こんにちは!Webma 編集部の鈴木です。
今回は、2023年4月のSEO関連ニュースをご紹介します。
SEO担当者はぜひチェックしてみてください!
- Google、「レビューアップデート」を実施。日本語は対象外【April 2023 reviews update】
- Search Console の「ページエクスペリエンス」レポートが廃止に
- GoogleのチャットAI「Bard」が日本でも使用可能に
- Google、メインコンテンツが動画の場合のみ検索結果で動画サムネイルを表示するように
目次
Google、「レビューアップデート」を実施。日本語は対象外【April 2023 reviews update】
Googleは「レビューアップデート(April 2023 reviews update)」をリリースしました。
高品質なレビューコンテンツをより高く評価するためのアルゴリズム導入です。
4月13日(日本時間)に Google Search Central の Twitterアカウントで告知がありました。
Released the April 2023 reviews update, which now covers reviews about products, services, and things. Learn more about how to write high quality reviews:https://t.co/tdM0JhyyTG
— Google Search Central (@googlesearchc) April 12, 2023
2023年4月のレビューアップデートをリリースしました。製品、サービス、モノに関するレビューをカバーするようになりました。質の高いレビューを書く方法についてはこちら: https://developers.google.com/search/docs/specialty/ecommerce/write-high-quality-reviews
※和訳は弊社による
このアップデートは4月25日に完了しています。
英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ベトナム語、インドネシア語、ロシア語、オランダ語、ポルトガル語、ポーランド語
※今回、日本語は対象外です。
商品レビューのみならず、あらゆるレビューコンテンツが対象に
「レビューシステム」について、Googleは次のように説明しています。
レビュー システムの目的は、優れたレビュー コンテンツに対してより高い評価を与えることです。優れたレビュー コンテンツとは、洞察に満ちた分析結果や独自の調査情報を提供するコンテンツ、および特定のトピックについて深い知識を持つ専門家や愛好者が書いたコンテンツのことです。
レビューアップデートは、これまで実施されてきた「プロダクト(商品)レビューアップデート」とは異なり、対象範囲が「商品」以外にも広がっているのが特徴です。
そのため、次のようにあらゆるレビューが評価対象となっています。
- PCやジャケットなどの商品のレビュー
- 映画やビデオゲームなどメディアのレビュー
- レストランやファッションブランドなどサービスやビジネスのレビュー
レビューシステムは原則ページ単位での評価です。
ただし、サイト内にかなりの量のレビュー コンテンツがある場合には、サイト内のすべてのコンテンツがシステムによって評価される場合があるとGoogleは説明しています。
レビューアップデートの影響は?
コンテンツ作成者が実際にテストしたり体験したりした形跡がないコンテンツでは、ランキングが下落傾向にあるようです。
SEO専門家の Lily Ray 氏は以下のようにツイートしています。
For once, we have a pretty clear pattern with the latest Google Reviews update.
Found 5-10 affiliate sites reviewing places, experiences, restaurants, etc., where the content is decent, and comprehensive, but the author clearly never went there. pic.twitter.com/QK3VBGA0s5
— Lily Ray 😏 (@lilyraynyc) April 20, 2023
今回、最新のGoogleレビューアップデートでかなり明確なパターンが出ています。
場所、体験、レストランなどをレビューしている 5 ~ 10 のアフィリエイトサイトが見つかりました。コンテンツは適切で包括的ですが、著者がそこに行ったことは明らかではありません。
Googleが「E-E-A-T」や「独自性」を重要視していることが伺えます。
日本でも近いうちに「レビューシステム」が導入されると推測されるので、ぜひ今から質の高いレビューを意識したコンテンツ作りを進めておきましょう。
質の高いレビューコンテンツを作成する方法については、以下の公式ドキュメントを参考にしてください。
How To Write Reviews | Google Search Central(質の高いレビューを書く方法)
Search Console の「ページエクスペリエンス」レポートが廃止に
Googleは、Search Console の「ページエクスペリエンスレポート」を今後数ヶ月以内に廃止することを発表しました。
「モバイル ユーザビリティ」レポート、「モバイルフレンドリーテストツール」、「モバイル フレンドリー テストAPI」 は 2023年12月1日から利用できなくなります。
一方で「Core Web Vitals(「ウェブに関する主な指標」)」と「 HTTPS レポート」に関しては、今後も引き続き使用可能です。
Googleは「モバイルユーザビリティが Google 検索での成功にとって重要でないという意味ではありません」と説明しています。
また、ヘルプフルコンテンツ作成に関するガイダンスページには「優れたページ エクスペリエンスを提供する」が追加されました。
引用元:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル
ページエクスペリエンスレポートが廃止になるのとは裏腹に、Googleがページエクスペリエンス(ユーザー体験)を役立つコンテンツの重要な一部と見ていることがわかります。
今回の発表について、詳しい内容は以下のドキュメントでご確認ください。
The role of page experience in creating helpful content(役立つコンテンツ作成におけるページ エクスペリエンスの役割) | Google Search Central Blog
GoogleのチャットAI「Bard」が日本でも使用可能に
Google のチャットAI「Bard(バード)」(体験版)へのアクセスが4月18日から日本でも可能になりました。
Bardは、Googleが2023年2月に発表し、現在も開発を進めているチャットAIです。
英国や米国では2023年3月21日から先行して提供されていました。
使用するにはウェイトリストへの登録が必要です(弊社担当者の場合、登録後3分程度でメールが届き、使用できるようになりました)。
2023年4月26日時点では、チャット上で日本語は使用できず、入力や出力は英語です。
ただし、情報として日本語のデータは持っています。
OpenAI社が提供する「Chat GPT」では2021年9月までのデータが学習データとなっているのに対し、「Bard」は2023年初期のデータにも対応しているようです。
「2023年のWBCで優勝したチームはどこ?」の質問に対しても、上記のように適切な回答が返ってきました(Chromeで和訳)。
ただし、Bardも他のチャットAIと同様に情報の正確さが保証されているわけではありません。
Bardでは「Google it」というボタンが設置されており、クリックするとそのまま関連するトピックについてGoogleで検索することが可能です。
情報の正確さを確かめるには、この機能を使用して実際に検索すると良いでしょう。
なお、4月21日にはBardがコーディングをサポートするようになったとの発表もありました。
「まだBardに触れたことがない」という方は一度使用してみてはいかがでしょうか。
Google Bard
Google、メインコンテンツが動画の場合のみ検索結果で動画サムネイルを表示するように
動画がメインコンテンツの場合のみ、検索結果で動画サムネイルが表示されるようになりました。
Google 検索結果での動画表示の簡素化
Googleは以下のように説明しています。
本日、動画がページのメイン コンテンツである場合にのみ、動画のサムネイルが Google 検索結果の横に表示されるように変更します。これにより、ユーザーがページにアクセスしたときに何が期待できるかを理解しやすくなります。
引用元:Google 検索結果での動画表示の簡素化
※和訳は弊社による
これまではページに動画が含まれていれば、左の例のようにサムネイルが表示されることがありましたが、今後この仕様は廃止されます。
今後は動画がメインコンテンツのページ限定で、以下のようにサムネイルが表示されるとのことです。
SEO専門家の Glenn Gabe 氏はこの件に関して、以下の投稿をしています。
Googleの発表に基づき、動画のサムネイルが変更されました。ここに興味深いSERPがあります。この2つのサイトでは、ページ内に動画がありますが、メインコンテンツではありません。以前は動画のサムネイルがありましたが、現在は削除されています。しかし、Googleは動画のサムネイルを画像のサムネイルに置き換えています。
動画サムネイル表示が一部削除されたことで、Search Console の検索パフォーマンスレポートに変化がある方もいるでしょう。
詳しくは公式ページを参考にしてください。
公式アナウンス:Simplifying video presentation on Google Search Results | Google Search Central Blog (Google 検索結果での動画表示の簡素化))
最後に
2023年4月のSEOニュースまとめをお届けしました。
SEOに取り組むみなさまのお役に立てるよう、毎月SEOニュースまとめを更新しています。
エクスコアではSEOコンサルティングサービスを提供していますので、何かSEOや集客でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
弊社のサービス資料は以下のリンク先でご自由にダウンロードいただけます。
SEO対策|サービス資料
1988年生まれ。静岡県浜松市出身。
経営者の父親のもとで育ち、名古屋の大学へ進学。
新卒で東証一部上場の大手IT系企業に入社し、2年間広告営業職として従事。
その後、幼い頃から父親の背中を見て育ったため「自分もいずれ経営者になる」という想いが強く、創業メンバーの1人として、2013年4月にエクスコアを設立。
新規開拓のインサイドセールスで自社オリジナルプランの広告営業に従事し、年間約8,000万以上の売上を作り出す。
反響営業・ルート営業を経験した後に事業部を統括する立場に就き、20名以上の組織をマネジメント。5億以上の売上を作り出す。
並行してマーケティング部門を立ち上げ、Web広告・SEO対策・Web制作を基点としたサービスの創出・強化に注力する。
営業・マーケター・エンジニア・デザイナー・動画クリエイターなどの組織を統括。2020年4月取締役に就任し、採用業務全般にも従事。Web解析士/薬事法管理者資格取得。(2024年3月まで在籍)