こんにちは、Webma編集部ライターの具志堅です。
いつもWebmaをご愛読いただき、ありがとうございます!
今回は、おすすめツール紹介企画の第2弾です。
第1弾の「広告編」では、多くの方に記事を閲覧・シェアいただきました。
広告担当者なら使いこなしたい!業務効率化ツールをマーケターに聞いてみた【9選】 -webma-
今回は「SEO編」ということで、弊社のSEOコンサルタントが日々の業務で重宝しているツールを聞いてみました。
無料のもの・有料のものありますが、どれもSEOに携わるなら使いこなしたいツールとなっています。
「こんなときに使う」「ツールのここが良い!」という現役SEO担当者のコメントも記載しているので、ぜひ気になるツールだけでもチェックしてみてください。
以下の3つのパートに分けて、全14のツールをご紹介します。
- 【SEO全般・モニタリング系】
- 【調査系】
- 【コンテンツ制作系】
提供中のSEOサービス
- 「SEOコンサルティング」>> SEO対策全般をお考えの方に
- 「内部施策代行」>> サイト内部を最適化したい方に
- 「外部施策代行」>> 被リンクを獲得したい方に
- 「記事制作代行」>> 記事制作を依頼したい方に
目次
【SEO全般・モニタリング系】
SEOを成功させるには、常に自分のWebサイトの現状を把握しつつ、PDCA(Plan・Do・Check・Action)を回す必要があります。
たとえば、順位やPV数、インデックス状況などを日々追っていかなければなりません。
そんなWebサイトのモニタリングに役立つのが、以下の4つのツールです。
- Google Search Console(グーグルサーチコンソール)【Webサイトのパフォーマンスチェックツール】
- Google Analytics(グーグルアナリティクス)【ユーザーのアクセス分析ツール】
- GRC(ジーアールシー)【順位チェックツール】
- Nobilista(ノビリスタ)【順位チェックツール】
■ツールを紹介するSEOコンサルタント■
杉村
2020年エクスコアに中途入社し、SEOコンサルタントとして従事。
保有資格:全日本SEO協会認定SEOコンサルタント、SEO検定1級〜4級
クライアントサイトのSEO対策がメイン、Webmaの運用にも関わっています。
1.Google Search Console(グーグルサーチコンソール)
「Google Search Console」は、Webサイトのパフォーマンス最適化や不具合のチェックのために、毎日使用しているツール(無料)です。
サーチコンソールでは、「ユーザーがどのようなキーワードでWebサイトにアクセスしているか」「どのようなエラーが起きているか」などを確認できます。
サーチコンソールから改善のヒントを得て、Webサイトの品質向上に役立てています。
- サイトへの流入が多いキーワードの調査、対策キーワードの最適化
- リライト対象記事の選別
- コンテンツのインデックス登録申請
- インデックスエラーの確認
- UI/UXの最適化(サイトスピードの改善やモバイルページの最適化などを確認し、使いやすいサイトへと改善する)
- 外部サイトから獲得している被リンクの確認
- お客様への数値レポート
- 無料で使用できる
- Googleが提供しているので、信頼性が高い
- シンプルで使いやすいだけでなく、随時改良され、より使いやすくなっていく
- サイトのクリック数やクリック率、検索順位(過去の推移含む)がすぐに確認できる
- エラーチェックやペナルティチェックがすぐにできる
SEOに取り組むなら導入必須のツールです。
2.Google Analytics(グーグルアナリティクス)
「Google Analytics」はアクセス解析ツール(無料)です。
サイト全体の正確なアクセス数や、設定したコンバージョンの獲得数は、このツールを使って把握しています。
- アクセス数を確認したいとき
- CV数を確認したいとき
- 無料で使用できる
- Googleが提供しているので信頼性が高い
- さまざまな情報を確認できる(ユーザー情報・セッション数・PV数・流入経路・コンバージョン率など)
- 「オーガニック検索」以外の流入経路がわかる(SNS流入やリファラル流入など)
- GSC同様に随時改良されて、使いやすくなっている
先ほどご紹介したGoogle Search Consoleとは異なり、Google Analyticsでは「Webサイトに流入したユーザーの情報」まで細かく分析できるのが特徴です。
※上記画像の「ユニバーサルアナリティクス(UA)」は、2023年7月以降のサポート終了が発表されています。これから導入される方は、最新版の「GA4」を導入することをおすすめします。
3.GRC(ジーアールシー)
「GRC」は、対策キーワードの順位をチェックするために利用しているツール(有料)です。
SEOに取り組むと、多数のキーワードの順位を追っていく必要があるので、一つ一つ手作業で確認していては、時間がかかってしまいます。
GRCを使えば、効率よくすべての対策キーワードの順位が確認できます。
- 自サイト(webma)やクライアントサイトの順位チェック
- 競合サイトの対策KWの順位チェック(主に競合分析の時に活用)
- アルゴリズムアップデートによるサイトへの影響度合いの確認
- 記事のリライトをするタイミングの見極め
- 安い(プランにもよりますが、年間1万円程度です)
- 過去の順位推移が一目でわかる
Googleのコアアップデートがあったタイミングにも、順位変動の傾向を視覚的に把握しやすいのでおすすめです。
※GRCを利用する場合には、ダウンロードが必要です。
4.Nobilista(ノビリスタ)
「Nobilista」は、株式会社IIPが提供する「検索順位チェックツール」(有料)です。
「GRC」と用途は同じですが、最近SEOチームで利用してみて非常に便利だったので、ご紹介させていただきました。
「Nobilista」が「GRC」と大きく異なるのは、クラウド型のツールという点です。
インストール不要で、Mac・WindowsなどOSを問わず使うことができます。
また、毎日決まった時間に自動で順位を集計してくれるため、自分でツールを起動する必要がないのも便利です。
- 自サイトやクライアントサイトの順位チェック(モニタリング)
- 検索アルゴリズムアップデートによる順位変動の確認
- リライトのタイミングの見極めや効果検証
- 毎日同時刻に自動的に計測してくれる
- ブラウザ上で利用できる
- 「共有URL」を発行して社内メンバーやお客様にレポートを共有できる
- キーワードの順位だけでなく検索ボリュームやキーワード難易度も確認可能。ワンクリックで検索結果に飛べる。
- UIがわかりやすく操作や登録作業がかんたん
各キーワードをクリックすると、順位推移のグラフも確認できるようになっています。
【調査系】
実施すべきSEO施策を洗い出す際には、より詳細な調査が必要になります。
たとえば、対策キーワードの調査や競合分析、サイト内外の課題特定などです。
ここでは各種調査に利用している6つのツールをご紹介します。
- Ahrefs(エイチレフス)【被リンク分析・競合調査ツール】
- ラッコキーワード 【キーワード拡張ツール】
- キーワードサジェストツール【キーワード拡張・グルーピングツール】
- ruri-co(るりこ)【検索結果の類似率チェックツール】
- リンクチェッカー【リンク切れチェックツール】
- PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)【サイトスピードチェックツール】
■ツールを紹介するSEOコンサルタント■
山本
2020年エクスコアに新卒入社し、Webコンサルタントとして従事。
メインをSEOとし、広告運用まで幅広く案件を担当中。
好きなものはカフェインで、コーヒーかモンスターを多飲している。カフェインの過剰摂取で病気にかからないかが心配。
【保有資格】Google広告、SEO検定1級〜4級…など
山本のインタビュー動画はこちら
5.Ahrefs(エイチレフス)
「Ahrefs」(有料)は、自社/競合の被リンク獲得状況や、ドメインパワーを把握したいときに使用しています。
Ahrefsを使えば、自サイトのリンクを掲載してくれそうな、良質な被リンク先を効率よく探せるため、外部施策には欠かせないツールです。
Ahrefsのクローラーは24時間休むことなく巡回しており、Ahrefsが保有するリンクデータも2022年6月時点で30兆を超えているため、その信頼性も高く世界中で利用されています。
キーワード調査やサイト内部の調査にも利用できるので、週1回以上は利用しています。
- 初期の段階での自社・競合の調査。被リンク数の比較とドメインパワーの比較に利用している
- サイトのヘルススコアを随時確認。問題として検出された内部部分の修正に利用している
- キーワードの調査。おおよその検索ボリュームやクリック数、関連キーワードを把握している
- 自社のみならず、競合の被リンク獲得状況も確認できる
- Ahrefs内で得られるデータの信憑性が高いため、被リンク獲得をはじめ、あらゆる施策を進めていく指標になる
- Ahrefs上で、被リンクリストをドメインパワー順にすぐ並び替えられるのも便利
利用料金は、スタンダードプランで月額179ドル(25,000円弱)と比較的高めです。
ですが、Googleの公式ツールでは確認できないような指標や競合サイトのデータが確認できるので、企業がSEOに取り組む場合には、導入しておきたいツールです。
6.ラッコキーワード
「ラッコキーワード」は、キーワード調査・拡張ツール(無料)です。
主に対策キーワード候補を洗い出すために使用しています。
キーワードを入力するだけで、サジェストキーワードや関連キーワードを自動で抽出してまとめてくれるので、自力でキーワードを集める手間が省けます。
- 対策キーワード決定のタイミング
- コンテンツ制作のタイミング
- 無料で利用できる(無料会員登録すれば、1日50回もキーワード調査機能が使える)
- 表示されるサジェストをクリックすれば、すぐにGoogle検索に飛んでくれる
- 結果画面のサジェスト一覧から、さらにサジェストを拡張できる(「SEO」というキーワードで表示されるサジェストから、「SEO とは」のサジェストをワンクリックで検索できる)
1日に5回までであれば、登録をしていなくても使えるので気軽に試してみてください。
7.キーワードサジェストツール
「キーワードサジェストツール」もキーワード選定に活用できるツール(無料)です。
キーワード候補を拡張したり、グルーピングしたり、検索ボリュームを確認したりすることができます。
特に便利なのは、類似キーワードを自動でまとめる機能や、トピックごとにグループ分けしてくれる機能が備わっているところです。
こちらのツールは最近SEO研究チャンネルでリリースされたのですが、無料で使えて非常に便利だったのでご紹介させていただきました。
- キーワード選定のタイミング
- ユーザーの検索ニーズを確認したいタイミング
- サジェストの中でもニーズの高いキーワードを確認したいタイミング
- 無料で利用できる(※パスコードの発行が必要です)
- 検索ボリューム(= 検索ニーズの大きさ)を一括で確認できる
- CSVダウンロードできる
- 条件で絞り込みできる(検索ボリュームや競合性など)
- 検索意図が同じ類似キーワードを一つにまとめられる
※「グルーピングしたい複数のキーワードを指定」機能を利用する際には、入力したキーワードが少なすぎるとエラーになるのでご注意ください。
※ツールで分析した結果は、ツールのトップページ「過去分析したキーワード一覧」に公開されます。機密を含むキーワードは入力しないようご注意ください。
8.ruri-co(るりこ)
「ruri-co」は、検索結果の「類似率」が高いキーワードを一括で抽出できるツール(無料)です。
たとえば、「SEO」と入力すると、「SEOとは」「SEO 内容」「SEO対策とは」のような検索結果が類似しているキーワードを確認できます。
類似率が高ければ(目安は60%以上)、ユーザーの検索意図が似ているということなので、別々のページで対策する必要はありません。
「カニバリが起きないか?」をチェックするのに非常に便利なツールです。
- 対策キーワードの決定(類似するキーワードのなかから一つに絞りたいとき。カニバリの確認。)
- 登録不要・無料で使える
- 検索結果の「類似率」が視覚的にわかりやすい
- 類似キーワードが一括でピックアップできる
- 検索ボリュームも表示されるので、類似キーワードのなかで、よりニーズの大きいキーワードを選ぶことができる
9.リンクチェッカー
「リンクチェッカー」(無料)は、クライアントサイトのリンク切れチェックを目的に、定期的に利用しています。
ドメインを入力しチェックを押すだけで、内部リンク・発リンクともに、リンク切れしているURLを抽出してくれます。
- 対策開始前のリンク切れチェック
- サイトリニューアル時のリンク切れチェック
- 定期的なリンク切れチェック
- 人力でやると時間がかかるリンク切れチェックを、自動的に進めてくれる(チェック中に他の作業ができる)
- 無料で利用できる
- リンクチェック数に制限がない
- 調査済みのリンク数と残りのリンク数をリアルタイムで確認できる
リンク切れのチェックツールは他にもありますが、リンク切れしている箇所を丁寧に教えてくれ、調査もブラウザ上で完結するシンプルなもののため、おすすめです。
※調査完了までに時間がかかるので、チェック中は他の作業に取り組んでおくと良いと思います。
10.PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)
「PageSpeed Insights」(無料)は、クライアントサイトやその競合サイトのサイトスピードチェックに利用しています。
ドメインを入力すると、Googleの指標に基づき、サイトスピードが評価されます。
サイトスピードを低下させている要因や、改善点を把握するのに役立つツールです。
- 対策開始前、内部対策項目(課題点)をリストアップするタイミング
- 対策開始後、スピード改善度合いの確認と、さらなる改善点を把握したいタイミング
- 無料で利用できる
- Google公式のツールなため、安心して利用できる
- Googleが重要視しているポイントを把握できる
- サイト内の問題点を、重要度順に把握できる
弊社では、1サイトにつき月2回程度は使用しています。
【コンテンツ制作系】
上位表示するには、検索ユーザーに喜ばれる「良質なコンテンツ」が必要です。
検索意図を深く理解し、読みやすい文章を作成するために使っている4つのツールをご紹介します。
- ラッコツールズ:見出し(hタグ)抽出【上位サイトの見出し抽出ツール】
- Yahoo!知恵袋【リアルな悩みが書かれたQ&Aサービス】
- 再検索キーワード調査ツール【関連キーワード抽出ツール】
- 文賢【推敲・校閲・校正支援ツール】
■ツールを紹介するライター■
具志堅
ライター・編集者|株式会社エクスコア所属
2020年からオウンドメディア 「Webma」のコンテンツ制作に従事。
主にSEOをテーマとした記事の企画・ライティング・編集業務を担当しています。
11.ラッコツールズ:見出し(hタグ)抽出
ラッコツールズの「見出し(hタグ)抽出」(無料)は、上位ページのタイトルや見出し(hタグ)を抽出・分析するために使用しています。
データをダウンロードして、エクセルやスプレッドシートに貼り付ければ、上位の競合ページを比較しやすくなります。
抽出した見出しを見て、上位ページに共通している要素を探ったり、逆に不足している情報を探ったりしています。
- 記事作成前の検索意図の分析、上位表示に必要な要素の洗い出し
- 上位ページのタイトルや見出しが一括・一覧で取得できる(ダウンロードして、エクセルなどで比較可能)
- 文字数が把握できる(これから作成するコンテンツボリュームに目処が立ちます)
- キーワードを入力するだけで使える
- 無料ツールなので誰でも利用できる
12.Yahoo!知恵袋
「Yahoo!知恵袋」は検索意図を把握するために利用しているツール(無料)です。
検索意図は、SERPやサジェストキーワードなどからもある程度把握できますが、それは推測の域を出ません。
知恵袋を使うことで、実在するユーザーのリアルな状況や悩みを確認できます。
知恵袋で多かった質問や悩みは、検索ユーザーが求める情報と一致することも多いので、記事構成・内容にも反映させることが多いです。
- 検索意図の把握・深掘り
- 記事のペルソナ設定
- 実際にキーワードを検索するであろうユーザーの属性やリアルな悩みがわかる(「こんな意図で検索するんだ」という推測ベースでは気づけないニーズを発見できたりします)
- 無料で使える
13.再検索キーワード調査ツール
「再検索キーワード調査ツール」は、Googleの検索結果の最下部に表示される「他のキーワード(いわゆる関連キーワード / 再検索キーワード)」を一括で抽出できるツール(無料)です。
関連キーワードは、ユーザーが検索結果を閲覧したうえで、さらに言葉を変えて検索しているキーワードであることが多いので、潜在ニーズの把握に役立ちます。
先ほどご紹介した、ラッコキーワードでは拾えない関連キーワードもあるので、コンテンツ作成の際には、併用してニーズを探るのがおすすめです。
- 関連キーワードを抽出したいとき
- 潜在意図まで把握したいとき
- 無料で利用できる
- 2階層目の関連キーワード(=関連キーワードの関連キーワード)まで一括で抽出してくれる
得られた潜在ニーズは、記事構成に反映して、ユーザーが再検索する必要がないように備えます。
※利用するには、毎週更新されるパスワードを柏崎さんのTwitterで取得して、入力する必要があります。
14.文賢
「文賢」は、推敲・校閲・校正支援ツールです(有料)。
記事執筆後に、誤字脱字や不自然な表現がないかをチェックするために利用しています。
完成した文章を入力すれば、自動的に確認しておくべき表現を抽出してくれるので、自分では気づきにくいミスも、効率よく確認できます。
- 記事執筆後の文章チェック、修正
- よりわかりやすい文章にするための提案をしてくれる(理由も記載されているので、改善しやすい)
- 誤字脱字や冗長な文、文末表現の繰り返しなど、見逃しがちなミスにも気づける
- 漢字の使用率も確認できる(漢字が多すぎて読みにくくないか?がわかる)
まとめ
以上、弊社のSEOコンサルタント・SEOライターが業務で重宝する14のツールをご紹介しました。
検索上位を獲得するには、さまざまな視点でWebサイトを改善する必要があり、ツールをうまく使いこなせるかどうかも成果に影響してきます。
使い方に慣れるまでは少し大変かもしれませんが、一度その活用方法を覚えてしまえば、SEOへの取り組みが一気に楽になるはずです。
ぜひツールを有効活用して、SEOのパフォーマンスを最大化しましょう。
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株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。