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DMCAとは
DMCA(The Digital Millennium Copyright Act)はアメリカ合衆国で1998年に成立・施行された連邦法の1つで、デジタルミレニアム著作権法と訳されます。
アメリカでは、著作権侵害に対し無過失責任性をとっており、故意過失がなくても処罰の対象になっています。
そして、インターネットサービスプロバイダに対しては、著作権侵害に繋がる事態、もしくは著作権侵害行為に迅速な対処をすることで法的に罰せられることを回避する条項が設けられています。
そこで著作権侵害に関する通報などがあった場合には、迅速な削除や遮断の義務が発生します。
これらは、アメリカの法律であるため日本の法人には適用されません。
しかし、GoogleやTwitter、Facebookなどはアメリカの法人であるため、これらのサービスを利用する際にはこのDMCA(デジタルミレニアム著作権)は適用の対象になります。
そのため、GoogleやTwitter上に著作権侵害されたコンテンツが掲載されている場合にはたとえ日本の法人や個人が申請者であっても、DMCA申請が可能になっています。
DMCA申請のやり方
今回はGoogleでの申請を想定してDMCA申請の方法についてお伝えします。
DMCA申請を行う際にはGoogleアカウントへのログインが必要になります。
「Google legal」というコンテンツの中から申請をすることが可能になっています。(2020年2月28日現在)
また、Google Search Consoleのヘルプからでも申請が可能になっています。
Google への申請内容は、 Lumen プロジェクト「lumendatabase.org (英語)」に送付されます。
そして、Lumen上で氏名や会社名、団体名などが公開されるため、留意が必要です。
DMCAの悪用
DMCA申請を本来の目的とは異なる目的で利用し、悪用する事例がこれまでありました。
結果、本来問題ではないWebサイトが検索エンジン上で表示がされなくなったり、Twitterのアカウントが凍結されたり、悪用する事例はあとを立ちませんでした。
本来、法律で定められた著作権を守るという目的でのDMCAですが、別の意図での利用に関してGoogleなどの媒体側は規制を強めています。
DMCA申請を悪用した際には必ずLumen上に記録が残ります。
結果として、DMCA申請を悪用した結果、社会的な評判の棄損などに繋がる可能性もあるため、本来の利用目的を遵守することは必ず抑えておくべきでしょう。