写真左:エクスコア 伊藤(担当)/ 写真右:はまっここどもクリニック 望月先生
「Web広告の効果を自分で評価できない」「広告費をかけるだけになっていて、獲得効率まで最適化できていない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
横浜市都筑区の「はまっここどもクリニック」様も同様の課題に直面していました。エクスコアでは、2023年10月より同院のWeb広告運用を支援させていただき、
- コンバージョン率 23倍
- CPA(顧客獲得単価)92%削減
といった運用最適化に成功しています。患者数についても、支援開始前と比較して1.2倍〜1.3倍程度に増加しました(MEO支援も並行して実施しています)。
今回は、同院が当初抱えていた課題や支援後の成果について、院長の望月 優暁(もちづき まさあき)先生に詳しくお話を伺ってきました。
はまっここどもクリニックは、2023年4月に開院した小児科専門のクリニックです。地域の子どもたちや親御さまの心配事に寄り添った温かな診療を提供されています。一般診療はもちろん、予防接種や健診を通じて子どもの健康をサポート。さらに、LINEでの相談・診療予約への対応など、利用者に喜ばれるような体制づくりにも注力されているのも特徴です。
業種 |
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抱えていた課題 |
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提供サービス | |
導入後の成果 |
※ 上記は1キャンペーンにおける実績。
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※執筆・インタビュー:エクスコア 具志堅(インタビューは2025年3月に実施)
目次
【導入前の課題】自分で広告運用するも効果測定が難しかった
——— さっそくですが、依頼前の状況について教えてください。
望月先生:当院も大多数の保険医療機関と同様に、まずはしっかりとホームページを作って、Googleビジネスプロフィールやチラシなど、一般的な手法で集患していました。
開院以来、患者さんの数は増え続けてはいたんですけれども、新患率をもう少し伸ばさなければ、いずれ頭打ちになるのが見えていて…。どうしても予約が埋まっていないところがあったので、集患を少し強化したいと考えていました。
そこで、多くの人の目にしてもらうために、Google広告の自動運用を自分なりに予算をかけてやったり、Instagram広告を始めたりしていました。
——— 最初はご自身で実際に広告運用されていたんですね。その中で何か課題が見つかったのでしょうか。
望月先生:そうですね。やっぱり効果を判断するのが初心者にはなかなかハードルが高くて、「お金はかけているけれど、どれくらい効果があるのかわからない」「広告の効果を評価できない」といった課題がありました。
たとえば、コンバージョン1件に対する費用などは自身で算出できていなくて、全体のクリック数しか追えていない状況でしたね。
設定についても難しい部分が多かったので、リスティング広告は自動設定しかしておらず、しっかりとキーワードを選定して戦略的に運用するところまではできていませんでした。
そこで「効果測定とそれに対するフィードバック」「費用対効果の高い運用」というところで、専門家に頼りたいなと思ったんです。また、任せるならGoogle広告だけではなくて、Instagram 等のSNS広告もできる範囲でお願いしたいなと考えておりました。
【依頼の決め手】信頼できる友人からの紹介と実績
—— エクスコアに依頼しようと思った経緯や決め手を教えてください。
望月先生:友人がクリニックを経営しているんですが、そこがエクスコアさんのSEO支援を受けているとのことで、紹介を受けたのがきっかけです。
貴社のサイトも確認させていただき、SEO対策・MEO対策・Web広告に注力されていることや実績があることがわかったので、一度お話を聞いてみようと思ってお声がけさせていただきました。
最終的な決め手としては、やはり利用している友人の意見が大きかったですね。「担当者様に色々と良くしていただいて、しっかりと対策ができている」ということを友人から伺っていたので、安心してお願いできました。
【成果】患者数は1.2倍〜1.3倍に。CPAも92%削減に成功
- リスティング広告のコンバージョン率(CVR):0.97% → 22.89%(23倍)
- リスティング広告のコンバージョン数(CV数):4件 → 81件(20倍)
- リスティング広告のCPA(獲得単価):¥20,607 → ¥1,560(92%削減)
※Google広告の1キャンペーンにおける実績。2023年11月1日〜2024年5月1日
※Google広告の1キャンペーンにおける実績。2023年11月1日〜2024年5月1日
—— エクスコアにWeb広告運用を依頼してから、どのような成果が出ていますか。
望月先生:感染症の流行によって患者数が大きく増減する業種なので、月によって増えたり減ったりがあるんですけれども、ご支援から半年くらい経って、患者さんが増えてきたことを感じました。
長期的なデータで振り返ると、お願いする前より1.2倍〜1.3倍は患者さんが増えている状況です。たとえば感染症が落ち着いて患者数が落ち込んだ時でも、その「下がり幅」が抑えられている印象があり、新患率も10%以上を毎月キープできております。
Webでの予約数も電話での問い合わせも以前より増えているので、Web広告の効果は実感していますね。広告のデータ上は、3ヶ月くらいで効果は出ていたかと思います。自分で自動運用していた頃に比べると、目に見えて患者さんの獲得単価も下がっていて、 いかに効率化されたかがわかりますよね。
—— その他に取り組み前後で感じている変化は何かありますか。
望月先生:「ウェブで検索して来ました」とか、一駅離れた地域から当院を選んでくださる方だとか、そうした方が増えたなと感じます。やっぱりそれはWeb広告がきっかけになっていると考えています。
その他の部分で言えば、仕事が終わった後にGoogle広告の管理画面やアナリティクスを開いたりする必要がなくなったという点も個人的には大きい部分です。
これまでは広告に費やしていた時間を、大事な仕事や家族との時間に使えるようになりました。自分でやっていた頃は、ずっと「どうしたらいいんだろう」と考えちゃっていたんですよね。
今はエクスコアさんに安心して広告をお願いできているので、成果や戦略については月に1回のご面談でしっかりとお話しさせていただく形です。おかげさまでメリハリがつくようになりました。
【成功要因】成功のカギは現場データを踏まえた細かな調整
—— 成果につながっている要因についてはどう分析していますか。
望月先生:やっぱり担当の伊藤様が、しっかりキーワードの選定してくださったり、効果を毎月ご報告いただいたり、設定を適切におこなっていただいたのが要因だと思います。
あとは、毎月の面談で「何曜日の予約獲得に力を入れる」とか、「需要のある曜日は広告を打ちすぎる必要がないので抑える」とか、そういうところもお話しさせていただき、毎月細かく調整できているのが成果につながっていると思います。
伊藤(エクスコア):ありがとうございます。望月先生もおっしゃられているように、要因は大きく2つあると思っています。
伊藤(エクスコア):まず1点目に関しては、広告の基本的な運用や設定の部分ですね。先生ご自身で運用されているときには「スマートアシストキャンペーン」で運用されていました。これはいわゆる「操作は簡単だが細かな設定が難しい」というものです。
弊社で運用を開始してからは、それを通常の検索キャンペーンに切り替え、エリアの絞り込みや単価調整、除外キーワードの登録など、基本的な施策を実行しました。これが効果を実感いただいた大きな要因の一つだと思います。
もう1点は、現場のデータをご共有いただけたことです。
たとえば、「日曜日はそもそも開いているクリニックが少ないので、患者さんは広告を打たなくても集まりやすい」とか、「当日予約からの来院が30%程度」だとか。そうしたお話しを伺って、運用に反映できました。
Google広告の管理画面だけで知れるデータだけでは、どうしても実際の予約数や来院数の状況に乖離があることが多いので、現場のことを詳しくお伺いできたのは、良かったポイントかなと思っております。
【利用してみた感想】Web面談でしっかりと話せるのが嬉しい
—— エクスコアに依頼して特に良かったと感じる点はありますか。
望月先生:やっぱりWeb面談でしっかりとお顔を見ながらお話しできるのが嬉しいポイントですね。
データのやり取りだけで終わらせたり、「単価やアクセスはこれくらいでした」という報告だけで終わらせることもできなくはないと思うんです。でもそうではなくて、Web面談を通じて実際にこちらが現場で感じている”肌感”のようなところも聞いてもらって運用いただけるのは大きいです。
あとは、別途お願いすればメタ広告のバナーを作ってくださったり、なるべく経営者の負担を軽くしてくれるようなオプションが多数用意されているのも魅力の一つだと思います。
メタ広告に関しては、実際に何パターンもバナーをご用意いただいて、効果が薄いものは躊躇なく切りながら、新しいバナーをご提案いただくなどの柔軟性も良かった点です。
—— 何か弊社との取り組みで印象に残っていることはありますか。
望月先生:いつも動きがすごい早いなって思って感心しています。
新しいキャンペーンを始めるときや、年末年始に広告配信を休止したいときなど、すぐにフットワーク軽く動いてくださるので、休んでるかなと心配になるくらいです。
—— 今後、取り組んでいきたい課題はありますか。
望月先生:保険診療以外についても、患者様のニーズに合わせておこなっていきたいと考えています。なので、自費診療の集患施策や競合が出てきた場合の戦略などは、ご相談させていただきたいなと思っています。
伊藤(エクスコア):そうですね。すでに2月下旬あたりから「頭の形矯正ヘルメット」など、自費診療向けの新たな広告も開始したので、まずはそこの最適化を早急におこなっていければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。
まとめ
今回は、はまっここどもクリニックの望月先生にインタビューさせていただきました。
最近ではWeb広告の自動化も進み、運用のハードルも下がっていますが、単に出稿しているだけでは思うような効果は得られません。
自院・自社の状況に合わせて、細かく調整しながら、成果を可視化して改善を重ねていくことが重要です。
今回のケースでは、望月先生から現場のデータをご提供いただき、弊社と連携して広告運用に取り組んだことで、実際に大きな成果につながりました。
- Google検索広告の基本的な設定による運用効率化
→ 配信エリアの絞り込み、定期的な除外キーワード登録、キーワード選定など - 現場の状況ヒアリングや密なコミュニケーションによる運用調整
→ 曜日ごとの配信調整など
とはいえ、日々の業務の中で、広告の分析や改善に時間をかけるのは難しいという方は多いのではないでしょうか。
エクスコアでは、中小企業やクリニックの広告運用を多数支援してきた実績があります。
現在の広告運用が効果的かどうか、無料の範囲でのアドバイスも可能ですので、気になる方はお気軽にご相談ください。

株式会社エクスコアのコンテンツマーケター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。