ホームページ改修とリニューアルの違い|成功させるポイントは目的の明確化

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  • 「ホームページの改修とリニューアルの違いがわからない」

    現状のホームページに手を加えようとしたときに、気になった方も多いのではないでしょうか?

    一般的にホームページの「改修」は、ホームページの一部分に変更を加えることを指します。

    一方で「リニューアル」はホームページ全体を新しく作り直すことを指す場合が多いです。

    過去に経験がないと、自社ホームページに「改修」と「リニューアル」のどちらが必要なのか、判断に迷いますよね。

    どちらにしても手間や費用がかかる作業なので、「改修したのに意味がなかった」「リニューアルして失敗した」という事態はどうしても避けたいところです。

    そこで今回は、ホームページの改修やリニューアルを検討中の方が、初めてでもスムーズに対応できるよう事前に知っておくべきポイントをまとめました。

    「より事業に貢献するホームページを作りたい」という方は、ぜひご確認ください。

    ホームページ改修とリニューアルの違い

    「改修」と「リニューアル」は似ているようですが、指し示す内容が微妙に異なります

    まずは用語の意味を確認しておきましょう。

    • 改修
      「改修」という言葉には「悪いところを改めて作り直す」という意味があります。Web業界においては「課題点を改善するための部分的な変更」を指すケースが多いです。たとえば、トップページのデザインの一部を変更したり、新たな機能を追加したり、特定のコンテンツを書き換えたりするのは「改修」に該当します。

    • リニューアル
      「リニューアル」は「新しくする」「一新する」という意味を持つ言葉です。そのため、ホームページのリニューアルも既存のものを新しく作り変えるという意味合いが強く、大規模で全面的な刷新を指すことが多いです。たとえば、ターゲットの変更やデザインの全面的な変更、サイト全体の構造変更などを「リニューアル」と呼ぶことが多くあります。

    参考:精選版 日本国語大辞典「改修」「リニューアル

    全面リニューアルすべきか?部分的に改修すべきか?

    結論からいうと、まずは部分的な改修を検討することをおすすめします。

    全面リニューアルには次のようなデメリットがあるからです。

    • 部分的な改修より費用や時間がかかる
    • SEOへの影響が出やすい
    • 効果検証しにくい

    「制作会社が全面リニューアルを勧めてきて、なんとなく良さそうだから」「デザインがいまいち気に入らないから」と、安易に全面リニューアルに踏み切るのは決しておすすめしません。

    SEOのエキスパートである住太陽氏は、全面リニューアルを実施するリスクについて、次のように述べています。

    全面リニューアルを実施してしまえば、これまで繰り返してきた改善と検証の結果に連続性がなくなり、課題を発見するところからやり直すことになります。現状がどこから手をつければいいかわからないほどひどい状態でもない限り、または何らかの事情でCMSやカートシステムを入れ替えざるを得なくなったような場合でもない限り、全面リニューアルは悪手です。

    引用元:全面リニューアルの提案を受けいれるべき? まずは細かな改善と検証を | ひとりSEO担当者の疑問に答えます | Web担当者Forum

    つまり、全面リニューアルはPDCAの連続性を途切れさせてしまうわけです。

    こうした理由から、基本的には部分的な改修を繰り返していくほうが良いですが、自社の課題や目的によっては全面リニューアルが必要なケースも確かにあります。

    全面リニューアルが必要な明確な根拠や目的があれば全面リニューアル、そうでないなら部分的な改修を検討しましょう。

    まずは「目的」を明確化すること

    ホームページ改修やリニューアルの前に、まずは自社の課題を適切に把握しましょう。

    そこから改修の「目的」を明確化することが大切です。

    たとえば、「ホームページ内にブログを設置したい」という場合にも、目的が「集客力アップ」なのか「ブランディング」なのかによって、改修の方向性が異なります。

    先に目的を定めておけば、本来の目的とは逸れた改修になってしまうリスクを抑えられますし、全面リニューアルが本当に必要かどうかも見えてくるはずです。

    ホームページ改修の目的例

    ホームページ改修における代表的な目的をいくつか紹介します。

    ぜひ自社に当てはめて考えてみてください。

    ホームページ改修の目的例

    • 目的1.流入数を増やすため
    • 目的2.ブランディングのため
    • 目的3.ユーザーエクスペリエンス改善のため
    • 目的4.CVRを高めるため
    • 目的5.サイト運営を効率化するため

    目的1.流入数を増やすため

    「アクセスがほとんどない」「流入数をさらに増やしたい」という場合には、流入数を増やす目的での改修を検討します。

    こうした状況下では、SEO(検索エンジン最適化)を意識した改修を実施して検索順位の改善を図り、流入増加につなげるのが有効な方法です。

    SEOは Googleや検索ユーザーに向けて適切に情報を届けるための継続的な取り組みを指します。

    これまでSEOを意識してホームページ運営をしてこなかったのなら、SEOの観点で何が不足しているのかを見直してみましょう。

    例として以下のような改修内容が挙げられます。

    改修例

    • 対策KWに合わせたメタタグの最適化
    • 構造化データの実装
    • ディレクトリ構造の最適化
    • 内部リンク構造やアンカーテキストの最適化
    • 専門性・独自性の高いコンテンツの作成
    • 低品質コンテンツの削除
    • ブログの設置 など

    目的2.ブランディングのため

    「デザインが古く時代遅れ」「ブランドイメージを一新したい」「ブランディングを強化したい」といった場合は、ブランディング / リブランディングを目的に改修をおこないます。

    ホームページは消費者からのブランドイメージのコントロールに役立ちます。

    顧客に届けたいメッセージは数年経つと変わることがありますし、デザインもトレンドがあるので数年で劣化するものです。

    そのような場合には、ブランディング / リブランディング目的での改修を検討します。

    改修例

    • サイトのデザインやレイアウトの刷新
    • ロゴや画像の差し替え
    • メインコピーやサブコピーの差し替え
    • ブログの設置 など

    目的3.ユーザーエクスペリエンス改善のため

    「情報を探しにくい」「サイトの操作性が悪い」「使用していて不具合が出ている」「文字が読みにくい」「読み込みが遅い」など、ユーザーにとって使いにくさが発生している場合です。

    ユーザーエクスペリエンス改善を目的とした改修は、「ユーザーの満足度を高める作業」と言い換えても良いでしょう。

    長く運営しているホームページでは、コンテンツが増えた結果、サイト構造が複雑化して「なかなか目的のコンテンツにたどり着けない」という状態になっていることがあります。

    また、PC版のページしかなく、スマホで見づらい状況になっているのもユーザーエクスペリエンスを下げる要因です。

    ユーザーエクスペリエンスを改善してあげると、ユーザーの滞在時間が伸び、最終的にはCVR改善やSEO強化にもつながる可能性があります。

    ユーザーエクスペリエンス改善では、以下のような改修が代表的な例です。

    改修例

    • スマホ対応(レスポンシブデザイン)
    • コアウェブバイタル最適化
    • ナビゲーション改善(パンくずリストの設置など)
    • 目次の設置
    • 文字サイズの変更
    • Q&Aコンテンツの設置 など

    目的4.CVRを高めるため

    「アクセスはあるのに問い合わせにつながらない」「CVが獲得できない」という場合にはCVR改善が必要です。

    CVRが低くなる要因は、「問い合わせボタンの位置がわかりにくい」「ターゲットとずれた訴求になっている」「フォーム入力に手間がかかる」など、多岐にわたります。

    まずは自社ホームページのボトルネックを特定しましょう。

    改修例としては以下のようなものが挙げられます。

    改修例

    • フォーム改修(入力項目の変更・削減など)
    • CTAボタンの設置位置、デザインの改善
    • マイクロコピーの改善
    • テキストのセールスライティング など

    目的5.サイト運営を効率化するため

    「自社で管理できないシステムを利用している」「管理・更新に工数がかかる」「CMSを導入したい」などの場合には、サイト運営の効率化を目的に改修を実施します。

    このケースでは全面的なリニューアルが必要なことも少なくありません。

    ホームページ運営を長く続けていくには、いかに運営しやすい状態を作れるかが重要です。

    現状のホームページ運営で非効率な部分があれば、以下のような改修も検討してみてください。

    改修例

    • CMSの導入 / 変更
    • 予約システム・決済システムの導入 など

    ホームページの改修の費用相場

    ホームページやコーポレートサイトの改修費用相場は、おおよそ次のようになっています。

    ホームページ改修の費用相場

    • 小規模な改修:20万円~100万円
      (20ページ以下、機能の一部やデザインのみ、特定のコンテンツのみの場合)

    • 大規模な改修:100万円~300万円
      (数十〜数百ページ。サイト再設計を伴うリニューアル、大幅なコンテンツ修正、新機能の追加などの場合)

    上記はあくまでも目安です。

    実際に改修にかかる費用は個々のサイト規模や改修内容、依頼先によって異なります。

    外部の制作会社やマーケティング会社に改修を依頼する際には、複数の会社で見積もりを取ると良いでしょう。

    ホームページ改修の流れ

    ホームページ改修をおこなう場合、以下の流れに沿って進めるのがおすすめです。

    ホームページ改修の流れ

    1. 課題の抽出
    2. 目的の明確化
    3. 改修の見積もり依頼
    4. 具体的な改修案の決定
    5. 実装・効果測定

    それぞれ解説します。

    1.課題の抽出

    現状の自社ホームページに「どのような課題があるのか」を明確にします

    日頃から自身が感じている課題はもちろん、お客様からいただいたお問い合わせを参考にするのも良いと思います。

    GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクス、Microsoftクラリティなどのツールを使えば、さらに粒度の細かな課題が見つかるはずです。

    2.目的の明確化

    前述のとおり、目的はホームページ改修を成功させるうえで必要不可欠です。

    目的が明確でないままに、「見栄えが悪い」のような抽象的なきっかけだけで改修を進めると、失敗のリスクも大きくなります。

    以下のように課題に目的を連動させ、明確化しましょう

    • 「トップページの〇〇がユーザー体験を損なうデザインになっている(課題)」

      → 「だからユーザーエクスペリエンス改善を目的に改修する(目的)」

    目的をしっかり設定するほど、ずれた方向性での改修は避けられます。

    3.改修の見積もり依頼

    社内で対応が難しい改修に関しては、プロの手を借りましょう。

    依頼先として、大きく以下の2つが挙げられます。

    1. Web制作会社 / Webマーケティング会社
    2. フリーランス

    フリーランスの場合、制作会社に依頼する場合と比べてコストは抑えられますが、スキルや信頼性を判断するのが難しいデメリットがあります。

    制作会社やWebマーケティング会社では、無料の範囲で見積もりや改善提案をおこなっているケースが多いです。

    まずは複数の制作会社で見積もり依頼を出してみることをおすすめします

    4.具体的な改修案の決定

    次に、具体的な改修案を出していきます。

    自社のホームページにおいて、「どの部分を」「どのように」「いつまでに」改修するかを決定します。

    具体的な改修案を考える際には、自社ホームページ内のユーザー行動やアクセス状況を分析することはもちろんのこと、競合他社と比較するのもおすすめです。

    競合のホームページをチェックすることで、自社との「差分」や「参考になる例」が見つかることがあります。

    5.実装・効果測定

    改修案が決定したら、デザインやコーディング、コンテンツ制作など、その内容に応じて実装を進めます。

    改修完了後は1ヶ月以上経過したのちに、効果測定をおこないましょう。

    「CVは増えたか?」「アクセス数は増えたか?」など、目的達成を測る指標に変化があるかをチェックします。

    ホームページ改修の依頼先を選ぶときのポイント

    ホームページ改修やリニューアルでは外部のパートナー選びも非常に重要です。

    この章では、外部の会社に依頼する際にチェックすべきポイントをご紹介します。

    ホームページ改修の依頼先を選ぶときのポイント

    • ポイント1.Webマーケティングに詳しい会社か?
    • ポイント2.実績や成功事例を紹介してくれるか?
    • ポイント3.担当者との相性やコミュニケーションに問題はないか?

    それぞれ解説します。

    ポイント1.Webマーケティングに詳しい会社か?

    「集客力アップ」を目的とするなら、Webマーケティングに詳しい会社に依頼しましょう

    改修でよくある失敗は、本来の目的は「集客」であるのに、「見た目さえ変えればアクセスも増えるはず」と「デザイン」を重視した改修をしてしまうパターンです。

    集客が目的なら「デザインの専門家(Webデザイン会社)」ではなく、「集客の専門家(Webマーケティング会社)」を選ばなくてはなりません

    プロフェッショナルなWebマーケティング会社であれば、ホームページ改修後の集客戦略まで考えた提案をしてくれるので、気軽に相談してみると良いでしょう。

    ポイント2.実績や成功事例を紹介してくれる会社を選ぶ

    ホームページ改修やSEO領域で十分な実績のある会社を選ぶこともポイントの一つです。

    実績や成功事例を紹介してもらい、以下のようなポイントをチェックしておきましょう。

    • 十分な制作・改修実績があるか?
    • 改修やリニューアルの結果、どのような成果につながっているのか?
    • 自社に近い業界やWebサイトの改修実績はあるか?

    Web制作を担う会社でも得意な領域と不得意な領域があります。

    実績を確認しておくことで、自社の目的に貢献してくれる会社を選びやすくなるはずです。

    ポイント3.担当者との相性やコミュニケーションに問題のない会社を選ぶ

    ホームページ改修では、デザインや機能、コンテンツなど細部にいたるまで、担当者と擦り合わせしながら進めていくことになります。

    担当者との相性やコミュニケーションに問題がないかについてもチェックしておきましょう。

    たとえば、以下のようなポイントは問い合わせや提案時に確認しておくべきです。

    • 専門的な内容でもわかりやすく伝えてくれるか?
    • 丁寧なヒアリングをしてくれるか?
    • 要望や目的に合った提案をしてくれるか?
    • レスポンスが遅くないか?
    • 良い面だけでなく、リスクまで真摯に説明してくれるか?

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    【まとめ】ホームページ改修・リニューアルでは目的が重要

    ホームページ改修とリニューアルについて解説しました。

    ホームページの「改修」は部分的な改善作業を指し、「リニューアル」は全面的な刷新を指すケースが多いです。

    全面リニューアルの場合は、費用や期間、さらには効果改善の面で改修よりデメリットが大きいので、まずは改修から検討しましょう。

    この記事でご紹介したとおり、ホームページの改修を成功させるには「目的」の明確化が欠かせません。

    ホームページ改修の目的例

    • 目的1.流入数を増やすため
    • 目的2.ブランディングのため
    • 目的3.ユーザーエクスペリエンス改善のため
    • 目的4.CVRを高めるため
    • 目的5.サイト運営を効率化するため

    上記はあくまでも目的の一例なので「自社の本当の目的がどこにあるのか」をきちんと把握できていれば問題ありません。

    ぜひ目的をしっかりと定めて、無駄のないホームページ改修を進めてください。

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