「アンカーテキストって何?」
「アンカーテキストはSEOにどう影響するのだろう…」
あなたはリンクを設置する際に、「アンカーテキスト」を適切に記述できていますか?
アンカーテキストとは、リンクとして表示されるテキストのこと。
SEOにダイレクトに影響する内部要因の一つです。
SEOにおけるリンクの重要性を知っていても、アンカーテキストの重要性を知らない方は、意外と多いように思います。
アンカーテキストの対策が疎かになれば、SEO評価やユーザビリティに悪影響を及ぼす恐れがあります。
そこでこの記事では、以下のトピックについて解説しました。
- アンカーテキストとは
- アンカーテキストの役割
- アンカーテキストがSEOに与える影響
- 避けるべきアンカーテキストの例
- 効果的なアンカーテキストを作るためのポイント
- リンク作成時の注意点
リンクを設置する際には、リンク先がサイト内部のページであれ、外部サイトであれ、アンカーテキストを適切に記述すべきです。
ポイントを確認しておけば、今後リンクを設置する際にSEO効果を高められるので、ぜひチェックしておきましょう。
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目次
アンカーテキストとは
アンカーテキストとは、リンクに使われるテキストを指します。
以下の青色の文字列は、いずれもアンカーテキストです。
例1:Webmaは、株式会社エクスコアが運営するWebマーケティングの情報メディアです。
例2:SEO内部対策とは?効果的な20の施策をわかりやすく解説 -webma-
また、ナビゲーションメニューのテキストもアンカーテキストの一つです。
アンカーテキストは「リンクテキスト」とも呼ばれます。
HTMLコードでは、以下のように記述します。
<a href="リンク先のURL">アンカーテキスト</a>
アンカーテキストの役割
アンカーテキストには、大きく分けて2つの役割があります。
- ユーザーにリンク先の内容を伝える
- 検索エンジンにリンク先の内容を伝える
それぞれ詳しく解説します。
1.ユーザーにリンク先の内容を伝える
一つ目の役割は、「リンク先がどのようなWebページなのか」をユーザーに伝えることです。
ユーザーは、アンカーテキストを参考にして「リンク先に自分の必要とする情報があるかどうか」を判断します。
アンカーテキストを見て、自分の興味にマッチする情報があると思えばクリックしますし、そうでなければクリックしません。
そのため、特にユーザーに閲覧してほしいページへのリンクでは、アンカーテキストの内容が重要です。
わかりやすいアンカーテキストを記述しておくと、ユーザーは求める情報を見つけやすくなります。
また、リンク先のページを見るべきか、かんたんに判断できます。
つまり、より良いユーザー体験を提供できるということです。
ユーザー体験の良し悪しは、当然「ユーザーファースト」を理念に掲げるGoogleからの評価にも影響すると考えられます。
2.検索エンジンにリンク先の内容を伝える
アンカーテキストは、ユーザーだけでなく検索エンジンにもリンク先の内容を伝えます。
Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」にも、以下のような記述があります。
アンカー テキストが効果的であればあるほど、ユーザーはナビゲートしやすくなり、Google はリンク先のページを理解しやすくなります。
たとえば、アンカーテキストに「コンテンツSEO」という言葉が含まれているとしましょう。
そうすると、Googleのクローラーはリンク先が「コンテンツSEOに関するページだ」と認識しやすくなるということです。
Google社員のJohn Mueller氏もTwitterにおいて、次のように発言しています。
ほとんどのリンクは、アンカーテキストを通じて、ちょっとした追加的なコンテキストを提供します。
引用元:Twitter – @JohnMu
※翻訳は弊社によるものです。
このように、アンカーテキストはユーザーや検索エンジンが、リンク先のページ内容を推測するのに役立ちます。
アンカーテキストがSEOに与える影響
では、アンカーテキストは検索順位に直接影響するのでしょうか?
結論、その影響力の大きさは定かではありませんが、アンカーテキストは「リンク先ページ」の検索順位に影響します。
というのも、Googleはアンカーテキストの内容も参考にして、「リンク先のページと検索キーワードの関連性」を評価するためです。
Googleのセルゲイ・ブリンらによる1998年の論文にも、以下のような記述があります。
特に、リンク構造 [ページ 98] とリンクテキストは、関連性判断と品質フィルタリングを行うために多くの情報を提供します。Googleはリンク構造とアンカーテキストの両方を利用しています。
引用元:The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine
初期のGoogleでは、アンカーテキストに含まれるキーワードの影響力がかなり大きく、コンテンツがないページであっても、特定のキーワードで上位表示されることがありました。
参考:Search Engine Roundtable – Yes, Anchor Text Is A Google Ranking Factor
しかし、当時のアルゴリズムでは、アンカーテキストを使って不正に順位を操作することも可能だったため、Googleはアルゴリズムを調整しています。
2022年現在、アンカーテキストがどれほど順位に影響するかはわかりませんが、アンカーテキストがいまだにページの理解のために使用されていることは確かです。
そのため、特に内部リンク(サイト内の別のページへのリンク)を設置する場合には、アンカーテキスト内のキーワードを意識することが重要になります。
次の章ではまず、避けるべきアンカーテキストの例をご紹介します。
避けるべきアンカーテキストの例
アンカーテキストは、「ユーザー・検索エンジン両方にとってわかりやすい」ことが基本です。
意外とやってしまいがちですが、以下のようなアンカーテキストは、リンク先の情報を把握するのが難しいので、避けましょう。
- URLをそのまま記載する
(※新しいウェブサイトのアドレスを宣伝する場合など、URLの記述が適切な場合もあります。)
例:https://webma.○○○/●●●/123456/
- 抽象的なテキストを使用する
例:「ここをクリック」「詳細はこちら」「もっと読む」
- 極端に長いテキストを使用する
例:近年のSEOにおいて、重要度が増している要素の一つに「EAT」があります。E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字から成る造語。Googleの「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」内で定義された概念です。
上記のようなアンカーテキストは、Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」においても、避けるように明記されています。
また、Googleの公式情報ではありませんが、SEO界隈では以下のアンカーテキストも避けるべきとされています。
- 完全一致のアンカーテキスト
(リンク先ページの対策キーワードをそのままアンカーテキストとして利用する。※理由は次の章で解説しています。)
例:「SEO ロングテールキーワード」
次の章では、効果的なアンカーテキストを作る上で意識すべきポイントをご紹介します。
効果的なアンカーテキストを作るためのポイント
アンカーテキストを作成するときに押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- リンク先の内容を簡潔かつ具体的に説明する
- キーワードを適度に使用する
- 画像リンクにalt属性を記述する
それぞれ詳しく解説します。
1.リンク先の内容を簡潔かつ具体的に説明する
アンカーテキストでは、リンク先のページ内容を簡潔かつ具体的に記述するようにしましょう。
アンカーテキストが冗長だったり抽象的だったりすると、ユーザーも検索エンジンもリンク先のページの内容をスムーズに把握できないためです。
たとえば、「ここをクリック」のような抽象的なテキストよりも、「SEOのノウハウ資料ダウンロード」と記述するほうが、ユーザーにも検索エンジンにもリンク先の情報が伝わりやすいですよね。
一目でリンク先の内容を把握でき、ユーザーが安心してクリックできる状態がベストです。
2.キーワードを適度に使用する
すでに説明したように、検索エンジンはアンカーテキストの文言と、リンク先のページ内容を関連づけます。
そのため、たとえばリンク先が「SEO 記事数」というキーワードで上位表示したいページであれば、「SEO 記事数」というキーワードをアンカーテキストに含めるべきです。
リンク先のページタイトルが最適化されているなら、上の画像のようにページタイトルをそのままアンカーテキストに使っても問題ありません。
ただし、アンカーテキストは完全一致よりも部分一致のほうが好ましいとされています。
- 完全一致(リンク先ページの対策キーワードをそのまま使用する)
例:「SEO 記事数」
- 部分一致(部分的にリンク先ページの対策キーワードを含める)
例:「SEOと記事数の関係性について知る」
というのも、完全一致のアンカーテキストより部分一致のアンカーテキストのほうが、検索エンジンやユーザーに対して、より多くの情報を提供できるからです。
また、完全一致のアンカーテキストを多用しすぎると、Googleに「順位を操作しようとしている」と見なされるリスクもあります。
あくまでも「リンク先のページ内容を伝える」ことを基本として、アンカーテキストにキーワードを含めましょう。
3.画像リンクにはalt属性を記述する
画像をリンクにしている場合には、必ずalt属性を記述しましょう。
なぜなら、画像リンクではalt属性がアンカーテキストの役割を果たすからです。
alt属性とは、検索エンジンに対して画像の内容を説明するテキストのこと。
画像が何らかの問題でユーザーに表示されなかった場合や、ユーザーがWebページの読み上げ機能(スクリーンリーダー)を利用する場合には、代わりのテキストになります。
alt属性は、画像の内容を正確に表している必要があります。
下記のページでalt属性の書き方や効果について、詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
alt属性とは?SEOにおいて重要な4つの理由と適切な書き方を解説
リンク作成時の注意点
最後にリンクの作成時に注意すべきポイントをご紹介します。
次の3点を守っていない場合、逆にGoogleからの評価を下げてしまう恐れもあるので、しっかりとチェックしておきましょう。
- 関連性の低いページをリンク先に指定しない
- 隠しリンクにしない
- 過度な対策をしない
1.関連性の低いページをリンク先に指定しない
リンクを作成する前に、そもそもリンクを設置する必要があるか・リンク先のページに問題がないかを確認しましょう。
関連性の低いページへのリンクを設置しても、ユーザーの役には立ちません。
あなたのページを閲覧したユーザーが抱きそうな疑問や、より深く知りたいと考えるであろうテーマに関連するリンクを貼るのが理想的です。
そうすることでユーザーの満足度を高めることができ、検索エンジンからも「トピックの網羅性が高い」と評価される可能性があります。
2.隠しリンクにしない
隠しリンクはGoogleのガイドライン違反にあたります。
隠しリンクとは、Googleのクローラーには読み取れるが、ユーザーには見えないようなリンクのことです。
Googleは隠しリンク・隠しテキストについて、公式ページで以下のように記述しています。
過剰なキーワードなどのテキストは、次のような方法で隠される場合があります。
- 白の背景で白のテキストを使用する
- テキストを画像の背後に置く
- CSS を使用してテキストを画面の外に配置する
- フォントサイズを 0 に設定する
- 小さな 1 文字(段落中のハイフンなど)のみをリンクにしてリンクを隠す
隠しリンクは「不正に順位を操作しようとしている」と見なされ、Googleからペナルティを受ける恐れがあるのでやめましょう。
リンクのアンカーテキストは、他のテキストと区別できる必要があります。
ユーザーが通常のテキストとリンクのアンカー テキストを簡単に区別できるようにします。ユーザーがリンクを見逃したり、誤ってリンクをクリックしたりすると、コンテンツの有用性が低くなります。
ユーザーがリンクとして認識しやすいスタイルを採用しましょう。
3.過度な対策をしない
キーワードを過剰に盛り込んだアンカーテキストは、ガイドライン違反に該当する可能性があります。
Googleは順位に悪影響を及ぼす可能性のあるリンクプログラムの一つとして、以下の項目を挙げています。
アンカー テキスト リンクにキーワードを豊富に使用した、大規模なアーティクル マーケティング キャンペーンやゲスト投稿キャンペーン。
ユーザーの役に立たないようなリンクを大量に設置するのも、もちろんNGです。
ユーザーの利便性を考えた上で、リンクを何度も設置するのが良いのであれば、それは問題ありません。
しかし、順位を上げるためだけにアンカーテキストやリンクを悪用するのはやめましょう。
【まとめ】アンカーテキストはSEOに効果あり!リンク先のページをわかりやすく説明しよう
アンカーテキストは、ユーザーや検索エンジンに対して、リンク先のページの内容を伝えます。
わかりやすいアンカーテキストを記述することで、ユーザビリティを向上させたり、検索エンジンにリンク先のページを適切に評価してもらったりすることが可能です。
検索順位にも影響しうる要因なので、ぜひ今回ご紹介したポイントを意識して最適化につとめましょう。
- URLをそのまま記載する
- 抽象的なテキストを使用する
- 極端に長いテキストを使用する
- 完全一致のアンカーテキストを使用する
- リンク先の内容を簡潔かつ具体的に説明する
- キーワードを適度に使用する
- 画像リンクにalt属性を記述する
- 関連性の低いページをリンク先に指定しない
- 隠しリンクにしない
- 過度な対策をしない
内部リンクを最適化する方法については、下記の記事で解説しています。
あわせてご確認ください。
【内部リンクの教科書】SEO効果と最適化の5つのポイント -webma-
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アンカーテキストのことはもちろん、SEOに関する疑問やお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
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株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。