クリニックがWebでの集患を強化する場合、数ある対策の1つにLP制作があります。
「LPを作ったほうがいいと勧められたけど、ホームページと何が違うの?」
「LPを作るとどのようなメリットがあるの?」
「成果の出るLPにするにはどうすればいいの?」
このような疑問をお持ちのクリニック経営者の方も多いのではないでしょうか。
実はクリニックのように扱うサービスが複数ある業態ほど、LPの作成がおすすめです。
もし今Web広告のリンク先をホームページに設定しているのなら、LPに変更するだけでさらにコンバージョン率を上げられる可能性があります。
この記事では、クリニックが効果的なLPを作るためのポイントを紹介します。
- LPとは
- クリニックがLPを作るメリット
- 効果的なLPを作成するポイント
- クリニックがLPを作成する際の注意点
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Webサイト&LP制作/改修|サービス資料 -webma-
目次
LPとは
LPとは、ランディングページ(Landing Page)の略称で、コンバージョン獲得に特化した1枚完結型の専門ページのことです。
元々は、検索エンジンやWeb広告などから訪れたユーザーが初めにアクセスするページ全般を意味しますが、ここでは前者の「専門ページ」のLPについて解説します。
LPには以下のような特徴があります。
- 縦長のレイアウト
- 離脱を防ぐため他ページへのリンクが限定的
- 訴求力のあるデザイン
ホームページとの違い
LPは訴求したい内容に特化した1枚ページであるのに対し、ホームページはTOPページと複数の下層ページで構成されています。
下層ページでは医院情報や診療内容、経営理念などを詳しく説明しており、クリニックの情報を幅広く伝えることが主な目的です。
また、LPはコンバージョン率を上げるためにリンクを限定していますが、ホームページはリンクを貼りめぐらせて回遊率を上げている点も違いとして挙げられます。
クリニックがLPを作るメリット
クリニックがLPを作るメリットとしては、以下の2つがあります。
- 得意な診療内容に特化した訴求ができる
- コンバージョン率が向上する
得意な診療内容に特化した訴求ができる
クリニックがLPを作る最大のメリットは、得意分野の訴求力を上げられる点です。
多くのクリニックでは、複数の診療科目を扱っていると思います。
例えば美容クリニックの場合、二重整形、医療脱毛、アートメイクなど、さまざまな施術に対応しているでしょう。
そのなかで特に得意とする施術があっても、ホームページ内の施術内容ページでは、レイアウトに制限があるため、効果的に訴求ポイントを押し出すには限界があります。
そこでLPを作成すれば、施術内容の特徴やそのクリニックならではの強み、キャンペーン情報など、1つの施術に特化した内容をまとめて伝えることが可能です。
LPにはレイアウトに制限がないため、画像や図を使いながらデザイン性の高いページでクリニックの強みをアピールできます。
また、独立した専門ページを持っていることで、「ここのクリニックはこの施術が得意なんだな」という印象を与えることもできるでしょう。
コンバージョン率が向上する
2つ目のメリットは、コンバージョン率が向上するという点です。
通常のホームページでは、どこのクリニックにするか検討する上で必要な「料金」や「アクセス」、「医師の実績」などの情報が複数ページにまたがっていることが多いです。
これでは必要な情報を自分で探さなければならないことでユーザーに負担がかかり、途中で離脱してしまう可能性が高まります。
専門LPであれば、1ページに必要な情報がすべて集約されているため、ユーザーはスクロールするだけで知りたい情報を取得できます。
ストーリー性を持って訴求することで自然と理解度が深まる結果、そのままお問い合わせや予約などのアクションを起こしてもらいやすくなるのです。
効果的なLPを作成するポイント
LPがあれば集患できるのかというと、必ずしもそうではありません。
訴求力のあるLPにするためには、コツを押さえて作成する必要があります。
ここでは、効果的なLPを作成するためのポイントをご紹介します。
- ファーストビューにこだわる
- 他院との差別化ポイントを入れる
- 視覚的に見せる
- ストーリー性を大事にする
- 医院情報を漏れなく記載する
ファーストビューにこだわる
ファーストビューとは、ユーザーがページに訪れた際、スクロールせずに見える範囲のことを指します。
LPにおいて、ファーストビューは最も重要です。
ユーザーがLPを訪れて「このまま読み進めるか」を決めるのはわずか3秒だと言われており、この時点で60%以上が離脱してしまいます。
つまり、そこから先を読んでもらえるかどうかは、ファーストビューにかかっているのです。
どんなに良いコンテンツを用意していたとしても、ファーストビューで興味をひけなかったらユーザーの目に触れることすらできません。
インパクトのあるファーストビューにするために必要な要素は以下のとおりです。
- 何のLPか一目でわかるメインビジュアル(画像)
- 「これをするとどうなれるか」が伝わるキャッチコピー
- 権威付けになる実績や具体的な数字
- CTA(問い合わせや予約のボタン)
ファーストビューの出来が、滞在時間やコンバージョン率を大きく左右します。
これらの要素を盛り込みながら、こだわって作成しましょう。
他院との差別化ポイントを入れる
LPを作っても、他と同じような内容ばかりであればコンバージョンには繋がりません。
LPには必ず「他院との差別化ポイント」=「クリニックならではの強み」が必要です。
実績数、料金システムの明瞭さ、予約の取りやすさ、アクセスのしやすさなど、自院の強みを洗い出してアピールしましょう。
視覚的に見せる
LPを訪れたユーザーの全員が内容をしっかり読んでくれるとは限りません。
文章がだらだらと書かれているだけのLPだと、ユーザーは読みにくさを感じて離脱してしまいます。
そのため、画像やイラスト、図などを使いながら、視覚的に情報を伝えることが重要です。
例を挙げると、診察の流れであれば、文章だけでなくフローごとに画像やアイコンがあるだけでイメージしやすくなるでしょう。
また、テキストが多くなる場合でも、強調箇所のフォントサイズや色を変えるだけで読みやすさが大きく変わります。
ストーリー性を大事にする
LPを訪問したユーザーは、まだ興味があるだけの状態です。
興味があるだけの状態から、問い合わせや予約をする状態まで引き上げるためには、ストーリー性のある構成が重要となります。
美容施術のLPで、構成の例をみてみましょう。
LPの基本構成は【起承転結】ではなく、【結起承転】です。
最も伝えたい結論を最初に持ってくることで、離脱を防ぎます。
どの順番で伝えたらユーザーの確度が上がっていくかを考えて構成を考えましょう。
医院情報を漏れなく記載する
医院に関する情報を漏れなく記載することも重要です。
クリニックの場合、問い合わせや予約のあと、直接来院してもらう必要があります。
そのため、アクセス情報や定休日、診療時間はLP内にしっかりと明記しましょう。
必要情報が抜け漏れていると、離脱の原因になります。
情報は過不足なく正確に記載しましょう。
クリニックがLPを作成する際の注意点
クリニックがLPを作成する際、以下の3点に注意してください。
- 医療広告ガイドラインに準拠する
- 薬機法に配慮する
- 画像のみのLPにおけるデメリットを理解する
それぞれ解説します。
医療広告ガイドラインに準拠する
クリニックのLPでは、医療広告ガイドラインの規定に従う必要があります。
もし違反すると、行政指導が入り改善を求められます。
これらに従わなかった場合、管理者の変更命令やクリニックの一定期間閉鎖などの行政処分が下る可能性があります。
場合によっては、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されることもあるため注意が必要です。
医療広告ガイドラインにもとづき、以下のような表現は禁止されています。
- 「県内一の実績があります」(比較優良広告)
- 「3年間脱毛し放題」(誇大広告)
- 「この施術は絶対安全です」(虚偽広告)
- 患者等の主観に基づく体験談の掲載(省令禁止事項)
- 詳細情報のないビフォーアフター写真(省令禁止事項)
参考:医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書(案) – 厚生労働省
LPは専門ページである分、広告要素が強くなるため、誇大表現には特に注意しましょう。
薬機法に配慮する
医療系のLPは、薬機法(旧薬事法)にも配慮が必要です。
薬機法では、医療広告ガイドラインと同様に広告表現が規制されています。
簡単にいえば、医薬品や医療機器の広告において消費者誤解を招くような表現をしてはならない、ということです。
主な内容としては、医療ガイドラインと同様で「虚偽広告」「誇大広告」「比較広告」、また「未承認医薬品等の広告」が禁止されています。
薬機法で特に気をつけなければならないのが脱毛サロンです。
脱毛器には美容機器と医療機器があり、それぞれ定義が異なります。
もし美容機器を扱っているにも関わらず、医療機器と同様の効果が得られるような表現をしていた場合、薬機法違反(虚偽広告)となるので注意してください。
画像のみのLPにおけるデメリットを理解する
LP制作の費用を抑えたい場合、HTMLやCSSを使わずに画像のみで作成する方法があります。
画像のみのLPのメリットは、工数が少なく比較的安価で作成できることや、管理コストが低いことなどが挙げられます。
しかし、画像のみのLPには以下のようなデメリットがあることも留意しておきましょう。
- 検索エンジンはテキスト情報と比較して画像を理解しにくいため、SEOは難しい
- ページ表示スピードが遅くなり、離脱率が上がる可能性がある
- スマートフォン用の画像を作成する必要がある
もちろん、画像のみでも成果を上げているLPは多くあります。
メリット・デメリットを理解した上で、状況によって使い分けることが大事です。
クリニックにおけるLP制作の成功事例
この章では、LP制作で集客に成功した弊社のお客様の事例をご紹介します。
医療脱毛クリニックの事例です。
下記のとおり、制作前後でCVRは約1.8倍、CPAは約48%改善しました。
詳細は以下の表にまとめています。
実施内容 |
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ポイント |
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結果 |
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当サイトでは、こちらのクリニックへのインタビュー記事も公開しています。
下記の記事に掲載しておりますので、あわせてご覧ください。
【支援事例】データに基づいた戦略的なWeb広告運用でCPA62%削減に成功|アステリアクリニック様 -webma-
【まとめ】クリニックは専門LPの作成がおすすめ!
クリニックで得意分野や集患したい診療科目があれば、専門LPの作成をおすすめします。
ただし、医療系のLPの作成においては、医療広告ガイドラインや薬機法に抵触しないよう、注意してください。
今回ご紹介したポイントを意識して効果的なLPが作成できれば、高い来院率が見込めるでしょう。
もしLP制作をプロに任せるなら、制作から広告運用までをトータルでサポートできる会社への依頼がおすすめです。
株式会社エクスコアは、LP制作はもちろんリスティング広告運用やLPOにも強みがあります。
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株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。