弁護士数の増加に伴い、今やほとんどの弁護士が集客の悩みを抱えています。
あなたもホームページを作成したり、異業種交流会に参加してみたりと、さまざまな集客方法を試しているでしょう。
では、ここ数年で注目されるようになった「MEO」には取り組んでいるでしょうか?
MEOとは、Googleマップ検索での順位を上げ、マップ経由で集客する方法です。
弁護士を探す際、依頼者の多くは専門性のみならず「近さ」も考慮しています。
早急な解決を望む場合や、何度も事務所に足を運ぶ必要がある場合には、なおさら近隣の地域内で弁護士を探す人が多いでしょう。
そのため、GoogleマップやGoogle検索結果の地図で露出を増やすことは、顧客に見つけてもらううえで非常に良い方法です。
この記事では、企業のMEOを支援している弊社エクスコアが、MEOを成功させるためのノウハウや弊社顧客のMEO成功事例をご紹介します。
集客でお悩みの弁護士さんは、ぜひ記事の内容を参考にMEOに取り組んでみてください。
【MEO対策を依頼したい方へ】
弊社でもMEOサービスを提供しております。
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目次
MEOとは
MEOとは、「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の略語です。
具体的には、「Googleマップアプリ」や「Google検索結果ページの地図」で上位表示するための対策を指します。
後の章で解説しますが、マップで上位を獲得するには「Googleビジネスプロフィール」の情報を充実させることが重要になります。
弁護士が集客対策としてMEOに取り組むべき理由
弁護士が集客対策としてMEOに取り組むべき理由は以下の3つです。
- 「いま弁護士を探している」人を集客できる
- 検索ユーザーに正確な情報提供ができる
- 無料かつプル型のアプローチで始めやすい
それぞれ解説します。
1.「いま弁護士を探している」人を集客できる
最も大きな利点は、「いま弁護士を探している」人を集客できることです。
地域名を指定して弁護士を検索したり、Googleマップを使って検索しているのは「近場にいい弁護士はいないかな?」と、すでにニーズを感じている人たちです。
MEOはこうした「顕在層」へのアプローチなので、受任に直結しやすい特徴があります。
Googleが過去にまとめたデータでは、モバイル端末で近隣の企業・店舗を検索した人の76%が、当日中にその企業・店舗を訪問したことが示されています。
2.検索ユーザーに正確な情報提供ができる
MEO施策の一つである「正確なビジネス情報の登録」は、弁護士のブランドを守る観点からも大切です。
実は、Googleマップで表示される「営業時間」や「電話番号」のようなビジネス情報は、オーナー自身が登録していなくても、勝手に掲載されることがあります。
たとえば、Google側がWeb上で取得した情報を勝手に反映したケースや、ユーザーが登録・編集したケースです。
もし、このようにして登録されたビジネス情報に誤りや不足があると、信頼が重視される弁護士業においてはマイナス要因になりかねません。
「過去にビジネスプロフィールに登録したけど、管理していない」という場合も同様に、情報が最新になっておらず、正確ではない可能性があります。
弁護士は「〇〇法律事務所」のように指名検索をされることも多く、検索結果のビジネスプロフィールの情報は頻繁に見られます。
※赤枠部分の情報は、Googleビジネスプロフィールの登録情報を反映します。
そのためMEOに取り組み、正確なビジネス情報を提供することが重要です。
3.無料かつプル型のアプローチで始めやすい
Googleビジネスプロフィールの利用に料金はかからないため、自分で対策するならMEOは無料で始められます。
またMEOは、プル型のアプローチなので品位を求められる弁護士業との相性も良い集客方法です。
- プル型:依頼者側が自分で情報を取得してくれるのを待つ
- プッシュ型:依頼者に対して直接働きかける
弁護士業では、積極的な売り込みはイメージダウンにもつながる恐れがあるため、プル型のMEOは効果的な集客戦略といえるでしょう。
もし「初めてのMEOなので自分で取り組むのは難しい」という方でも、専門のMEO会社に依頼すれば月々約3万円程度で対策してもらえます。
月々10万円以上かかるSEOと比べると、MEOは比較的安価に対策できるので、最初は思い切ってプロに任せてみるのも一つの選択肢でしょう。
弁護士・法律事務所のMEOの成功事例
ここでは、弊社がMEO施策を支援した法律事務所様の事例を2つご紹介します。
1.3ヶ月で31位 → 1位に
愛知県の法律事務所様の事例です。
MEOへの取り組みを開始した当初、ターゲットキーワードでの順位は31位でしたが、わずか3ヶ月で1位まで上昇しました。
また、認知度を向上させるために多様なキーワードで順位上昇を図った結果、表示回数も大幅に増え2倍以上になっています。
- 検索順位:31位 → 1位
- 表示回数:517回 → 1,197回(2.3倍)
2.4ヶ月でユーザーの反応が1.38倍に
こちらは和歌山県の法律事務所様の事例です。
対策を開始時点で4位だったターゲットキーワードで2位まで上昇。
月に52回だった「ユーザーの反応」は、月72回まで上昇しました。
※ユーザーの反応:サイトへのアクセス・ルートの検索・電話のいずれかに該当するアクション。
- 検索順位:4位 → 2位
- ユーザーの反応:52回 → 72回(1.38倍)
このように、正しくMEOに取り組めば3〜4ヶ月で成果が実感できることが多いです。
弊社エクスコアのMEO支援実績やサービス内容についてさらに詳しく知りたい方は、「MEOサービス資料」をご覧ください。
弁護士がMEOを成功させるための9つのポイント
それでは、弁護士がMEOを成功させるための9つのポイントをご紹介します。
- 「地域名」「専門性」を軸にキーワードを選ぶ
- ビジネス情報をもれなく埋め、最新に保つ
- 業務内容に合う「ビジネスカテゴリ」を設定する
- 事務所の雰囲気が伝わる写真を充実させる
- 「投稿」で定期的に発信する
- 「商品」欄に取扱業務や相談内容を掲載する
- NAP情報を統一する
- 顧客にクチコミを依頼する
- クチコミに返信する
1.「地域名」「専門性」を軸にキーワードを選ぶ
最初に、どのような検索で上位表示したいのか、ターゲットキーワードを決めておきましょう。
弁護士のMEOでは、「地域名」や「専門性」を掛け合わせた、以下のようなキーワードで対策するのが基本となります。
- 「地域名 + 弁護士」(「恵比寿 弁護士」)
- 「地域名 + 法律事務所」(「恵比寿 法律事務所」)
- 「地域名 + 弁護士 + 無料相談」(「恵比寿 弁護士 無料相談」)
- 「地域名 + 弁護士 + 専門・サービス内容」(「恵比寿 弁護士 特許」)
- 位置情報に紐づいたローカル検索(「弁護士」「弁護士 債権」)
注意が必要なのは、「地域名」のエリアを広げすぎないことです。
「東京 弁護士」のような広いエリアのキーワードで上位を獲得するのは、Googleの仕組み上難しいため、まずは市区町村や最寄り駅の名前を狙いましょう。
また、Googleビジネスプロフィールを使ったことがあれば、「パフォーマンス」→「検索内容」を確認してみてください。
実際にビジネスプロフィールの表示につながったキーワードをチェックできるため、対策キーワードのヒントが得られるはずです。
2.ビジネス情報をもれなく埋め、最新に保つ
Googleビジネスプロフィールの情報を充実させ、情報を常に最新に保ちましょう。
Googleは、検索キーワードとビジネス情報の関連性(=一致度合い)を評価し、関連性が高い事務所を上位に表示します。
ビジネス情報を充実させるほど正確な情報が提供され、MEOに有利に働きます。
Googleビジネスプロフィールでは、以下のような基本情報の登録が可能です。
- ビジネス名
- ビジネスカテゴリ
- 説明
- 開業日
- ビジネス所在地(およびサービス提供地域)
- 営業時間(および特別営業時間)
- 電話番号
- ウェブサイト
- その他
- 写真
それぞれの項目をもれなく入力し、営業時間などを変更する場合には、常に最新情報を反映しましょう。
3.業務内容に合う「ビジネスカテゴリ」を設定する
どの「カテゴリ」を選ぶかによって検索での表示のされやすさが異なります。
たとえば、あなたが知的財産や特許関連の案件を専門にしているとしましょう。
この場合、カテゴリは一般的な「弁護士」ではなく、具体的な「弁護士(特許)」に設定するべきです。
そうすることで「地域名 弁護士 特許」「地域名 法律事務所 特許」のような対策キーワードで上位表示されやすくなるからです。
事務所の提供するサービス全体を最も的確に表すメインカテゴリを1つ選択してください。
あらゆる分野の相談内容を扱っているのであれば、メインカテゴリに「弁護士」または「法律事務所」を設定してOKです。
「事業が何であるか?」という観点でメインカテゴリを設定しましょう。
4.事務所の雰囲気が伝わる写真を充実させる
写真を充実させることで、プロフィールの表示回数や閲覧数、さらにはユーザーのアクション率にも良い影響が出る傾向があります。
特にアップロードしている写真がわずかしかない場合は、事務所や弁護士の先生の雰囲気が伝わる写真を増やすようにしてください。
法的トラブルを抱えて助けを求めているユーザーは、自分の味方となってくれる弁護士がどのような人なのかを事前に知りたいと思っているはずです。
以下のように、さまざまなタイプの写真を投稿しておき、依頼者が事前に確認できるようにしておきましょう。
- 外観の写真:正面だけでなく、右・左からなどあらゆる角度での写真。事務所の入口や建物の入口、看板など。
- 事務所内の写真:事務所内の雰囲気が伝わる写真。デスクの様子など。
- 弁護士の先生の写真:事務所内で撮影した個人の顔写真や、相談中の様子がイメージできる写真。事務所スタッフの写真。
- 事務所のロゴ
ただし、アップロードする写真のサイズや形式には、以下のように推奨される基準があるので、基準を守って投稿するようにしてください。
- 形式: JPG または PNG
- サイズ: 10 KB~5 MB
- 推奨解像度: 縦 720 ピクセル、横 720 ピクセル
- 最小解像度: 縦 250 ピクセル、横 250 ピクセル
- 品質: ピントが合っていて十分な明るさのある写真を使用します。大幅な加工や過度のフィルタ使用は避けてください。雰囲気をありのままに伝える画像をお選びください。
5.「投稿」で定期的に発信する
Googleビジネスプロフィールの「投稿」機能を使えば、事務所やサービスに関する情報をブログのように発信できます。
たとえば、
- 各トラブルの無料相談の案内
- 解決事例
- 営業時間変更などのお知らせ
- 弁護士の紹介
など、さまざまな情報提供が可能です。
投稿は「最新情報」欄に日付とともに表示されるため、ビジネスプロフィールの情報がアクティブに管理されていることを示す意味でも効果的です。
また、上位表示したいキーワードに関連するトピックの投稿を増やせば、Googleに対してもユーザーに対しても専門性を示すことができ、MEOに有利に働く可能性があります。
投稿では、顧客にとって有益な情報を発信することはもちろん、対策キーワードやトピックも意識してみてください(過剰にキーワードを盛り込んだりする必要はありません)。
※弁護士が事件を扱うのは当然のことですが、投稿コンテンツに「〇〇事件」のような文言を使うと、コンテンツポリシー違反と判断され拒否の対象となるケースがあるのでご注意ください。
参考:Googleマイビジネスで,弁護士事務所の投稿を載せるのに,○○事件と書くと,記事が削除されてしまうと,弁護士は世の中の事件を扱う商売だから困る – Google ビジネス プロフィール コミュニティ
6.「商品」欄に取扱業務や相談内容を掲載する
弁護士は、Googleビジネスプロフィールの「商品」欄に取扱業務や相談内容を掲載しておくことが可能です。
「商品」欄はインターネット上の通りすがりのユーザーにも「どのようなサービスを提供しているのか」を看板のように示してくれます。
「債務整理」「交通事故」「離婚」など、複数の取扱業務があればここに掲載しておきましょう。
顧客は、商品欄で自分の解決したいトラブルに対応してくれるのかどうかを一目で知ることができます。
商品欄には、画像や説明文、リンクも一緒に掲載可能です。
7.NAP情報を統一する
MEOでは、次の3つの単語の頭文字をとって「NAP」と呼びます。
- N:Name(名前)
- A:Adress(住所)
- P:Phone(電話番号)
Googleビジネスプロフィールやホームページ、ポータルサイト、SNSなど各媒体でNAPの3要素の表記を統一するようにしましょう。
なぜならGoogleは「視認性の高さ(=知名度や評判)」を評価しており、その際にNAP情報を参照していると言われているためです。
どの媒体でもNAPが統一されていれば、Googleも瞬時に「この弁護士の情報だ」と情報を結びつけることができます。
8.顧客にクチコミを依頼する
Googleマップのクチコミは事務所や弁護士選びに直接影響するだけでなく、MEOの順位にも影響する大切な要素です。
Googleは、クチコミ数が多いビジネスやクチコミ評価が高いビジネスをより高く順位づけすると記載しています。
Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。
特にクチコミ件数が10件に達していない事務所は以下のような方法で依頼してみましょう。
- 満足度が高いと思われる顧客や無料相談の利用者に、直接声かけをする
- QRコードを掲載したチラシを配布する
- 顧客へのお礼メールの際にクチコミ依頼を記載する
なお、自作自演のクチコミ投稿(サクラ行為)や特典を用意してクチコミ投稿を促すことは、ガイドライン違反になるので、絶対にしないようにしてください。
9.クチコミに返信する
クチコミをいただいたら、必ず返信しましょう。
クチコミに注目するユーザーはその多くが、一度も事務所を利用したことのない人です。
そのため、返信次第で弁護士や事務所への信頼感も変わってきます。
良いクチコミをいただいた場合には、以下のようにお礼に事務所のアピールポイントを添えて返信すると良いでしょう。
良くないクチコミをいただいた場合にも、それが事実の場合にはきちんと謝罪し「今後こうしていきます」と示すことをおすすめします。
「口コミへの返信の仕方がわからない」という方は、以下の記事で返信の例文をご確認ください。
Googleの口コミ返信の例文10選|型やポイントも紹介 -webma-
弁護士のMEOに関してよくある質問
弁護士がMEOに取り組むときに、よくある質問をまとめました。
1.GBPに弁護士の個人登録は可能か?
個人で開業している弁護士の場合、個人名でのGoogleビジネスプロフィールへの登録が可能です。
同一の事務所に看板を掲げる開業弁護士が複数いる場合でも(たとえば、オフィスを共有していて登録する地点が同じになる場合でも)、それぞれオーナー確認ができ、専用のビジネスプロフィールを作成できます。
Googleは以下のページで個人開業者向けのガイドラインを掲載していますので、ご確認ください。
2.MEOの対策代行費用はどれくらいか?
MEOを専門の会社に依頼する場合、費用の相場は月々約2万円〜5万円です。
施策の範囲・内容によって金額が上下するので、依頼前に必ず「どのような対策を実施してくれるのか」を確認しましょう。
なお、MEO代行会社のなかには、Googleのポリシーに違反する行為で順位アップを測る悪徳業者も存在します。
施策の内容やリスクについて、具体的に説明してくれない会社には要注意です。
3.MEOとSEO、どちらから取り組むべきか?
予算や現状の課題によってケースバイケースです。
無料で相談にのってくれる会社もありますので、専門家に尋ねてみるのも一つの方法です。
エクスコアに無料相談する
とはいえ、MEOはライバルが近隣の弁護士に限定され難易度が下がるため、初心者が自分で始めるならMEOからスタートするのがおすすめです。
弁護士のSEOのポイントについては、以下の記事でまとめています。
弁護士のためのSEOガイド|取り組むべき理由・6つの施策を解説 -webma–
弁護士業界のMEOならエクスコアへ
2013年の創業以来、弊社では2,000社以上のWebマーケティングを支援してきました。
弊社のお客様の約2割が弁護士や会計士など士業のお客様です。
これまでに蓄積してきたノウハウや経験を生かし、お客様の成果を最大化できるようサポートいたします。
エクスコアのMEOサービスに関して、料金プランや具体的な対策内容、運用実績は「MEO対策|サービス資料」にてご紹介しています。
サービスに興味をお持ちの方は、まずは上記のリンク先のフォームからお気軽に資料をダウンロードください。
ご相談もお問い合わせフォームから受け付けております。
【まとめ】クライアントに有益な情報を提供してMEOを成功させよう
弁護士がMEOに取り組むときのポイントをご紹介しました。
- 「地域名」「専門性」を軸にキーワードを選ぶ
- ビジネス情報をもれなく埋め、最新に保つ
- 業務内容に合う「ビジネスカテゴリ」を設定する
- 事務所の雰囲気が伝わる写真を充実させる
- 「投稿」で定期的に発信する
- 「商品」欄に取扱業務や相談内容を掲載する
- NAP情報を統一する
- 顧客にクチコミを依頼する
- クチコミに返信する
地域にもよりますが「MEOに取り組んでいない」「MEOを知らない」という弁護士さんもまだまだ多いです。
同一エリア内のライバルが対策を開始する前に、いち早く対策に取り組みましょう。
MEOの知識がなくてお困りの場合には、弊社がサポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。