「Googleマップで自院の掲載順位が上がらない」とお悩みではないでしょうか。
歯科医院の集患対策として、近年重要度が高まっているのが「MEO」です。
多くの人がGoogleマップを利用して歯医者を探している今、患者さんに医院を見つけてもらう手段としてMEOは非常に効果的です。
とはいえ「まだ十分な対策ができていない」「そもそも何をすればいいかわからない」という歯科医院さんも多いでしょう。
そこでこの記事では、歯科医院のMEO支援で多くの実績を持つ弊社エクスコアが、MEOの重要性や集患を成功させるための10の戦略、成功事例をまとめました。
MEOへの取り組みを検討中の院長さん・歯科医院のWeb担当者さんは、ぜひ参考にしてください。
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目次
MEOとは
MEOとは、Map Engine Optimization の略称で、「マップエンジン最適化」を意味する言葉です。
MEOという呼び名は日本独自のもので、諸外国では Local SEO と呼ばれています。
具体的には、Google検索結果の地図やGoogleマップアプリで、「地域名+歯医者」のようなキーワードで検索された際に、自院の情報を上位に表示するための対策を指します。
たとえば「恵比寿 歯医者」と検索すると、以下のように3つの歯科医院の情報が表示されますよね。
この部分(=ローカルパックと呼ばれます)に自院の情報を掲載できると、周辺地域で歯医者を探している来院見込みの高い患者さんと接点を持つことが可能です。
そのため、MEOではこの地図内でTOP3を目指して対策をおこないます。
特にスマホの場合には、そのまま「電話」や「ルート検索」「予約リンクのタップ」といったアクションにもつながりやすく、高い集患効果が見込めます。
後の章で詳しく解説しますが、上位表示するには Googleビジネスプロフィール(無料)に登録し、情報を充実させる取り組みが不可欠です。
歯科医院におけるMEOの重要性
歯科医院が集患するにあたり、MEOが重要と言われる理由を詳しく見ていきましょう。
- Googleが示すビジネスプロフィールの効果の高さ
- 歯科医院を探す手段:約7割が「検索窓からの自然検索」
- 参考にするクチコミ:Googleマップを参考にする人が4割超え
それぞれ解説します。
Googleが示すビジネスプロフィールの効果の高さ
Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプページでは、ビジネスプロフィールの情報掲載効果がデータで示されています。
プロフィールの入力を完了すると:
- Google 検索と Google マップに表示されるビジネス プロフィールの全項目が記入されていると、ビジネスに対するユーザーからの信頼度が 2.7 倍高くなります。
- 詳細なビジネス プロフィールを掲載すると、ユーザーがアクセスする可能性が 70% 高くなり、購入を検討する可能性が 50% 高くなります。
ビジネスプロフィールにプロフィール掲載するだけで、信頼度が2.7倍高まり、詳細なプロフィールを掲載することで、アクセス可能性も70%高まるというのは、脅威的なデータです。
店舗型のビジネスを展開している方で、集客をお考えならビジネスプロフィールを有効活用しない手はないことがわかるでしょう。
歯科医院を探す手段:約7割が「検索窓からの自然検索」
患者さんの7割近くが、「検索窓からの自然検索(Googleなど)」でクリニックや歯科医院を探しています。
ケイビーカンパニー株式会社が101名を対象に実施した、以下のアンケートの結果をご覧ください。
クリニック(歯科・整骨院など)を調べる際に使う手段は、「検索窓からの自然検索」が最多の 68.3%で、集患の手段として大きな影響力を持っていることがわかります。
引用元:「クリニックを探す際はGoogleなどの自然検索やマップ検索を利用する」が7割越え|ケイビーカンパニー株式会社のプレスリリース
つまり、Googleの検索結果上部に表示される「地図」も、多くの人が確認するということです。
患者さんが歯科医院を探すときによく検索する「地域名 + 歯医者」での1ヶ月あたりの検索回数を見てみると、たとえば「恵比寿 歯医者」では平均2,900回も検索されています。
キーワードによって検索数は異なるものの、ローカルパックに表示できれば、毎日多くの人に閲覧してもらえるチャンスが生まれます。
参考にするクチコミ:Googleマップを参考にする人が4割超え
Googleマップのクチコミを参考にする人は年々増えてきており、歯医者選びにも影響しています。
株式会社エフェクチュアルが実施した以下の調査をご覧ください。
引用元:【2021年版 定点調査】口コミ・レビューはどのサービスを参考にする? |株式会社エフェクチュアルのプレスリリース
「病院・歯科などを選ぶ際にどのサービスの口コミ・レビューを参考にしますか?」という質問に対し、2021年には47.9%もの人が「Googleマップ」と回答しています。
2019年と比較すると、Googleマップを参考にする人が2021年には5%以上増え、その影響力が増していることがわかります。
Googleのクチコミは、EPARK歯科など他のクチコミ・ポータルサイトと比較して圧倒的に見られる確率が高く、医院選びに直結しやすいわけです。
ただし、「うちは良いクチコミや評価が多い」という歯科医院でも、ビジネス情報の入力が不十分であれば上位表示されにくく、ユーザーの目に触れる機会も限られてしまいます。
そのため、MEOを意識した取り組みが必要になってくるのです。
本当にMEOが成果につながるのか、気になっている方も多いと思いますので、次の章で事例をご紹介します。
歯科医院のMEO成功事例
この章では、弊社がMEOを支援させていただいた歯科医院様の事例を一部ご紹介します。
1.長野県の歯科医院【1年で通話数が2.9倍に】
長野県の歯科医院様の事例です。
周辺エリアで歯科医院を探すユーザー向けに、Googleビジネスプロフィールの最適化や投稿対応、外部対策を実施しました。
12ヶ月後には以下のような成果が出ています。
- 閲覧したユーザー数:月3,410回 → 月4,107回 (1.2倍)
- 通話数:月58回 → 月169回(2.9倍)
対策キーワードでの順位や表示回数が改善し、通話数が2.9倍に増加しました。
2.東京都の歯科医院【7ヶ月で通話数が12倍に】
続いて、東京都内の歯科医院様の事例です。
こちらも周辺エリア内で歯医者を探すユーザー向けに、Googleビジネスプロフィールの最適化や投稿対応、外部対策を実施しました。
対策開始から7ヶ月で以下のような成果が出ています。
- 閲覧したユーザー数:月1,538回 → 月2,126回(1.38倍)
- 通話数:月6回 → 月77回(12.8倍)
通話数は12.8倍にも増加しています。
歯科医院のMEO成功事例は、下記の記事でもご紹介しています。
エクスコアのMEOサービスについての感想も伺っていますので、あわせてご確認ください。
【支援事例】「MEOで上がれば問い合わせは増える」4ヶ月で効果を実感。口コミが来院の決め手に -webma-
エクスコアのMEO支援実績は以下のDL資料でもご確認いただけます。
MEO対策|サービス資料
Googleマップで上位表示される歯科医院はどう決まる?
順位決定の仕組みはすべて公開されているわけではありませんが、Googleの公式ページにヒントがあります。
ユーザーが現在地付近の店舗や場所を検索すると、Google マップや Google 検索などを横断してローカル検索結果が表示されます。たとえば、モバイル デバイスで「イタリア料理レストラン」を検索すると、ローカル検索結果として、ユーザーが行きたくなるような近くのレストランが表示されます。
引用:ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
※強調部分は弊社で加工
このようにGoogleは、ユーザーが行きたくなるような近隣のビジネスを表示しようとしていることがわかります。
そのため、ご自身で検索したときに、どのようなビジネスなら行ってみたいと感じるのかを考えてみることが大切です。
実はこの「ユーザーが行きたくなる近くのビジネス」を具体的に説明したのが、以下の「関連性」「距離」「視認性の高さ」です。
これらの要素は、Googleがローカル検索のランキングに使用すると公表している要素でもあります。
それぞれの要素について、詳しく解説します。
関連性
「関連性」というのは、ユーザーが検索したキーワードと、あなたのビジネス情報が一致する度合いを指します。
ビジネス情報を充実させるほど、ビジネスについて的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索キーワードの関連性を高められます。
また、ビジネスプロフィール内の情報も大切ですが、そこに掲載されているWebサイトの情報も重要です。
Googleはリンク先の内容も含めて、ビジネスとの関連性を判断していると考えられるためです。
加えて、口コミの内容も検索キーワードとの関連性に関与していると考えられます。
Googleは、事業主が自ら公表している情報はもちろん、事業主が操作できない第三者からの情報も大切にしています。
距離
「距離」はその言葉どおり、ユーザーが指定した場所と店舗の近さです。
近くにある店舗ほど優先して検索結果に表示されやすくなります。
もし検索キーワードで場所が指定されていなければ、ユーザーの位置情報にもとづいた距離が算出されると考えてください。
ただしGoogle公式の最新情報では、以下のようにも語られています。
少し離れた場所にあるビジネスがユーザーのニーズにぴったり合う場合もあるため、Google のアルゴリズムは、さまざまな要素を考慮して、すべてのユーザーにとって最適な結果を提供します。
引用:Google ビジネス プロフィールの最新情報: 2024 年 8 月 – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
このように距離は重要なファクターではありますが、遠くてもユーザーが足を運びたくなるようなビジネスの場合、距離が離れていても上位表示される可能性があるのです。
これは「関連性」と「視認性の高さ」によって実現可能であると考えられます。
より広範囲な顧客にリーチしたい場合、関連性や視認性の高さを高める施策を実施しましょう。
視認性の高さ
「視認性の高さ」は、かんたんにいうと「ビジネスがどれだけ広く知られているか」です。
視認性の高さという日本語訳はわかりづらいので、Googleのヘルプページの英文をみてみると「Prominence」とあります。
これは直訳すると「目立つこと」という意味です。
たとえば、ウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)やGoogleのクチコミ評価、オフラインでの評判などが、視認性の高さに影響することになります。
Googleはクチコミの数が多く評価が高いビジネスほど、ランキングが上位になることを明言しています。
また、SEOの順位もローカル検索の順位に影響があると言われているため、SEOを実施することも一つの手段でしょう。
卵が先か鶏が先かのような議論になりますが、歯科医院の場合は、新患が多く訪れるような評判の良い歯科医院や、SEOでも上位にいる歯科医院がMEOでも上位表示しやすいというイメージです。
MEOは今、総合力が求められていることを把握しておくとよいでしょう。
ローカル検索の仕組みについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。
「ローカル検索」とは?順位が決まる仕組みと上位表示する対策方法 -webma-
歯科医院がMEOで集患を成功させるための10の戦略
それでは、歯科医院のMEOにおいて特に重要な10の戦略・ポイントをご紹介します。
- ターゲットキーワードを決める
- Googleビジネスプロフィールの情報をもれなく埋め、最新に保つ
- 適切なビジネスカテゴリを設定する
- 医院の写真を増やす
- 医院や診療に関する投稿を定期的におこなう
- NAP情報を統一する
- 患者様にクチコミを依頼する
- クチコミに返信する
- 歯科ポータルサイトや地域のポータルサイトも活用する
- SEOやリスティング広告、チラシなどで露出を増やす
それぞれ解説します。
1.ターゲットキーワードを決める
まずは、どのようなキーワードでの上位表示を目指すのか、ターゲットキーワードを決めましょう。
あなたの歯科医院を利用する患者さんは、どのような単語を検索窓に入力するでしょうか?
通常、歯科医院を探す患者さんは職場や自宅近くを探すため、地域名を含むキーワードでの対策が基本となります。
- 「地域名 + 歯医者」(例:「恵比寿 歯医者」)
- 「地域名 + 歯科」(例:「恵比寿 歯科」)
- 「駅名 + 歯医者」(例:「恵比寿駅 歯医者」)
- 「地域名 + 歯医者 + 詳細条件」(例:「恵比寿 歯医者 痛くない」)
- 「地域名 + 歯医者 + 診療時間」(例:「恵比寿 歯医者 夜」)
- 「地域名 + (歯医者) + 診療内容」(例:「恵比寿 歯医者 インプラント」「恵比寿 ホワイトニング」)
ただしターゲットキーワードは、「東京 歯医者」のような広いエリアではなく、「恵比寿 歯医者」のように近隣のエリアや最寄り駅に絞りましょう。
エリアが広がるほど、上位表示も難しくなるためです。
また、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス機能を使って「検索内容」をチェックするのもおすすめです。
現在どの検索キーワードで医院情報が表示されているかを確認できます。
2.Googleビジネスプロフィールの情報をもれなく埋め、最新に保つ
MEOを成功させるには、Googleビジネスプロフィールの情報を充実させ、その情報を常に最新に保つ必要があります。
Googleビジネスプロフィールでは、以下のような基本情報の登録が可能です。
- ビジネス名
- ビジネスカテゴリ
- 説明
- 開業日
- ビジネス所在地(およびサービス提供地域)
- 営業時間(および特別営業時間)
- 電話番号
- ウェブサイト
- その他
- 写真
それぞれの項目に自院の情報を入力しておきましょう。
ビジネス情報をもれなく正確に入力することで、検索キーワードとの一致度合いが高まり、上位表示しやすくなります。
なかでも、患者さんが予約の際に必ず確認する「営業時間(診療時間)」は正確に保っておくことが大切です。
誤った診療時間が記載されていると、患者さんが来院や予約をする際に混乱を招くことになるからです。
「午後だけ休診」のような歯科医院も多いと思いますので、曜日ごとの診療時間に合わせて設定しましょう。
各基本情報を入力する際には細かな注意点もありますので、初めての方は以下のGoogle公式ヘルプページ を確認しながら入力することをおすすめします。
またビジネス名や住所を掲載するときに、対策キーワードを含める施策をおこなう事業者や、そのような手法を薦めるセミナーなども横行している点に注意が必要です。
これらの施策はGoogleのポリシーに反する施策であり、悪質な違反はビジネスプロフィールが停止となるリスクを伴います。
自社のビジネス名や住所欄に余計なキーワードが含まれていないかを確認し、もし業者がそのような施策をしていた場合は修正するように伝えること、また、二度と実施しないことを約束してもらうようにしてください。
3.適切なビジネスカテゴリを設定する
数ある登録情報のなかでも、特に「メインカテゴリ」は検索順位への影響が出やすい要素です。
たとえば、矯正治療を専門におこなう歯科医院の場合、「矯正歯科」をメインカテゴリに設定しておくと、「地域名 + 矯正歯科」のようなキーワードで表示されやすくなります。
あなたの歯科医院が提供するサービス全体を最も的確に表しているメインカテゴリを1つ選択しましょう。
以下の画像のようにさまざまな歯科系のカテゴリ候補があるので、自院に最もマッチするものをメインカテゴリとして選択してください。
「事業に何が含まれるか」ではなく「事業が何であるか」という観点で選択します。
多くの歯科医院では「一般歯科」だけでなく、「矯正歯科」や「美容歯科」も同時に提供していていると思いますが、その場合のメインカテゴリは「歯科医院」を選ぶと良いでしょう。
Googleビジネスプロフィールでは、メインカテゴリ(1つ)に加え、追加カテゴリを複数設定できるので、追加カテゴリに「矯正歯科」「美容歯科医」などを設定します。
ただし、ビジネスプロフィールのヘルプページ には、「中心となる事業内容を示すカテゴリのみを可能な限り数少なく設定します」とあるので、むやみにカテゴリを増やすのはやめましょう。
4.医院の写真を増やす
歯科医院の施設や院内スタッフの雰囲気が伝わるような写真を増やすこともMEOに効果的です。
写真を充実させることで、表示回数や閲覧数、ユーザーのアクションに対して良い影響が出る傾向があります。
院内の雰囲気や歯科医師の先生や衛生士さんの顔が事前にわかるほうが、イメージがしやすく、患者さんは安心して来院できますよね。
特に、痛みを伴うこともある歯科治療の場合には「安心感」がとても重要です。
以下のようなさまざまな写真を投稿し、医院の雰囲気が伝わるようにしましょう。
- 外観の写真:正面だけでなく、右・左からなど患者様が来院するあらゆる角度での写真。
- 院内の写真:医院全体の雰囲気が伝わる写真。受付・待合室・診療台の写真など。
- スタッフの写真:院長、歯科衛生士の写真。
- 治療の様子:実際に治療中の写真。
- 歯科医院のロゴ
ただし、アップロードする写真のサイズや形式には、以下のように推奨される基準があるので、基準を守って投稿するようにしてください。
- 形式: JPG または PNG
- サイズ: 10 KB~5 MB
- 推奨解像度: 縦 720 ピクセル、横 720 ピクセル
- 最小解像度: 縦 250 ピクセル、横 250 ピクセル
- 品質: ピントが合っていて十分な明るさのある写真を使用します。大幅な加工や過度のフィルタ使用は避けてください。雰囲気をありのままに伝える画像をお選びください。引用元:ビジネス プロフィールの写真や動画を管理する – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
5.医院や診療に関する投稿を定期的におこなう
Googleビジネスプロフィールには、自院に関する最新情報をSNSやブログのように発信できる「投稿」と呼ばれる機能があります。
投稿を定期的におこなうことで、来院前の患者さんに対して「情報をきちんと管理・更新している医院だ」という信頼感を与えたり、自院の取り組みやアドバイスを広く伝えることが可能です。
狙っているキーワードと関連性の高い投稿をすると、MEOにもビジネスにも有利に働く傾向があります。
そのため、「恵比寿 インプラント」のようなキーワードでの上位表示したい場合には、投稿でもインプラントに関する情報提供を増やすと良いでしょう。
以下、歯科医院の投稿内容例です。
- 自院の治療方法や設備、感染対策への取り組み
- 口腔ケアのアドバイス
- キャンペーンの告知
- 休診日のお知らせ
6.NAP情報を統一する
「NAP情報」というのは、以下の3つの要素を指します。
- N:Name(名前)
- A:Adress(住所)
- P:Phone(電話番号)
医院の「名前」「住所」「電話番号」を入力する際には、どの媒体でもなるべく表記を統一しましょう。
たとえば、ホームページでは「〇〇歯科医院」となっているのに、Googleマップでは「〇〇歯医者」のように表記揺れがあると、ユーザーを混乱させてしまう可能性があります。
また、Googleは視認性の高さを評価するため、NAP情報のバラツキが大きければ、同一医院と見なされずに順位にも影響が出てしまうかもしれません。
以下のようにNAPを掲載する場所では、表記を統一するように注意してください。
- Googleビジネスプロフィール
- ホームページの医院情報
- SNSアカウントのプロフィール
- 「EPARK歯科」などポータルサイト医院情報
ただしNAPについては、あまり神経質になりすぎる必要はありません。
たとえば「半角や全角を統一するべき」だという意見は、ほとんど意味をなしません。
注意が必要なのは、かなり名前が似ている歯科医院がいくつかある場合です。
あくまでもユーザーを混乱させないように、表記を統一するようにしましょう。
7.患者様にクチコミを依頼する
クチコミは患者さんの歯科医院選びに直接影響するだけでなく、順位にも大きく影響する要素です。
Googleはクチコミの数やスコアがランキングに影響することを明記しています。
Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。
そのため、まずは患者さんにクチコミを投稿してもらうことが重要です。
特に、クチコミ件数が10件に達していない歯科医院は、定期的に通院してくれている患者さんや自費治療を任せてくれた患者さんに、積極的に依頼してみましょう。
また、クチコミの内容についても関連性を高める重要な要素です。
クチコミの内容を操作することは当然できませんが、たとえばインプラントとの関連性を高めたいのであれば、インプラント手術を受けてくれた患者さんに口コミを依頼するなど、工夫をしてみましょう。
とはいえ、口コミを依頼することに遠慮を感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は「医院の取り組み改善のために、ご意見をいただきたいです」と、口コミを依頼するストーリーを作って臨むことをおすすめします。
- 治療に満足いただけた患者様に声かけをする
- QRコードを掲載したPOPやチラシを院内の目立つところに設置する
- 患者様へのお礼メールで投稿を一緒に依頼する
注意点として、自作自演のクチコミ投稿(サクラ行為)や特典を用意してクチコミ投稿を促すことは、Googleのガイドライン違反になるので、絶対にしないようにしてください。
また、盲点になりやすいポリシー違反の事例として、「レビューゲーティング」という手法もあります。
これは業者が口コミ用のアプリを作成し、そのアプリから口コミを書かせることで、高評価の口コミのみをGoogleへ書き込みする仕組みです。
このようにレビューを振り分け、任意の口コミのみ掲載する手法はポリシー違反となります。
8.クチコミに返信する
いただいたクチコミに返信することで、患者様に再度来院してもらったり、新患の方に「丁寧な対応」と印象づけたりできます。
クチコミに注目する人の多くは、一度も来院したことのない人なので、返信の内容次第で医院への信頼感も変わってきます。
良いクチコミをいただいた場合には、以下のようにお礼と医院の魅力やアピールポイントを添えて返信すると良いでしょう。
良くないクチコミをいただいた場合にも、それが事実の場合にはきちんと謝罪し「今後こうしていきます」と示すことをおすすめします。
歯科医院の具体的な口コミ返信例を知りたい方は、あわせて以下の記事を参考にしてください。
Googleの口コミ返信で歯科医院が使える例文|注意すべきポイントも紹介 -webma-
9.歯科ポータルサイトや地域のポータルサイトも活用する
歯科ポータルサイトや地域のポータルサイトは、それ自体が集客媒体になるだけでなく、MEOにも貢献します。
GoogleはWeb上での「視認性の高さ(=知名度や評判)」を評価しているからです。
各ポータルサイトでの露出が増えれば、ネット上のクチコミが増え「よく知られた歯科医院だ」とGoogleが認識してくれる可能性も高まります。
歯科ポータルサイトには「EPARK歯科」のような有料のものから、「歯医者さんネット」のように無料のものまで、さまざまなものがあるので、積極的に活用しましょう。
また、弊社エクスコアでも『Medee』という歯科医院のポータルサイトを運営しています。
Medeeにも無料で情報掲載できますので、気になる方はお問い合わせください。
10.SEOやリスティング広告、チラシなどで露出を増やす
MEOで重要な「視認性」を高めるには、さまざまな販促活動やマーケティング施策も有効です。
たとえば、SEOやリスティング広告、チラシなどで歯科医院の露出を高める施策も効果的であると考えられます。
これらの活動は「指名検索」を増やすことにもつながるでしょう。
医院名で検索をした場合、ナレッジパネルと呼ばれる情報ボックスが表示される箇所に、医院のビジネスプロフィールが表示されます。
このように指名検索を増やすことで、ビジネスプロフィールが表示される回数が増え、利用される回数も増えるのです。
Googleは、人気の歯科医院を上位表示しようとすると考えられますから、このように指名検索を増やしたり、ビジネスプロフィールの利用率を高める施策が重要だと考えられます。
また指名検索を増やすという観点では、歯科医院内の仕組みを改善し、リピート率を高めることも大切です。
リピートの患者さんは、歯科医院の名前で再度検索をかけ直したりしてくれる存在であるためです。
MEOは、総合的な力で上位表示を狙っていくこともあることを覚えておきましょう。
歯科医院がMEOに取り組むときの注意点
ここまでに10の戦略をご紹介してきましたが、MEOに取り組むときの注意点もあります。
それは、Googleビジネスプロフィールのガイドラインを遵守しなければならないということです。
Googleは、ビジネス情報を掲載する際の条件や禁止事項をまとめたガイドラインを公開しています。
ビジネス プロフィールに関連するすべてのポリシーとガイドライン – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
ガイドラインに違反していると、ビジネスプロフィールを停止されたり、最悪の場合には削除されたりすることがあるので事前に内容を確認しておかなければなりません。
一例ですが、以下のような行為はガイドライン違反になります。
- 上位表示を狙ってビジネス名にキーワードを追加する
例:歯科医院の正式名称が「さいとう歯科」なのに「さいとう歯科|東京都 渋谷区 恵比寿 歯科医院 審美歯科 インプラント マウスピース矯正」と記載するなど。
ビジネス名に不要な情報を含めるのはNGです。 - 割引や特典と引き換えに、顧客にクチコミを投稿してもらう
MEO代行会社のなかにも、悪質な会社が一定数存在しており、Googleの禁止するスパム的な手法で上位を獲得しようとするケースがあります。
このような悪質な会社に依頼すると、ビジネスプロフィールを利用できなくなったり、患者さんからの評価が下がったりするなど、回復不能なダメージを負ってしまうこともあります。
会社を選ぶ際にも、Googleのガイドラインを守った真っ当な対策をしているのか、確認しておきましょう。
歯科業界に強いMEO・ローカルSEOの会社をお探しではありませんか?
真っ当な手法でMEOを代行してくれる会社のなかでも「特に歯科業界での実績がある会社が良い」とお考えの方も多いでしょう。
弊社は、創業以来2,000社以上の会社のWebマーケティングを支援させていただいており、お客様の3割以上が医療系のお客様です。
特に歯科業界のお客様とのお付き合いが豊富にあり、歯科検索サイト「Medee」も運営しております。
エクスコアでは、Googleのガイドラインを遵守したMEO施策代行はもちろん、SEOコンサルティングサービスも提供しております。
そのため、MEOの観点のみならず、Webマーケティングの観点から、あなたの歯科医院が抱える課題や達成したい目的に応じたサポートが可能です。
エクスコアのMEOサービスに関して、料金プランや具体的な対策内容、運用実績は「MEO対策|サービス資料」にてご紹介しています。
サービスに興味をお持ちの方は、まずは上記リンク先のダウンロードフォームでお気軽に資料をダウンロードください。
ご相談もお問い合わせフォームから受け付けております。
【まとめ】歯科医院はMEOを意識して新患を増やそう!
MEOにまだ取り組んでいない歯科医院は、正しい方法でMEOに取り組めば、飛躍的に問い合わせや新患の数を増やせる可能性があります。
対策エリア内の競合が増えてしまう前に、いち早く対策しておくことをお勧めします。
MEOの知識がなくてお困りの場合には、弊社がサポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
なお、MEOはSEOとセットで取り組むことで相乗効果が生まれ、さらに確実に成果が出やすくなります。
歯科医院のホームページで実施するべき「SEO」については、当サイトの別記事で解説していますので、あわせてご確認ください。
歯科医院はSEOに取り組むべき?SEOで集患を成功させる6つのヒント -webma
歯科医院のMEO成功事例は、下記の記事でもご紹介しています。
エクスコアのMEOサービスについての感想も伺っていますので、あわせてご確認ください。
【支援事例】「MEOで上がれば問い合わせは増える」4ヶ月で効果を実感。口コミが来院の決め手に -webma-
株式会社エクスコアのコンテンツディレクター・ライター。
1996年生まれ。大学で言語学専攻を卒業したのち、エクスコアに入社。2020年からオウンドメディア「Webma」の運営に従事し、コンテンツ制作・編集・SEO業務に携わる。累計100記事以上を執筆し、PV数・CV数400%超成長に貢献。