SEO対策は年々難しくなっていることは、みなさまご存知でしょう。
年に数回おこなわれるGoogleの検索アルゴリズムアップデートによって、大きな影響を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
繰り返されるGoogleの検索アルゴリズムアップデートの影響で、SEOの常識も刻一刻と変化しています。
SEOを成功させ、継続的に集客をおこなうには、こういった変化に対応していかなければなりません。
そこで、この記事では2022年のSEO対策の最新トレンドを紹介します。
国内外の資料を参考に、今後さらに重要になる対策を3つのカテゴリに分けて解説しました。
- E-A-T対策
- SERPs対策
- デジタルPR
この記事を読み自社のSEO対策を振り返ることで、SEOでの集客を成功させることができるかもしれません。
SEO対策をおこなっている方はもちろん、SEO対策を始めたい方もぜひ参考にしてください。
目次
【注意】大前提としてユーザーファーストを追求する
この記事を読んでくださっているあなたに、まずお伝えしたいことはSEO対策では大前提として「ユーザーファーストの考えを忘れてはいけない」ということです。
SEO対策では、Googleが検索エンジンのシェアの大半を獲得していることから、Google検索エンジンへの対策と考えられることが一般的です。
そんなGoogleは自社サイトで「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」と公表しています。
引用:Google が掲げる 10 の事実
つまり、Googleは検索エンジンのアルゴリズムをアップデートするときにも、ユーザーファーストの考えを持っているということが伺えます。
だからこそ、SEO対策もユーザーファーストを追求する必要があるのです。
SEO対策はテクニカルな側面ばかりが話題に上がりますが、どの対策でも「ユーザーファースト」を忘れないようにしましょう。
押さえておくべきSEOトレンド1.E-A-T
ここからは、2022年に抑えておくべきSEOトレンドを解説します。
E-A-Tは近年のSEO対策の中でも、話題に上がることの多いトピックです。
しかし、E-A-Tの概念はあいまいな部分も多く、理解できている人は少ないのではないでしょうか。
E-A-Tとは、以下3つの頭文字をとった言葉です。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
E-A-Tは上記の通り、3つの要素から成り立つため、それぞれが独立した概念だと考えられがちですが、実はそうではありません。
E-A-Tの3つの要素がそれぞれの領域に重複している箇所があり、E-A-Tとして成り立っているのです。
つまり、3つの要素をそれぞれ個別で対策するのではなく、3つの要素を包括的に対策することが重要なのです。
E-A-T対策は、以前から重要だと言われていますが、日々難しくなっています。
まずは、具体的なE-A-T対策を確認しましょう。
いまおこなうべきE-A-T対策は以下の通りです。
- BERT(バート)への対応
- YMYL(ワイエムワイエル)への対応
- エンティティ対策
- エビデンスの明示
- 被リンク対策
- サイテーション対策
- コンテンツクオリティの向上
それぞれ詳しく解説します。
E-A-T対策1.BERTへの対応
BERT(バート)はGoogleが2019年12月に日本で導入した言語処理技術です。
2019年12月以前はNLPという言語処理技術が採用されていましたが、検索ユーザーの検索意図をより適切に理解するためにBERTが導入されました。
その言語処理能力はヒトよりも高水準という、研究データも示されています。
引用:BERT: Pre-training of Deep Bidirectional Transformers for
Language Understanding
つまり、BERTの導入によりWebサイトを回遊するクローラーの言語処理能力も人間を超えるということです。
ただし、BERT対策に特別なことはありません。
ユーザー視点を持って、さらに高品質なコンテンツを作成することが重要なのです。
コンテンツを作成する上で、正しい日本語・文章でコンテンツを作成するしかありません。
日本ではまだBERTの影響は少ないと言われていますが、今後さらにSEOの順位に影響を及ぼす可能性があるということは覚えておきましょう。
E-A-T対策2.YMYLへの対応
YMYLもWebマーケターやメディア運営者の間で、よく取り上げられるトピックです。
YMYLとは「Your Money Your Life」の略語で、「検索ユーザーの人生や経済」に関係するページやジャンルをさします。
Googleは、以下のようなジャンルがYMYLに該当すると公表しています。
ニュースと現在のイベント 国際的なイベント、ビジネス、政治、科学、技術などの重要なトピックに関するニュース。 市民、政府、法律 投票、政府機関、公的機関、社会サービス、法的問題など、情報に基づいた市民の維持に重要な情報 金融 投資、税金、退職計画、ローン、銀行、または保険に関する金融アドバイスまたは情報。 ショッピング 商品/サービスの調査または購入に関する情報またはサービス、特に人々がオンラインで購入できるウェブページ 健康と安全 医学的問題、薬物、病院、緊急時の準備、活動の危険性などに関するアドバイスや情報 人々のグループ 人種または民族、宗教、障害、年齢、国籍、退役軍人の性別、性的指向、性別または性同一性に基づいてグループ化されたグループを含むがこれらに限定されない人々のグループに関する情報または主張。 その他 フィットネスや栄養、住宅情報、大学の選択、仕事の見つけ方など、YMYLと見なされる可能性のある大きな決定や人々の生活の重要な側面に関連する他の多くのトピックがあります。
YMYLは医療や金融ジャンルだけだと勘違いされやすいですが、実はそうではありません。
上記の通り、ショッピングやビジネスはもちろん、住宅情報やリクルートジャンルもYMYLにみなされることがあるのです。
YMYLに該当する場合、それ以外のジャンルと比べてSEO対策が難しい傾向があります。
YMYL対策をおこなうには、そのジャンルの専門家や専門家レベルの人がコンテンツを作成する必要があります。
具体的には、次のような対策が必要でしょう。
- 専門家相当の人がコンテンツを作成
- 専門家に監修依頼をする
- 専門家の情報を引用する
さらに、BERTの登場により、YMYL分野はさらにSEO対策が難しくなると考えられます。
自社メディアがYMYLに該当し、コンテンツが専門家によって作成されていない場合は、専門家に依頼することを検討しましょう。
E-A-T対策3.エンティティ対策
エンティティ(entity)とは「実在・存在・実体」などの、意味を持つ英単語です。
つまり、エンティティ対策とは、次のような情報をユーザーとGoogleに認識してもらうことをさします。
- Webサイトを運営している人や企業がそもそも実在するのか?
- コンテンツを作成・監修している人がそもそも実在するのか?
- Webサイトを運営している人や企業が他のWebサイトやSNSでどのように評価されているのか?
- コンテンツを作成・監修している人が他のWebサイトやSNSでどのように評価されているのか?
具体的には、次のような対策をおこなうことで、ユーザーとGoogleにエンティティを認識してもらいやすくなります。
- Googleマイビジネスに登録する
- Webサイトに運営企業や運営者情報を掲載する
- Webページやコンテンツ内に監修者やコンテンツ作成者情報を掲載する
- SNSや他WebサイトでWebサイトやWebページと同じジャンルの情報を発信する
- SNSや他Webサイトで専門家として評価してもらう
Googleマイビジネスの登録や、運営者情報などは自社でコントロールできるため、すぐにできる対策です。
SEO対策への効果はケースバイケースですが、エンティティは今後さらに評価の比重が大きくなると予想されるため、今のうちから対策しておくことをおすすめします。
E-A-T対策4.エビデンスの明示
調査結果や具体的な数値を示す場合、エビデンスを明示することも重要です。
たとえば、前述したYMYLの情報の場合、Googleが公表する「検索品質評価ガイド」がエビデンスであり、引用元を明記しています。
つまり、Webサイト内やWebページ内で調査や数値を示す場合には、その情報が正しいということも示さなければいけないということです。
また、明示するエビデンスが1次情報であるかという点も重要です。
たとえば、Googleの検索品質評価ガイドラインは、多くのWebサイトやWebページが引用しています。
エビデンスを明示するときに、「検索品質評価ガイドライン」ではなく「検索品質評価ガイドラインを引用したページ」をエビデンスとして明示してしまうと、情報が間違っている可能性があります。
さらに、引用元のWebページがどのようなページなのかも、エビデンスとして重要な要素です。
たとえば、国家機関・公的機関・大学など、その分野の専門家が運営しているWebページであれば、エビデンスの信頼度は高いです。
そのため、エビデンスを明示するときには、「1次情報であるか」「エビデンスをどのような組織・人が調査・公表しているか」を確認してから明示しましょう。
E-A-T対策5.被リンク対策
SEO対策では被リンクもとても重要な要素です。
Googleが公表する「Googleが掲げる10の事実」には、リンクに関して次のように記載されています。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。
Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。
PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。
引用:Google が掲げる 10 の事実
上記の通り、ユーザーからみたコンテンツや運用者などの価値・評価は、リンクの質や数でGoogleに評価されています。
しかし、ここでみなさんに知っておいていただきたいことは、「リンクが多い」「リンクの質が高い」だけでは、SEO対策の効果はないということです。
たとえば自演リンクで被リンクの数を増やした場合、「質が悪い被リンクが多い」とGoogleからペナルティを受ける可能性があります。
つまり、「自然な形で専門性の高いサイトやユーザーから被リンクをしてもらう」ということが、被リンク対策のポイントなのです。
Googleは質の高い被リンクを増やす方法について、「インターネット上のコミュニティで関連性の高い独自のコンテンツ(質の高いコンテンツ)を作成することが重要」だと公表しています。
自分のサイトに他のサイトから高品質で関連性の高いリンクを作ってもらうには、インターネット コミュニティで自然に人気を得られるような、関連性の高い独自のコンテンツを作成するのが最も効果的な方法です。
良質なコンテンツを作成すると、それが利益につながります。
リンクは編集者による人気投票のようなもので、役に立つコンテンツを多く提供するほど、そうしたコンテンツが自サイトのユーザーにとって有益だと気付く人が増え、そのサイト コンテンツへのリンクを設定してもらえる可能性が高くなります。
引用:Search Consoleヘルプ リンク プログラム
つまり、質の高い被リンクを受けるためには、大前提として「質の高いコンテンツ」が必要なのです。
ただし、質の高いコンテンツがすでに用意されている場合、以下の方法で被リンクを増やすことができます。
- TwitterやFacebookでコンテンツを拡散・言及してもらう
- はてなブックマークを利用する
- 関連サイトにリンクをしてもらえないか検討してもらう
- 影響力のある企業や人を紹介してリンクをしてもらう
一般的な被リンク対策は上記の通りですが、まずは良質なコンテンツを作成することが大前提ということは忘れてはいけません。
E-A-T対策6.サイテーション対策
サイテーションとは「リンクされずに言及される」ことです。
たとえば、Twitterで「Webmaの記事いいね」と、リンクなしのツイートがあった場合、これはサイテーションとして判断されます。
サイテーションはネガティブな情報とポジティブな情報に分けることができ、その割合に応じてSEO対策にもネガティブにもポジティブにも働きます。
つまり、ネガティブなサイテーションが多い場合、SEO対策にもネガティブに働き、ポジティブなサイテーションが多い場合、SEO対策にもポジティブに働くのです。
サイテーション対策は、Webサイト自体の品質やコンテンツの質を向上させることはもちろんですが、Webサイト外の要因も重要です。
たとえば、以下のような外部要因がサイテーションに関わってきます。
- 自社商材の品質
- 自社のお客様対応
- 自社の企業品質
- SNSでの情報発信
上記の通り、Web上だけでなく現実での自社ブランディングがサイテーションに大きく関わるということです。
たとえば、スターバックスやドン・キホーテなど、ブランディングが上手い企業などは、サイテーションを多く獲得できるでしょう。
SEO対策は「Webだけに留まらない」ことは覚えておいてください。
被リンクやサイテーションの具体的な獲得方法は、こちらの記事で解説しています。
【2023年版】SEO外部対策とは?15のノウハウと重要性を解説 -webma-
E-A-T対策7.コンテンツクオリティの向上
ここまでE-A-T対策について、さまざまなトレンド情報を解説しましたが、コンテンツクオリティの向上は今後も重要です。
ここまでに紹介した対策は、すべて良質なコンテンツがありきだといっても過言ではありません。
それでは良質なコンテンツとは何なのかという点ですが、こちらに関してもGoogleが公表しています。
1.コンテンツと品質に関する質問
- コンテンツは、オリジナルの情報、報告、調査または分析を提供しますか?
- コンテンツは、トピックの実質的、完全、または包括的な説明を提供していますか?
- コンテンツは、洞察力に富んだ分析や、明らかではない興味深い情報を提供しますか?
- コンテンツが他のソースを使用している場合、それらのソースを単にコピーまたは書き換えることを避け、代わりに実質的な付加価値と独創性を提供しますか?
- 見出しやページタイトルは、内容を説明する有用な要約を提供しますか?
- 見出しやページタイトルは、誇張や衝撃を与えることを避けていますか?
- これは、ブックマーク、友人との共有、または推奨するページの種類ですか?
- 印刷された雑誌、百科事典、または本でこのコンテンツを参照したり、参照したりしますか?
2.専門的な質問
- コンテンツは、明確な情報源、関係する専門知識の証拠、著者またはそれを公開するサイトに関する背景(著者ページへのリンクやサイトの概要など)など、信頼したい方法で情報を提示しますかページ?
- コンテンツを作成しているサイトを調査した場合、そのトピックに関する権威として信頼されている、または広く認識されているという印象を持ち帰りますか?
- このコンテンツは、このトピックをはっきりと知っている専門家または愛好家によって書かれていますか?
- コンテンツには、簡単に確認できる事実上の誤りがありませんか?
- あなたのお金やあなたの人生に関連する問題について、このコンテンツを安心して信頼できますか?
3.比較質問
- 検索結果の他のページと比較した場合、コンテンツは大きな価値を提供しますか?
- コンテンツは、サイトの訪問者の純粋な利益に貢献しているように見えますか、それとも検索エンジンで何がよくランク付けされるかを推測しようとする誰かによってのみ存在しているように見えますか?
引用:Googleウェブマスターセントラルの公式ブログ ウェブマスターがGoogleのコアアップデートについて知っておくべきこと
内容が盛りだくさんですが、良質なコンテンツとは「専門家によって包括的で深掘りされ、ユーザーが満足するオリジナルなコンテンツであるか」が重要といえるでしょう。
良質なコンテンツを作るためのSEOライティングマニュアルを、現在無料配布しています。
細かな手順を記載してますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
SEOライティングマニュアル
押さえておくべきSEOトレンド2.SERPs
SERPsとはSearch Engine Result Pagesの頭文字をとった略語で、検索結果画面をさします。
以下のキャプチャに表示されている画面がキャプチャです。
Googleは2020年から2022年にかけて、SERPsに関して変更を頻繁におこなっています。
つまり、Googleが「SERPsはさらに最適化できる」と考えているということでしょう。
今後おこなっていただきたいSERPs対策は以下の通りです。
- 強調スニペット対策
- ゼロクリックサーチ
- 構造化データの活用
- 画像検索への対応
- 音声検索への対応
- ローカルパック
それぞれ詳しく解説します。
SERPs対策1.強調スニペット対策
SERPs対策の中でもメジャーなものが、強調スニペット対策です。
強調スニペットとは検索結果画面に表示される回答をさします。
以下のキャプチャでいうと、赤い枠で囲まれた箇所が強調スニペットです。
強調スニペットでは、自社ページが検索順位の1位よりも上部に表示され、なおかつ通常表示よりも大きく目立つ形で表示されます。
また、CTR(クリック率)に関しては、強調スニペットに選ばれたページが平均8.6%、強調スニペットの直下ページが19.6%と報告されています。
引用:Ahrefs’ Study Of 2 Million Featured Snippets: 10 Important Takeaways
SEOで4位以下のCTRは8.6%を下回るため、強調スニペットへの表示を狙ったSEO戦略も今後さらに需要が増えると考えられます。
参照:GOOGLE ORGANIC CTR HISTORY
くわえて、もう1つ知っておいていただきたいことが、強調スニペットは5位以上のWebページが表示されやすい傾向があるということです。
シンガポールでマーケティングツールを展開するahrefsの調査によると、強調スニペットに選ばれているページのうち、90%以上が1〜5位から選ばれていると報告されています。
つまり、自社ページがSEOで4〜5位に入り、強調スニペットに表示された場合、通常表示よりもCTRが高くなるということです。
そのため、最近ではSEOで1位を狙うのではなく、強調スニペットに表示されるための対策をおこなうメディアも増えています。
SERPs対策2.ゼロクリックサーチ
ゼロクリックサーチとは、検索結果画面でクリックが発生しない現象をさします。
たとえば、「東京タワー 高さ」という検索キーワードの場合、検索結果画面に東京タワーが333mだと、一目でわかるテーブルが表示されます。
また、この他にも映画の上映時間・飛行機のフライト時間など、定量的なデータなどはゼロクリックサーチが適応されることが多いです。
他には、ローカルSEOと呼ばれる「地域名+キーワード」での検索も、ゼロクリックサーチのが適用されています。
そのため、このようなキーワードでのコンテンツはそもそも作らないということが良いでしょう。
ご自身のメディアで上位表示を狙う場合は、ゼロクリックサーチに該当するキーワードがないか確認して、該当するキーワードのコンテンツは作成しないようにしましょう。
SERPs対策3.構造化データの活用
構造化データとは、自社ページのスニペットをリッチスニペットにするための手法です。
リッチスニペットとは検索画面での通常のスニペットが、より情報量が多く表示されることをさします。
たとえば、「回線速度 平均」というキーワードの場合、以下のキャプチャのようにQ&Aが表示されるページがあります。
また、「ゴミ 出し方」というキーワードでは、以下のキャプチャのように目次が表示されるページがあります。
リッチスニペットの種類は20以上あります。
リッチスニペットを表示させるためには、構造化データを設置しなければいけません。
たとえば、
- FAQ
- How to
- 画像
- 動画
- パンくずリスト
このような項目を構造化データとして、コンテンツ内に埋め込むことでリッチスニペットを表示させられる可能性があります。
ただし、構造化データを埋め込んだからといって、リッチスニペットが必ずしも表示されるわけではありません。
とはいえ、スニペットはCTRにも大きく影響すると考えられるため、リッチスニペットが表示されるための施策は取り組むべきでしょう。
SERPs対策4.画像検索への対応
画像検索は以前からある検索方法ですが、今後さらに重要度が高くなると予想されます。
従来の画像検索はもちろん、カメラで被写体を写すと被写体に関する情報が表示されるサービスなど、さまざまな形で画像検索が利用されるようになりました。
Intent labがおこなった調査によると、「回答者の36%が画像検索を利用し、回答者の59%がテキスト情報よりもビジュアル情報の方が重要と回答した」と報告されています。
引用:Visual Search Spotligh
この報告からもわかる通り、画像検索はさらに利用者と需要が増えるでしょう。
Googleは画像検索について以下のように公表しています。
1.適切なコンテキストを提供する
ページのトピックに関連したビジュアル コンテンツを使用しましょう。
ページには、独自の価値を追加する画像のみを表示することをおすすめします。
特に、画像やテキストが独自のコンテンツではないページは推奨されません。2.配置を最適化する
可能な限り、関連するテキストの近くに画像を配置しましょう。
適宜、最も重要な画像をページ上部に配置することを検討してください。3.重要なテキストを画像に埋め込まない
画像にテキストを埋め込むことは避けてください。
特に、ページ見出しやメニュー項目などの重要なテキスト要素は埋め込まないでください。
これは、すべてのユーザーがアクセスできるわけではないためです(また、ページ翻訳ツールも画像では動作しません)。
ユーザーがコンテンツに最大限アクセスできるよう、テキストは HTML 形式で作成し、画像に代替テキストを設定してください。4.有益で質の高いサイトを作成する
Google 画像検索では、ビジュアル コンテンツだけでなく、質の高いコンテンツがウェブページに掲載されていることが重要になります。
これにより、コンテキストが提供され、より有益な検索結果を得ることができます。
ページのコンテンツは、画像のテキスト スニペットを生成するために使用されることがあります。
また、Google では、画像の掲載順位を決定する際にページのコンテンツの品質を考慮します。5.あらゆるデバイスに対応したサイトを作成する
Google 画像検索は、パソコンよりもモバイル デバイスで多く利用されています。
このため、あらゆるデバイスタイプやサイズに対応したサイトを設計することが重要です。
モバイル フレンドリー テストツールを使用してモバイル デバイスでのページの動作をテストし、修正の必要な箇所についてのフィードバックを得ます。6.画像用に優れた URL 構造を作成する
Google は画像について理解するために、URL パスやファイル名を参照します。
URL を論理的に構成できるよう、画像コンテンツを分類することを検討してください。
上記のGoogleのコメントから読み取れることは以下の通りです。
- 画像タイトルを最適化する
- altタグを設定する
- ファイル名を最適化する
- モバイルフレンドリーに最適化する
- 高品質な画像だけでなく高品質なWebページを作る
- テキストは画像に埋め込まず、HTMLで作成する
見返してみると、基本的なSEO対策と大きくは変わりませんが、まだできていない方は以下の記事も参考にして画像検索対策をおこなってみてください。
SERPs対策5.音声検索への対応
近年では「検索」が文字ではなく音声でもおこなわれています。
テレビや街中で「OK Google 〇〇ってなに?」「Hey Siri 〇〇までの道のり」など、音声検索の様子を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
音声検索の登場により、ユーザーが「指でスマホをフリックする」「スマホ画面を見る」などの行動をせずに、検索をおこなえるようになったのです。
近年ではスマートフォンはもちろん、スマートスピーカーも普及しているため、音声検索は今後さらに普及していくと予想されます。
アメリカの調査会社comscore(コムスコア)では、「2020年には検索行動の50%は音声検索になる」というコメントもされています。
引用:Just say it: The future of search is voice and personal digital assistants
そこで、日本でも今後さらに普及する音声検索に対応していく必要があるのです。
世界的に有名なSEO会社Backlinkoは、音声検索について以下のように報告しています。
引用:We Analyzed 10,000 Google Home Results. Here’s What We Learned About Voice Search SEO
- ページ表示速度が主要で、音声検索でのページ平均表示速度は4.6秒
- Google Homeでの音声検索結果の70.4%はHTTPSで保護されている
- 音声検索クエリに対して、短く簡潔な回答が選ばれる傾向にあり、一般的な音声検索結果の文字数は29文字
- 構造化データは音声検索に大きな影響は与えない
- ドメインオーソリティーが高いWebサイトが選ばれる傾向にある
- SNSで人気が高いと選ばれやすい傾向にある
- シンプルで読みやすいコンテンツが選ばれやすい傾向にある
- タイトルタグに検索クエリが含まれているコンテンツはほとんどない
- 長いテキストのコンテンツが選ばれる傾向があり、音声検索結果ページの平均単語数は2,312単語
- 音声検索結果の約75%がデスクトップ検索で3位以上にあるコンテンツ
- 音声検索回答の40.7%が強調スニペットから選ばれている
この報告からわかるように、特に重要なポイントは「SEOで3位以上に表示される」「強調スニペットに表示される」という2点です。
つまり「一般的なSEO対策をおこなうことが音声検索結果に選ばれる」という認識で問題ないでしょう。
ただし、音声検索に関してもアルゴリズムのアップデートが予想されるため、上記の傾向が大きく変更される可能性も考えられます。
SERPs対策6.ローカルパック
ローカルパックとは、「地域名+業種」のようなキーワードで検索した際に、Googleマップとともに表示されるビジネス情報をさします。
検索キーワードとの関連性や位置情報をもとに、Googleが最も高く評価した3件がピックアップされ、検索結果画面に表示される仕組みになっています。
たとえば、「恵比寿 イタリアン」というキーワードで表示されるローカルパックは以下のとおりです。
ローカルパックはオーガニック検索枠よりも上に表示されるため、ユーザーの注意を引きやすい特徴があります。
また、「地域名+業種」のようなキーワードで検索をおこなうユーザーは、特定の店舗を探している場合がほとんどです。
そのためローカルパックは、主に実店舗を持つ企業にとって有効な集客手段といえます。
ローカルパックを表示させるには、Googleマイビジネスに登録し、所在地や営業時間などの情報を入力する必要があります。
ただし、3つの枠を狙ってMEO対策に力を入れている企業が数多くあるため、必ずしもローカルパックに表示されるわけではないことを覚えておきましょう。
ローカルパックで上位に表示するための「MEO」については、別記事で詳しく解説しています。
特に店舗型のビジネスでは効果的な施策ですので、店舗を経営されている方は、あわせてご確認ください。
MEO対策で実店舗の集客を最大化する方法|基礎から応用まで徹底解説 -webma-
押さえておくべきSEOトレンド3.デジタルPR
「デジタルPR(広報)」も2022年に入ってよく話題に上るトピックの一つです。
デジタルPRとは、オンラインメディアを主戦場とするPR活動を指します。
デジタルPRの具体的な流れは以下のとおりです。
- 相手にメリットのある(Webメディアで取り上げたいと思ってもらえるような)良質なコンテンツを作成する
- Webサイトオーナーや編集者、ブロガー、インフルエンサー、ジャーナリストなど、関連するメディアや担当者に取り上げたいと思ってもらえるように提案をする。リレーションシップを構築する。
- 自社情報の露出や被リンクの獲得につなげる
海外ではすでに、SEOとPR活動の相性の良さが認知されており、それらを統合したチームを持つ企業やデジタルPRを専門におこなう会社も増えてきています。
参考:Research: The integration of SEO and PR – Search Engine Watch
Googleのジョン・ミュラー氏もデジタルPRを全面的に肯定する以下のような投稿をしています。
I love some of the things I see from digital pr, it's a shame it often gets bucketed with the spammy kind of link building. It's just as critical as tech SEO, probably more so in many cases.
— johnmu (official) — #StaplerLife (@JohnMu) January 23, 2021
私はデジタルPRから見るいくつかのものが好きです。それはしばしばスパムのようなリンク構築と一緒にバケツに入れられるのは残念です。デジタルPRは、技術的なSEOと同様に重要であり、おそらく多くの場合、より重要です。
デジタルPRの詳細については、以下の記事でまとめました。あわせてご確認ください。
まとめ
SEO対策はGoogleの検索エンジンアルゴリズムアップデートに大きく左右されるため、トレンドを常に抑えておくことがとても大切です。
この記事では、2022年のSEOトレンドを3つご紹介しました。
- E-A-T対策
- SERPs対策
- デジタルPR
どの対策も重要だということは、ご理解いただけたのではないでしょうか。
ただし、もっとも重要なことは「ユーザーファーストでコンテンツを作る」ということです。
この考えを常に念頭に置いて、SEO対策をおこなうようにしてください。
しかし、もしこの記事を読んでいるあなたが、自社でSEO対策に取り組むことが難しいと感じた場合には、代理店に依頼することも一つの手です。
SEO対策はGoogleのアルゴリズムにより、成果が左右されやすいことはご存知でしょう。
アルゴリズムのアップデートにより、SEO対策の難易度は年々上がっています。
そのため、SEO専任担当がいない中小企業の場合、アップデートに追いつくことさえ困難なケースが非常に多いです。
仮にSEO専任担当者がいたとしても、コンテンツ施策・内部施策・外部施策などカバーする範囲が広すぎるため、アップデートの情報に追いつけたとしても、自社サイトにその情報の反映を1人でおこなうことは現実的ではありません。
そこで求められるのが代理店です。
代理店に依頼することで、自社のリソースを割くことなくSEO対策をおこない、自社のWebマーケティングを成功させられる可能性が高くなります。
『自社でのSEO対策を行ってみたけれど効果が出ない』『そもそもやり方がわからない』という方は、一度代理店に相談してみると、解決への糸口が見つかるかもしれません。
弊社ではSEO対策代理事業をおこなっています。
この記事で紹介した対策はもちろん、SEO対策の基本であるコンテンツ対策・内部対策・外部対策も一貫してお任せいただけます。
反対に内部対策のみ、コンテンツ対策のみなど、一部のみお任せいただくことも可能です。
もしこの記事を読んでいるあなたが自社のSEO対策に不安があるなら、どんな些細な内容でもお気軽にご相談ください。
弊社へのご相談は、以下のボックス内に設置されたボタンから1分でお問い合わせいただけます。
リンク先の問い合わせフォームに『氏名』『企業名』『メールアドレス』『問合せ内容』をご記入いただくだけです。
お問い合わせ完了後、3営業日以内に専任の担当者からご連絡を差し上げます。
お客様のお悩みやニーズを丁寧にヒアリングし最適なご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。