「SEO対策を始めたい」「紹介に頼らず新規顧客を開拓したい」
このようにお考えではないでしょうか?
以前は紹介から案件受任ができていた弁護士さんでも、最近になって「Webを活用しなければ…」と実感することが増えてきたかもしれません。
ホームページやブログを作れば、自然と集客につながると思われる方も多いですが、実はそうではありません。
ホームページやブログを検索で見つけてもらうには、SEOのような入口を作るための取り組みが必要です。
正しくSEOに取り組めば、広告費をかけずに集客できるだけでなく、長期的なブランディングにもつながります。
この記事では、集客にお悩みの弁護士さんや法律事務所さんのために、SEOについて詳しく解説しました。
- SEOとは
- 弁護士がSEOに取り組むべき3つの理由
- 法律事務所・弁護士ホームページのための6つのSEO施策
- 何から着手すればいい?弁護士のSEOの始め方
「これからSEOを始めるか迷っている」「具体的にどんな施策に取り組めばいいのかわからない」とお悩みの弁護士さんは、ぜひ参考にしてください。
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目次
SEOとは:ホームページ・ブログを見つけてもらうための手段
SEOとは「検索エンジン最適化」のことであり、自分のホームページを見つけてもらうための手段の一つです。
私たちがインターネット上でページを見つけるときには、
- 検索エンジン(自然検索)
- SNS
- 広告
- 外部サイト
などいくつかの経路があります。
このうち、検索エンジンからの流入を増やせる方法が「SEO」です。
一般的に、検索上位に表示されるページほどクリック率が高く、検索順位が下がるほどクリック率は低くなります。
つまり、ホームページやブログを運営していても、検索結果で上位に表示されていなければ、顧客になかなか見つけてもらえません。
たとえば、「恵比寿 弁護士」「恵比寿 法律事務所」などと検索したときに、検索上位に表示される場合と下位に表示される場合では、驚くほど集客数が変わってきます。
またSEOは広告と異なり、作成したコンテンツが資産化していくため、中長期的に見ても高い費用対効果を期待できるのが特徴です。
弁護士がSEOに取り組むべき3つの理由
弁護士や法律事務所にとってSEOが重要といえる理由は次の3つです。
- 理由1.弁護士の数が増え続けている
- 理由2.4割の人がインターネット検索で弁護士を探す
- 理由3.プル型のアプローチが可能
一つずつ解説します。
理由1.弁護士の数が増え続けている
弁護士数は毎年増加しているため、それに伴って競争相手も増えつづけている状況です。
日本弁護士連合会が公表している「基礎的な統計情報(2023年)」を見てみると、過去5年の弁護士数の推移は以下のようになっています。
過去5年間の弁護士数の推移 | |
年 | 正会員総数 |
2019 | 41,118 |
2020 | 42,164 |
2021 | 43.206 |
2022 | 44,101 |
2023 | 44,916 |
出典: 弁護士数の推移/男女別年齢構成/男女別弁護士数の推移 (PDFファイル) – 日本弁護士連合会
2006年時点での弁護士数は22,021人だったので、2023年の44,916人と比較すると15年間で2倍に増えています。
今後も弁護士人口は増加していくと見込まれるため、SEOのように半自動で集客できる仕組みづくりをしておくことが重要というわけです。
理由2.4割の人がインターネット検索で弁護士を探す
インターネット検索は今や弁護士業においても無視できない集客経路です。
株式会社弁護士ドットコムと株式会社マクロミルが実施した調査では、「今後法的トラブルを抱え、弁護士に相談したい場合、どのような方法で弁護士を探しますか」という質問に対し、40.2%が「インターネットで検索して探す」と答えています。
出典:弁護士業界における顧客獲得のためのマーケティング手法とデータで見る相談者の動向 – 法律事務所のマーケティング戦略 – 弁護士ドットコム
また同調査では「具体的に、弁護士のどのようなインターネット上の情報を確認しますか」という質問に対し、約9割が「ホームページ」と回答しています。
- 弁護士事務所のホームページ・・・91.0%
- 弁護士のブログ・・・29.2%
- フェイスブック・・・8.9%
この結果を見ても、集客を増やすには依頼者が検索したタイミングで、ホームページやブログを表示することが重要なことがわかるでしょう。
理由3.プル型のアプローチが可能
SEOはプル型のアプローチです。
- プル型:依頼者側が能動的に情報を取得してくれるのを待つ
- プッシュ型:依頼者に対して直接働きかける
弁護士は「先生」と呼ばれることも多く、品位が求められる職業として認知されています。
積極的な売り込みや営業は、一歩間違えばイメージダウンにもつながりかねないため敬遠される傾向があります。
しかしSEOは、法に関する悩みやトラブルを抱えた人が行動を起こすタイミングで、必要な情報を提供できるよう準備しておく「プル型」のアプローチです。
多くの人は法律上の問題が発生したときに、まずは検索をして「どうすれば解決できるのか」を自分で探ります。
そのタイミングで、役に立つ情報・悩みが解決できる情報を提供するだけで、あなたの事務所を認知し、頼ってくれる可能性があるわけです。
法律事務所・弁護士ホームページのためのSEO施策
では、法律事務所・弁護士のホームページで効果的なSEO施策はどのようなものなのでしょうか?
ここでは6つの施策をご紹介します。
- 依頼者が検索する複合キーワードを選ぶ
- 相談内容ごとにページを分ける
- E-E-A-Tを高める
- 検索ユーザーの疑問が解決するコンテンツを作成する
- キーワードを意識したタイトルをつける
- Googleビジネスプロフィールを充実させ、最新に保つ
1.依頼者が検索する複合キーワードを選ぶ
SEOは「どのキーワードで上位を狙うか」によって成果が左右されます。
集めたいターゲット(依頼者)が「どのようなキーワードで検索するか?」から逆算してキーワードを選びましょう。
集客に直結しやすいのは「地域名+弁護士」のような複合キーワードです。
複合キーワードとは、複数の単語の掛け合わせキーワードです。
中小規模の弁護士事務所であれば、最初は以下のような細かな複合キーワードから狙うことをおすすめします。
分類 | 具体例 |
地域名 + 弁護士 + 業務内容 | 「渋谷 離婚 弁護士」 「渋谷 弁護士 刑事事件」 「渋谷 任意整理」 |
地域名+ 弁護士 + 条件 | 「渋谷 弁護士 無料相談」 |
一般的なお悩みキーワード | 「相続 誰に相談」 「交通事故 慰謝料 軽傷」 「残業代未払い 弁護士 費用」 |
指名系キーワード | 「〇〇法律事務所」 「〇〇法律事務所 口コミ」 |
通常、「弁護士」や「債務整理」「損害賠償請求」といった単一のキーワードは、ライバルサイトも狙う人気のキーワードなので、上位表示するのは簡単ではありません。
しかし複合キーワードは、上位を狙う競合の数が絞られるのでSEOの難易度も下がります。
また複合キーワードは、コンバージョン(法律相談や依頼、お問い合わせなど)につながりやすい特徴もあります。
なぜなら、検索キーワードの単語数が増えるほど、検索ユーザーの目的はより明確に、悩みはより深くなるからです。
「ラッコキーワード」のような無料ツールでもキーワードのヒントを得ることは可能なので、活用して自社の顧客が検索しそうな候補キーワードを洗い出してみると良いでしょう。
キーワード選定に関する具体的な方法は、下記の記事で解説しています。
「これから自分でキーワード選定をしてSEOを始めたい」とお考えの方は参考にしてください。
SEOで重要なキーワードの選び方|5つの選定手順と効果的な戦略を解説
2.相談内容ごとにページを分ける
相談内容・業務内容ごとに個別のページを作成しましょう。
たとえば、業務内容に次のような複数の領域がある場合は、一つのページ内でまとめて説明せずにそれぞれ独立したページ(カテゴリ)を作ります。
- 「離婚」
- 「刑事事件」
- 「債務整理」
- 「交通事故」
- 「債務整理」
そうすることで、個々のテーマに関するキーワード(たとえば「恵比寿 離婚 弁護士」「恵比寿 刑事事件 弁護士」など)で上位表示できる可能性が高まります。
これは、ページのテーマを一つに絞ることで検索キーワードとの関連性が高まるからです。
Googleはページと検索キーワードの関連性を考慮して、検索順位を決定しています。
参考:ランキング結果 – Google 検索の仕組み
1ページにつき1つのテーマ(キーワード)を設定して対策することで、キーワードとのマッチ度合いを高められるというわけです。
また相談内容ごとにページを分けることで、サイトの訪問者が必要な情報を探しやすくなるメリットもあります。
3.E-E-A-Tを高める
法律分野のSEOでは、特に「E-E-A-T」が重視されます。
E-E-A-Tは、Googleが近年のSEOにおいて重要視している概念で、以下の4つの頭文字をとった言葉です。
- Experience(経験):コンテンツ作成者の経験や実体験が織り込まれているかどうか?
- Expertise(専門性):コンテンツの作成者が、そのトピックに関して経験・知識をもつ専門家かどうか?
- Authoritativeness(権威性):コンテンツやその作成者・Webサイトの運営者が、当該の分野で多くの人に認められた存在であるかどうか?
- Trust(信頼):ページに正確性や安全性、公正さなどがあり信頼できるか?
弁護士のWebサイトにおいては、E-E-A-Tの高い状態を目指し、さらにそれを明示する必要があります。
具体的には以下のような方法でE-A-Tを高めましょう。
- 解決事例をコンテンツとして掲載する
- 弁護士自身がコンテンツの監修・執筆をおこなう
- 弁護士による監修・執筆であることを明示する(記事の冒頭や末尾に著者ボックスを設ける、編集ポリシーを公開するなど)
- 弁護士の経歴・実績を記載する(著者ボックス内での記述、プロフィールページの作成)
- 特定の領域に特化したコンテンツを増やす(法律領域のなかでも、いずれかの相談内容に特化することが望ましいです)
- 独自情報を増やす(考察や図解など)
- 良いサービスを提供する、オフライン活動も強化する(評判が権威性に影響します)
- 主張の根拠を示す
- Webサイトの運営者情報ページを充実させる
- お問い合わせページを設置する
- 定期的に記事を更新する(情報が古いと信頼性が高い情報とはいえません)
上記のような項目を意識してWebサイト全体の「E-E-A-T」を高めましょう。
4.検索ユーザーの疑問が解決するコンテンツを作成する
検索エンジンは、端的にいえば巨大な「Q&Aシステム」です。
検索ユーザーは、自身の悩みや疑問を解決することを目的に検索しています。
そのため、SEOで上位表示するには、検索ユーザーの悩みや疑問を解決するコンテンツ(=アンサー)を用意することが絶対条件です。
たとえば、「誹謗中傷 訴え方」というキーワードで考えてみましょう。
検索ユーザーは以下のような疑問を持っていると推測できます。
- 誹謗中傷を訴える方法は?
- 誹謗中傷はそもそも訴えられる?
- 誹謗中傷にどう対処すべき?
SEOで上位表示するには、このようなユーザーの疑問に答えるコンテンツが必要です。
上記の例であれば、「誹謗中傷に対しては〇〇のような法的措置が取れます」という答えを提示しなければなりません。
検索ユーザーの疑問を解決するコンテンツを作るには、検索ユーザーが具体的に悩んでいるかをなるべく詳細にイメージすることが重要です。
過去の顧客の中で、同様のテーマで悩みや疑問を抱えていた人を思い出し、「どんな困りごとを抱えていて、何を伝えたら悩みが解消したか」を考えてみてください。
5.キーワードを意識したタイトルをつける
検索順位に大きく影響する要素の一つが、ページタイトルです。
タイトルに含まれる単語は「どの検索キーワードでページが表示されるか」に影響します。
そのため、上位表示したいキーワードは意識的にタイトルで使用しましょう。
たとえば、トップページを「新宿 弁護士」というキーワードで上位表示したいなら、「新宿」「弁護士」というキーワードを使用します。
新宿で弁護士をお探しなら|〇〇法律事務所
またキーワードは前半部分に入れることで、検索ユーザーの目にとまりやすく、クリックされる確率が上がります。
ただし、以下の2点には注意しましょう。
- 過剰なキーワードの盛り込みはGoogleからペナルティを受けるリスクがあるので、やめましょう。
- タイトルとページの内容は一致していることが前提です。
6.Googleビジネスプロフィールの情報を充実させ、最新に保つ
Googleビジネスプロフィールは、Google検索やマップで表示する自社のビジネス情報を管理できる無料サービスです。
Googleビジネスプロフィールの情報を充実させることで、以下のように検索結果のマップ枠でも上位に表示できる可能性を高められます。あなたも飲食店などを探すときに、検索結果やGoogleマップで「営業時間」や「住所」「メニュー」「写真」などを確認したことがあるのではないでしょうか。
「法律事務所に実際に足を運びたい」と考えている依頼人も、事務所のこのような情報を参考にすることがあります。
以下の点に注意してGoogleビジネスプロフィールに情報を入力しておきましょう。
- 各項目を正確に入力する
- 事務所の名前、住所、電話番号を、ホームページの表記と一致させる
- 画像を増やす
- 常に最新情報に保つ
なお、このような施策は「MEO」とも呼ばれるので覚えておくと良いと思います。
弁護士事務所がおこなうべきMEO施策については、以下の記事で詳しく解説しています。
あわせてご確認ください。
弁護士はMEO対策で集客できる?成功事例やポイントを紹介 -webma-
何から着手すればいい?弁護士のSEOの始め方
ここまでを読んで「自分でSEOに取り組もう」と思った方もいれば、「自分で取り組むのは難しい」と思った方もいるはずです。
ここからは以下の3つのパターンに分けて、具体的に取るべきアクションを解説します。
- 自分で対策したい場合
- 専門の会社にSEOを依頼したい場合
- 他のマーケティング施策と迷っている場合
1.自分で対策したい場合
自分で対策を始める場合は、まず今回ご紹介した6つの施策がご自身のホームページ・ブログで対策できているかチェックしてください。
対策できていない場合は、各施策に優先順位をつけて、できることから対策しましょう。
SEO・MEOの基本的な施策について、さらに理解を深めたい方は当サイト内の下記の4つの記事で学ぶことができます。
施策の具体的な進め方やポイントについては、各記事で解説していますので参考にしてください。
2.専門の会社にSEOを依頼したい場合
今回ご紹介した対策について、「難しい」と感じた方もいるはずです。
そのような場合は、SEOやWebマーケティングの専門家を頼りましょう。
依頼先を検討するうえで重要なのは、複数の会社を比較することです。
対策費用や施策の範囲、契約期間などは会社によって異なります。
またSEOは担当者のスキルや実績によっても成果が変わりますし、中長期的な施策なので担当者との相性も重要です。
このあたりを見極められるように、複数の会社で見積もりをとったうえで依頼先を選びましょう。
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3.他のマーケティング施策と迷っている場合
Web集客の方法には、SEOだけでなく、MEOやリスティング広告、SNS運用などさまざまな方法があります。
「SEOについては分かったけど、そもそもうちの弁護士事務所にとってSEOは最適な集客方法なのだろうか?もっと費用対効果の良い方法があるのでは?」
このようにお考えの方は、Webマーケティング支援の会社に一度相談してみてください。
数あるWeb集客の手段のなかから、あなたにとってベストな施策を提案してもらえるはずです。
弊社エクスコアでもSEO・MEOやリスティング広告、SNS運用まで、お客様のWebマーケティングを支援しております。
他のマーケティング施策と迷っている方はぜひ一度ご相談ください。
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【まとめ】法律事務所・弁護士のSEOはホームページを見つけてもらうための手段
集客でお悩みの法律事務所・弁護士さんに向けて、SEOについて解説しました。
弁護士・法律事務所にとって、潜在顧客や見込み客を効率よく集客できる「SEO」は非常に効果的な集客手段です。
今回の記事の内容を参考に、ぜひSEOへの取り組みを検討してみてください。
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株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。