンバージョンがより増える、という状態になります。

    それぞれ解説するので、今後の広告運用に活用してみましょう。

    広告費を抑える方法1.
    マッチタイプの見直し

    リスティング広告には「マッチタイプ」という機能があります。

    マッチタイプは広告表示をさせる登録キーワードと、ユーザーが検索する語句の合致度を指し、4つに大別できます。

    マッチタイプの4つの種類

    • 登録したキーワードと完全に一致する「完全一致」
    • 登録したキーワードと同じ語順のフレーズを含む「フレーズ一致」
    • 登録したキーワードが一部完全に一致しているとき表示される「絞り込み部分一致」
    • 登録したキーワードに関連する検索語句で表示される「部分一致」

    マッチタイプで広告の掲載範囲を絞り込むことで、余計なクリックを防ぎ、無駄な費用を抑えられます。

    たとえば部分一致で「新車 販売」というキーワードを設定しても、「新車」だけでなく「車」にも広告が出てしまいます。

    この場合、広告が表示されるキーワードはかなり幅広くなり、あなたがターゲットとするユーザー以外にも広告が表示されるため、無駄なクリックが発生しやすく結果的に余計なコストが発生してしまうのです。

    このような場合には、絞り込み部分一致などで「+新車 販売」とすると「新車」を検索したユーザーにのみ絞り込んで広告を表示させることができ、無駄なクリックが発生しづらいです。

    マッチタイプはキーワード登録時点だけでなく、あとからでも変更できるため、運用途中に費用を抑えたい場合にも、積極的に活用しましょう。

    広告費を抑える方法2.
    除外キーワードの設定

    リスティング広告で除外キーワードを設定することで、無駄なクリックを防ぎ広告費を抑えられます。

    除外キーワードとは広告を掲載させたくないキーワードで検索されたとき、広告を掲載しないようにする機能です。

    除外キーワードを設定することで、無駄なクリックを防ぎ、広告費を最適化できます。

    たとえば「新車 販売」の場合、「中古車」を除外キーワード設定しておくと、中古車をキーワード検索しているユーザーには広告が表示されません。

    除外キーワードを設定しなかった場合、広告の掲載範囲は広くなります。

    「新車 販売」でも「中古車」が除外設定されなければ、中古車を探しているユーザーにも広告は表示されかねません。

    広告を配信しても意味のないユーザーに広告を表示すると、コンバージョンに繋がらないクリックが増えてしまい、無駄な広告費が発生してしまいます。

    コストを最適化するためにも、除外キーワードは必ず設定しましょう。

    広告費を抑える方法3.
    品質スコアを高める

    リスティング広告は広告の品質スコアを高めることで、広告費を抑えられます。

    これは各広告媒体が、品質スコアを高めることで、入札単価が安くても広告を上位表示させるシステムを採用しているからです。

    広告の掲載順位は「広告ランク」によって決められ、「広告ランク」は以下の計算式で求められます。

    広告ランクの計算式

    広告ランク=入札単価×品質スコア

    たとえば、品質スコアと広告ランクの関係を表すと以下のようになります。

    品質スコアと広告ランクの関係(例)
    広告主入札単価品質スコア広告ランク掲載順位
    自社150円101,5001位
    A社200円51,0002位
    B社150円69003位

    上記の表でもわかるように、リスティング広告は必ずしも入札単価が高ければ上位表示されるわけではなく、むしろ広告ランクを高めたほうが費用を抑制しながらも上位表示させることができます。

    広告の品質スコアを高める運用は、広告費の抑制にもつながるので、ぜひ意識したいものです。

    広告費を抑える方法4.
    広告配信をする地域・日にちを狭める

    リスティング広告の配信地域や日付を制限することでも、広告費を抑えられます。

    自分が広告を配信したい地域と日を絞り込み、自社が望むターゲットユーザーにのみ広告を表示させられるからです。

    商圏が定まっている事業主には特に有効な方法です。

    たとえば静岡県内で展開されているビジネスの場合。

    配信する地域を限定しないと、まったく関係のない東京や大阪などに広告表示されてしまい、無駄に費用が発生してしまいます。

    特に人口の少ないエリアをターゲットにした広告配信の場合、地域設定をしていないと、まったく関係ない地域のユーザーに広告をクリックされてしまいます。

    その結果、ターゲットとしている地域のユーザーには広告表示すらされない可能性もあるでしょう。

    商圏が限定的なビジネスをする広告主にとって配信地域の設定は、広告費を抑制することはもちろん、ターゲットにしっかり訴求するために大事な設定です。

    また配信日付も必要に応じて設定しましょう。

    たとえば期間限定キャンペーンなど期日が決まっている広告が、その期間外に広告が表示されていた場合、無駄な費用が発生することはもちろん、クレームにもつながりかねません。

    訴求内容によっては、日付の制限は広告費の抑制という観点はもちろん、ユーザーをがっかりさせないためにも重要な設定です。

    広告費を抑える方法5.
    ターゲットユーザーを狭める

    Googleのリスティング広告であれば、広告を配信したいユーザーのターゲット設定ができます。

    ターゲットを設定することで広告費用を抑えられます。

    具体的には年齢・性別・興味関心などを設定でき、ターゲット以外のユーザーからのクリックを抑制できるのです。

    たとえば、20代後半~30代前半の女性をターゲットにした高級コスメ用品をリスティング広告で訴求する場合。

    ターゲット例

    • 年齢を25~34歳
    • 性別を女性
    • 美容に興味のあるユーザー
    • 年収上位50%以上

    このような設定をすると、ターゲットをかなり絞り込めます。

    またユーザーのターゲティングは、Yahoo!のリスティング広告でもできます。

    Yahoo!のリスティング広告では、すでにコンバージョンしたユーザーには広告を出さないターゲティングも可能です。

    このように広告を出したいユーザーを絞り込むことで、広告の無駄打ちを防ぎ広告費の抑制につなげられます。

    リスティング広告の撤退ラインの決め方

    リスティング広告の費用を抑えるためにも、成果が出ないときの撤退ラインを設定しましょう。

    残念ながら、成果がなかなか出ない広告は、いくら改善しても成果が見込めない可能性が高いです。

    たとえばCPAが5,000円を超したら、いくら獲得しても利益があがらないため撤退する、といったように、具体的に決めておくことがおすすめです。

    また撤退ラインを決めるだけでなく、リスティング広告の運用期間中は、CPCやCPA、コンバージョン数やコストといった広告運用において大切な指標を毎日チェックすることが大切です。

    なぜなら、毎日指標をチェックすることで、「かけたコストに見合った集客がきちんとできているか」を確認できるからです。

    指標をチェックしながら、「改善が広告に良い効果があったか」「もっと改善できる点があるか」などを考えることができ、運用中の広告について改善施策の検討ができます。

    運用している広告を継続・撤退するのか、改善しながら運用を続けるのかは、難しい判断かもしれません。

    しかし、いったん運用を止めてどこが悪いのか検証したうえで再スタートすることは、むしろ成功の確率を高めることにもつながります。

    撤退ラインは、リスティング広告はだめだったと判断するラインではなく、一から見直すいい機会であると、捉えましょう。

    【まとめ】自社にあった広告費用を決められるようにしよう

    この記事では、リスティング広告における費用の相場・予算の決め方・費用の抑え方などをお伝えしました。

    リスティング広告は自社で運用する場合と、代理店に運用を依頼する場合で、費用に差が出てきます。

    また予算も利益を確保した目標から逆算することで、ロジカルに決定されなければいけません。

    また運用期間中は無駄な費用を抑制するために設定を変えたり、ときには一旦撤退することもあります。

    リスティング広告の費用を抑制することは、無駄なく成果に向けて運用していくことと同じです。

    無駄を極力なくすことで、今度はさらに成果を得るために広告費を投下することも考えられるようになります。

    予算に無駄なく効果を最大化できるように、取り組んでいきましょう。

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