「メタキーワードにはSEO効果があるのだろうか…」
「メタキーワードは設定したほうが良いの?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
SEOを始めたばかりの方にとって、メタキーワードの設定はよく迷うポイントの一つです。
「SEOに効果があると聞いて、とりあえずWordPressのメタキーワード欄は埋めている」というWeb担当者も多いかもしれませんね。
先に結論を述べておくと、メタキーワードはGoogleの検索順位には影響しません。
SEOで成果を出すには、単に「SEOに効くらしいから」ではなく、施策の意味や役割をきちんと理解して実行することが重要です。
そこでこの記事では、メタキーワードとSEOの関係について詳しく解説しました。
- メタキーワードとは?
- メタキーワードのSEO効果【順位に影響する?】
- 結局、メタキーワード は設定すべき?不要?
Googleの公式見解とともにまとめていますので、メタキーワードへの対応に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
メタキーワードとは?
「メタキーワード(meta keywords)」とは、ページの情報を検索エンジンに伝えるためのメタタグの一つです。
メタキーワードには、そのページでフォーカスしているキーワードを記述します。
たとえば、「SEO 内部対策」というキーワードで上位を狙っているページであれば、次のように記述します。
<meta name="keywords" content="SEO,内部対策"/>
HTML内のhead要素内に記述するため、サイト訪問者がメタキーワードを目にすることは通常ありません。
キーワードが複数ある場合はコンマでつなぎ、キーワードは3〜5個に収めるのが一般的です。
メタキーワードのSEO効果【順位に影響する?】
2024年現在、メタキーワードがGoogleのSEOに影響することはありません。
より正確にいうと、メタキーワードの有無や内容が、Google検索でのインデックス登録や掲載順位に影響を与えることはないということです。
Googleは2009年9月に、公式ブログおよび公式動画で「メタキーワードの情報を使用しない」と明言しています。
Google は keywords メタタグをウェブ検索のランキングで使用することはありますか
端的にいえば、使用しません。(中略)
Google のウェブ検索では、キーワード メタタグは完全に無視されます。現時点で Google 検索のランキングに影響が及ぶことはありません。
引用元:Google はウェブ ランキングにキーワード メタタグを使用しません | Google 検索セントラル ブログ
Googleがメタキーワードタグをサポートしていないことは、現在も公式ドキュメント(サポートされていないタグと属性)に記載されています。
「メタキーワードはSEOに効果的」という情報を見たことがある方も多いかもしれませんが、それは過去の話です(またはGoogle以外の検索エンジンでの話です。詳しくは後述します)。
Googleがメタキーワードを無視するようになった理由
かつてはメタキーワードの設定が重要な時代もありましたが、2009年9月以降、メタキーワードはSEOにおいては意味をなさなくなりました。
Googleがメタキーワードを無視するようになった理由は、大きく分けて次の2つです。
- メタキーワードを悪用したスパム行為が増えてしまった
- 検索エンジンの技術や精度が向上し、使用する必要がなくなった
2000年代半ばまでは検索順位を決定するうえで、メタキーワードが重要な役割を担っていました。
というのも、当時は検索エンジンの精度が低く、メタキーワードなしに「ページの情報がどのようなキーワードと関連しているか」を判断するのが難しかったからです。
しかし結果として、メタキーワードを悪用したスパム行為が増加してしまいました。
「メタキーワード」に上位表示したい無関係なキーワードを詰め込めば、低品質なコンテンツであっても、上位に表示されるようになってしまったのです。
ユーザーにとって良い検索結果を作りたいGoogleは、メタキーワードを無視するようになりました。
Googleは検索アルゴリズムの改善を常に繰り返しており、現在ではメタキーワードを使わずとも適切な評価ができるようになっています。
そのためスパムの温床になっていた「メタキーワード」は、もう使用する必要がありません。
このような背景があるため、将来的にもGoogleが再びメタキーワードを使用する可能性は低いでしょう。
他の検索エンジンにおけるメタキーワードの扱い【Yahoo!・Bing・Baidu・Yandex】
実は今もメタキーワードを使用している検索エンジンが一部存在します。
国内で主要な検索エンジンのメタキーワードの取り扱いをまとめると、以下のようになります。
- Google:使用しない
- Yahoo!:使用しない
Googleと同じ検索技術を採用しているためGoogleと同様に使用しません。 - Bing:使用しない
2014年Bingのブログ投稿では「SEOの価値という点で死んでいる」と記述されています。Bing社員の Christi Olson 氏もTwitterにて「SEO値に関しては、メタキーワードタグは無効です。除外して無視します」と発言しています。 - Baidu(中国の検索エンジン):使用する可能性がある
2020年の公式ドキュメントのなかで「タイトル、アブストラクト、キーワードは、バイドゥの検索がリソースの価値を判断するための重要な基準です。」と記載があります。 - Yandex(ロシアの検索エンジン):使用する可能性がある
公式ページでは「検索クエリに対するページの関連性を判断するときに使用できます。」と記載があります。
上記のとおり、BaiduやYandexではメタキーワードを使用する可能性が示唆されています。
ただし国内の検索エンジンのシェアを見れば、BaiduやYandexについては、ほとんど考慮する必要がないことがわかるでしょう。
以下のグラフは、国内の検索エンジンシェアをグラフ化したものです。
出典:Search Engine Market Share Japan | Statcounter Global Stats
(グラフは出典元の情報を簡易化して弊社で作成したものです)
日本国内では、Google・Yahoo!・Bingだけで99.4%となっており、それ以外の検索エンジンのシェアはわずか0.6%しかありません。
結局、メタキーワードは設定すべき?不要?
メタキーワードの設定は、SEOの観点では基本的には「不要」です。
国内の主要な検索エンジンでは、メタキーワードは無視されるため、わざわざそこに工数をかける必要はありません。
SEOで成果を出したいなら、メタキーワードの設定に多くの時間を割くより、コンテンツの質を高めることに時間をあてたほうが良いでしょう。
SEOの専門家である Bill Slawski 氏がTwitterでSEO担当者向けに実施したアンケートでは、67%以上の担当者がメタキーワードを使用していないとのことです。
Do you still use meta keywords tags on pages you optimize?
— Bill Slawski ⚓ 🇺🇦 (@bill_slawski) May 29, 2020
ただし、以下のケースに当てはまるなら、設定しておいても良いでしょう。
- YandexやBaiduからの流入が多く、それらの検索エンジンをメインに対策したい
- 複数人でメディア運営をするうえで、コンテンツのターゲットキーワードを管理しやすくするためにメタキーワードを設定しておきたい
もしメタキーワードを記述する場合には、各ページのメタキーワードが同じキーワードにならないように注意しましょう。
設定済みのメタキーワードは削除しなくても良い
これまでに作成したページで、すでにメタキーワードを記述していても、削除する必要はありません。
Googleは単に無視するだけなので、メタキーワードが残っていてもマイナスな影響はありません。
ただし、メタキーワードに無関係なキーワードを大量に詰め込むなど、スパム行為に該当するような記述をしている場合は、念のため削除しておくことをおすすめします。
- 競合サイトでメタキーワードが設定されている場合、その競合がどのキーワードで対策したのかを知るのにメタキーワードが役に立つことがあります。メタキーワードの確認には、Chrome拡張機能の「SEO META in 1 CLICK」が便利です。
「メタディスクリプション」タグは設定必須!
同じメタタグでも「メタディスクリプション(meta description)」タグはSEOにおいて重要なので、記述しておきましょう。
メタディスクリプションは、ページの内容を要約した説明文のことです。
簡単にいえば「このページではこんな内容を扱っていますよ!」とGoogleに伝えるための説明文です。
メタディスクリプションはランキング要因ではありませんが、検索結果に「スニペット」として表示される可能性があります。
クリック率にも影響する要素なので、Googleも設定することを推奨しています。
メタディスクリプションのSEO効果や設定の注意点は、以下の記事でまとめていますので、あわせてご確認ください。
ディスクリプションにSEO効果があるのは本当?書き方や文字数も解説 -webma-
【まとめ】メタキーワードはSEOに影響しない!設定しなくても問題なし
メタキーワードとSEOの関係について解説しました。
Googleはメタキーワードを無視すると明言しているため、SEOにはプラスにもマイナスにも働きません。
他の検索エンジンでも、メタキーワードを使用するものはごくわずかなので、メタキーワードに関して特段敏感になる必要はないでしょう。
ただし、メタディスクリプションやタイトルなど、SEOに影響するメタタグもあるので、これらについては最適化することを心がけてください。
弊社エクスコアでは、SEO代行およびコンサルティングサービスを提供しております。
SEOに関して何かお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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SEOノウハウ|SEO内部対策82項目を大公開 -webma-
株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。