Webサイトのアクセス数ってそもそも何を示しているの?
アクセス数を増やすにはどうすればいいの?
この記事を読んでいるということは、あなたもこのようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
ホームページを作って間もない頃には、どれくらいのアクセスがあるのか、そもそもアクセス数ってなんなのかという悩みはみんな持つものです。
しかし実はアクセス数には明確な定義はありません。
漠然としているアクセス数ですが、Webの世界ではアクセス数は以下の3つのいずれかを意味していることが多いです。
- セッション数
- PV(ページビュー)数
- ユーザー(ユニークユーザー)数
聞きなれない言葉ではありますが、この3つがホームページのアクセスを理解するために重要です。
そこでこの記事では、アクセス数を示す指標について解説します。
また、アクセス数の増やし方・他社のホームページのアクセス数を把握する方法も解説しています。
「ホームページのアクセス解析をして増やしたい」「競合他社のアクセス数を知りたい」という方はぜひご一読ください。
目次
アクセス数とは?
アクセスは『ネットワークやシステムに接続すること』を意味します。
しかし「アクセス数」に明確な定義はありません。
そのかわり、Webの世界では「セッション数」「PV(ページビュー)数」「ユーザー数(ユニークユーザー数)」という言葉が一般的に使われています。
Webマーケティング支援をおこなっている弊社の経験上では、アクセス数というと『PV』を意味していることが多いです。
アクセス数を理解するには、この3つの言葉を理解しなければいけません。
ユーザー数・セッション数・PV数の違いとは?
Webの世界ではホームページのアクセス数を語るうえで、外せない3つの指標があります。
ユーザー数 | 指定した一定の期間内で webサイトに訪問したユーザーの数 |
---|---|
セッション数 | サイトを訪問してから離脱するまでの 一連の流れ(セッション)をカウントした数 |
PV数 | Webサイト内のページが読み込まれた回数。 同じページを読み直した場合でもカウントされます。 |
どの言葉も聞きなれないかもしれませんが、それぞれ意味が違います。
それぞれの指標を解説します。
ユーザー数
ユーザー数は指定した期間内でwebサイトに訪問したユーザーの数です。
その期間中、同一のユーザーが何回訪れようとユーザー数は1と扱われます。
なぜならユーザー数がブラウザのCookieをもとに算出されているからです。
反対にいうと違うブラウザ・端末にした場合、別のユーザーとしてカウントされるため注意が必要です。
※CookieとはWebサイトに訪れたユーザーを識別するためのデータ情報
上の画像の場合だとユーザー数は3です。
セッション数
セッション数とは訪問者がそのサイトを訪問してから離脱するまでの一連の流れを指します。
たとえば、10時に一度訪問したユーザーが、30分後に同じサイトに訪問した場合は、セッション数は2回カウントされます。
PV数
PV数はWebサイト内のページが読み込まれた回数を示す指標です。
アクセス数という言葉は、一般的にはPVを意味して使われることが多いため、『アクセス数はどれくらいなの?』という質問はPV数を聞かれていることがほとんどです。
PVは『ページビュー』の略で、ページレベルのアクセスがカウントされます。
たとえば1人のユーザーが、あなたのホームページにあるページを3ページアクセスしたとすれば、PVは3です。
【実践】Googleアナリティクスでホームページのアクセス数を調べる方法
ホームページのアクセス解析をおこなう場合には、「Googleアナリティクス」を使うことをおすすめします。
GoogleアナリティクスとはGoogleが提供する無料のアクセス解析ツールです。
Googleアカウントに登録すれば誰でも無料で利用できるので、ホームページを持っている会社のほとんどが利用しています。
ここからはGoogleアナリティクスを使って、アクセス数を確認する方法を解説します。
まずはGoogleアナリティクスに登録し、発行される「アナリティクスタグ」というコードを取得します。
コードをWebサイト内のすべてのページに埋め込み、各数値を計測できる環境にしてください。
環境が整ったら、下記の記事を参考にアクセス数を見ていきましょう。
期間別のアクセス数を調べる方法
ステップ1
画面左のバーから「ユーザー」を選択。
「概要」をクリックします。
ステップ2
右上の日時が書かれている箇所をクリック。
カレンダーが出てきたら、調べたい期間を指定します。
ステップ3
「時間別」で「日・週・月」を選択。
1ヶ月・1週間・1日単位でのアクセス数の推移を確認できます。
ステップ4
アクセス数を確認するために「セッション」に切り替えましょう。
切り替えをおこなうことで、合計セッション数がわかります。
※セッション数→サイトを訪問してから離脱するまでの一連の流れ(セッション)をカウントした数
流入元別のアクセス数を調べる方法
ステップ1
画面左のバーから「集客」を選択。
ステップ2
「すべてのトラフィック」から「チャネル」をクリック
チャネル別のアクセス数が確認できます。
また、「参照サイト」ではドメイン別のアクセス数が確認できます。
ぜひこちらも参考にしてください。
ページ別のアクセス数を調べる方法
ステップ1
画面左のバーから「行動」を選択しクリック
「サイトコンテンツ」の「すべてのページ」をクリック
これでページごとのアクセス数を確認できます。
ステップ2
さらに詳しいページごとの流入を調べたい場合は「セカンダリディメンション」をつかいます。
「セカンダリディメンジョン」から「集客」の「トラフィックの種類」を選択しクリック
ページごとの流入チャネルを知れます。
他社のアクセス数を確認できるツール
次に他社のアクセス数を調べるためのツールを3つ紹介します。
- SimilarWeb
- Ahrefs
- Keywordmap
Googleアナリティクスよりも正確性には欠けますが、参考の数字として分析が可能です。
どのようなユーザーがどの経路で流入したのかを知ることで、自社の経営戦略にも活かせるので積極的に活用してみましょう。
他社のアクセス数を確認できるツール1.SimilarWeb
SimilarWeb(シミラーウェブ)は一部無料で使える、競合サイトのアクセス解析ツールです。
知りたい競合サイトのURLを入力するだけで、以下のようなさまざまな数値を知ることができます。
世界中のパネルユーザーやクローリングなどをもとにデータを収集、分析して統計データを作成しています。
他社のアクセス数を確認できるツール2.Ahrefs
Ahrefs(エイチレフス)は有料のSEO分析ツールです。
知りたいWebサイトのURLやドメインを入力することで、指定したサイトに貼られているリンク数や、ドメインごとのリンク数などの情報がわかります。
データの更新頻度が高いため即時性にも優れています。
誤差はありますが、膨大なデータをもとに算出されているので実際のデータに近い数値が見られておすすめです。
他社のアクセス数を確認できるツール3.Keywordmap
Keywordmapは競合サイトのアクセス解析ができる国産のツールです。
知りたい競合サイトのURLを入力すると、アクセス数、検索順位の推移、流入キーワードなどを調査できます。
また、競合サイトと自社サイトのアクセス状況や流入キーワードを比較できるため、自社サイトの強み・弱みを分析しやすいのが特長です。
有料のツールですが、無料トライアルも実施しています。
ホームページのアクセス数を増やす方法
ホームページのアクセス数を増やす方法は5つあります。
ひとつずつ紹介します。
アクセス数を増やす方法1.広告を出す
Web広告はアクセス数を比較的増やしやすい方法です。
なぜなら、Web広告はたくさんの人に自分のサイトの存在を知らせられるからです。
有料ではありますが、短期間でアクセス数を増やしやすいので、時間のかかるSEO対策と並行してみてもいいでしょう。
アクセス数を増やす方法2.SEO対策をする
SEO対策とはGoogleの検索結果でWebページを上位表示させる施策のことです。
SEO対策をして、Webサイトを上位表示させることで、アクセス数を伸ばせます。
参考:Announcing: 2017 Google Search Click Through Rate Study
上の画像は、2017年にアメリカのInternet Marketing Ninjas社が調査した、Googleの検索結果のクリック率を表したデータです。
クリック率とアクセス数はほぼ同じ数値になるため、上位表示できているWebサイトほどアクセスする数が多くなります。
ただしSEO対策には知識や技術が必要で、なおかつ効果がでるまでに数ヶ月単位で時間がかかります。
長期的な施策に取り組める資金がある場合には、SEO対策もおすすめの施策です。
アクセス数を増やす方法3.SNSマーケティングをする
InstagramやFacebook、Twitter、LINE等のSNSを活用してアクセス数を増やすのも一つの手です。
SNSは広告やSEOよりも拡散力があります。
短期的に広く告知して、アクセスを促せる可能性があるので、普段からSNS上でネットワークを構築しておくといいでしょう。
アクセス数を増やす方法4.ブックマークを増やす
ユーザーにブックマークしてもらうことでアクセス数が増えます。
なぜなら、よく使われるWebサイトは、すぐ見られるようにブックマークやスマートフォンのホーム画面に登録することが多いからです。
空いた時間などに気軽にWebサイトを見られるため、アクセス回数が増えやすい傾向にあります。
ユーザー目線に立ち、自分たちのWebサイトはターゲットに届くデザインになっているか考えてみましょう。
アクセス数を増やす方法5.他社のWebサイトで紹介してもらう
他社のWebサイトに自社のWebサイトを紹介してもらいましょう。
なぜなら自社だけではWebサイトを見てもらえるユーザーは限られてしまうからです。
しかし他社のWebサイトに載せてもらえれば、より多くのユーザーに自社のことを知っていただけます。
ただこの場合、自社だけのメリットを考えるのではなく、他社のメリットも考える必要があります。
自社でも他社のwebサイトを載せるなど、協力してアクセス数を伸ばしましょう。
【まとめ】アクセス数を増やして会社の認知度を高めよう
今回は「アクセス数」について書かせていただきました。
アクセス数に明確な定義はありません。
代わりに「セッション数」「PV(ページビュー)数」「ユーザー数(ユニークユーザー数)」の3つの言葉が会社によって使われています。
自社のアクセス数を知るには、「Googleアナリティクス」を活用するといいでしょう。
Googleアナリティクスではアクセス数を「時間別」「流入元別」「ページ別」で細かく調べられます。
競合他社のアクセス数を知りたいなら、「SimilarWeb」「Ahrefs」を使えば、おおよその数字を知れます。
ぜひ、アクセス解析ツールを使って、自社と他社のアクセス数を調べてみてください。
アクセス数の増やし方では、5つの方法をご紹介しました。
会社にあった増やし方を、ぜひ試してみてください。
会社の認知度を上げるためにもアクセス解析をおこない、経営に活かせるようにしましょう。