こんにちは!Webma 編集部の鈴木です。
「SEO最新ニュース」では、毎月1回SEOの重要トピックをまとめてご紹介しています。
今回は2023年3月の4つのニュースをご紹介します。
- Google、約半年ぶりにコアアップデートを実施、完了【March 2023 Core Update】
- Google検索ステータスダッシュボードでランキング更新の状況が確認できるように
- Search Console のユーザー・権限管理機能がアップデート
- 2023年最新のローカル検索ランキング要因レポートが公開【Whitespark調査】
さっそく見ていきましょう。
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【現役SEO担当者が伝えたい】SEO情報収集の注意点と超有益サイト・SNSアカウント14選 -webma-
目次
Google、約半年ぶりにコアアップデートを実施、完了【March 2023 Core Update】
Googleは 3月15日〜3月28日の間にコアアルゴリズムアップデート(March 2023 Core Update)を実施しました。
コアアルゴリズムアップデート(コアアップデート)は、Googleが年に数回実施する重要かつ大規模なアルゴリズム変更です。
前回のコアアップデートが実施されたのは 2022年9月だったので、約半年ぶり、2023年に入ってからは初めてのアップデートとなりました。
3月15日に Google Search Central の Twitter アカウントで以下のように告知がありました。
Today we released the March 2023 core update. We'll update our ranking release history page when the rollout is complete: https://t.co/sQ5COfdNcb
— Google Search Central (@googlesearchc) March 15, 2023
本日、2023年3月のコアアップデートをリリースしました。ロールアウトが完了しましたら、ランキングのリリース履歴ページを更新します:https://developers.google.com/search/updates/ranking?hl=ja
アップデートの展開は3月28日で完了しています。
- 2022年9月
- 2022年5月
- 2021年11月
コアアップデートによる順位変動のインパクトは?
Semrushは、今回のアップデートによる変動が2022年9月のアップデートより大きいと分析しています。
以下のグラフでは、アップデート期間中の変動のピークが示されています。
出典:How the March 2023 Google core update compared to previous core updates – Search Engine Land
2023年3月のアップデートでは変動スコアが8だったのに対し、前回の2022年9月はピークでも5に達した程度です。
また、以下のグラフでは、 Google検索結果の1ページ目でランクづけされたURLが変化した割合が示されています。
出典:How the March 2023 Google core update compared to previous core updates – Search Engine Land
左側が前回、右側が今回のコアアップデートです。
みなさんのサイトでの変動状況はどうでしょうか。
今回のアップデートでは、
- 初動が大きく、通常どおりYMYL領域での変動が大きい
- サブディレクトリ貸し周辺サイトでの順位が下落傾向
- コンテンツの品質や独自性を重視?
といった情報がすでに出てきています。
参考:SEO研究チャンネルさん、SEOおたくさん
ここ数年はドメイン評価に比重が寄ったアルゴリズムで、ディレクトリ貸しなどが横行していました。
今回その比重を調整して、より健全な検索結果を作ろうという動きのようにも見えます。
いずれにしてもGoogleが目指すのは「ユーザーにとって有益な検索結果」であることは変わりません。
Googleのアドバイスに則って「E-E-A-T」や「独自性」を意識したコンテンツを提供していくことが重要です。
もし今回のコアアップデートで、自サイトが大きな影響を受けたという場合にはGoogleのアドバイスに従い、地道にコンテンツを改善していきましょう。
※コアアップデートはペナルティではありません。より良い検索結果を実現するためのシステム調整です。順位が下がったからといって必ずしも早急に解決すべき問題があるとは限りません。
Google検索ステータスダッシュボードでランキング更新の状況が確認できるように
Googleは「検索ステータスダッシュボード」にランキングセクションを追加しました。
3月22日に、Google Search Central のTwitter アカウントで以下のように告知がありました。
We're working on unifying the ranking updates page with https://t.co/hQKAEilPD1. Soon, the new "Ranking" section will show the active March 2023 core update, plus history up to 2020. We'll update this tweet once we're finished migrating.
— Google Search Central (@googlesearchc) March 21, 2023
ランキング更新ページをhttp://status.search.google.comに統一する作業を進めています。まもなく、新しい「ランキング」セクションに、アクティブな 2023 年 3 月のコア アップデートと 2020 年までの履歴が表示されます。移行が完了したら、このツイートを更新します。
ステータスダッシュボードは、Google検索の稼働状況をリアルタイムに反映するものとして、2022年12月から提供されていました。
今回はそこに「ランキング」が加わった形です。
現在、以下の4つの状況を確認できます。
- Crawling(クロール)
- Indexing(インデックス)
- Serving(検索結果の配信)
- Ranking(ランキング)
以下は3月のコアアップデート期間中のステータスダッシュボードです。
「ランキング」欄には、「i」マークで更新があったことが示されています。
クリックすると、詳細を確認できます。
※今回のランキングセクション追加に伴い、「アップデート一覧・履歴ページ」はステータスダッシュボード内のランキング関連インシデントの詳細ページ に置き換わりました。日本語版のアップデート一覧ページには、3月31日時点ではまだアクセス可能です。
Search Console のユーザー・権限管理機能がアップデート
現バージョンの Search Console で、ユーザー管理ができるようになりました。
Search Console のユーザーと権限の管理を更新 | Google 検索セントラル ブログ
ユーザーや権限の管理はこれまで、以前のウェブマスターツールを使っておこなう必要があり、古いインターフィースでの管理が続いていました。
しかし今回の更新により、現行のSearch Console にも以下のように機能が追加されています。
引用元:Search Console のユーザーと権限の管理を更新 | Google 検索セントラル ブログ
Googleは新しい「ユーザーと権限の管理」機能の特徴として、以下の項目を挙げています。
- 確認済み所有者と委任された所有者を区別
- 確認済み所有者をすぐ簡単に削除(所有権トークンの削除は不要)
- 委任された所有者の権限レベルを変更することが可能(所有者、完全、制限付き)
- 現在および以前のすべてのユーザーのプロパティに関する確認トークンをみることが可能。特に以前の所有者が残したトークンの確認が可能
- 所有権イベント履歴
Googleの公式アナウンスページでは、ユーザー・権限管理のベストプラクティスに関する説明もあります。
ユーザー・権限の管理はセキュリティにも関連するのでぜひチェックしておきましょう。
2023年最新のローカル検索ランキング要因レポートが公開【Whitespark調査】
カナダを拠点にローカルSEO関連のサービスを提供する「Whitespark」社は、2023年のローカル検索ランキング要因レポートを公開しました。
2023 Local Search Ranking Factors Report from Whitespark – Increase local SEO rankings | Whitespark
この調査は、Whitespark社が44人のローカルSEOの専門家に協力を依頼し、149の要因に0 から 5 のスコアをつける形で実施されたものです。
Googleのローカル検索でランキングへの影響が大きいと考えられる重要な要因を確認することができます。
【ローカルパック / ローカルファインダー(地図内での順位)のランキング要因】
出典:Whitespark
【ローカル検索のオーガニックランキング(自然検索での順位)要因】
出典:Whitespark
Googleが公式に発表したものではないので鵜呑みにしてはいけませんが、経験豊富なローカルSEOのエキスパートたちが現時点で重要と考えている要因を知ることができます。
興味深い施策も多いので、参考程度にチェックしてみてください。
なお、この調査では「ローカルパックのランキング要因」「ローカル検索のオーガニックランキング要因」以外にも、以下の要因についてまとめられています。
- コンバージョン要因
- ローカルSEOの神話(ランキングに影響がない要因)
- マイナス要因
- ビジネスプロフィール停止のリスク要因
- ローカル検索広告(LSA)のランキング要因
- ローカルSEOの専門家はどのようにAIを利用しているか?
2023 Local Search Ranking Factors Report from Whitespark – Increase local SEO rankings | Whitespark(英語)
最後に
2023年3月のSEOニュースまとめをお届けしました。
SEOに取り組むみなさまのお役に立てるよう、毎月SEOニュースまとめを更新しています。
Webmaでは随時、無料ダウンロードコンテンツも更新しています。
3月は「MEO 順位・インサイト確認マニュアル」を公開いたしました。
以下のリンク先にて配布していますので、お気軽にダウンロードしてご覧ください。
MEOノウハウ|MEO 順位・インサイト確認マニュアル -webma-
1988年生まれ。静岡県浜松市出身。
経営者の父親のもとで育ち、名古屋の大学へ進学。
新卒で東証一部上場の大手IT系企業に入社し、2年間広告営業職として従事。
その後、幼い頃から父親の背中を見て育ったため「自分もいずれ経営者になる」という想いが強く、創業メンバーの1人として、2013年4月にエクスコアを設立。
新規開拓のインサイドセールスで自社オリジナルプランの広告営業に従事し、年間約8,000万以上の売上を作り出す。
反響営業・ルート営業を経験した後に事業部を統括する立場に就き、20名以上の組織をマネジメント。5億以上の売上を作り出す。
並行してマーケティング部門を立ち上げ、Web広告・SEO対策・Web制作を基点としたサービスの創出・強化に注力する。
営業・マーケター・エンジニア・デザイナー・動画クリエイターなどの組織を統括。2020年4月取締役に就任し、採用業務全般にも従事。Web解析士/薬事法管理者資格取得。(2024年3月まで在籍)