こんにちは!Webma 編集部の鈴木です。
今回は 2023年 7月のSEO関連ニュースをご紹介します。
- Yahoo!、検索エンジン技術をGoogleから変更か?
- Googleジョン・ミューラー氏「リンクを購入していないなら否認は不要」
- コアウェブバイタルの新指標「INP」スコアが悪いサイトに通知メールが届く
- Google、「related:」検索演算子のサポートを終了
さっそく見ていきましょう。
目次
Yahoo!、検索エンジン技術をGoogleから変更か?
Yahoo! JAPAN が検索エンジン技術の変更を検討していると、日経新聞が報じています。
ヤフーの検索エンジン技術契約、Googleから変更検討 – 日本経済新聞
Yahoo!検索では、2010年から現在まで Googleの検索エンジン技術が利用されてきました。
今回、検索技術の変更が検討されているのは、2025年3月にYahoo!とGoogleの契約が切れるためです。
Yahoo! は契約を更新するかどうかを決定するため、「バケットテスト」と呼ばれる社内技術テスト(A/Bテスト)をすでに開始したとのこと。
乗り換え先としては、韓国最大のシェアを誇る「NAVER検索」が候補だとする憶測が出ていますが、今後どうなるかは未定です。
日本における検索エンジンのシェアは2022年時点で、75.2%がGoogle、24.2%がYahoo!となっており、実質的には99%以上が Google の検索技術を使用したものとなっています。
参考:総務省|令和4年版 情報通信白書|データ集(第3章第6節)
これまでのSEOでは、Googleを意識していれば良かったものの、もしYahoo!が他社の検索技術に切り替えることになれば、それぞれの違いも意識していく必要がありそうです。
Googleジョン・ミューラー氏「リンクを購入していないなら否認は不要」
Google のジョン・ミューラー氏がリンクの否認対応についてコメントしました。
質問者からの「Googleはスパムリンクをどの程度理解しているか?否認すべきか放置すべきか?」という質問に対し、ミューラー氏は「購入したリンクでないならば否認する必要はない」という旨の回答をしています。
以下、Twitter(X)でのやりとりです。
Essentially — if you weren't buying links, don't disavow.
— John Mueller (official) · Not #30D (@JohnMu) June 22, 2023
基本的に–リンクを買っていないのなら、否認しないことだ。
リンクの否認は使い方を間違えると、サイトに悪影響が出てしまうリスクがあります。
そのため、Googleはこれまでにも安易に否認をおこなわないよう注意喚起をしてきました。
ミューラー氏は今年3月にも「実際に問題があることがわかっている場合を除き、リンク否認ツールを使用しないように」とGoogleの考えを表明しています。
参考:Google Double Downs On Not Using Link Disavow Files – Search Engine Roundtable
リンク否認は、スパムリンクによって手動ペナルティを受けた場合など、どうしようもないときの最終手段として考えておくと良いと思います。
コアウェブバイタルの新指標「INP」が悪いサイトに通知メールが届く
Googleは7月14日頃から「お客様のサイトで検出された Core Web Vitals の INP の問題」という件名のメールを送信し始めました。
お客様のサイトで検出された Core Web Vitals の INP の問題 pic.twitter.com/CubJC3uXAK
— FG🐡 (@fuguti) July 13, 2023
このメールは、コアウェブバイタルの新指標「INP」のスコアが十分でないサイトに対して送付されているようです。
今年5月にもアナウンスがあったとおり、Googleは「FID」に代わる応答性の指標として、2024年3月に「INP」の導入を予定しています。
INPのスコアに問題のあるページは、現在 Search Console 上でも確認できます。
急にメールが届いて不安になった方も多いかもしれませんが、今回メールを受け取ったとしても、今すぐに何か検索順位に影響が出るわけではありません。
とはいえ、2024年3月のINP導入に向け、今のうちから意識しておくと良いと思います。
Google、「related: 」検索演算子のサポートを終了
Googleは「related: 」検索コマンド(検索演算子)のサポートを終了するようです。
「related: 」検索コマンドは、特定のURLに関連するページを見つけるための検索コマンドです。
英語版のヘルプドキュメントでは、1ヶ月前まで存在していた「related: 」コマンドの説明が削除されていました。
この件に関して、Googleのダニー・サリバン氏は Google SearchLiaisonのTwitter(X)アカウントにて、以下のように回答しました。
It's going away. It hasn't really worked that well for some time, as in some cases, the information was dated. It's also rarely used. Potentially we might revisit another way to show this type of info in the future.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) July 19, 2023
それは消えていきます。 場合によっては情報が古かったりするので、以前からそれほどうまく機能していませんでした。また、ほとんど使われていないです。将来的にはこの種の情報を表示する別の方法を検討するかもしれません。
日本語のヘルプドキュメントには7月28日時点ではまだ「related: 」コマンドの記述がありますが、今後削除される可能性がります。
頻繁に使っている方はごく少数だと思いますが、把握しておきましょう。
最後に
2023年 7月のSEOニュースをお届けしました。
Webmaでは毎月1回SEOの気になるニュースをまとめていますので、SEO担当者は今後もご覧いただけますと幸いです。
また7月には、これまで3年以上にわたり運営を続けてきた「Webma」のオウンドメディアノウハウを公開しました。
売上349%増加!「Webma」オウンドメディア運営の裏側【3年間の成果と取り組みを公開】 -webma-
まだご覧になっていないSEO担当者やオウンドメディア担当者は、ぜひこちらもご確認ください。
1988年生まれ。静岡県浜松市出身。
経営者の父親のもとで育ち、名古屋の大学へ進学。
新卒で東証一部上場の大手IT系企業に入社し、2年間広告営業職として従事。
その後、幼い頃から父親の背中を見て育ったため「自分もいずれ経営者になる」という想いが強く、創業メンバーの1人として、2013年4月にエクスコアを設立。
新規開拓のインサイドセールスで自社オリジナルプランの広告営業に従事し、年間約8,000万以上の売上を作り出す。
反響営業・ルート営業を経験した後に事業部を統括する立場に就き、20名以上の組織をマネジメント。5億以上の売上を作り出す。
並行してマーケティング部門を立ち上げ、Web広告・SEO対策・Web制作を基点としたサービスの創出・強化に注力する。
営業・マーケター・エンジニア・デザイナー・動画クリエイターなどの組織を統括。2020年4月取締役に就任し、採用業務全般にも従事。Web解析士/薬事法管理者資格取得。(2024年3月まで在籍)