こんにちは!Webma 編集部です。
当サイトでは毎月1回、SEO担当者がチェックしておくべきトピックをまとめてお届けしています。
今回は2022年5月の4つのニュースを振り返っていきます。
- Googleが今年1回目のコアアップデートを展開中
- Googleは新たなUX指標「INP」を試験導入。今後コアウェブバイタルに組み込まれる可能性あり
- Google、一部の画像・動画サイトマップタグのサポート終了を発表
- Googleビジネスプロフィールでの不正行為に対して、日本語版フォームでの報告が可能に
さっそく見ていきましょう。
目次
Googleが今年1回目のコアアップデートを展開中
Googleは現在、2022年に入って1回目の広範囲にわたるコアアルゴリズムのアップデートを展開しています。
5月26日に、Google Search Central のツイッターやGoogle Search セントラルブログなどで告知されました。
年に数回、全体的なランキングプロセスを大幅に改善します。これをコアアップデートと呼びます。コアアップデートは、検索結果の全体的な関連性を高め、 すべての人にとってより有用で役立つように設計されています 。本日、2022年5月のコアアップデートをリリースします。完全に展開するには、約1〜2週間かかります。
引用元:May 2022 core update releasing for Google Search | Google Search Central Blog
Googleは日々小さなアルゴリズムアップデートをおこなっていますが、告知のある今回のような「コアアップデート」では、特に順位変動が大きくなる傾向があります。
SEO担当者は、6月の2週目あたりまでは通常より順位変動が大きくなる可能性があることを把握しておきましょう。
ちなみに、前回のコアアップデートは 2021 年11月だったので 、およそ半年ぶりのアップデートです。
現時点(5月30日)ではアップデートが完了していないため、まだ明確な傾向を掴むことは難しいですが、SNSで情報収集したり、自社のキーワードを確認したりするなどして注意を向けておきましょう。
Google公式のリリースページにも目を通しておくことをおすすめします。
May 2022 core update releasing for Google Search | Google Search Central Blog
Googleが新たなUX指標「INP」を試験導入。今後コアウェブバイタルに組み込まれる可能性あり
Googleは「INP」という名の新たなUX(ユーザーエクスペリエンス)指標を試験導入しました。
以下のビデオの約6分あたりから、この指標について発表されています。
また、GoogleのエンジニアPhil Walton氏のツイートや、web.dev のブログ投稿でもINPについて報告・解説されています。
現在はあくまでも試験導入の段階なので、検索順位にも影響する「コアウェブバイタル」に組み込まれているわけではありません。
しかし今後は、INPがコアウェブバイタルに追加されたり、コアウェブバイタルのFIDに置き換えられたりする可能性があると考えられます。
INPとは
INPは、Interaction to Next Paint の略語で、応答性(ページがユーザーの入力に応答する速度)を表す指標です。
かんたんにいえば、ページ上でユーザーがおこなった操作に対して、どれだけ速く反応が返ってくるかを表しています。
以下のアニメーションは、web.dev のブログ投稿に掲載されているもので、左側がINPが悪い状態、右側がINPが良い状態です。
左側は、緑色のボタンを押したあと、オレンジ色 → 緑色の服に切り替わるまでに「視覚的に何も反応がない」時間が長くなっています。
一方で右側は、緑色のボタンを押してからオレンジ色 → 緑色の服に切り替わるまでの間に、読み込み中であることを示すインジケータが、すぐに表示されています。
このように、視覚的な反応が発生するまでに遅延があるか否かが、INPの良し悪しに関わってくるわけです。
ちなみに、コアウェブバイタルですでに導入されている「FID(First Input Delay)」と異なる点は、計測対象となるインタラクションです。
FIDは最初の入力に対する反応の遅延を計測するのに対し、INPはページ滞在中に発生するすべてのインタラクションを計測します。
現在、すでに「PageSpeed Insights」などのツールでINPのフィールドデータを確認できるようになっています。
さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください(英文)。
Interaction to Next Paint (INP) – web.dev
Google、一部の画像・動画サイトマップタグのサポート終了を発表
Googleは、画像および動画サイトマップでこれまで利用できていた、一部のタグのサポートを終了することを発表しました。
Google サイトマップ拡張機能タグの価値を評価した結果、一部のタグと属性を正式にサポート終了とし、ドキュメントから削除することを決定しました。2022年8月6日以降、サポート終了タグはインデックス登録と検索結果の機能に影響を与えることはありません。
2022年8月6日以降、サポートが終了するタグは以下のとおりです。
引用元:春のクリーンアップ: 一部のサイトマップ拡張機能タグがサポート終了となります | Google 検索セントラル ブログ
このサポート終了にともなう早急な対応の必要はなく、タグを残していてもデメリットはありません。
ただし、今後 Search Console に変更が反映されると、メッセージやエラーで非推奨になったことを通知する可能性があるとのことです。
なお、画像および動画のサイトマップそのものがサポート終了になるわけではありません。
これまでどおりサイトマップの送信は、Googleのクロールを助けるうえで有効です。
この発表の詳細は公式ブログでご確認ください。
春のクリーンアップ: 一部のサイトマップ拡張機能タグがサポート終了となります | Google 検索セントラル ブログ
Googleビジネスプロフィールでの不正行為に対して、日本語版フォームでの報告が可能に
Googleは、Google マップ上で誤解を招く情報や不正行為を見つけた場合に、それを申し立てできるフォーム(「ビジネス情報の改善フォーム」)を提供しています。
ビジネス情報の改善フォーム – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
これはユーザー向けの機能で、Googleマップを嘘のないクリーンな状態に保つための仕組みです。
以前は英語版のフォームから申し立てをおこなう必要がありましたが、現在は日本語版のフォームを使って送信することが可能となりました。
ビジネス情報を記載する際にはガイドラインの遵守が必須
Googleは「Googleビジネスプロフィール」の情報を記載するにあたり、明確なガイドラインを設けています。
Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
このガイドラインに違反する行為を見つけた場合、「ビジネス情報の改善フォーム」を利用してGoogleに報告ができます。
たとえば、ビジネス名が正確ではなく、不要なキーワードが含まれているような場合です。
ちなみに、このフォームで報告できるのは、以下のような箇所で不正やスパム行為がある場合です。
- ビジネスの名前
- 住所
- 電話番号
- ウェブサイト
- ビジネスが存在しない
それ以外の申し立てについては、審査の対象となりません。
Googleビジネスプロフィールを利用している店舗や事業者の方々は、こちらのフォームで報告される対象とならないよう、きちんとガイドラインを確認してビジネス情報を掲載することが重要です。
ガイドライン違反認定されると、Googleビジネスプロフィールの利用停止といったリスクがあるので注意しましょう。
最後に
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1988年生まれ。静岡県浜松市出身。
経営者の父親のもとで育ち、名古屋の大学へ進学。
新卒で東証一部上場の大手IT系企業に入社し、2年間広告営業職として従事。
その後、幼い頃から父親の背中を見て育ったため「自分もいずれ経営者になる」という想いが強く、創業メンバーの1人として、2013年4月にエクスコアを設立。
新規開拓のインサイドセールスで自社オリジナルプランの広告営業に従事し、年間約8,000万以上の売上を作り出す。
反響営業・ルート営業を経験した後に事業部を統括する立場に就き、20名以上の組織をマネジメント。5億以上の売上を作り出す。
並行してマーケティング部門を立ち上げ、Web広告・SEO対策・Web制作を基点としたサービスの創出・強化に注力する。
営業・マーケター・エンジニア・デザイナー・動画クリエイターなどの組織を統括。2020年4月取締役に就任し、採用業務全般にも従事。Web解析士/薬事法管理者資格取得。(2024年3月まで在籍)