「リンク切れがSEOにどのような影響を及ぼすのか」気になってはいませんか?
「リンク切れ」とは、リンク先のページにアクセスできない状態を指します。
リンクをクリックしても「Not Found」や「お探しのページが見つかりませんでした」と表示される状態です。
インターネットの世界では、これまで存在していたページが無くなったり、URLが変わったりして、リンク切れが起きることはよくあります。
Webサイト運営に携わっている方なら「リンク切れを放置するといったいどうなるのだろう?」「サイト全体の評価が下がってしまうのでは?」と疑問を持ったことがあるでしょう。
そこでこの記事では、「SEOとリンク切れの関係」について詳しく解説します。
- リンク切れはSEOに悪影響を及ぼすのか?
- リンク切れはなぜ起こるのか?【3つの要因】
- リンク切れをチェックする方法【ツール4選】
- リンク切れへの対処法
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目次
リンク切れはSEOに悪影響を及ぼすのか?
結論からお伝えすると、リンク切れがサイトの検索順位を直接引き下げることはありません。
しかし、リンク切れがユーザーの快適な検索体験を妨げることは確かです。
間接的にではありますが、SEOにも悪影響が及ぶ可能性があります。
さらに詳しく解説します。
【直接的な影響】サイトの順位を下げる要因ではない
「リンク切れがある」という事実だけで、サイトの順位が下がることはありません。
リンク切れがある場合に発生する「404 (Not found)」エラーについて、Googleは公式ブログで次のように回答しています。
サイトの一部の URL が既に存在しない、または 404 を返していた場合も、サイトの他の URL ( 200(Successful) を返すもの)の検索結果内での掲載順位には影響しません。
Google社員の John Mueller 氏も過去の英語版ヘルプフォーラムで次のように説明しています。
リンク切れの数はサイトのクロールとインデックス、ランキングに通常はまったく影響しない。ほんの少しであっても何百万であってもだ。
リンク切れがあったからといってサイトの質が低いとみなすことにはならない。
インターネット上では、常に新しいページが生まれたり、削除されたりを繰り返しており、リンク切れ(404エラー)が発生することは自然なことです。
Googleもこのことを十分に承知しているため、リンク切れが発生していることで、サイトの評価(他ページの順位)にマイナスな影響が及ぶことはありません。
ただし、リンク切れによって「本来得られるはずのSEO効果が得られない」ことは起こり得ます。
たとえば、SEO効果を高めるために、内部リンクでページ同士を結んでいるとします。
もし単なる記述ミスでその内部リンクにリンク切れが起こっていれば、リンク先のページにSEO評価はわたらず、Googleの評価にも反映されません。
つまり、リンク切れが機会損失になることはあるわけです。
【間接的な影響】「ユーザー体験」が損なわれマイナスに働く可能性大
リンク切れはSEOに直接的な影響はなくとも、間接的にはマイナスに働く可能性が高いです。
なぜなら、リンク切れは「ユーザーの利便性」を下げてしまうからです。
サイトを閲覧しているユーザーは、「ページの先に自分の欲しい情報があるはずだ」と思ってリンクをクリックしますよね?
しかし実際には、リンク切れによってページに遷移できないため、行き止まり状態。
ユーザーをガッカリさせてしまうわけです。
場合によっては、「もういいや」とページを離脱する原因になったり、「メンテナンスされていない信頼性の低いサイトだ」と認定されたりする可能性があります。
これはGoogleの目指す「良い検索体験」ではないでしょう。
ご存じのとおりGoogleは、ユーザーの利便性を第一に考えて、検索順位を決めています。
最近のGoogleは「ユーザーの行動もページの評価に反映している」という見方もあります。
SEOでは第一にユーザーを満足させることが大事なので、修正可能なリンク切れは修正するようにしましょう。
リンク切れはなぜ起こるのか?【要因】
リンク切れが起きる要因は、大きく分けて以下の3つです。
- リンク先のURLに記述ミスがある
単純なスペルミスなど、サイト運営者のミスが原因のリンク切れです。
リンク作成時に1文字抜けていたり、「/」を忘れていたりするだけでも、リンク切れの原因になります。 - リンク先のURLが変更された
リンク先ページのURLが変更されたのにもかかわらず、「301リダイレクト」など適切なリダイレクト処理がなされていないケースです。
※リダイレクト =古いURLにアクセスしたユーザーを自動的に新しいURLに転送する処理。 - リンク先のページが削除された
すでに削除されたページにリンクしているケースです。
特に外部サイトへの発リンクは、気づかぬうちに削除されていることがよくあります。
ではリンク切れはどのように探せば良いのでしょうか?次の章で解説します。
リンク切れをチェックする方法【ツール4選】
リンク切れは、ツールを使って簡単に見つけることができます。
ここでは4つのチェックツールをご紹介します。
1.Ahrefs「リンク切れチェッカー」
簡易的なチェックなら「Ahrefs(エイチレフス)」の無料機能の一つ「リンク切れチェッカー」がおすすめです。
リンク切れチェッカーにアクセスし、調査したいドメイン(URL)を入力すると、数秒でリンク切れをチェックしてくれます。
インストールや登録は不要で、ブラウザ上で利用できるのが非常に便利です。
以下のように「サイト内外のリンク切れの数」と「どのURLでリンク切れが起きているか」を確認できます。
ただし無料版では「どのURLでリンク切れが起きているか」を10件までしか確認できません。
有料版の「スタンダード」プラン以上を利用している方であれば、「サイトエクスプローラー」で自サイトのURLを入力すれば、リンク切れが起きているURLをすべて確認できます。
2.dead-link-checker.com
リンクチェッカー「dead-link-checker.com」もブラウザ上で無料で利用できるリンクチェックツールです。
ドメイン(URL)を入力して、「チェック」をクリックするとサイト内外のリンク切れを一括でチェックしてくれます。
チェック完了までに時間がかかるデメリットもありますが、先ほどの無料版Ahrefsとは異なり、制限なくすべてのリンク切れURLを確認できます。
3.Google Search Console
「Google Search Console(サーチコンソール)」でもリンク切れのチェックができます。
具体的な手順は以下のとおりです。
- 管理画面左「インデックス作成」→「ページ」→「ページがインデックス登録されなかった理由」→「見つかりませんでした(404)」
「見つかりませんでした(404)」をクリックすると、リンク切れURLの詳細を確認できます。
ただし、Search Console では「外部サイトへの発リンク」は確認できません。
Search Console で確認できるのは「外部サイトからの被リンク」「内部リンク(サイト内リンク)」のみとなります。
4.WordPressプラグイン「Broken Link Checker」
「Broken Link Checker」はサイト内外のリンク切れを自動でチェックしてくれるWordPressのプラグインです。
導入の手間はかかりますが、「メールで通知」機能があるため非常に便利です。
「メールで通知」機能をONにしておけば、リンク切れの通知が自動で来るため、すぐにリンク切れに気づくことができます。
チェックの頻度は「設定」から自身で調整可能です。
WordPressの管理画面から以下の手順で導入できます。
- 「プラグイン」→「新規追加」→検索窓に「Broken Link Checker」を入力 → 「今すぐインストール」→「有効化」→ 「設定」でチェック頻度やメール通知を設定
リンク切れへの対処法
リンク切れを発見したら、どこに問題があるかを確認して修正しましょう。
もしURLのスペル違いなど、単純な記述ミスの場合は正しいURLを入力し直せばOKです。
ここでは、記述ミス以外のケースで、次の2つのリンク切れの直し方を解説します。
- 外部サイトへの発リンク
- 内部リンクまたは外部サイトからの被リンク
外部サイトへの発リンク
外部のWebサイトへのリンクが、知らぬ間にリンク切れになっているケースは多いです。
この場合の対処法は、大きく分けて2つあります。
- 別の有効なリンクに張り替える
- リンクを削除する
まずは別の有効なリンクに張り替えられないか、検討してみてください。
元のページがURLを変更しただけであれば、新しいURL(移動先のページ)を見つけて書き換えます。
もしコンテンツそのものが完全に削除されているようであれば、代わりとなるリンク先を見つけるか、自サイト内のリンク自体を削除します。
内部リンクまたは外部サイトからの被リンク
内部リンクまたは外部サイトからの被リンクにおける、リンク切れの対処法をご紹介します。
ページを移動した場合(URLを変更した場合)
リンク先のページを移動した場合、リンクを新たな正規ページにリダイレクトしましょう。
301リダイレクトを設定すると、ユーザーを新規URLに自動で転送できます。
また301リダイレクトは、古いURLが持っていた被リンクなどのSEO評価を失うことなく、新しいページに引き継ぐことができます。
301リダイレクトについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
URLの変更時に必要な301リダイレクトとは?SEOへの影響と正しく設定する方法 -webma-
ページを削除した場合
リンク先のページを完全に削除していたり、非公開にしている場合には、リンクも一緒に削除すると良いでしょう。
【あわせて確認】カスタム404エラーページを用意しておこう
自サイトのURLにリンク切れが発生したときに備えて、「カスタム404エラーページ」を作成しておくことをおすすめします。
カスタム404エラーページは、サイト専用のオリジナル404ページです。
デフォルトの404エラーページは、「Not Found」のみの表示なので、ユーザーはかなりの確率で別サイトに移動してしまいます。
デフォルトの404エラーページ
一方でカスタム404エラーページを作成しておくと、ユーザーを離脱させず、サイト内の別のページにもう一度誘導しやすいです。
たとえば、厚生労働省のホームページでは以下のようなカスタム404エラーページを表示しています。
カスタム404エラーページ
自サイトのデザインに合わせたカスタム404ページを用意しておくと良いでしょう。
【まとめ】リンク切れはSEOに間接的に影響する可能性がある
リンク切れがSEOに及ぼす影響やリンク切れの原因、チェック方法、対処法などをご紹介しました。
リンク切れがサイト内にあったとしても、サイトのクロールやインデックス、ランキングに直接は影響しません。
とはいえ、リンク切れはユーザーの利便性を低下させ、SEOに間接的に影響する可能性はあるので、可能な限り修正することをおすすめします。
今回ご紹介したリンク切れチェックツールを活用して、定期的にリンク切れをチェックしてみてください。
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株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。