こんにちは!Webma 編集部の鈴木です。
当サイトでは毎月1回、SEO担当者向けのニュースをピックアップしてご紹介しています。
今回は、2022年7月の気になったニュースを振り返っていきます。
- Google Search Console で確認できる流入クエリは約半数【Ahrefs最新調査】
- モバイルサイトのCTR平均は11位以降も13%超え【フルスピード最新調査】
- 応答性を示す新たなUX指標「INP」【ミツエーリンクスが解説】
- Googleマイビジネスアプリのサポートが終了
さっそく見ていきましょう。
目次
Google Search Console で確認できる流入クエリは約半数【Ahrefs最新調査】
Ahrefsのパトリック・ストックス氏が衝撃的なレポートを公開しました。
Almost Half of GSC Clicks Go to Hidden Terms – A Study by Ahrefs
レポートの内容は「Google Search Consoleでは流入クエリのうち約46%が非表示になっている(匿名化されている)」というもの。
言い換えると、トラフィックを獲得していたとしても約半数のクエリは、Search Consoleでは確認できないということです。
調査は146,741のWebサイト(1ヶ月にわたるデータ)、約90億回のクリックを対象におこなわれました。
ちなみに、調査結果とSearch Consoleの管理画面で最大1000項目しか表示できないことは無関係です(データの取得は1000項目の表示制限に影響のないAPIでおこなわれています)。
調査結果をまとめた以下のヒストグラムをご覧ください。
引用元:Almost Half of GSC Clicks Go to Hidden Terms – A Study by Ahrefs
横軸が「全クリック数に対して、具体的なクエリを確認できないクリック数の割合」、縦軸が「サイト数」になっています。
グラフを見ると、最も多いのは「95%〜100%のクリックについて具体的なクエリを確認できない」サイトとなっています(一番右)。
また平均的には「半数前後のクリックについて具体的なクエリを確認できない」サイトが多いことが見て取れます(中央付近)。
Googleもヘルプページの記述を変更
Googleは以前から公式ヘルプページのなかで、「匿名化されたクエリ(結果に表示されないクエリ)」が ”稀に” あることを記述していました。
しかしAhrefsによるレポートで、相当数のクエリデータが匿名化されていることが判明しました。
Ahrefsのレポートが公開されたのち、「匿名化されたクエリ」に関する記述は「Very rare queries(非常に稀なクエリ)」から「Some queries(一部のクエリ)」に変更されたようです。
参考:Twitter – @brodieseo
Googleの公式ページは、現在(2022年7月27日時点)以下のような記述になっています。
Ahrefsのオリジナルレポート内では、さらに詳しいデータの内訳や、自サイトで不足しているクエリデータの量を確認する方法も解説されているので、ぜひ確認してみてください。
オリジナル:Almost Half of GSC Clicks Go to Hidden Terms – A Study by Ahrefs
Web担(解説記事):【衝撃】Search Consoleでクエリを調べられるのは検索トラフィックの約半分だけだった!?【SEO情報まとめ】 |Web担当者Forum
モバイルサイトのCTR平均は11位以降も13%超え【フルスピード最新調査】
インターネットマーケティング支援を行う株式会社フルスピードは、CTRに関する興味深い独自調査の結果を公開しました。
【2022年最新SEO調査】モバイルサイトCTR平均は11位以降も13%超、76サイト、68,762クエリを独自調査 | 株式会社フルスピード
調査の内容はPCサイトとモバイルサイトのCTR平均を比較したものとなっています。
- 調査対象:76サイト、68,762クエリ
- 調査対象期間:2022年6月24日時点、過去14日分データを対象
- 調査ツール:Google Search Console API
同社は調査結果を以下のようにまとめています。
- 1位から10位のCTRを平均するとPCサイトが1.61%ほど高い。
- 21位以下ではモバイルサイトがPCサイトに比較して平均6〜9%ほど高い。
- モバイルサイトをメインに考えているビジネスの場合11位以下のロングテール流入を期待できる状況。
- 同順位におけるCTRが平均数値よりも低い場合は、改善余地の可能性がある。
以下のグラフは、1〜10位、11〜20位、21〜30位、31〜40位でそれぞれCTRを平均した数値を示しています。
青色がモバイル、赤色がPCのCTR平均です。
引用元:【2022年最新SEO調査】モバイルサイトCTR平均は11位以降も13%超、76サイト、68,762クエリを独自調査 | 株式会社フルスピード
詳細数値は以下のとおりです。
1〜10位ではPCサイトの数値が高く、11位以下だとモバイルサイトの数値が高くなっています。
オリジナルのプレスリリースでは、なぜ11位以下でこのような差が出てくるのかについて、追加の調査データも掲載されているので、ぜひご確認ください。
【2022年最新SEO調査】モバイルサイトCTR平均は11位以降も13%超、76サイト、68,762クエリを独自調査 | 株式会社フルスピード
応答性を示す新たなUX指標「INP」【ミツエーリンクスが解説】
株式会社ミツエーリンクスは、自社のブログで「INP」に関する日本語の詳細記事を公開しています。
応答性を示す新しい指標「INP」 | フロントエンドBlog | ミツエーリンクス
「INP」はGoogleが今年5月に試験導入した新しいUX(ユーザーエクスペリエンス)指標です。
以前、当サイトでも概要のみ解説しました。
Googleが新たなUX指標「INP」を試験導入。今後コアウェブバイタルに組み込まれる可能性あり
INPは、Interaction to Next Paint の略語で、応答性(ページがユーザーの入力に応答する速度)を表します。
今後はCore Web VitalsにINPが追加される、あるいはFID(First Input Delay)に置き換わる可能性もあると見られています。
そんなINPに関する詳細情報は日本語ではまだ少ないですが、上記の記事内では次の項目が日本語で解説されていました。
- 概要(測定される内容)
- 目標値
- FIDとの違い
- 各ツールを利用した計測方法(手順)
- 改善方法
Web担当者・エンジニアは確認しておくと良いと思います。
Googleマイビジネスアプリのサポートが終了
7月12日以降、Googleマイビジネスアプリが順次利用できなくなっています。
Googleマイビジネスアプリのサポートが終了することは、以前からアナウンスされており、実施がこのタイミングとなりました。
Googleマイビジネスアプリ、数カ月以内にサポート終了
現在では、アプリを開いても「Googleマイビジネスアプリはご利用いただけなくなりました」というメッセージが表示されるようになっているようです。
今後ビジネス情報を管理・編集するときには、直接Google検索やGoogleマップアプリからおこなうことになります。
Googleが以下の動画で編集方法をわかりやすくまとめているので、こちらをご確認ください。
ヘルプページ:Google マイビジネス アプリから Google マップと Google 検索へ移行する – Android – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
最後に
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1988年生まれ。静岡県浜松市出身。
経営者の父親のもとで育ち、名古屋の大学へ進学。
新卒で東証一部上場の大手IT系企業に入社し、2年間広告営業職として従事。
その後、幼い頃から父親の背中を見て育ったため「自分もいずれ経営者になる」という想いが強く、創業メンバーの1人として、2013年4月にエクスコアを設立。
新規開拓のインサイドセールスで自社オリジナルプランの広告営業に従事し、年間約8,000万以上の売上を作り出す。
反響営業・ルート営業を経験した後に事業部を統括する立場に就き、20名以上の組織をマネジメント。5億以上の売上を作り出す。
並行してマーケティング部門を立ち上げ、Web広告・SEO対策・Web制作を基点としたサービスの創出・強化に注力する。
営業・マーケター・エンジニア・デザイナー・動画クリエイターなどの組織を統括。2020年4月取締役に就任し、採用業務全般にも従事。Web解析士/薬事法管理者資格取得。(2024年3月まで在籍)