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ニューラルマッチングとは
ニューラルマッチングとは「検索キーワードの意図を理解し、検索語句がWebサイトに含まれていなくても、対象となるページを表示することができるようにすること」です。
(参考) https://japan.googleblog.com/2018/09/search20.html
Googeはツイッター上で、ニューラルマッチングについて以下の例をあげて説明しています。
(https://twitter.com/searchliaison/status/1108776358996369408?s=20)@Google Search Liaison
[原文]
For example, neural matching helps us understand that a search for “why does my TV look strange” is related to the concept of “the soap opera effect.”
We can then return pages about the soap opera effect, even if the exact words aren’t used…
例えば、ニューラルマッチングは「なぜテレビがおかしく見えるのか」という検索に対してソープオペラ効果という概念を関連づけ、理解できるようしてくれます。
実際の検索キーワードにソープオペラ効果というキーワードが含まれていなかったとしても、ソープオペラ効果が記載されているWebページを開くことが可能になります。
*ソープオペラ効果とは
テレビに備わっている機能のことで、フレーム間にフレームを自動的に挿入し粗い映像をスムーズに見せるようにしてくれます。
しかし、スポーツなどの一瞬も逃したくない映像を見る際には、非常に有効な機能ですが1秒間のフレームが24に決まっている映画などを見る際には映像に違和感を覚える可能性がある機能です。
このように検索した際のキーワードに対して検索の意図という概念に結びつけて検索結果に返すことをニューラルマッチングと呼びます。
ニューラルマッチングとRankBrainの違い
似たような概念にRank Brainという言葉があります。
Rank Brainについては以下のようにGoogleは説明しています。
(https://twitter.com/searchliaison/status/1108776357880725505?s=20)
[原文]
RankBrain is an AI-based system Google began using in 2016 to understand how pages are related to concepts.
It means we can better return relevant pages even if they don’t contain the exact words used in a search, by understanding the page is related to other words & concepts…
RankBrainは2016年から使い始めたAIをベースとした「Webサイトがどんなコンセプトを持っているか」を理解するシステムのことです。
Webページがどんな他の単語や概念に関連づいているかを理解することで、検索ワードにその単語が含まれていなかったとしても、関連したページを表示することが可能になるものです。
概念としては似ていますが、Webページの内容を理解し、どのようなコンセプト・概念を持つページなのかを理解する機能をRank Brainと呼びます。
音声検索とニューラルマッチング
ニューラルマッチングは、より人間の言葉を理解することができるようになることで、検索結果に表示するページをニーズ高いものに変えようとする試みです。
特に威力を発揮するのは、音声検索でしょう。
音声検索の検索クエリは、通常の検索より「口語」ベースになります。
先ほどのテレビの例でいれば「テレビがちょっと写りがおかしいんだけど」という検索について、Googleが「テレビが面白おかしいコンテンツを配信している」と読み取ってしまっては、検索結果に対するユーザーの満足度は低下するでしょう。
その話し言葉をGoogleが理解することができれば、これから増加が見込める音声検索にも対応ができるようになると言えるでしょう。