「P-MAXキャンペーンは、他のキャンペーンと何が違うの?」と疑問に思っていませんか?
今回の記事では、P-MAXキャンペーンの概要についてわかりやすく解説しています。
この記事で、自社に必要なキャンペーンであるか確認していきましょう。
目次
P-MAXキャンペーンとは?
画像引用:Performance Max campaigns launch to all advertisers
P-MAXキャンペーンは、設定した目標をもとに最適化できるGoogle広告のキャンペーンです。
大きな特徴が2つあります。
特徴1.Google広告のあらゆる掲載面に広告表示できる
P-MAXキャンペーンを1つ利用するだけで、Google広告のさまざまな掲載面に広告を配信できます。
掲載できるチャネルは以下のとおりです。
ですがP-MAXキャンペーンでは、広告を一括管理できるため、複数のキャンペーンを作成する必要はありません。
特徴2.AIによる広告運用の自動化と最適化ができる
P-MAXキャンペーンでは、AIによる広告の最適化と自動化が可能です。
前述のとおり、Googleでは広告の種類ごとにキャンペーンを作らなければなりません。
その際にキャンペーンが分散するため、十分なデータ量を確保できない場合があります。
ですが、P-MAXキャンペーンは複数の広告を一括管理でき、データ量を確保しやすくなるため、広告の最適化をおこないやすくなります。
P-MAXキャンペーンのメリット
P-MAXキャンペーンには、以下3つのメリットがあります。
1.幅広いユーザーに広告表示できる
P-MAXキャンペーンを使用すれば、今までリーチしていなかったユーザーにも広告を配信できる可能性があります。
Google広告のあらゆる掲載面に広告を配信でき、多くのユーザーに広告を配信できるからです。
幅広いユーザーに広告表示できるため、コンバージョンに近いユーザーにも広告を見てもらえる可能性があります。
2.成果につながりやすい運用ができる
P-MAXキャンペーンでは、AIが自動で広告を最適化してくれます。
1つのキャンペーンで複数の広告管理ができるため、運用データが集まりやすく、AIにとって学習しやすい環境だからです。
広告主が設定した目標(コンバージョン)にもとづき、常にシステムが自動でチャネル全体のパフォーマンスを改善します。
そのため、広告の成果が上がりやすいとされています。
3.広告管理の手間や時間が削減できる
AIによって広告の最適化や自動化が可能なため、広告主は運用にかける手間や時間を削減できます。
本来の広告であれば、キャンペーンごとにターゲティングや予算といった情報を入力しなければなりません。
ですが、P-MAXキャンペーンならAIによって効果的な配信面への広告配信や、予算のコントロールを自動でおこなってくれます。
広告主の運用する手間や時間を減らせるのは、大きなメリットといえるでしょう。
P-MAXキャンペーンのデメリット
P-MAXキャンペーンのデメリットは以下の3つです。
1.細かい設定ができない
P-MAXキャンペーンは自動で最適化をおこなえますが、人による細かな調整をしにくいデメリットがあります。
人が調整できるのは、基本的に以下の2つです。
2.成果につながった理由がわかりにくい
P-MAXキャンペーンは既存の広告と比べ、成果レポートの情報が少ないです。
2022年1月にGoogleからプレースメントレポートの開始が発表されましたが、クリック数が確認できないなど、分析に必要な情報は多くありません。
そのため、何が広告の成果につながったかわかりにくい傾向があります。
ですが、P-MAXキャンペーンは機能の改善が多いため、いずれはレポート内容が多くなる可能性もあります。
参考:Google Ads launches placement reports for Performance Max campaigns
3.ターゲットを細かく絞れない
ターゲティングを細かく絞れないため注意が必要です。
「オーディエンスシグナル」と呼ばれる項目でユーザーをリスト化できますが、必ずしもリスト内のユーザーに広告表示できるわけではありません。
AIがオーディエンス候補の参考にする程度の精度です。
細かなターゲティングをおこないたい企業にとってはデメリットとなるでしょう。
P-MAXキャンペーンはどのような状況で活用するのが最適?
P-MAXキャンペーンは、既存のキャンペーンと併用する形で利用するのに向いています。
機械学習によって広告の改善をおこなう広告のため、キャンペーン開始からすぐに結果を出すのは難しいからです。
Googleの公式情報でも、すでに実施しているキャンペーンと併用して利用することを推奨しています。
参考:Google の多彩な広告チャネルをフル活用できる P-MAX で目標を達成する – Google 広告 ヘルプ
P-MAXキャンペーンの設定手順
この章では、P-MAXキャンペーンの設定について解説します。
以下は、設定の流れです。
1つずつ確認していきましょう。
参考:P-MAX キャンペーンを作成する – Google 広告 ヘルプ
手順1.キャンペーンの作成
Google広告アカウントに入り、新しいキャンペーンを作成しましょう。
左側のメニュー「キャンペーン」→「+」をクリック→「新しいキャンペーンを作成」を選択
キャンペーンの目標を設定してください。
下の画像の赤枠が、P-MAXキャンペーンの対象です。
※明確な目標がない場合は「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」を選択してください。
キャンペーンタイプで「P-MAX」を選択→キャンペーン名を入力→「続行」をクリック
手順2.予算と入札単価の設定
「予算と入札単価」で、予算と入札戦略を設定しましょう。
予算は1日あたりの費用の平均金額を入力してください。(※1日の平均予算は、いつでも変更可能です。)
入札戦略は「単価設定」の項目で、「コンバージョン」または「コンバージョン値 」を選択することで設定できます。
任意のため、必要に応じて設定しましょう。
- コンバージョン
「目標コンバージョン単価の設定」をチェックすれば、設定した目標コンバージョン単価を達成するために最適化される - コンバージョン値
「 目標広告費用対効果を設定する 」をチェックすれば、設定した目標広告費用対効果の達成するために最適化される
手順3.地域と言語の設定
キャンペーン設定の項目では、広告を表示させる地域や、ユーザーが使用する言語を設定しましょう。
「その他の設定」で「最終ページURLの拡張」の項目があります。
「最終ページURLの拡張」は、AIが掲載結果の改善が見込めると判断した場合、広告のリンク先を自動で変更する機能です。
指定したURL以外を表示したくない場合は、「オフ」を選択しましょう。
手順4.アセットグループの作成
アセットグループを作成しましょう。
以下は、アセットの推奨ガイドラインです。
アセット | 推奨ガイドライン |
広告見出し | 半角30 文字(全角15文字)以内×最大5つ |
長い見出し | 半角90文字(全角45文字)以内×最大5つ |
説明文 |
|
行動を促すフレーズ | ビジネスまたはブランドの名前を入力 |
画像 | 最大15個まで追加 |
ロゴ | 最大5個まで追加 |
動画 | 最大5本まで追加 |
広告のURLオプション | モバイル用に別の最終ページURLを選択 |
手順5.広告表示オプションの設定
広告表示オプションとは、広告に掲載できる情報を増やすためのオプション機能です。
オプションを活用すれば、企業の住所や電話番号、商材の価格といった情報をユーザーに多く伝えられます。
広告表示オプションは、「その他のアセットタイプ」にて設定可能です。
広告表示オプションについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【完全版】広告表示オプションとは?全12種類の特徴を解説
手順6.広告の公開
すべての設定が完了しましたら、最終確認をしましょう。
内容が良ければ、「キャンペーンを公開」をクリックして完了です。
P-MAXキャンペーンを使用した成功事例
実際にP-MAXキャンペーンを使用して、成果につなげた例をご紹介します。
Googleの公式ブログより、以下の事例が上がっています。
参考:P-MAX にアップグレードしてホリデー シーズンに備えましょう
事例1.Rothy’s
Rothy’sはアメリカの小売企業です。
主にローパンプスやスニーカーといった、かかとが低い靴の販売をおこなっています。
P-MAXキャンペーンでは画像と動画を豊富に取り揃え、商品の紹介をしています。
業種 | 小売(靴、バッグなど) |
成果 |
|
事例2.Casetify
Casetifyは、あらゆる機種のスマートフォンケースを販売している企業です。
P-MAXキャンペーンでは、商品を強調したクリエイティブを使用しました。
業種 | 小売(スマートフォンケース、イヤホンケースなど) |
成果 |
|
【まとめ】P-MAXキャンペーンの基礎を理解して広告の成果へとつなげよう
今回の記事では、P-MAXキャンペーンの概要について解説しました。
P-MAXキャンペーンは、1つのキャンペーンでGoogle広告のさまざまな掲載面に広告を配信できる広告キャンペーンです。
あらゆる掲載面に広告表示できるため、今までリーチしていなかったユーザーにも広告表示できる可能性があります。
また、AIの機械学習によって自動で広告の最適化が可能なため、広告運用の手間や時間を削減できるメリットがあります。
P-MAXキャンペーンが気になる方は、ぜひ試してみると良いでしょう。
ですが、広告の最適化が可能だからといって広告運用について考えないでいると、場合によっては損失を生むこともあります。
そのため、AIに広告運用を任せるだけではなく、広告運用者も最低限の運用の知識を身につけておきましょう。
もし、広告運用に不安がある場合は、以下のボタンから弊社スタッフにお気軽にご相談ください。
1998年1月生まれ。千葉県千葉市出身。
2021年株式会社エクスコアの中途採用のみの事業部に初めて新卒として入社し、現在は営業、マーケター、ディレクター、メディア運用の営業部門担当など幅広い業務に従事。Web広告、SEO対策、サイト制作のディレクションの経験有。
年間3000万円の売り上げ2年目から事業最年少サブリーダーへ昇格。顧客継続率90%以上を継続。
最近は身体を動かすことに興味を持っています!