【初心者必見】動的検索広告(DSA)とは?仕組みやメリットを解説!

study

「動的検索広告ってなんだろう」「どんなメリットがあるのだろう」と疑問に思ってはいませんか?

動的検索広告は検索連動型広告とは違ったメリットがあります。

使用する企業によっては業務の効率化に繋がる可能性もあるため、今回の記事で確認しておきましょう。

記事の内容

  • 動的検索広告とは何か
  • 検索連動型広告との違い
  • メリット・デメリット
  • 設定方法
  • 使用する際の注意点

この記事を読めば、動的検索広告とは何かを理解でき、自社に必要であると判断した際に設定までできるようになります。

広報担当者やWebマーケティングの勉強をおこなっている方は、ぜひ最後までご覧ください。

動的検索広告とは?

動的検索広告(DSA広告)とは、Google広告によって提供している検索連動型広告の一種です。

検索連動型広告では見出しやキーワードを設定しますが、動的検索広告では広告主のWebサイトを設定します。

Webサイトを設定すれば、GoogleのシステムがWebサイトの内容に沿った広告を自動で作成・出稿してくれます。

広告の仕組み

動的検索広告の仕組み

以下は動的検索広告の設定から、ユーザーに表示されるまでの流れです。

動的検索広告が表示されるまでの流れ

  1. 広告表示したいWebサイトを設定
  2. クローラーがWebサイト内を巡回し、情報を読み込む
  3. 設定したWebサイトに関連したキーワードをユーザーが検索する
  4. 自動で広告が生成され、ユーザーに表示される

前述のとおり、動的検索広告はキーワードや見出しではなく、ユーザーに表示させたいWebサイトを設定する広告です。

Webサイトを設定したあと、クローラーがWebサイト内を巡回して情報を集めます。

その後、ユーザーがWebサイトに関連するキーワードを検索すると、システムが広告を自動で作成・表示する仕組みです。

たとえば、広告主が東京にある高級ホテルのWebサイトを設定したとします。

ユーザーが「高級ホテル 東京」で検索すれば、「高級ホテル-東京」などの見出しで自社の広告が表示されます。

参考:動的検索広告について – Google 広告 ヘルプ

検索連動型広告(リスティング広告)との違いとは?

検索連動型広告と動的検索広告の大きな違いは、広告に設定する内容です。

検索連動型広告では、キーワードや見出し、遷移先URLの設定が必要です。

ですが、動的検索広告ではWebサイトを設定するだけで、キーワードや見出しの設定は必要ありません。

そのため、検索連動型広告よりも手間や時間をかけずに済みやすいです。

 

動的検索広告

検索連動型広告

キーワード・見出しの設定

不要

必要

遷移先URLの設定

不要

必要

キーワード・広告単位の入札

不可

可能

動的検索広告を活用するのにおすすめな状況

動的検索広告を活用するのにおすすめな状況は以下のとおりです。

おすすめな状況

  • 商品数(ページ数)や型番が多い
  • SEO対策ができている

1つずつ解説しますね。

状況1.商品数(ページ数)や型番が多い

ECサイトのような商品数(ページ数)や型番の多い商材を扱っている場合は、動的検索広告がおすすめです。

商品数が多いと、その分広告グループを用意して、キーワードと見出しなどを設定しなければなりません。

ですが、動的検索広告はWebサイトの登録だけでシステムが自動で広告を出稿してくれます。

効率的に広告を出稿できるため、商品数が多いサイトではおすすめです。

状況2.SEO対策ができている

動的検索広告は、設定されたWebサイトの情報を読み取って広告を作成します。

Webサイト内のタイトルや見出しは、広告を作成する上で必要な情報です。

SEO対策で管理されたWebサイトであれば、ユーザーの検索語句と関連性が高い広告を出稿できます。

動的検索広告のメリット

動的検索広告のメリットは以下のとおりです。

動的検索広告のメリット

  • 新たなキーワードを発見できる
  • 関連性の高い広告を自動生成してくれる
  • 広告出稿の手間と時間を軽減できる

詳しく見ていきましょう。

メリット1.新たなキーワードを発見できる

新しいキーワードを見つけられるのは、動的検索広告のメリットです。

検索連動型広告では、ユーザーが検索しそうなキーワードを想定して設定しますが、人間がキーワードを想定するのには限界があります。

GoogleのAvinash Kaushikさんは、「毎日Googleに入力される検索語句の16%は、いままでに使用されたことがないクエリである。」とTwitterで発表しています。

毎日16%もの新しいキーワードが増えているのに対し、人間がそれらのキーワードを想定するのは難しいものです。

ですが動的検索広告なら、Webサイトの内容に基づき広告表示できるため、自社で想定できなかったキーワードでの広告表示が可能です。

人間では対応しきれなかったキーワードを探せるのは、動的検索広告のメリットといえるでしょう。

参考:Avinash KaushikさんはTwitterを使っています: 「[This # always blows my mind:] 16% of queries typed into Google every day have never been used before. Every day! #change」 / Twitter

メリット2.関連性の高い広告を自動生成してくれる

動的検索広告ではWebサイトを設定するだけで、検索語句に関連する広告の自動表示が可能です

検索連動型広告では、キーワードを細かく管理しても、関連性の高い検索に対して広告表示ができなかったり、販売している商品と広告の内容にずれが生じるなどの可能性があります。

ですが動的検索広告を使用すれば、関連性の高い広告を表示しやすくなるため、効果を期待できます。

メリット3.広告出稿の手間と時間を軽減できる

通常、広告にはキーワードや見出しの登録などが必要ですが、動的検索広告を活用すればそれらの設定が不要なため工数を削減できます。

特に商品数の多いWebサイトは広告の作成数が多くなるため、広告の作成や管理に時間が取られがちです。

動的検索広告はWebサイトの登録だけで広告を自動作成できるため、手間や時間がかかりません。

動的検索広告のデメリット

動的検索広告はメリットの多い広告ですが、以下のようなデメリットもあります。

動的検索広告のデメリット

  • 意図しないキーワードで広告表示される可能性がある
  • キーワードごとの入札単価を設定できない

詳しく見ていきましょう。

デメリット1.意図しないキーワードで広告表示される可能性がある

ユーザーの検索で表示して欲しくないキーワードで、広告が表示される可能性があります。

たとえば、新車しか売っていないお店なのに、「中古車」のキーワードで広告表示されるなどが挙げられます。

システムは、広告主が意図しないキーワードを把握しているわけではありません。

表示してもらいたくないキーワードでの広告表示もあるため、注意が必要です。

広告表示して欲しくないキーワードは「除外キーワード」として設定しましょう。

デメリット2.キーワードごとの入札単価を設定できない

動的検索広告では、システムがWebサイトの情報をもとにキーワードを選定するため、個々のキーワードに入札単価を設定できません。

検索連動型広告では、広告主がキーワードごとに入札単価を調整できるため、上位表示させたいキーワードには高い単価を設定できます。

動的検索広告では単価調整ができないため、上位表示したいキーワードがある場合は個別で検索連動型広告を使用すると良いでしょう。

動的検索広告の設定手順

動的検索広告を使用したい場合は、以下の手順で設定できます。

動的検索広告の設定手順

  1. 新しいキャンペーンの作成
  2. 広告グループの設定
  3. 広告の作成

順番に内容を確認していきましょう。

参考:動的検索広告を作成する – Google 広告 ヘルプ

手順1.新しいキャンペーンの作成

1.Google広告にログイン後、左側のページメニューで 【キャンペーン】をクリックしてください。

その後、プラスボタンをクリックし、【新しいキャンペーンを作成】を選択します。

設定-1

2.キャンペーンの目標(複数選択可)とキャンペーンタイプとして【検索】を選択します。

設定-2

設定-3

3.キャンペーンで目指す結果を選択後、【続行】をクリックします。

設定-4

4.キャンペーンに名前を付けて、ターゲットにする地域、使用する言語、予算を入力してください。

自動的に入札単価を最適化したい場合、【単価設定】で自動入札戦略を選択してください。

【目標コンバージョン単価】もしくは【拡張クリック単価】がおすすめです。

設定-5

5.【その他の設定】【動的検索広告の設定】をクリックしてください。

Webサイトのドメインを入力後、言語を選択してください。

設定-7

設定-7

手順2.広告グループの設定

前章の設定が完了したら、広告グループの設定に移ります。

動的検索広告のターゲティングでは【すべてのウェブページ】を選択します。

細かくターゲティングすることは可能ですが、はじめはターゲットを広く設定しておきましょう。 

設定-8

手順3.広告の作成

【広告】をクリックしたあと、【動的検索広告】を選択します。

動的検索広告では見出しやページURLは自動で生成されるため、説明文のみを記入します。

【完了】をクリックして次に進んでください。

設定-9

動的検索広告を運用する際の注意点

動的検索広告を運用するには、以下の点に注意する必要があります。

動的検索広告の注意点

  • SEO対策をおこなっておく
  • サーバーエラーは解決しておく
  • 意図しないキーワードは除外しておく

1つずつ確認していきましょう。

注意1.SEO対策をおこなっておく

動的検索広告は、Webサイトページのテーマや語句が最適化されている場合に、最も効果を発揮します。

Webサイト上の情報をもとに広告が作られるため、情報の識別が難しいWebサイトは修正が必要です。

以下は、識別が難しいとされるWebサイトの一例です。

識別が難しいWebサイトの例

  • 文字情報よりも画像やFlashコンテンツの割合が多い
  • ログインしなければコンテンツにアクセスできない

SEO対策をおこない、クローラーが情報収集をしやすい環境を作りましょう。

注意2.サーバーエラーは解決しておく

広告が出稿される前には、広告の審査があります。

クロールできないページがあるなどのサーバーエラーがあると、審査に落ちてしまい、広告を表示できなくなるため注意が必要です。

審査をする前には、サーチコンソールを使用してエラーがないか確認しましょう。

注意3.意図しないキーワードやページは除外しておく

動的検索広告では、システムが広告主の意図しないキーワードやページを広告で表示する可能性があります。

広告表示して欲しくないキーワードやページがあれば、除外設定をしておきましょう。

以下は除外設定すると良いものの例です。

除外すると良いキーワード

概要

「売り切れ」「在庫切れ」などの語句を含むページ

「売り切れ」「在庫切れ」といったキーワードを含むページの除外設定をすれば、商品販売ができないページをユーザーに表示しないようにできます。

ネガティブ要素のあるキーワード

「不良品」といった商品に対するネガティブな印象のあるキーワードはユーザーに不信感を与えます。除外設定をしておきましょう。

販売していない商品・サービスに関連するキーワード

「中古品」「格安」といった、お店では取り扱っていない商品に関連するキーワードがあれば、除外しておきましょう。

【まとめ】動的検索広告の使い所を見定めビジネスに活用していこう

今回の記事では、動的検索広告(DSA広告)について解説しました。

動的検索広告は、キーワードや見出しの代わりに、ユーザーに表示させたいWebサイトを設定するWeb広告です。

Webサイトを登録すれば、システムが自動でキーワードや見出しを設定して出稿します。

商品数の多いWebサイトの場合、特に手間や時間が削減され、効率的な広告運用が可能です。

ですが、動的検索広告はWebサイト内の最適化がされていないと効果を発揮しにくいデメリットもあるため、注意しましょう。

もし、Web広告をやってみたいのに難しそうと考えている場合は、広告代理店に相談することも視野に入れておくと良いでしょう。

弊社ではWeb広告運用をおこなっており、お客様のご希望を聞いたうえで最適な広告プランを提案させていただいております。

もし弊社のWeb広告運用について気になることがあれば、以下のボタンを押してお気軽にご相談くださいませ。

広告運用のその悩み、
エクスコアに相談してみませんか?/

  • 「広告費が出ていく一方で、
    売り上げが上がらない...」
  • 「今の代理店に不満があり、
    切り替えを検討している」
  • 「広告の費用対効果をもっと高めたい!」

このようにお悩みなら、
ぜひエクスコアにご相談ください!
エクスコアではお客様の広告運用を
サポートしております。

お問い合わせ・資料ダウンロードは、
どなたでも無料でご利用いただけます。
どうぞお気軽にお問い合わせください。