canonicalタグってどんな役割があるの?
canonicalタグの使い方がわからない。
この記事を読んでいるということは、あなたもこのようにお考えではないでしょうか?
canonicalタグはSEOにも関係するタグなので、その役割や使い方を知っておく必要があります。
そこでこの記事では、canonicalタグの役割や使い方、注意点などを徹底解説します。
SEOの内部対策に課題を感じている方はぜひ参考にしてください。
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目次
canonical(カノニカル)タグとは?
canonicalタグはWebページの情報が類似していたり、重複していたりする場合に、URLを正規化したいページ(評価してほしいページ)がどのページなのかを検索エンジンに伝えるためのタグです。
たとえば、A・B・Cの3つのページが重複している場合、BとCにcanonicalタグを記述することで、Aのページを正規化できます。
canonicalタグを使う目的は大きく2つあります。
- 重複コンテンツを解消する
- リンクの評価を集約する
それぞれ解説します。
目的1.重複ページを解消する
1つは重複コンテンツを解消するという目的です。
重複しているページを放置してしまうと、意図していないURLが正規化されてしまい、本来正規化したいURLが評価されにくくなってしまいます。
canonicalタグを記述することで、本来正規化したいURLへ評価を集中させることが可能です。
重複コンテンツの基準やSEOへの影響は下記の記事で解説しています。
重複コンテンツとは?SEOでペナルティ対象?デメリットや対処法を解説 -webma-
目的2.リンクの評価を集約する
2つ目はリンクの評価を集約するということです。
重復しているページが複数存在し、いずれのページにもリンクが付いている場合には検索エンジンからの評価が分散してしまいます。
canonicalタグを記述することで、URLが正規化されるため、リンクの評価が分散することを防ぐことが可能です。
URLの正規化とは?
ここまでcanonicalタグの概要を解説しましたが、URLの正規化ってなに?と思っている方のために、URLの正規化について解説します。
URLの正規化とは、Webサイトの中で重複・類似しているページの中で、どのページ(URL)を検索エンジンに評価してもらうかを検索エンジンに伝える施策です。
この記事ではcanonicalタグを使ったURLの正規化について解説していますが、他にも301リダイレクトを利用する方法があります。
301リダイレクトはユーザーを別ページに強制的に移動させるために使用されます。
しかし、サーバーによっては301リダイレクトが利用できない場合があるため、そのような場合にcanonicalタグを使いましょう。
301リダイレクトの設定が必要なケースや、301リダイレクトの正しい設定方法については、以下の記事で解説しています。
301リダイレクトについて詳しく知りたい方は、あわせてご確認ください。
URLの変更時に必要な301リダイレクトとは?SEOへの影響と正しく設定する方法 -webma-
canonicalタグの記述方法
次にcanonicalタグの記述方法について解説します。
記述方法は2つあるので、自身にあった方法で記述しましょう。
- 直接記述する
- プラグインを使って記述する
それぞれ解説します。
方法1.直接記述する
canonicalタグは、ページのhead内に以下の通り記述します。
<link rel="canonical" href="https://example.com/">
canonicalタグで指定するURLは、正規化させたいURLを入力しましょう。
間違える方も多いのでまとめておくと、
- canonicalタグを記述するのは重複ページ(正規化させたくないページ)
- タグ内に記述するURLは正規化させたいページのURL
です。
また、もしhead以外にcanonicalタグを設置した場合、正しく読み取ってもらえません。
検索エンジンからの評価を適切に得るためにも、必ずhead内に記述しましょう。
方法2.プラグインを使って記述する
WordPressを使っているWebサイトであれば、プラグインを利用してcanonicalタグを記述することもできます。
有名なプラグインだとAll in One SEO Packでcanonicalタグの記述が可能です。
直接入力するよりもかんたんにより確実に記述できるので、WordPressをご利用中の方は、プラグインで記述することをおすすめします。
canonicalタグの記述が必要なケース
では一体どのような場合に、canonicalタグの設定が必要なのでしょうか?
この章ではcanonicalタグの記述が必要なケースを7つ紹介します。
- ランディングページ
- 類似度が高い商品ページがある場合
- デバイスによってURLが異なる場合
- ABテストを実施する場合
- AMPに対応する場合
- URLにhttpとhttpsなどの有無がある場合
- 301リダイレクトが設定できない場合
あなたが運営しているWebサイトが該当していないか確認するためにも、ぜひ参考にしてください。
1.ランディングページ
ランディングページ(LP)にはcanonicalタグの記述が必須と言っても過言ではありません。
ランディングページは広告効果の測定のために、URLにパラメータを付与する必要があります。
※パラメータとは効果測定のためにURLにつける変数。
一般的には1つのランディングページに対して、さまざまなパラメータを付与することになるので、URLも複数生まれることになります。
たとえば1つのランディングページで、Googleのリスティング広告・Twitter広告・Facebook広告の3つを使って集客を試みる場合。
どの媒体が最も効果的かを知るために、あるいは、それぞれの媒体からどれくらいアクセスが来ているかを測るためにパラメータを付与します。
この場合は、ランディングページは1つですがURLは3つ存在するため、URLの正規化を行わないと重複ページとして認識されてしまう可能性があるのです。
2.類似度が高い商品ページがある場合
ECサイトの場合だと、同じ商品の色違いやサイズ違いなど類似度が高いページが存在することがよくあります。
このような場合、類似度が高いことにより、検索エンジンから重複コンテンツだと判断される可能性が高いです。
canonicalタグでURLの正規化を行いましょう。
3.デバイスによってURLが異なる場合
パソコン用サイトとスマートフォン用サイトでURLが異なる場合にも、canonicalタグによるURLの正規化を行いましょう。
パソコンとスマホではディスプレイの大きさが異なるため、表示が違うサイトを作る必要があります。
その際に、URLが異なる形式でサイトを作っている場合、コンテンツは同じでありながらURLは異なるという状態になってしまい、重複コンテンツだと認識されてしまう可能性があります。
4.ABテストを実施する場合
コンテンツがほとんど変わらないまま、ABテストを行う場合にもcanonicalタグでURLの正規化を行いましょう。
ABテストはボタンやキャッチコピー、画像が異なるだけでコンテンツの中身はほとんど変わらないことが多いです。
そのような場合には、canonicalタグを記述してURLの正規化を行いましょう。
5.AMPに対応する場合
AMPを実装する場合にも、canonicalタグでURLの正規化を行いましょう。
AMP対応のページとAMP未対応のページが重複コンテンツとして認識されてしまう可能性があります。
6.URLにhttpとhttpsなどの有無がある場合
URLにhttpとhttpsの違いや、Index.htmlやwwwの有無に違いがある場合にも、canonicalタグを使ってURLの正規化を行いましょう。
この場合、コンテンツは同じでURLが異なる状態になっているので、検索エンジンから重複コンテンツとして認識されてしまう可能性があります。
7.301リダイレクトが設定できない場合
前述したとおり、301リダイレクトが設定できない場合にはcanonicalタグでURLの正規化を行う必要があります。
使用しているサーバーによっては301リダイレクトが使えないことがあるため、そのような場合にはcanonicalタグを使いましょう。
ただし、canonicalタグを使った場合はページ遷移が強制されないということは覚えておきましょう。
canonicalタグの注意点
次にcanonicalタグを記述する際の注意点を解説します。
canonicalタグを正しく機能させるためにも、ぜひ参考にしてください。
- 全て同じURLにしない
- 正しいURLを記述する
- canonicalタグを複数設置してしない
- URLは絶対パスで記述する
それぞれ解説します。
注意点1.全て同じURLにしない
canonicalタグに記述するURLを全て同じものにしないようにしましょう。
もし全て同じURLにしてしまうと、全てのページが同じコンテンツとして認識されてしまう可能性があり、検索エンジンから正しい評価を受けられない可能性があります。
正規URLの指定先を明確にして、そのページのURLを記述するようにしましょう。
注意点2.正しいURLを記述する
もしURLの記述を間違ってしまうと、検索エンジンの評価を正しく受けられない可能性があります。
最悪の場合、サイト全体の大幅な順位下落につながってしまう可能性もあります。
canonicalタグを記述する際には、URLも含めて正しい記述ができているかを必ず確認しましょう。
注意点3.canonicalタグを複数設置しない
1つのページにcanonicalタグを複数設置しないようにしましょう。
もし複数設置してしまうと、タグが機能せずURLが正規化されなくなる可能性があります。
たとえば、サイト運営者が複数いてルールが統一されていないために、直接記述する人とプラグインで記述する人がいる場合などに、canonicalタグが複数設置されてしまうことがあります。
検索エンジンからの評価を正しく受けるためにも、canonicalタグが複数設置されていないか確認しましょう。
注意点4.URLは絶対パスで記述する
canonicalタグのURLを記述する際には、絶対パスで記述しましょう。
URLには絶対パスと相対パスの2つがあり、相対パスはURLが省略されています。
相対パスを記述してしまうと、検索エンジンがURLを正しく認識できず、URLの正規化が正しく行われない可能性があります。
canonicalタグが設定されているか確認する方法
最後にcanonicalタグが設定されているか確認する方法を2つ紹介します。
- Webサイトのソースで確認する方法
- Google Search Consoleで確認する方法
それぞれ解説します。
方法1.Webサイトのソースで確認する
まず1つはWebサイトのソースを見て、canonicalタグの記述があるか確認する方法です。
手順は以下のとおりです。
1.ソースを確認したいページで右クリックをして「ページソースを表示」をクリック
2.ページソースが表示されたらページ内検索で「canonical」と検索
この方法でそのページにcanonicalタグが記述されているかを確認できます。
方法2.Google Search Consoleで確認する
もう一つの方法がGoogle Search Consoleを使って確認する方法です。
手順は以下のとおりです。
- Google Search Consoleにアクセス
- 「URL検索」をクリックし、確認したいページのURLを入力
- 表示された画面の「カバレッジ」で「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」を確認する
Google Search Consoleを使う場合には、この方法でcanonicalタグを確認できます。
この方法だとGoogle Search Consoleの権限を持っているサイトしか確認できないので、他社サイトのソースを確認する場合はページソースを確認しましょう。
【まとめ】canonicalタグを正しく使い適切な評価を
canonicalタグはWebページの情報が類似していたり、重複していたりする場合に、URLを正規化したいページ(評価してほしいページ)がどのページなのかを検索エンジンに伝えるためのタグです。
検索エンジンから適切な評価を受けるために使われるものなので、SEOに取り組む際には必ず知っておきたいものです。
実際にcanonicalタグを記述する際には、今回紹介した方法で記述しましょう。
ただし、canonicalタグの記述が本当に必要なのかを判断して、誤った記述をしないように注意してください。
正しいページに正しく記述することで、検索エンジンから評価な評価を得られます。
弊社エクスコアでは、お客様のSEOを支援しています。
内部対策のみならず、コンテンツ施策や外部施策でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
2020年エクスコアに中途入社し、SEOコンサルタントとして従事。
保有資格:全日本SEO協会認定SEOコンサルタント、SEO検定1級〜4級
クライアントサイトのSEO対策がメイン、Webmaの運用にも関わっています。