コンバージョンを最大化できるように使用する戦略の一つの拡張CPCについて解説をします。
目次
拡張CPCとは
Google広告が提供している「自動入札機能」の一つで機械学習を利用したコンバージョン増加を狙うための機能です。
過去のコンバージョンの実績に基づいて、キーワードの推定のコンバージョン率を算出し、コンバージョンが見込めるとGoogleが判断した広告のオークションでは上限クリック単価を最大30%まで引き上げて、競合より上位に表示されるように自動で調整してくれます。
またコンバージョンの見込みが低い広告のオークションでは上限クリック単価を引き下げて、無駄なコストを削減してくれるという仕組みになっています。
CPCの用語解説については、本サイトの他記事でも取り扱っておりますので、こちらでは割愛させていただきます。
※CPCに関する詳しい内容は下記の記事をご覧ください。
こちらで解説:CPCとは? / エクスコア Webma
拡張CPCの設定方法
拡張CPCの活用メリット
拡張CPCを活用すると、キャンペーンやその中に含まれるキーワードが多い場合でも、煩雑な入札管理に人手をかけることが無くなります。
そのため、全体的な獲得単価を調整しつつもコンバージョンの数を増やせるようになるのです。
手動で設定する方法
1 まずはGoogle広告の管理画面から「キャンペーン」をクリック。
2 設定したい対象の「キャンペーン」の名前を選択。
3 次にメニューで「設定」をクリック。
4 「入札単価」を選択→「入札戦略を変更」をクリック。
5 プルダウンメニューで [個別のクリック単価] を選択し、[拡張 CPC を有効にする] をオンにします。
※コンバージョントラッキングを設定していない場合は、まずはそちらを設定してからお試しください。
拡張CPCの効果的な使用パターン
拡張CPCの効果が期待できるのは以下のようなパターンです。
▶︎ 広告費を出来る限り効率的に消化したい場合
現在の予算を変えずに、より効率的に消化する際に効果が期待出来ます。
▶︎ 広告のパフォーマンスが停滞しているような場合
以前ある程度コンバージョンが取れていたものの停滞している場合は、拡張CPCを使用することで、獲得が増加出来る見込みがあります。
その逆に、効果の発揮が期待できない場合は・・・
▶︎ コンバージョンが少ない場合やキャンペーンを開始したばかりの場合
自動調整の際に参考にするデータが足りないため、入札単価を引き下げられてしまう可能性があります。
▶︎ とにかく上位に表示したいキーワードの場合
個別に単価設定することが出来ないため、指名系キーワードなど、必ず上位に表示したいキーワードがある場合は、向いていません。
これまで手動だけで調整していた方も拡張CPCに頼ってみてはいかがでしょうか?
過去にコンバージョンが獲得できていたキャンペーンであれば、成果改善につながる可能性もあります。