LP改修で広告の成果を伸ばしたい！効果的な施策や手順を解説【よくある疑問にも回答】

Web広告の運用を続けていると「成果が頭打ちになっている」「思うように反響が取れない」「CVRが悪化した」といった状況に陥ることがあります。

そんなときに有効な解決策の一つが、LP（ランディングページ）の改修です。

広告の費用対効果を高めるためにも、競争の激しいWeb広告市場で優位性を保つためにも、常に最適な状態のLPを提供することが欠かせません。

そこで今回はLP制作や広告運用のプロである弊社が、LP改修のポイントをまとめました。

「今のLPに満足していない」「商材の変更で改修が必要になった」「もっと成果につながるLPに改善したい」という方は、ぜひこの記事を参考にLP改修を進めてみてください。

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LP改修が必要な理由

LP改修が必要な理由は大きく分けて以下の3つです。

• 運用のみでのパフォーマンス改善には限界がある

運用最適化だけでの改善には限界があり、LPの最適化なしでは成果もいずれ頭打ちになってしまいます。また、最近ではAIを活用して誰でも簡単にWeb広告を運用できるようになりました。競合との最終的な勝敗を分けるのは「LPの質」になってきています。

• 受け皿である「LPの質」に費用対効果が左右される

広告をクリックしたユーザーの受け皿になるのがLPです。どんなに広告費をかけて人を集めても、リンク先のLPがユーザーにとって魅力的でなければ成約に至らず、費用対効果も落ちてしまいます。

• 公開当初のLPは完璧ではない

そもそもLPは仮説に基づいて作成されているので、最初から完璧なわけではありません。運用しながらテストを繰り返してPDCAを回し、より成果の出るLPにしていくのが基本です。

このような理由から、LP改修はWeb広告施策の費用対効果を高めるためには欠かせません。

LP改修を意識的に実施する企業は6割以上

LPを利用している企業では、定期的にLP改修を実施しているケースが多く、その割合は6割にのぼります。

株式会社ニュートラルワークスが実施した以下の調査で、LPOを意識的に実施している企業は 65.3％ということがわかっています。

※LPOとは「Landing Page Optimization（ランディングページ最適化）」の略語です。LPのCVRを高めるためにページを最適化する施策を指します。

引用元：企業のLP（ランディングページ）の制作・活用に関するアンケート調査 – 株式会社ニュートラルワークスのプレスリリース

内製でのLPOは26.8％、外注でのLPOは38.5％、合わせて65.3％です。

これまで一度もLPを改修したことがない場合は、一度自社のLPを見直し、改修を検討してみると良いかもしれません。

LP改修が必要な代表的なケース

LP改修を実施すべき代表的なケースは以下の4つです。

自社に当てはまるかどうかチェックしてみてください。

1．CVRが低いとき

流入がある程度確保できているのに、CVRが低い（＝訪問者の数に対して明らかにCV数が少ない）場合には、LPの改修を検討しましょう。

CVRが上がれば、同じ広告費でも獲得CV数は格段に伸びるからです。

ただし、業界や商材、広告媒体ごとに平均CVRは異なります。

まずは以下の2つと比較して、自社LPのCVRが低いのかどうかを評価する必要があります。

• 自社LPの過去の平均CVR
• 業界平均CVR

海外の調査ではありますが、Googleのリスティング広告とディスプレイ広告の平均CVRが以下の表で確認できますので、参考にしてみてください。

引用元：Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!] – wordstream

もし上記と比較して、自社LPのCVRが極端に低いならLP改修を検討しましょう。

2．商材をリニューアルしたとき

商材をリニューアルしたときにはLPの改修が必要です。

商品やサービスの一部が変わっただけの場合も、内容を見直してみるべきでしょう。

LPを古い情報のまま放置してしまうのは顧客にとってマイナスしかありません。

自社の商品やサービス、会社情報についても常に最新情報を反映しておくことが重要です。

3．顧客のニーズに合っていないとき

顧客ニーズとのずれに気付いたなら、そのタイミングでLP改修を実施すべきです。

たとえば、以下のようなケースです。

• LPの特定の部分について顧客から問い合わせや質問が多い（わかりにくい）
• 顧客分析の結果、ターゲットや購買行動の実態が当初の仮説とズレていた
• 顧客とのやりとりを通じて、欠けているコンテンツや使いにくい部分に気付いた

自社LPでは、訪問したユーザーや顧客が求める情報を適切に提供できているでしょうか？

もし顧客のニーズとLPの内容がズレていると感じるなら、改修を検討しましょう。

4．デザインが古いとき

何年も同じLPを使い続けていて、デザインが古く感じるなら改修が必要です。

長期にわたり同じLPを使用していると、デザインも劣化していきます。

なぜなら、LPのデザインや機能にもトレンドがあるためです。

特にビジュアル要素が重要な脱毛や化粧品などの商材では、LPが古いと競合他社と比較されたときに見劣りしてしまうことがあります。

3年〜5年でLPデザインのアップデートも検討することをおすすめします。

効果的なLP改修施策7選

ここからは効果的なLP改修施策を7つご紹介します。

それぞれ詳しく解説します。

1．ファーストビューを改善する

LPではファーストビュー（LP訪問後に最初に目にする画面）で瞬時にユーザーの心を掴めなければ、それ以降のパートは一切読まれません。

「ユーザーは最初の3秒で読み進めるか立ち去るかを判断する」「ファーストビューで離脱するユーザーは70％」と言われており、ファーストビューの最適化は読み進めてもらうために不可欠です。

ファーストビュー内で以下のポイントがすべてクリアできているか、チェックしてみてください。

もし自社LPのファーストビューが「伝わりにくい」「続きが気になってスクロールしたくなる情報がない」と感じる場合は改善の余地があります。

以下のような変更を検討しましょう。

2．CTAを最適化する

CTAとは、ユーザーに具体的なアクションを促すための仕掛けです。

LP内では「ボタン」や「テキストリンク」がCTAに該当します。

CTAをクリックしてもらえなければ、当然コンバージョンにはつながりません。

LP内の「CTAの文言」や「CTAまでの導線」が適切かどうかチェックしてみてください。

CTAを改善する方法として、以下のような施策が挙げられます。

CTAに変更を加える際には、ABテストを実施し、テスト結果に基づいて本番への実装を決めるのも良い方法です。

弊社でも以下のようなCTAの変更やCTAの追加を実施したところ、CVRが1.7倍に伸びた事例があります。

3．入力フォームを改善する

フォーム送信率が伸び悩んでいる場合は、入力フォームや送信ページの改修を実施するのも効果的です。

入力フォームの仕様やデザインを、利用しやすいように改善することを、専門用語では「EFO（エントリーフォーム最適化）」と呼びます。

入力フォームの項目が多すぎたり、使い勝手が悪かったりすると、ユーザーが途中で入力をやめる原因になってしまいます。

ユーザーの入力時のストレスを減らすことで、フォームの送信率アップを図りましょう。

EFOで効果的な施策には、例として以下のようなものがあります。

4．コンテンツの追加・削除・入れ替えをする

LPに新しくコンテンツを追加したり、不要なコンテンツを削除したり、コンテンツの順番を入れ替えたりするのも、よくある改修方法の一つです。

ユーザーがLPを見るとき、最初から最後まで一言一句読み込むことはありません。

多くの場合は流し読みをして、気になった部分や興味のある部分を読み込みます。

そのため、「視覚的にわかりやすいコンテンツ」や「興味に合った魅力的なコンテンツ」「反論に答える説得力のあるコンテンツ」を用意しておかなければなりません。

コンテンツはターゲットのニーズに合わせることが前提ですが、改修例として以下のようなものが挙げられます。

LPのコンテンツ改修は、なんとなく進めてしまうと逆にCVRを一気に落としてしまうリスクもあります。

事前にヒートマップツールなどで分析したうえで、コンテンツ改修を進めましょう。

5．表示速度を改善する

LPの表示速度が遅い場合、表示速度を改善することでユーザーの離脱を減らすことが可能です。

Googleの調査では、読み込みに3秒以上かかると50％の人がサイトを離脱することがわかっています。
参考：Keep visitors engaged with Core Web Vitals – Google News Initiative

表示速度が原因で、せっかく訪問してくれたユーザーに離脱されてしまうのは、かなりもったいないです。

LPの表示速度が遅いと感じる場合は、Googleが無料で提供している「PageSpeed Insights」などのツールを用いて判定しましょう。

表示速度を改善する方法としては、以下のような方法があります。

6．強烈なオファーを追加する

「顧客への強烈なオファー」を用意することで反応を劇的に高められる可能性があります。

オファーとは「お客さんへの魅力的な取引条件や約束」です。

「LP改修」というと、キャッチコピーやコンテンツの改善に焦点が当たり、オファーの変更や追加は盲点となりがちです。

しかし魅力的なオファーを用意するほうが、大幅に成果が伸びる可能性があります。

可能であれば、以下のように「今すぐ動くべき理由」となるオファーを用意できないかを検討してみましょう。

7．専用LPを用意する

LPの「改修」ではありませんが、LPの成果を改善したいなら、商材やターゲットごとに専用の新規LPを用意することも方法の一つです。

幅広い商材を扱っていたり、さまざまな属性のターゲットに向けたLPでは、どうしてもCVRが落ちてしまいます。

成果を上げるにはまず、LPを見た人に「まさに自分に向けた商品だ」と思わせなければなりません。

商材やターゲットごとに別々のLPを用意できれば、それぞれのターゲットに対して効果的な訴求ができ、CVRが大幅に改善する可能性があります。

実際に弊社でも商材やターゲットごとに専用のLPを作成したことで、CVRが改善した事例があります。

弊社のLP改修・LP制作サービスに興味をお持ちの方は、ぜひ下記リンク先のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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LP改修の手順【4ステップ】

LP改修を実施する際には、以下の４ステップで進めましょう。

それぞれ詳しく解説します。

1．現状分析をおこなう

まずはLPの現状を適切に把握することが大切です。

LPの各ポイントにおける数値を洗い出しましょう。

Googleアナリティクス4などのアクセス解析ツールを利用すれば、以下のような各種数値を可視化できます。

• フォーム送信完了数
• CVR
• 直帰率
• CTAのクリック率
• 問い合わせページへの遷移率

現状分析をしっかりとおこなっておくことで、課題を見つけやすくなるはずです。

2．ボトルネックの仮説を立てる

現状の数値に対して、改善すべきポイント（＝ボトルネック）を見つけましょう。

ボトルネックを特定する際には

• 広告クリック → LP閲覧 → CTAクリック → フォーム入力 → サンクスページ

という一連のユーザー導線のなかで、「どこで離脱が多いか」を特定すると、仮説が立てやすくなります。

たとえば、「CVRが低い」という課題でも、ボトルネックは以下のようにさまざまです。

• ファーストビューでの離脱が多い
• CTAがクリックされていない
• フォーム送信が少ない

どこに課題があるかによって打つべき施策も変わってくるので、ここでしっかりとボトルネックの仮説を立てておきましょう。

LP内のより具体的な問題点を分析したい場合には、「Microsoftクラリティ」や「Ptengine」のようなヒートマップツールを使うと良いでしょう。

ヒートマップでは、以下のようにLP内でのユーザー行動を確認できます。

また、実際に自分で申し込み完了までの流れを体験してみると、ボトルネック特定のヒントを得られることがあります。

3．改修案を出す

ボトルネックに対して「何をどう改善すべきか？」という打ち手（＝改善案）を考えます。

具体的な改善施策を考案する際には、競合と自社のLPを比較したり、他のジャンルのLPを見てみるのも良い方法です。

自社LPに足りない要素や、競合LPの良い部分を参考にすることで、打ち手のアイディアが広がるはずです。

流入数が一定以上確保できているなら、改修案を事前にABテストしてみて、その結果に応じて本番への実装に進むのも効果的でしょう。

4．改修を実施し、効果検証する

LPの改修を実施したら、それで終わりにせず、効果検証をおこないましょう。

課題としていた指標が改善しているのか、逆に悪化しているのか、変化があまりないのか、を必ずチェックします。

仮説を立てて戦略的に改修を実施しても、必ず成果が改善するとは限りません。

「改修案のプランニング → 改修の実行 → 結果の分析 → 次のアクションの決定」のように継続的にPDCAを回していく必要があります。

LP改修でよくある疑問

ここからは、LP改修の際によくある4つの質問に回答します。

1．LP改修にかかる時間はどれくらい？

LP改修にかかる時間は、改修内容によって異なります。

新規LPの制作には通常1ヶ月〜1.5ヶ月かかるので、改修の場合はそれよりも短い期間で対応できるケースが多いです。

以下を目安にしてください。

2．LP改修にかかる費用はどれくらい？

LP改修にかかる費用も、改修内容や依頼先の会社によって異なります。

LPOの一般的な費用相場は5万円〜20万円です。

ただし、小規模なLP改修であれば1万円〜5万円で済むケースもあります。

外注先を決める際には複数社で見積もりを出してもらうと良いでしょう。

3．LP改修のメリット・デメリットは？

LP改修のメリットとデメリットは次のとおりです。

LP改修の最大のメリットは、広告の受け皿であるLPの質が向上することで、同じ広告費でもCV数やCVRを伸ばせる点です。

一方で、LP改修は繰り返しテストや改修が必要になることも多く、その改修が成果に直結するとは限らないのがデメリットと言えます。

デメリットをカバーするためにも、LPOやマーケティングの知見を十分に持っている会社に依頼することが重要です。

4．失敗しない外注先の選び方は？

LP改修での失敗を避けたい方は「マーケティングの知見が豊富にある会社を選ぶ」のがおすすめです。

株式会社ニュートラルワークス が実施した調査では、LP外注後の集客満足度が最も高かったのは「マーケティングの知見」を重要視して外注先を選んだ企業だったことが判明しています。

引用元：企業のLP（ランディングページ）の制作・活用に関するアンケート調査 – 株式会社ニュートラルワークスのプレスリリース

つまり「デザインの質」「実績の豊富さ」「費用の安さ」などを重視して外注先を選んだ企業よりも、「マーケティングの知見」を重視した企業のほうが満足度が高かったということです。

LP改修により集客力を強化したい方は「マーケティングの知見」を基準に外注先を選んでみてください。

LP改修でお悩みの方はエクスコアにご相談ください

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弊社では2,000社以上のWebマーケティング支援実績があり、LP改修やLP制作でも多くのお客様にご満足いただいています。

Webマーケティングを横断的に支援している弊社だからこそ、マーケティング戦略設計から、LP制作/改修、Web広告の運用までワンストップでの対応が可能です。

LP改修の際には、アクセス解析やABテスト、ヒートマップ分析にも対応しています。

弊社でのLP制改修の実績やサービス資料は下記リンク先にてダウンロード可能です。

【まとめ】LP改修でWeb広告の費用対効果を高めよう

LPの改修は広告パフォーマンスを高め、集客の費用対効果を高める有効な手段です。

定期的にLPをチェックし、以下の条件に当てはまる場合は、改修を検討しましょう。

この記事では大きく7つの改修施策をご紹介しましたが、施策によるインパクトは個々の商材やLPによって異なってきます。

「1．現状分析」→「2．ボトルネック特定」→「3．改善案出し」「4．改修と効果検証」の4つのステップをしっかりと踏み、課題に合わせて戦略的に改修を進めてみてください。

実際にLPを改修するにあたり、何かお困りごとがございましたらぜひ弊社にお気軽にご相談ください。

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具志堅

株式会社エクスコアのコンテンツマーケター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。