ホームページ制作を外部に依頼するとき、最も気になるのが「費用」ではないでしょうか?
「制作会社によって価格がバラバラで、相場がわからない」
「知り合いの歯科医師に聞いても、ホームページにかけた金額はピンキリ…」
「予算内で本当に理想のホームページになる?」
上記のような疑問をお持ちの歯医者さんは多いと思います。
患者さんが歯科医院への来院のきっかけに使ったもの第一位は「ホームページ(47%)」であることからも明らかなように、今や集患のためにホームページは欠かせません。
参考:1300人に聞いた「行きたい歯医者アンケート」 – シカコン
しかし、ホームページの制作にかかる費用は、「どのようなホームページを作るか」によって変動するため、歯科医院によってそれぞれ違います。
まずは一般的な費用相場を知り、自院の目的に合わせて制作会社を選ぶ必要があります。
この記事では、歯科医院のホームページ制作にかかる費用相場や依頼するときの注意点をまとめました。
「適正な価格で満足のいくホームページを作成したい」という歯医者さんはぜひこの記事を参考にしてください。
目次
歯科医院のホームページ制作にかかる費用は?【相場を調査】
Web幹事がまとめた「歯科医院のWEBサイト発注金額データ」によれば、歯科医院のホームページの発注費用は、平均値が「41.2万円」、中央値が「32万円」です。
つまり、相場としては30万円前後でホームページを制作している歯科医院が多いということになります。
とはいえ、歯科医院のホームページ制作費用は、制作したいサイトのデザインや機能によっても変わってきます。
弊社が独自に「歯科医院に強いホームページ制作会社」を14社調査したところ、制作会社のプランはおおよそ以下のような価格帯になっていました。
歯科業界に強い制作会社14社のプラン価格帯 | |
オーダータイプ | 50万円〜(7〜8ページ) |
テンプレートタイプ | 15万円〜35万円(6〜10ページ) |
月額利用タイプ | 2,000円〜1万円 /月(5〜11ページ) |
参考:歯科医院に強いホームページ制作会社21選|価格や選び方まで解説 -webma-
価格はデザインや支払いタイプに応じて、大きく「オーダータイプ」「テンプレートタイプ」「月額利用タイプ」の3つに分けられます。
それぞれのタイプについて詳しく解説します。
オーダータイプ
オーダータイプは、完全オリジナルデザインのホームページを作成するタイプです。
相場は70万円〜(8ページ以下)となっており、相場より安い会社だと50万円台で依頼できるケースもあります。
医院側の要望に合わせて、オーダーメイドのサイトを作成できるのが特徴です。
ただし、機能やページを増やすほど価格は上がるため、内容によっては150万円を超えることも珍しくはありません。
オーダータイプの特徴 | |
費用 | 高い(50万円〜) |
制作期間 | 長い(2〜3ヶ月) |
デザイン | 自由度が高い |
- デザイン、機能、医院のブランディングなど細部までこだわりがある方
- 他院との差別化を重視する方
- 制作会社と相談しながら、完全オリジナルなサイトを作っていきたい方
テンプレートタイプ
テンプレートタイプは、既存のデザインテンプレートから選択して制作するタイプです。
ページ数に応じて価格は変動しますが、6〜8ページであれば25万円程度で作成できることが多いです。
テンプレートタイプでは、医院独自の画像や文章は利用できるものの、デザインの自由度は低くなります。
とはいえ、制作会社が事前に用意した良質なテンプレートをベースにするので、デザインの質が極端に劣るわけではありません。
テンプレートの種類に関しては、制作会社によって、豊富に用意されていることもあれば、種類が限られていることもあります。
オーダータイプの特徴 | |
費用 | 比較的安い(15万円〜) |
制作期間 | 比較的短い(1ヶ月程度) |
デザイン | 自由度が低い |
- コストを抑えて一定品質以上のホームページを用意したい方
- ホームページのデザインに強いこだわりがない方
制作会社のなかには「トップページのみオリジナルデザインにできる」など、ハイブリッド型のプランを提供している場合もあります。
月額利用タイプ
月額利用タイプは、いわゆる「サブスク」のように、毎月数千円の費用を支払うことでホームページを持つことができるタイプです。
月額利用タイプのデザインには通常、テンプレートデザインが用いられます。
月額利用タイプでは、初期の制作費がかからないのが大きなメリットです。
一方で、機能やページ数、デザインは必要最低限になっていることが多く、費用は継続的に支払わなければなりません。
オーダータイプの特徴 | |
費用 | 短期的には安いが、長期的には高い (月額数千円〜1万円) |
制作期間 | 短い(数週間) |
デザイン | 自由度が低い |
- 制作費用を一括で支払うのが難しい方
- 品質にこだわらず、スピーディーにホームページを用意したい方
- 一時的なサイトが必要な方
プランによっては最低契約期間が定められているものもあるので、確認が必要です。
歯科医院のホームページの制作費用を決める要素
ホームページの制作費用は、主にデザイナーや制作ディレクターの人件費です。
ホームページの内容や機能を充実させるほど、デザイナーやディレクターの対応時間も増えるので、最終的な制作価格も上がります。
つまり、デフォルトの制作内容がリッチなら制作費も相場より高く、逆に最低限の内容であれば相場より安いことが多いわけです。
適正な価格かどうかを判断するためにも、以下の5つの価格変動要因を確認し、それぞれの状況を把握しておきましょう。
- デザイン
オリジナル vs テンプレートなら、オリジナルのほうが価格も高くなります。 - ページ数
ページ数が増えると制作費も上がります。オーダータイプでは、6〜8ページなら70万円程度でも作成できますが、10〜15ページ程度になると100万円台が相場です。 - 機能やオプション
「予約フォーム設置」や「スマホ対応」など、機能を充実させるほど高くなります。スマホ対応は、デフォルトのプランに含まれている会社もあれば、オプションになっている会社もあるので確認が必要です。ロゴ制作や動画制作、写真撮影やコンテンツ作成には、別途追加の費用がかかる会社が多いので注意しましょう。 - 依頼先
制作会社 vs フリーランスなら、制作会社に依頼するほうが価格は上がる傾向があります。ただし、制作会社によっても価格は異なり、都市圏 vs 地方なら都市圏のほうが相場は上がります。 - 制作後のサポート
公開後に無料で修正できる回数や範囲には、会社ごとに規定があります。サポートが手厚い場合は、価格設定も高くなっている可能性があります。
Web制作会社を比較する場合には、単純な価格だけでなく、上記のような内容にも目を向けることが重要です。
歯科医院のホームページ制作後にかかる費用は?
ここまでホームページ制作の費用について説明してきましたが、ホームページは一度作って終わりではありません。
その後の管理・運用まで想定しておく必要があります。
制作後の管理・運用には以下の4つの費用がかかります。
- 保守管理費用
- 維持費(サーバー、ドメイン、SSL維持費)
- 更新費用
- SEO対策費用
それぞれチェックしておきましょう。
保守管理費用
保守管理費用は、ホームページの管理やメンテナンスを制作会社に任せる場合に発生する費用です。
5,000円〜2万円が相場です。
保守管理費用には、主に以下のような対応にかかる費用が含まれます。
- セキュリティ対策
- バグや障害、エラーへの対応
- CMSやサーバーのメンテナンス
- バックアップ
どこまで対応してくれるかは、契約内容によっても変わってくるので確認が必要です。
維持費(サーバー、ドメイン、SSL維持費)
ホームページを運用する上で必要なのが、以下の3つの維持費です。
- レンタルサーバー費用
ホームページをインターネット上で公開し続けるには、サーバーの利用が必須です。サーバーはいわば「データの保管庫」です。月額1,000円〜3,000円で利用できます。 - ドメイン費用
ドメインはインターネット上の「住所」です。「https://webma.xscore.co.jp/」のような特定のURLでホームページを公開するには、ドメイン費用がかかります。取得するドメインによって費用は異なりますが、年間1,000円程度で利用可能です。 - SSL費用
SSLとは、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みです。SSL化されたサイトではURLが「https」になっています。SSL化していなくてもホームページは公開可能ですが、セキュリティ面やユーザビリティの観点から導入したほうが良いでしょう。レンタルサーバーによっては、SSL化は無料で利用できます。
上記の維持費は、制作会社に運用を任せない場合にも発生します。
更新費用
ホームページ公開後は、定期的にコンテンツの更新が必要です。
更新費用は、制作会社に更新を任せる場合に発生します。
ただし、月1〜2回程度のテキストの修正や画像の差し替えなら、月額の保守管理サービス内で対応してくれる制作会社も多いので、確認しておきましょう。
ページを新たに追加する場合や、大幅な修正が必要な場合は、通常は1回あたり3,000円〜数万円かかります。
SEO対策費用
特定の検索キーワードで、ホームページを上位表示するには「SEO(検索エンジン最適化)」への取り組みが必要です。
SEOに継続的に取り組むことで、Googleや検索ユーザーからの評価を高め、検索結果での露出を増やすことが可能です。
SEO対策費用に関しては、取り組み内容に応じて費用が変わってきます。
- SEOコンサルティング・・・10万円〜50万円/月
- 内部施策・・・10万円〜100万円/月
- 外部施策・・・1.5万円〜15万円/月
- コンテンツ制作・・・1000円〜10万円/1記事
参考:SEO対策の費用相場と費用に関する3つの事実【一覧表あり】 -webma-
1つ注意が必要なのは、初期の制作プランに標準で含まれるSEO対策だけでは、上位表示は難しいケースが多いということです。
初期プランに含まれるSEO施策は、サイト構造やメタタグ周りの最低限の対策になっています。
SEOでは、継続的にコンテンツを作ったり、ユーザビリティを改善したりできなければ、思うような成果にはつながりません。
ホームページへのアクセスを増やしたいなら、上記のようなSEO対策費用も想定しておく必要があります。
弊社エクスコアでは、制作後のSEO施策までワンストップで支援しています。
下記の記事では、ホームページ改修とSEOへの取り組みにより、1年間で問い合わせ数が3倍になった歯科医院の事例をご紹介しています。
【支援事例】「新患が来ない」危機的状況から一変。ホームページ改修後は問い合わせ数が3倍に
歯科医院がホームページを制作するときに気をつけるべきこと
歯科医院がホームページ制作を外注するときには、何に気をつけるべきなのでしょうか?
この章では4つの気をつけるべきことをご紹介します。
- 安さだけで制作会社を選ばない
- 歯科業界の制作実績があるか確認する
- CMSを確認する
- デザインと集客力は分けて考える
それぞれ詳しく解説します。
1.安さだけで制作会社を選ばない
価格の安さだけでWeb制作会社を選んではいけません。
Web制作会社のなかには、制作費用が10万円未満と謳う会社も時々あります。
しかし、運営上必要な機能がデフォルトのプランに含まれていないケースもあるのです。
結果的にオプションをつけることになり、「相場より高額になってしまった」ということもあります。
また、月額利用タイプの制作会社では、初期制作費が0円のケースも多いので、そこに魅力的に感じている方も多いかもしれません。
しかし、運用期間が2年、3年と長くなっていくと割高になることがほとんどです。
ホームページは基本的に長く運用するものなので、長期的に運用した場合のコストがどうなるかをきちんと考えておくことが重要です。
2.歯科業界の制作実績があるか確認する
ホームページ制作を外注するなら、歯科業界での制作実績がある会社を選びましょう。
なぜなら、歯科医院のホームページでは、医療広告ガイドラインに則った記述や、ガイドラインに抵触しない記述が必要だからです。
医療系の制作実績が乏しい制作会社だと、このあたりの対応が難しいこともあり、結果的に医院側での手直しやチェックが必要になるなど、手間がかかってしまうことがあります。
歯科業界での実績が豊富な会社であれば、医療広告ガイドラインや業界知識を踏まえたスムーズなサイト制作が可能です。
さらに、過去の制作実績やノウハウを活かした提案にも期待できるでしょう。
3.CMSを確認する
依頼する制作会社が利用している「CMS」も確認しておくことをおすすめします。
CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムの略語で、ホームページを管理するためのシステムのことです。
よく知られているCMSには、国内で80%以上のシェアを誇る「WordPress」がありますね。
注意すべきことは、歯科系のWeb制作会社のなかには、独自に開発したCMSを使って制作している会社も存在するということです。
「独自CMS = 悪」というわけではありませんが、独自CMSには大きなデメリットがあることを理解しておかなければなりません。
「WordPress」のような一般的なCMSであれば、仕様が共通なので、どの制作会社でも引き継ぎや管理ができますし、リニューアルもスムーズです。
しかし、独自CMSはそうではありません。
独自CMSは開発した会社のみが扱っているので、制作会社が潰れてしまったり、サポートを終了してしまった場合には、1から作り直さなければならないリスクがあります。
こうしたリスクを知らずに依頼してしまうと、あとで後悔することがあるのでCMSの確認は必須です。
4.デザインと集客力は分けて考える
ホームページの「デザイン」と「集客力」は分けて考えなければなりません。
よくある失敗ですが、どんなに美しいホームページを作っても、集客観点での対策や戦略設計ができていなければ「全然集客につながらない」という事態に陥ってしまいます。
集客力の向上を目的にホームページを制作するのであれば、その後の「広告運用」や「SEO」も意識しつつ、マーケティング戦略にもとづいたサイト制作が必要不可欠です。
Web制作会社にもさまざまなタイプがあります。
依頼するのが「デザインのプロ」なのか「集客のプロ」なのか、必ずチェックしておきましょう。
歯科業界に強いエクスコアのホームページ制作費用
株式会社エクスコアでも、Webサイト制作/改修サービスを提供しています。
弊社では2つのWebサイト制作プランをご用意しています。
- テンプレートタイプ:25万円〜(制作期間:約5営業日〜)
- オーダーメイドタイプ:75万円〜(制作期間:約15営業日〜)
見積もりをご希望の方はお気軽に無料相談をご利用ください。
エクスコアのサービスに興味をお持ちの方は、ぜひこの先もお読みください。
エクスコアの特徴1.歯科業界で豊富な実績
エクスコアでは、これまでに2,000社以上のWebマーケティングを支援してきました。
なかでもお付き合いが多いのが、医療業界・歯科業界のお客様です。
医療系のお客様の割合は、お客様全体の33.9%となっています。
歯科業界で豊富な経験と実績がある弊社だからこそ、医療広告ガイドラインを遵守しつつ、医院それぞれの魅力が伝わるホームページ制作が可能です。
弊社では、歯科検索サイト『Medee』の運営もおこなっており、歯科業界のWeb集客ノウハウやサポート力には大きな強みがあります。
エクスコアの特徴2.集客力に強み
エクスコアの2つ目の強みは、「集客」への高い専門性です。
ホームページ制作の際には、徹底したマーケット調査やボトルネック分析をおこないます。
根拠やデータにもとづき、戦略的に「集客につながるホームページ」を作成いたします。
サイト公開後も、SEOやWeb広告などの施策で集客を最大化するための継続的・横断的なサポートが可能です。
実際に当サイト『Webma』も「歯科 SEO」でも検索1位を獲得するなど、SEOでの集客に成功しています。
歯科医院のホームページ制作でよくある質問
最後に歯科医院のホームページ制作でよくある質問をまとめました。
1.制作費を抑えるにはどうすれば良い?
ホームページの制作費を抑えるには、テンプレートデザインを使うのが効果的です。
また、さまざまなWeb制作会社のなかから、最もお得なプランを選びたい方は、複数の制作会社を比較して決めるということも重要でしょう。
1社だけではサービスに対する価格が適正なのかどうか判断できません。
複数社で見積もりを出してもらうと、相場や会社の良し悪しが判断しやすくなります。
2.安い制作プランだと品質は下がる?
安い制作プランでも、テンプレートデザインでコストを下げつつ、一定以上の品質を担保している会社は多いです。
ただし、ホームページの制作費は基本的に人件費なので、安いプランはそれだけ制作工数もかかっていないということは覚えておくと良いでしょう。
一方で、制作費をかけるほど品質が高くなるわけでもありません。
重要なのは、自院の予算内で「目的」に合わせて、適切な制作会社を選ぶことです。
【まとめ】歯科医院のホームページページ制作費用はタイプによって変動する
今回は歯科医院のホームページ制作費用について解説しました。
歯科医院のホームページ制作の費用相場は、以下の表のとおりです。
歯科業界に強い制作会社14社のプラン価格帯 | |
オーダータイプ | 50万円〜(7〜8ページ) |
テンプレートタイプ | 15万円〜35万円(6〜10ページ) |
月額利用タイプ | 2,000円〜1万円 /月(5〜11ページ) |
それぞれのタイプごとに、費用が適切かどうかを判断する必要があります。
ホームページ制作を検討中の方は、自院のホームページ制作の目的をあらためて明確にしたうえで、制作を依頼するようにしてください。
エクスコアのWeb制作/改修サービス資料は、下記のリンク先より1分でダウンロード可能です。ぜひお気軽にご利用ください。
エクスコアのWeb制作サービス資料をダウンロードしてみる
株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。