「コンテンツマーケティングってなに?」
「他医院との差別化や集患はできるの?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
多くの患者さんは、通いやすさや混雑状況だけで歯医者を選んでおり、医院ごとの強みや取り組みの違いが伝わりにくいのが現状です。
コンテンツマーケティングを活用すれば、患者さんに自医院の強みや取り組みが伝わり、求める患者層を効果的に集患ができます。
この記事では、コンテンツマーケティングを通じて集客に成功した歯医者の実例も含めて解説します。
- コンテンツマーケティングとは?
- 歯医者がコンテンツマーケティングを行うべき理由とおすすめの種類
- 歯医者のコンテンツマーケティングの成功事例とコツ
この記事を読めば、コンテンツマーケティングの活用方法が明確になり、すぐにでも取り組めます。ぜひ参考にしてください。
目次
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、「有益な情報をコンテンツを介して発信し、ターゲットとの信頼関係を築き、集客に繋げるマーケティング活動の一種」です。
コンテンツとしては情報を紹介する記事が1番イメージされやすいですが、SNSやセミナーなどフォーマットは多岐にわたります。
また、認知の獲得から、新規の来院、再来院まであらゆるコンテンツを介して継続的に接点を持つこともコンテンツマーケティングの特徴と言えるでしょう。
一般的な広告との違いは、下記の表を参考にしてください。
コンテンツマーケティングと広告の違い | ||
コンテンツマーケティング | 一般的な広告 | |
役割 | 潜在的な顧客をファンへと育成する | 不特定多数の層へ認知させる |
集客の方法 | 有益な情報で顧客と信頼関係を築き集客する | 不特定多数への認知から興味を持った人を集客する |
発信内容 | ターゲットが求める情報を発信する | 企業が伝えたいことを一方的に発信する |
具体例 | 【歯列矯正の場合】
【ホワイトニングの場合】
|
|
コンテンツマーケティングは広告らしさを見せず、有益な情報を用いて集客する、インターネット時代ならではのマーケティングです。
歯医者がコンテンツマーケティングを行うべき理由
歯医者がコンテンツマーケティングを行うべき理由については、下記の5点があげられます。
- 広告以外で患者さんにアプローチできる
- 他医院と差別化ができる
- 自医院の強みや魅力を正確に伝えられる
- 読者から信頼を得られる
- 問い合わせ数を増やせる
詳細を確認していきましょう。
広告以外で患者さんにアプローチできる
広告とは違う方法で患者さんにアプローチできるのは、非常に大きなメリットです。
マイボイスコムのアンケートでは、広告が避けられる傾向はより強くなっていることが示されました。
患者さんは自らが探し出した情報を好み、信頼する傾向にあります。
コンテンツを介して有益な情報を発信し、患者さんの悩みや課題を解決できれば、信頼獲得につながるのは間違いありません。
他医院と差別化ができる
コンテンツマーケティングを行うことで、他医院と差別化し、集患に繋げられます。
患者さんは歯医者を決める際に「選んだ歯医者ではどのようなメリットが得られるのか」を気にしています。
子連れの可否、駐車場の有無などの設備面に加えて、治療面における他医院との違いが重要となるでしょう。
コンテンツマーケティングを通じて、他医院との違いや自医院の強みを伝えれば、患者さんも前向きに決断できます。
他医院との差別化に加えて、患者さんとのミスマッチも防げるので、おすすめです。
自医院の強みや魅力を正確に伝えられる
自医院のコンテンツを活用して有益な情報を発信をすれば、自医院の強みや魅力を患者さんに正確に伝えられます。
コンテンツマーケティングではターゲットが情報を求めていることが前提のため、決断のために情報が必要な単価の高い商品や、専門性が高い商品に向いています。
保険診療に該当しない歯列矯正やインプラント、ホワイトニングなどは特に相性が良いでしょう。
情報を求める患者さんに、自社のコンテンツを介して有益な情報を伝えつつ、自医院の強みや魅力を伝えると集患に繋がるでしょう。
読者から信頼を得られる
コンテンツマーケティングに取り組むべき理由は、読者から信頼を得られるからです。
コンテンツマーケティングは対象者に対して、悩みや課題を解決できる情報を伝えることで、読者から信頼を獲得します。
専門性が高い歯科医療の内容こそ、情報を求める人が多く、信頼獲得につなげやすいでしょう。
信頼を獲得できると、集患だけでなく、治療においても患者さんとのコミュニケーションがスムーズにできます。
問い合わせ数を増やせる
コンテンツマーケティングにより、問い合わせ数を増やせるメリットもあります。
自社のコンテンツに悩みを持った人が集まることで、問い合わせの獲得につながります。
また、問い合わせに回答することで下記のようなメリットが得られるでしょう。
- 患者さんに対する理解が深められる
- 患者さんのニーズに合わせた回答で信頼を獲得できる
- 患者さんとの直接のコミュニケーションから集患につなげられる
コンテンツを活用して患者さんを集めることで、問い合わせの獲得から信頼獲得や集患に繋げられるので、検討してみてください。
歯医者におすすめのコンテンツマーケティングの種類
コンテンツマーケティングを実施する上で、歯医者の集患につながるコンテンツを紹介していきます。
- ブログ運営
- YouTube運用
- インスタグラム運用
- メールマガジン配信
- セミナー開催
特徴を確認していきましょう。
ブログ運営
ブログ運営は効果的なコンテンツマーケティング施策の一つです。
良質なブログ記事を増やしていくことで、記事を検索上位に表示させ、集患につなげることができます。
seoClarity社が公開したデータでは、検索1位に表示される記事のクリック率は13.94%であるのに対し、10位に表示される記事は1.32%でした。
出典:CTR Research Study: The Largest Ever for SEO – seoClarity
※データを元に弊社で表を作成
検索上位に入れないと、患者さんに情報が届きにくいのがデメリットと言えるでしょう。
記事を介して患者さんの悩みを解決し続ければ、ブログの評価が高まり検索上位に入りやすくなります。
検索上位の記事で継続的な集患ができれば、問い合わせや患者の来院につながります。
YouTube運用
テキストコンテンツに比べて多くの情報量を患者さんに届けられる点では、YouTubeがおすすめです。
総務省が公表している通信利用動向調査を見ると、YouTubeを見ている人は88%という結果でした。
YouTubeを活用することで、より多くの人に情報を届けられます。
出典:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 – 総務省
※データを元に弊社でグラフを作成(小数点以下四捨五入)
しかしながら、Googleにおいては能動的に情報が検索されるのに対し、YouTubeはAIにより推奨されたコンテンツを半受動的に視聴するユーザーも多いです。
YouTubeは世代問わず多くのユーザーに情報を届けられるため、軌道に乗れば最も多くの人に情報を届けられるでしょう。
インスタグラム運用
インスタグラムは写真や動画など視覚的に訴求ができるので、歯医者におすすめのコンテンツといえます。
しかし、参入の敷居が低いので競合が多く、成果につながるまで時間がかかります。
また、多くのユーザーが常に最新の投稿をしているため、自身も投稿を続けないと成果は出ません。
競合は多くても、継続し続けるハードルの高さはあります。
映像や写真を活用しながら頻繁に投稿を続けられるのが苦にならないのであれば、おすすめです。
メールマガジン配信
メールマガジンの配信は既存客をフォローする観点から、歯医者の特徴に合ったコンテンツです。
検診や虫歯の治療などの数回で治療が終わる患者に対し、メールマガジンを配信することで、既存患者との関係性の維持につながるでしょう。
しかし、メールマガジンの配信をするうえで、下記の項目は注意が必要です。
- アドレスやLINEの登録が必要である
- 広告色を出しすぎると避けられる
- 無視されるとコンタクトにつながらない
基本は既存患者へのフォローがメインになるので、他のコンテンツと組み合わせるとより効果的でしょう。
セミナー開催
セミナーの開催は実施のハードルが高いですが、双方向にやり取りができる点で、有効なコンテンツです。
セミナーを開催するのは準備や集客のハードルが高く、簡単ではありません。
しかし、簡単にできないからこそ、他医院との大きな差別化ができます。
数年前からWebを介したセミナーも普及しているので、オンラインセミナーを活用することも検討してみてください。
歯医者がコンテンツマーケティングを行うときのコツ
実際にコンテンツマーケティングに取り組む上で、重要な3つのコツについて確認していきましょう。
- ターゲットを明確にする
- ターゲットの悩みや課題を明確にする
- ターゲットの悩みや課題を解決できるコンテンツを作成する
内容を確認していきましょう。
ターゲットを明確にする
コンテンツマーケティングを行う上で、ターゲットを明確にすることが重要です。
ターゲットが明確になっていないと、発信する情報がぶれてしまい、継続して視聴してくれる人は増やせないでしょう。
例えば、歯磨きの仕方に関する発信でも、子ども向けの内容と歯並びが悪い大人向けの内容では大きく異なります。
最初に集患したいターゲット層を明確にすることが重要です。
ターゲットの悩みや課題を明確にする
ターゲットが明確にできたら、できる限り細かくターゲットの悩みや課題を明確にします。
悩みや課題を解決できる有益な情報を発信することが、コンテンツマーケティングの肝になります。
自分が求める内容ではない限り、ターゲットは情報を必要としません。
例えば「歯が痛い」という悩みを抱える患者さんに対しても、下記のように細かく分けて発信することが重要です。
- 硬いものを食べると痛い
- 冷たいものを飲むと痛い
- ブラッシングすると痛い
- なにもしなくても痛い
ターゲットとなる人が「自分に向けた情報だ」と思えるくらいまで、細かく悩みや課題設定することで、ニーズに応えられます。
ターゲットの悩みや課題を解決できるコンテンツを作成する
ターゲットの悩みや課題が明確になったら、それらを解決できる情報を含んだ発信をしましょう。
悩みや課題が解決されることで、患者さんは情報の発信者やコンテンツを信頼します。
課題が解決することで来院のチャンスが減るようにも感じますが、信頼を勝ち得ることが最終的な集患につながります。
ターゲットの悩みや課題を解決できるコンテンツを作成し、信頼を獲得しましょう。
歯医者のコンテンツマーケティングの成功事例
エクスコアの実績として、歯医者のコンテンツマーケティングの成功事例を2つ紹介します。
- 歯医者検索サイト「medee」の事例
- 東京都の歯科医院の事例
歯科検索サイト「Medee」の事例
弊社では、東京都に特化した歯科検索サイト「Medee」を運用しています。
2021年から運用を開始して、検索ユーザー向けに歯列矯正やインプラントのお役立ちコラムを投稿し、ターゲットユーザーとの接点を増やしました。
Medeeは年間28万人に閲覧されています。
また、1医院ごとに医院の特徴や診療案内、基本情報を記載したページも公開しています。
歯科医院の掲載数は、2024年4月現在は8,224施設で、東京都にある歯科医院の約8割を掲載しています(東京都にある歯科医院の数は2020年時点で「10,642 施設」です。)。
多くの歯科医院の認知拡大に貢献しております。
東京都の歯科医院の事例
ご紹介するのは新規患者が急激に減り、危機に直面していた歯医者における、弊社サービスの成功事例です。
2006年にアンチエイジングをコンセプトに開業した「アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿」様はコロナ禍の影響で、新患の来院数に課題を抱えていました。
課題の主な原因となっていたのは、ホームページです。
情報を見つけにくく、スマートフォンでも見にくいことに加えて、コンテンツを通じて「医院の強み」や「歯医者の取り組み」が伝わりにくい状況でした。
そこで実施した具体的な取り組みは下記です。
- ホームページを見やすいように改善する
- スマートフォンで見やすいように改善する
- SEOを通じて検索上位を獲得する
院長先生自身でブログでの情報発信は継続的に行われていたので、SEOの観点からコンテンツがターゲットに届くようにサポートさせていただきました。
結果、問い合わせは前年比の3倍以上、来院数も2倍に増加し、医院の特徴にマッチする患者さんの来院を増やすことに成功しました。
詳細な内容は下記の記事をご確認ください。
【支援事例】「新患が来ない」危機的状況から一変。ホームページ改修後の問い合わせ数は3倍に -webma-
【まとめ】歯医者は積極的にコンテンツマーケティングを行うべき!
歯医者がコンテンツマーケティングを行うべき理由とコツを紹介しました。
有益な情報を発信するコンテンツを活用し、ユーザーとの信頼関係を構築することで、集患につながります。
しかし、コンテンツマーケティングを行うことは、時間的にも労力的にも簡単なことではありません。
エクスコアでは、コンテンツマーケティングの支援として、「Webコンサルティングサービス」や「SEOサービス」を提供しております。
サービス資料もございますので、気になる方はチェックしてみてください。
2020年エクスコアに中途入社し、SEOコンサルタントとして従事。
保有資格:全日本SEO協会認定SEOコンサルタント、SEO検定1級〜4級
クライアントサイトのSEO対策がメイン、Webmaの運用にも関わっています。